はてなキーワード: 泥鰌とは
<背景>
広辞苑、台湾を「台湾省」 20年前から記載 「日本の代表的な辞典としては瑕疵と言わざるを得ない」(1月26日)
http://www.sankei.com/life/news/180126/lif1801260004-n1.html
http://www.sankei.com/life/news/180126/lif1801260003-n1.html
今回の広辞苑第七版ではLGBTやしまなみ海道の記述の誤りが指摘されている。しかし、台湾については触れているメディアをほとんど見かけていない。
私はまだ広辞苑第七版を見ていないが、広辞苑第六版その他の辞書の記述について気づいた点を記す。
<私の結論>
1)広辞苑第六版の「中華人民共和国」にある〔中華人民共和国行政区分〕は日本で刊行する辞書としての中立性に欠ける。
2)広辞苑以外も日本の国語辞典は総じて現在の中華民国に冷たい。現在の中華民国は「名称」であり、台北は首都ではなく主要都市なのだ。
<画像>
1 産経新聞より
http://www.sankei.com/smp/life/photos/180126/lif1801260003-p1.html
2 広辞苑第六版より
https://pbs.twimg.com/media/DTTEa_YVwAAJM6J.jpg
<本文(長い)>
きっかけは昨年秋、広辞苑新版がニュースになりはじめたころの、1つの記事だった。
http://www.mag2.com/p/news/333476
ただし、この記事は有料メルマガの抜粋であるため、詳細を確認することができなかった。
そこで、近くの図書館に行き、台湾関連の記述を確認することにした。
まずは「台湾」を引いてみた。
たいわん【台湾】(Taiwan)中国福建省と台湾海峡をへだてて東方二〇〇㌖にある島。台湾本島・澎湖諸島および他の付属島から成る。総面積三万六〇〇〇平方㌖。明末・清初、鄭成功がオランダ植民者を追い出して中国領となったが、日清戦争の結果一八九五年日本の植民地となり、一九四五年日本の敗戦によって中国に復帰し、四九年国民党政権がここに移った。六〇年代以降、経済発展が著しい。人口二二八八万(二〇〇六)。フォルモサ。→中華民国。➖・あひる【台湾鶩】(以下略)
まぁ、こんなもんかな、と思った。
他の辞書も見てみることにした。
【2】「大言海」新訂版第四刷(昭和五十七年十二月一日)故大槻文彦、大槻清彦
たいわん・ぼうず(タイワン・バウズ)(名)臺灣坊主〔明治二十七八年戦役ノ際、臺灣に出征セシ兵士ノ、此病ニ罹リ、つるつる坊主ニナリテ歸國セシ故ニ云フト〕(以下略)
「台湾」自体は見出し語になく「台湾坊主」という禿頭病の説明だけだった。
【3】「角川国語大辞典」初版(昭和五十七年十二月二十日)時枝誠記、吉田精一
たいわん【台湾】中国福建省の東方にある島。面積三万五六〇〇平方㌖。明(みん)末、清(しん)初のころから中国人が多数移住して中国領であったが、日清(にっしん)戦争後、日本領。第二次世界大戦後、中華民国に返還され、一九四九年以降は蔣介石の国民政府がこの地によっている。中華人民共和国は台湾省という。
続いて【台湾海峡】【台湾総督府】【台湾泥鰌(どじょう)】【台湾パナマ】【台湾坊主】と続いた。
【4】「広辞林」第六版第一刷(一九八四年三月一〇日)三省堂編修所
これだけの辞書もあった。続いて【台湾征討】【台湾総督】と続く。
【5】「岩波国語辞典」第7版新版第1刷(2011年11月18日)西尾実、岩淵悦太郎、水谷静夫
「台湾」はなく、【台湾坊主】のみ。禿頭病のほか、低気圧の意味も載っていた。
【6】「旺文社国語辞典」第十一版(2013年10月13日)山口明穂、和田利政、池田和臣
たいわん〔台湾〕沖縄諸島の南西方、中国大陸の福建省の東方に位置する島。中心都市は台北タイペイ。➖ぼうず【ー坊主】(以下略)
【7】「国語大辞典 言泉」第一版第一刷(昭和六十一年十二月二十日)尚学図書
