はてなキーワード: 延長戦とは
この元増田です。
前回で最後の投稿と言いながら申し訳ありません、今度こそこれで最後です。
前回までで書いた監査結果の違和感、多分これが答えかな、という推論が自分の中でまとまったので記録しておきます。
前回までにいろいろ書きましたが、本件監査結果への違和感の大きな部分は以下の3点です
(1)監査委員がColaboの帳簿、領収書その他の諸記録を調査して新たに作成した【表3】をもって請求人の申し出の多くを退けているにも関わらず、その【表3】の信憑性に疑義があるような記載がある。(※1)
(2)実施状況報告書の信憑性について、請求人の主張を「本件実施状況報告書に不正があることの合理的な疎明はなされて おらず、請求人の主張は妥当でない」として退けたにも関わらず、その実施状況報告書について、「本件契約の履行確認において、(略)その実態が把握できず不適切である。」とその信憑性について疑義がある旨を示している。
(3)行政不服審査法上の審査請求では、請求人の主張に結論を付ければそれで終わることが一般的なところ、何故か請求人の主張しない論点まで深堀して「妥当性を欠く」と結論づけている。(※2)
(※1)「按分の根拠となる考え方が不明瞭で、その実態が不統一であり不適切である。また、按分の考え方に基づき按分すべき法定福利費、税理士報酬等については按分せず全額計上しており不適切である。」「領収書として認められるか否か疑義が生じるような領収書が含められていることは不適切である。また、領収書が示されていない事項が本件経費に計上されていることは不適切である。」「事業実績額の内訳には実際とは異なる備品や購入していない備品が記されており」等
(※2)請求人の主張が一部認容なのであれば、「請求人の主張の一部に理由がある」で終わり、意見を付すとしても請求人が主張で触れた部分に意見を付すのであって、請求人の主張外の部分まで意見を付すのは不自然。主張外の部分で不適切なものがあれば、事実上の是正で終わるのが一般的と思われる。
(1)と(2)は同じですね。請求人の主張を退けながら、後でその根拠に疑義を呈している部分です。
(3)はもしかしたら住民監査請求では通常のやり方なのかも知れません。そうであれば御指摘ください。
通常であれば、監査委員は関係人調査や監査対象局からの説明・資料等をもって、少なくとも監査委員の立場として自信を持って間違いのない判断を下すものと思われます(たとえそれが行政寄りと言われようとも)。
私は住民監査請求に触れたことはありませんが、少なくとも審査請求であれば通常はそのように対応しているはずです。
今回の場合でいうと、【表3】を信憑性のあるものに仕上げてから、請求人の主張を評価していく必要があります。
ただ、住民監査請求の結果は60日以内に出さなければならない、と非常に厳しく、またこれをオーバーすると即住民訴訟の対象になります(地方自治法242条の2第1項)。
行政不服審査法上の審査請求には期間の定めがなく(標準審理期間を定める努力義務があります。)、特に作業量が大きい場合などについては標準審理期間を超過することもままあり、それが直ちに違法と評価はされません(「相当の期間」内であればよく、標準審理期間を超える場合には役所から説明があったりします。)。
今回の場合、
「60日以内で終わらせなければならない、という条件をクリアするために、とりあえず監査対象局及びColaboの言い分を丸飲みした資料をもって請求人の主張を退けた上で、その資料の信憑性はおって精査する」
としているように読めます(厳密には【表3】に直接疑義を呈しているわけではないので、言い逃れしようと思えば可能ですがかなり無理がありますね)。
しかし、これ(とりあえず退けておいて、資料は後から精査する方式)をアリにしてしまうと監査期間の定めが有名無実になってしまいます。好意的に解釈すると行政の実情に合わせた柔軟な対応、悪意をもって解釈すると脱法行為と考えますがこのあたりできれば行政法学者の解説をお伺いしたいところです。審査請求と比べて住民監査請求の期日の規定が厳しすぎ、改正の必要がありそうな感じですかね。
確かに60日という期間は厳しいですが、事業の規模からいって調査し、評価するための期間としては十分なものと思います(あくまで肌感覚です。)。
当初行っていた事務処理の方向性を急遽変更する必要があり、そのためどうやっても期間に間に合わなくなった、などの理由が考えられるでしょうか。