たいわん【台湾】日本列島の西南方にある紡錘形の島。島のやや東寄りに高峻な台湾山脈が南北に縦走し、西側に平野がひらける。気候は亜熱帯モンスーン気候。原住民はインドネシア系とされる高山族であるが、人口の大部分は華南省から移住した漢民族が占める。明末・清初から中国領。日清戦争後日本領。一九四五年中国に返還され、四九年中国国民党政府がここに移った。略称は台タイ。タイワン。
高山族が出てきた。
【8】「新明解国語辞典」第六版第一刷(二〇〇五年二月一〇日)山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄
【9】「大辞林」第三版第一刷(二〇〇六年一〇月二七日)松村明、三省堂編修所
たいわん【台湾】中国、福建省の東方に位置する大島。台湾本島とその属島からなる。米・サトウキビ・茶・バナナなどを産する。製糖・製紙・機械・セメント・造船などの工業が発達。先住民は高山族であるが、住民の大部分は漢民族。一六八三年から中国領土。日清戦争後日本の植民地になり、一九四五年中国に返還されたが、四九年国共内戦に敗れた中国国民党がここに移った。主要都市、台北。面積三万六千平方㌖。人口二二七五万(二〇〇五)。
かなり詳しいが「中華民国」とは書かない。以下【台湾海峡】【台湾兜虫】【台湾銀行】と続く。
【10】「日本国語大辞典」第二版第八巻第一刷(二〇〇一年八月二〇日)日本国語大辞典 第二版 編集委員会、小学館国語辞典編集部
たいわん【台湾】中国の南東方にある紡錘形の島。本島のほかに澎湖島などの付属島を含み、台湾海峡を隔てて中国の福建省・広東省に対する。島のやや東寄りに高峻な台湾海峡が南北に縦走し、西側に平野がひらける。ほぼ中央を北回帰線が通り、亜熱帯モンスーン気候を示す。先住民はマライ・インドネシア系とされる高山族であるが、人口の大部分は華南から移住した漢民族が占める。明末・清初から中国領。日清戦争後の一八九五年から日本領。一九四五年中国に返還され、省制がしかれたが、四九年中国国民党政府がここに移った。面積三万五九八一平方キロ㍍
台湾については大体こんな感じだったが、「中華人民共和国」と「中華民国」も引いてみることにした。
➖・じんみんきょうわこく【中華人民共和国】中華民国国民党政権を革命によって倒し、一九四九年一〇月一日、中国に成立した共和国。中国共産党の指導のもとに、全国人民代表大会を国家権力の最高機関とする。社会主義体制を標榜しつつ、七〇年代末から経済改革・対外開放を推進、近年発展著しい。面積約九六〇万平方㌖。人口一二億九六〇〇万(二〇〇四)。首都北京。
本文にさして問題は感じないが、問題は〔中華人民共和国行政区分〕なる地図である。
(1)北京市に始まり(34)マカオ特別行政区まで掲載されている中に、しれっと(26)台湾省が何の説明もなしに入っているのは、非常に違和感を覚える。
➖・みんこく【中華民国】辛亥革命の結果清朝が倒れた後、一九一二年中国最初の共和制政体として成立した国。初代大統領袁世凱(えんせいがい)。二八年中国国民党が国民政府を樹立、全国を統一したが、第二次大戦後共産党との内戦に敗れ、四九年本土を離れて台湾に移った。
【3】「角川国語大辞典」初版(昭和五十七年十二月二十日)時枝誠記、吉田精一
➖・じんみんきょうわこく【ー人民共和国】
➖・みんこく【ー民国】
中国大陸の南東海上、台湾島を中心とする共和国。辛亥(しんがい)革命により一九一二年中国大陸に成立。のち、蔣介石の率いる国民党によって統一されたが、第二次世界大戦後、国民党は共産党に敗れ、一九四九年台湾に移った。首都台北タイペイ。面積三万五九六一平方㌖。
【6】「旺文社国語辞典」第十一版(2013年10月13日)山口明穂、和田利政、池田和臣
中華人民共和国のみ見出し語にあり。中華民国や台湾については特筆すべき点なし。
【7】「国語大辞典 言泉」第一版第一刷(昭和六十一年十二月二十日)尚学図書
➖・みんこく【中華民国】(一)辛亥革命後の一九一二年から中華人民共和国が成立した四九年まで、中国を代表する政府が採用した国名。(二)一九四九年、中国共産党との内戦に敗れ、台湾に逃れた国民党政府が使用している名称。
最も正確な気がした。
【9】「大辞林」第三版第一刷(二〇〇六年一〇月二七日)松村明、三省堂編修所