そして再調査の結果、仮に【表3】が正しくなかったとしても請求人の主張の多くを退けた監査結果はすでに決定しておりますので、「請求人の主張に理由があったもの」ではなく、「監査委員から意見を付されたため再調査をしたところ〇〇な点が認められた」という結論になると思います。
つまり、請求人の主張による是正ではなく、監査委員からの意見による是正とした方がダメージが少ないと判断したのではないか、ということですね。
それが行政のメンツの問題なのか、政治(政治家に限らず広い意味で)の問題なのかは知りませんが。
例によって監査委員は相当に行政寄りの判断を下していると思います(それが悪いとは言いません。)。
例えば、上述の(※1)についてあえて今回の監査請求で触れるのであれば、監査期間中に根拠書類の再提出を求め、それができなかった時点で返還対象にしても良いくらいでしょう。
それなのに延長戦を認めていますので、行政寄りの姿勢が伺えます。
その行政寄りの姿勢の割には(※1)の按分以外はわざわざ請求人の主張外で検証し、意見を付してるのは違和感があり、「あえて請求人の主張外のことまで触れざるを得なかった理由は何か」ということですね。少なくともここで触れる必要ないでしょ?という意味で。おって議会で突っつかれるにしても。
Colaboの事業の是非や会計の適法性については一切触れませんが、少なくとも東京都の行政の在り方については大きな一石を投じることになっていると考えます。
その追加論点は監査のヒアリングに出た暇空氏が追加で述べた項目だけど、報告書にその内容が何故か書かれていないから、監査委員が突然自我を出して調べはじめたように見える。
人件費の按分については御指摘のとおりですね(請求人の主張には出てこないものの、請求人が追加で主張したらしいです。)。
第3の4の(3)のエについては「請求人は~旨主張している」との文言がないので、監査委員による独自項目と思われます。
・ただしその不備があった項目を合算しても、必要経費の総額2,900万から都の委託料の総額2,600万を引いた300万を超えなかった。
この可能性はあるかなと思っていて、これまでも「ⅰやⅱをすべて計上せずに【表3】を作成した可能性もありますが、それならそうと一言添えるべきでしょう。」と触れさせていただきました。また、今回の本文でも「厳密には【表3】に直接疑義を呈しているわけではないので、言い逃れしようと思えば可能ですがかなり無理がありますね」としましたとおりです。
ただ、領収書がないだけでなく、按分率まで指摘があるなかで最低限の数字を確定させるのも厳しいと思います。
会計検査院は、通常検査でも特別検査でも何ヵ月も前から来るのを教えてくれるのが通例です(基本的に抜き打ちはないはず…たぶん)。
今情報が入っても検査は来年と思いますし、通常検査であれば何年かおきに間違いなく入りますので、会計検査院に見られて不味いような監査結果にはしないと思うんですよね。
少なくとも急遽方針転換が必要になることってないと思うんですよ…好意的に見すぎですかね。
○監査委員が関係部局にヒアリングした結果、請求人の指摘の妥当性はなくなったものの、その結果としてできた表3の妥当性が逆に怪しくなった、という話だと理解していた。
普通ならそこまでの作業を行った上で、監査結果を出すのではないか、という話ですね。
○とりあえず表3というこれまでと異なる数字の表で請求内容は退けつつ、その表3を支える根拠はColaboに直接問い合わせても出てこなかったので再提出。普通の監査なら根拠のないtableは無視すべきだと思うがね
本当にそう思います。
本文で触れた「監査期間中に根拠書類の再提出を求め、それができなかった時点で返還対象にしても良いくらいでしょう。」に該当しますね。
W杯決勝で延長戦のメッシのゴールで、ゴール直前(シュート自体は放たれてる)にアルゼンチンのベンチメンバーがピッチに侵入していたという証拠写真がフランスメディアから提出された。
サッカーの競技規則・第3条第9項には「得点があったときに競技のフィールドに部外者がいた場合」という項目があり
という記載があるからあのゴールは審判が無効にしなきゃいけなかったのに!という主張だ。
うっせーうっせーうっせーわである。
と明記されている以上、審判が気付かなくてフランス側もアピールしなかったらそれはルール違反にならねーんだよ。
子供とずっと一緒にいて面倒を見すぎているのでは?それって夫が父親になる機会を奪っているのと同じだよ。
いくら大切でも共有の宝物なんだから、一緒に世話を「しなければいけない」ように、ある程度子供を夫に対して放任するしかないと思う。
そういう時はあえてスプラトゥーンのガチマッチで自陣を徹底的に塗る
これは強い味方を寄こさない任天堂への抗議であり、どうせカスな味方への先制攻撃だ
そもそも負けが込んでいる奴に弱い味方を寄こすことがおかしい。任天堂が提供するゲームで少しでも多くの人間に「嫌な体験」を与える。これは任天堂への「お仕置き」だ。怒りの拳は任天堂に上げろよ。
スプラトゥーンというゲームの本質は、他者に嫌な体験を与えること。通常なら敵を倒すことで敵に嫌な体験を与えるわけだが、それが任天堂のマッチングシステムの至らなさによりかなわないのであれば味方に嫌がらせをするしかない。完璧なロジックだよね?
というか、自陣を塗って何が悪いん?このゲーム塗るゲームやんw自陣が完璧に塗れてたら味方もスムーズに移動できるよね?なんか通報システムとかあるらしいが、塗るゲームで塗ってるだけだが?という話。
延々と自殺してるとかならともかく、ガチマッチで自陣を塗ってるというのは客観的に見て単に下手な奴とか判断が合理的ではないだけの奴なんだが、それだけの奴をBANできるん?ん?w
実際塗ってるだけでも1キルとかは取れるしな。さらに言うなら勝つこともある。これで勝てるんならもはやそれはプレイスタイルなんだよね。だから任天堂にBANされる筋合いはない
つーかまじ任天堂のバランス感覚おかしいよね。まあ俺が自陣塗って味方がイライラして任天堂の提供するゲーム体験が嫌なものになったとしても、それは任天堂の自業自得なんだよね。でもさ、負けが込んでるやつには強い味方よこすべきだよね、普通。
あとポイントがマイナスになるのもおかしい。0で止めろや。延長戦もおかしい。延長戦で逆転で負けるとマジでイラつくよね。延長に入って逆転負けしたときも負けにカウントするのもおかしい。通信切れたやつが出たときみたいに負けとしてカウントすんなよカス
そういうの全部ひっくるめてイライラしてくるが、自陣を徹底的に塗るとすっきりする。勝ちに行ってないから負けても悔しくないどころか、味方イラついてんだろうなって思うと笑えてくる。同じメンバーで連戦しようとすると全員消え去るのを見て満足するねw
それを持ち越して朝ご飯にするってーなるってーと、
朝の味では無いのよ。
と言うのもね、
お粥研究久しくコロッケ半額のものをこれぶち込んじゃったら美味しいのかしら?って
でもこれ朝食べたい味か!ってなると
そうでもないのよね。
朝はいまそんな濃い味いらない!って
あれはどちらかというと夜に食べるものじゃない。
朝でも起きたときに食べられる味付けを志しているボーイズビーアンビシャスなのよね。
それは投入直後で、
だんだんと崩して煮ていくと形がなくなっていって、
お粥と一体化していくのよ。
味付けもコロッケにしっかり味付いているので、
一発で味がそこそこに決まるのよ。
ただし結構コロッケの味付けに左右される上下で味が決まっちゃうから
濃かったら濃いい仕上がりになるわ。
張り切って4つ半額おつとめ品閉店間際に飛び込み前転して買ったはいいものの、
2つでいいやゲプ~ってなっちゃった残りをお粥に投入してみたって経緯よ。
魚みたいに大惨事にならない分、
だいたい、
お総菜売り場で残っているものってほぼコロッケ以外は食べられたものじゃないレヴェルの時もあるので、
ついつい半額だからって張り切ると
美味しくないものを買っちゃう可能性が大ってことに気付いたの。
だけど、
コロッケだけは信じてもいいみたい。
その閉店間際の半額セールの延長戦に持ち込んでもそこそこの美味しさをキープして得点を決められるんだから
コロッケ使えるわー!って
時間が経っても美味しいって最強の半額セール食材って事だと思うわ。
もうだから、
いくら半額であろうともその半額の色香にダマされないように!ってこれが最大の教訓であるのよ。
まあマーケットのお総菜売り場のやる気次第で
半額セールタイムの後半戦のお総菜メンバーは違ってくるだろうけど、
ここのマーケットでは
鶏ムネ肉のから揚げとコロッケは信じて強い仲間だと思うし美事な得点を決めて良い仕事してくれること間違いないわよ。
コロッケやるわね!