➖じんみんきょうわこく【中華人民共和国】アジア大陸の東部を占める国。中国革命の成功により一九四九年一〇月一日、毛沢東を主席として成立。中国共産党の指導の下で、土地改革、農業の集団化、数次の五か年計画などを遂行し、文化大革命による混乱を克服して「四つの現代化」を掲げ、社会主義国家建設を目指している。国家の最高機関は全国人民代表大会。首都、北京。面積九五九万七千平方㌖。人口一三億一五八〇万(二〇〇五)。
➖みんこく【中華民国】辛亥革命の結果、中国に誕生した共和制の国。一九一二年孫文を臨時大総統として南京(ナンキン)に政府が樹立されたが、袁世凱が政権を奪って政府を北京に移した。のち、中国国民党は国民政府を樹立し、北伐をおこない全国を統一したが、日中戦争・内戦を経て、四九年中国共産党の中華人民共和国が成立。台湾に移った国民党政府は、中華民国の国号を使用。
【10】「日本国語大辞典」第二版第八巻第一刷(二〇〇一年八月二〇日)日本国語大辞典 第二版 編集委員会、小学館国語辞典編集部
ちゅうか-じんみんきょうわこく【中華人民共和国】ユーラシア大陸の東部にある人民共和国。東部はやや湿潤な平野からなり、内陸部は乾燥気候で、山地・高原・盆地が多い。大多数を占める漢民族のほか、チワン族・蒙古族・ウイグル族・チベット族など五五の少数民族からなる多民族国家。北京・上海・天津の三直轄市と、二二省、五自治区、ニ特別行政区(香港・マカオ)に分かれる。中国国民党との内戦に勝利を得た中国共産党の全国統一により一九四九年一〇月、毛沢東を主席として成立。中国。
広辞苑第六版の地図と比較すると、この時点では重慶は直轄市ではなかったようだ。そして台湾省は「二二省」には含まれていないと思われる(広辞苑の「省」は23ある)。
ちゅうか-みんこく【中華民国】(一)辛亥革命後の一九一二年から中華人民共和国が成立した一九四九年まで、中国を代表する政府が採用した国名。一九二七年を境として、前半の軍閥組織を背景とした北京政府と、後半の中国国民党による国民政府時代とに分けられる。首都は前半は北京、後半は南京。(ニ)一九四九年、中国共産党との内戦に敗れ、台湾に逃れた国民党政府が使用している名称。
【11】「国語大辞典」第一版第七刷(昭和五十七年二月十二日)尚学図書
➖・じんみんきょうわこく【中華人民共和国】
「君の名は。」の最大の魅力は脚本だとずっと思ってたので、ちょっとすっきりした。
他の映画をあまりたくさん見ていないから偉そうには言えないけど、飛行機で何度もリピート再生して「君の名は。」の何にハマったかといえば、荒唐無稽な設定と、それをも吹き飛ばす脚本のテンポだった。
物語の設計に絵コンテではない、新しい手法(ビデオコンテとWeb記事にあった)を編み出し、その手法のフォロワーを生み出した点も評価されたんじゃないかと思う。
長周期彗星が地球の月軌道内に入ることも、その一部が分離して流星となることも、通常はありえない(重力・潮汐力と分子間力をSL9彗星と比較してみればいい)けど、背景としての「周期性災害」に生々しい「地震」を避け、自身の強みである「美しい描写」が生える彗星を軸にし、矛盾点を全て吹き飛ばす力強さを脚本に持たせるのは並大抵のことではない。この「物語性」の強さには監督の「文学部」出身としての強みもあると思う。
SFとして見るなら「インターステラー」のような科学的整合性重視の対極にあるような映画で、それでも見ている間はバカバカしさより感動の方が遥かに上回っていた。
一見、関係なさそうに見える、神社の奉納舞だって、繭吾郎の逸話だって、就職面談だって、全てが1つの物語として巧妙に練り込まれてる。そして「美しい風景」に指向されるよう、仕向けられている。
例の「天文学的描写ミス」だって、より深いツッコミを避けるために意図的に入れたんではないかと勘ぐるほど。
「君の名は。」を見て、ハマるアニメには「物語」が本当に、本当に、本当に大切だということ、そしてそれを生み出すのは過去の多くの「物語」の仕組みを知る深い教養が必要ということに気付かされた。
願わくば、おそらく来年以降、ぼこぼこ増えるであろう柳の下の泥鰌の関係者もこの脚本賞の意味が届きますよう。