うふふ。
レタスサンドとタマゴサンドのハーフアンドハーフならなおいいんだけど、
欲しいなら2つ買わなくちゃいけないのよね。
レシィピは簡単!
ホッツ白湯ウォーラーにソルティープラム梅干しを投入すればオーケー!
朝の寒さの温活にもどうぞ!
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
twitterを見ていると過剰にフェミニズムを支持している男性がいる。
その気持ち悪さが何に由来するものなのか分からなかったのだけど、ようやく最近その理由が分かった。
彼らは男性性が本質的に備えている加害性を声高に叫ぶ割に、自分をその埒外に置く。
さらにいえば、自分の性欲は他の男の性欲と違うとさえ思っている。
それが気持ち悪いのだ。
男性はただ存在しているだけで女性に対して潜在的な脅威であることを自覚しろという口ぶりなのだ。
だけど、存在しているだけで加害性があるならなんで生きてるのとまでは言わないが、
なんでtwitterで男性であることを表明してんの?加害性を少しでも弱めた方がよくない?と思う。
でも、そうしない理由は分かる。「そこらの分かってない男とは違うボク」を女性に褒められたいのだ。
そして、その延長戦上にあるのは「他の男の性欲は汚いけど、ボクの性欲は綺麗だ」という錯誤だ。
フェミニストを過剰に気取る男性が、女性に対し気持ちの悪いことをする、時には罪を犯すのもそれが理由だと思う。
はっきり言うと、twitterで声高にアピールして承認欲求を満たしてるような男性よりも、
何も言わずに働きながら家事育児をしていたり、職場の女性差別をなくそうとしてる人の方が立派だよ。
断言してもいいけど、そういう人の方がtwitterで過剰にアピールしてる男性より家事育児をやってる。
twitterを見ているとやたらフェミニズムを支持している男性がいる。
その気持ち悪さが何に由来するものなのか分からなかったのだけど、ようやく最近その理由が分かった。
彼らは男性性が本質的に備えている加害性を声高に叫ぶ割に、自分をその埒外に置く。
さらにいえば、自分の性欲は他の男の性欲と違うとさえ思っている。
それが気持ち悪いのだ。
男性はただ存在しているだけで女性に対して潜在的な脅威であることを自覚しろという口ぶりなのだ。
だけど、存在しているだけで加害性があるならなんで生きてるのとまでは言わないが、
なんでtwitterで男性であることを表明してんの?加害性を少しでも弱めた方がよくない?と思う。
でも、そうしない理由は分かる。「そこらの分かってない男とは違うボク」を女性に褒められたいのだ。
そして、その延長戦上にあるのは「他の男の性欲は汚いけど、ボクの性欲は綺麗だ」という錯誤だ。
フェミニストを過剰に気取る男性が、女性に対し気持ちの悪いことをする、時には罪を犯すのもそれが理由だと思う。
はっきり言うと、twitterで声高にアピールして承認欲求を満たしてるような男性よりも、
何も言わずに働きながら家事育児をしていたり、職場の女性差別をなくそうとしてる人の方が立派だよ。
断言してもいいけど、そういう人の方がtwitterで過剰にアピールしてる男性より絶対に家事育児をやってる。
https://anond.hatelabo.jp/20220404233422
こういう体裁で書いている以上、お前はなんか厳しいことや都合の悪いことを言われたら「アドバイスとか求めてるわけじゃないんで」みたいな拒絶をするのが目に見えている。
だから俺もハッキリ感想を言ってやる。まあタイトルのとおりなんだけどな。
社会人になるのが嫌でキラキラ大学生活を2年……いや、親が小金持ちなら場合によってはドクターも含めて最大6年くらい延長したいんだろ?
だったら仕方ねえじゃん。通常の大学生年齢くらいまでならともかく、延長戦でお前がそんだけ親の金を使わせていただくならそれくらいはコストと割り切って当然。
いわゆる毒親というヤツなんでしょうか?
とかお前書いているが、なんでしょうか?も何も、お前そうだと確信して同意を求めてるだろ。
正直になれ。
「自分が社会に出るのが嫌で大学生活延長するために親を利用しているが、うっかり院試に落ちたがために、親を利用するデメリットが鼻についてうざい。しかしそうストレートに書いてしまうと叩かれそうなのでなんか毒親に困っているワテクシみたいに書いておこう」
というだけだ。その親にしてその子ありだとしか言いようがない。
序に言うと、そういう親が嫌ならさっさと働いて縁切れよ、という助言もきっと寄せられるだろうが、お前の書いた嘘か本当かわからない親の情報からそんなことを断言するネット上の他人なんかクソだからな。
まあお前は今日もTwitterアカウント監視されてろってこった。
増田は4年前にこんなのを書いていた。https://anond.hatelabo.jp/20180224235709
まずは4年前の答え合わせだが、トータルでは「当たらずとも遠からず」と言った感じだった。五輪の予選リーグはスイスとスウェーデンの1-2フィニッシュとなり、「欧州はスウェーデンとスイスの二強が続く」という構図を見事に当てていたが、ともに準決勝でまさかの敗退。スウェーデンは前回の安定性が無かったのはスキップのハッセルボリがこの4年の間に出産を経ていた影響があったようだし、スイスはツアー番長のトリンゾーニとそうではないペーツという代表級スキップの合体と言う荒業に出てこの4年間過ごしたものの、最後にトリンゾーニのツアー番長ぶりが表れてしまった。
そして「ミュアヘッドの次が居ない」と書いていたイギリス(スコットランド)は、そのミュアヘッドが今回も出てきて、次が居ない問題を先送りにしたことで金メダル獲得につながった。
アジアは韓国が予想を下回った。平昌の後にセクハラ問題など韓国カーリング界でいろいろ内紛が起きており、その影響で継続的な強化が出来ていなかったのかもしれない。出てきたチームも4年前と結局同じだったし。
日本についても、イギリスと同様に平昌のチームがまた出てきた。フォロワーについては後述の通りやや不安があるが、前回と同じメンバーで出られたことが銀メダルにつながったとみる。
そして、以下、4年後の予想。
今回の5人がそのまま4年後も残っているとは考えづらい。婚期を逃した石崎さんはともかく、他の4人は結婚適齢期の後半から終盤だ。1人か2人は結婚出産を機に(1~2年間または恒久的に)いなくなる前提で見るべきで、特に吉田(知)さんが離脱する場合はそれに呼応する形で藤沢さんもいなくなる可能性が高い。彼女の数少ない理解者が吉田さんであるためだ。逆に言えば、吉田さんが居なければロコソラーレは今回も前回もメダル獲得に至らなかったと断言してよい。そのくらいの存在なのだ。
もちろんロコ側も無策で居るわけではなく、オーナーの本橋麻里さんが「ロコ・ステラ」という育成チームをこの4年の間に立ち上げており、本橋さん自身もお目付け役としてメンバーに入って北海道内の大会に出て強化を進めている。しかし現状は日本選手権の北海道予選で惨敗して日本選手権出場権を逃すなど、順調に育成が進んでいるとは言えない。
ロコ以外では中部電力が最有力となるだろう。セカンドスキップの中島さんとフォースの北澤さんは現在24,25歳とロコのメンバーより5歳以上若く、これからピークを迎える年代だ。特に北澤さんは「心臓に毛が生えている」と評されるくらいメンタルが強く、チームとしても2019年の世界選手権で4位に入っているなど国際実績はロコの次に多い。この2人以外のメンバーの今後が流動的なのが気がかりだが、コアである2人が残っていればポストロコソラーレの一番手だろう。
前回の予想で期待していた富士急は思ったより伸びなかったが、2018年に世界選手権を経験できたし、スキップの小穴さんはまだ26歳だ。次もチャンスはあるだろう。中部電力に次ぐ二番手とみてよい。
このようにロコそのものには不安が複数あるが、一方でポストロコソラーレ候補が複数いるので、次回の五輪出場に関してはあまり心配していない。メダルまで行けるかどうかは「成長次第」としか言えないが。
あと、北海道銀行から切られてしまった「フォルティウス」の人達は・・・もう表舞台に出てくることはないかな。シニアカーリングチームとして細々と続けられれば良いほうかと。
前回メダルを最後の最後で逸したスコットランドは、ミュアヘッドにメダルを取らせるために、また選抜制に戻した。
TV中継では「2チーム作って競らせる形で強化を進め、その中から代表を選ぶ方式」と解説されていたが、正確には「トップカーラーのミュアヘッドが一緒にやるメンバーを選ぶ」方式だ。
ただし、サードはミュアヘッドの子飼いポジションをいつの間にか確立していたヴィッキー・ライト(平昌でミュアヘッドが頻繁に「ヴィッキー!ヴィッキー!」と叫んでいた相手)で固定なので、実質的にリード・セカンド・リザーブの3枠を争う状況になる。実際、2021年の世界選手権と今回の北京オリンピックではリードとリザーブが入れ替わっている。
で、こうなると当然ながら「ミュアヘッドの次が育たない」ことになる。
カーリングはシーズン中に「ワールドカーリングツアー(WCT)」なる公式戦(テニスのATPツアーみたいなもの)が沢山行われており、そのツアーランキング(WCTランキング)がある。2022/2/20時点でミュアヘッドのチームはランク5位、ロコソラーレ(藤沢さん)は6位、スウェーデン(ハッセルボリ)は2位となっているが、スコットランドのもう1つのチームのWCTランキングは・・・なんと58位である。
https://worldcurling.org/teamrankings/women/
大会がカナダで行われることが多いためランキングの半分以上をカナダのチームが占めているが、カナダのチームを除外しても21位である。2チーム作って競らせる形とはいうものの実態は競っていたとは言いづらい。今のミュアヘッドありきの選抜制だといくら頑張ってもフロントかリザーブメンバーにしかなれないのだから、サードとスキップの人は頑張るモチベーションが湧きにくく、当然の帰結である。
そうなると、4年後に向けては「ミュアヘッドとまた心中」か、「しばらく雌伏することを受容した上で次世代を育てる」かの二択となる。後者の場合、おそらく次回のミラノにはスコットランドは出てこれないか、出たとしても今回のロシアかデンマークのような下位枠だろう。スコットランドがどちらを選ぶかはわからない。
なお、5chの芸スポ板とかで「ミュアヘッドはこの4年の間に結婚出産を済ませた」という怪情報が流れているが、ガセであることを付記しておく。平昌後に足を手術して一時離脱していたのは事実だが、少なくとも出産離脱はこの4年間していない。結婚については情報が無いのでわからない。
中国も選抜制を敷いているが、メダリストスキップだった王氷玉の後継者がいまだ定まっていない。スコットランドが今後悩むであろう選抜制の課題に8年先にぶち当たっているが、その解決案が未だ定まっていない。今回の五輪では最初スキップとして出ていた人が途中でお払い箱になってしまった。ただその後の奮闘(カナダを破って日本の予選突破をサポートなど)は特筆すべきものであり、今後経験を積んでくれば次回は強豪チームとして君臨してくる可能性はある。辛抱強く強化できるかどうかがポイントだろう。
一方、韓国はセクハラ問題など内紛があったもののやっと立ち直ってきた感がある。代表クラスのチームが常に3つ以上あり、継続的な強化という点では有利。今回はやや安定感に欠けたが、次回も手ごわい相手にはなるだろう。
どうもここ数年来カナダは国際舞台で振るわない。2021年の世界選手権では国内6番手くらいのチームが何を間違えたのか代表として出てきてしまい6位に終わり、五輪では金メダルホルダーのジェニファージョーンズが満を持して出てきたものの、もう47歳という年齢には勝てず、往年のラスボス感は消え失せていた。代表選出の過程に問題があるのではとカナダ国内で議論が巻き起こっている状況であり、しばらく低迷は続くかもしれない。
スイスはトリンゾーニさんがそろそろ限界だが、スキップはペーツで十分過ぎるし、WCTランキングを見る限る後釜チームもそれなりに居そうだ。スウェーデンも同様。スウェーデンは層はそんなに厚くなさそうなのに、世代交代がスムーズに進められそうなのは凄いと思う。
北京五輪では非常に楽しませてもらったが、男子も含めていかんせん試合数、大会期間が長すぎる。開会式の前からミックスダブルスが行われ、閉会式の日にようやくすべての試合が終わった。14チームも出てくる世界選手権よりはマシなのだが、それでも長い。
総当たりリーグ戦じゃなくて2グループに分けるとか、WCTの公式戦で採用されている8エンド制にして1日4試合実施可能にするとかの改革が行われるかもしれない。(8エンド制は選手側が反対しているらしいが)
個人的には、WCTの大会のいくつかを五輪ポイントが付加される大会にして、そのポイントの多寡で五輪出場枠が決まるようにしてみてはどうかと思っている。特定の国に偏りすぎることのないよう、一か国当たりの最大出場枠を制限することとセットで。フィギュアスケートのグランプリシリーズのような感じだ。
4年後の答え合わせをお楽しみに。
まず結婚出産に触れたことについては「女性の現役・元プレイヤー双方が競技継続や強化のキーポイントに挙げている」ことと、「現実としてかなり影響する」から、4年後云々を考えると触れざるを得ないのだ。例えばトリノとソチに出た小笠原さんは「出産を経て強くなった」と兼ねてから公言してるし、結婚出産による一時離脱を経て復帰して五輪にまで出てきて長期的にはレベルアップするカーラーは多いし、逆に一時的ではなく恒久的に離脱したり、チーム解散や崩壊の契機にもなったりするからだ。今は亡きチーム青森は崩壊のよい事例だ。ただ石崎さんの書き方については申し訳ない。ロコのメンバーが言っていた「全てを捨ててロコに来てくれた」の一要素なんだが、配慮が無かったかも。
また、ルールの改定が検討されている。代表大会の8エンド制導入、延長戦の廃止、試合時間短縮のための持ち時間の変更、ウィック(5rockルールの間に置かれたセンターガードをずらすショット)禁止などなど。ウイックは今回の準決勝で吉田(夕)さんが大成功し続けたことで話題になったが、この後の世界選手権ではそのウィック禁止ルールが試行されることが決まっている。これによりリードされていても後半に大逆転できる可能性が上がる。別に日本チームが成功し続けたからルール改定されるわけではなく、以前から決まっていたことだ。正式ルールに昇格するかどうかは分からないが、もし正式採用されたら後半の戦術への影響はかなり大きいだろう。
1か月後に世界選手権があり、5月には日本選手権がある。世界選手権は女子は中部電力、男子は「常呂ジュニア」という10代選手のチームが出てくることが決まっている。次の4年間のスタートとして、こちらもぜひ見て欲しい。