あと、ジブリとか「この世界の片隅に」は絵コンテを書籍化してるけど、「君の名は。」のビデオコンテも発売したら売れるんじゃないかとは思う。
作家になったんだけどね。
一応、専業でメシを食えるだけのインカムがあるからこう名乗ることは出来る。
とりあえず、今年と来年までは筆でメシを食えるんだけども。
まぁ、なんというか「作家」というのは個人ではないよね。
ぼくが書きたいものが、出版社の売りたいものとマッチした。あるいは出版社が考える売れそうなものと
ある程度似通った。受賞、あるいはデビューの切欠なんていうのは早い話そういうところで、
それを言えば、とりあえず一番デビューの簡単そうな業界、それでいて収入につながりそうな業界を狙い撃ちして
どんな作品が市場に求められているかだけを考えて作品を作ったぼくも悪かったから
つまるところ、文章力やストーリーメイキングなんていうのは傾向と対策、それに現状売れている作品のアレンジで
99パーセントどうにかなってしまう。ぼくは作家として幾つか本を出して以来、自分がクリエイターだと思えたことが一度もない。
エディターなんだろうと思う。サンプリングとアレンジが全てだ。
もちろん、このサジ加減に関しては職人技が必要で一歩間違えると大変悲惨なことになる。
出版社サイドは大変悲惨なことになったところで、作家(それも多くの場合は新人)を一人切れば済むので、
その辺りのアクセルを盛大に踏み込む。事故を避けるインセンティブがないから。二匹目どころかダースで泥鰌を狙う。
作家にとって一番大事な作業は、そこで踏み込みすぎないこと。なんとか折り合いをつけることだ。
これに関してはとことん神経が磨り減る。「こういう風に書け」と言われて渡された参考資料(笑)に
近づき過ぎず、遠ざかり過ぎずオリジナリティー(笑)を付与する。ちなみに、オリジナリティーっていうのは
『想定された読者層のおそらく知らないであろうネタ元から失敬する』という意味だ。
まぁ、仕方ない。それがプロというものなんだろうと思う。
日々色んな本を読み、これとこれは使える、使えない。物語の形式はこの形でここの部分をちょっとひねって・・・
みたいに考える。これはクリエイティビティーとは何の関係もない職人技だ。うんざりする、やりたくなくなる。
しかし、メシを食わないことにはやっていけない。はてなに愚痴を書くにも身バレしないように気を使い、適宜嘘を織り交ぜる。
そういうことを繰り返してるうちにいずれ売れなくなって、俺は死ぬんだろーなぁと思う。
http://anond.hatelabo.jp/20070120014520
いいじゃないっすか、それもまた生き方。
とりあえず、そういう気持ちを書いてみたらちょっと反応あったでしょ?少しはさびしさ紛れませんか。
http://anond.hatelabo.jp/20070119230616 (と、其れに対する反応)を拝見して羨ましくなった。
素直に、羨ましい、と思う。
きっとこの方は、増田でこのようなエントリを上げていらっしゃるけれど、現実でも上手く寂しさを消失させる手腕に長けているのだろう、と想像した。そうでなければそこまでの流れを踏まえた上であの文章でこの内容は書けないだろう。そう考えた故の想像だ。
私には無理だ。
「さびしい。メールや電話をしてくれる異性の相手が欲しい」と考えているのは同じだが、其れを上手に表に出して、結果を出す方法が判らない。
現実でも電気の網の上でも、全くそういうスキルのない私は、ただただ羨望の眼差しでモニタを見つめ、二匹目の泥鰌を豆腐に滑り込ませる様をイメージしているだけだ。
嗚呼やはり、どう書いても二匹目だ。先に作った泥鰌豆腐を泣きながら食べる自分を想像し、涙しながら眠ることにする。
追記:
丑三つ時のエントリだったというのに反応をいただいた。涙が出るほど嬉しく思った。ありがとう。
http://anond.hatelabo.jp/20070120014619
とりあえず性別書いてみろYO。
当ててみろYO、と返すべきなのだろうか、と考えてしまう。もちろん素直に「男」「女」「その他」等正答にて返すのが筋なのだろうが、増田で素直に、というのも何だか面白味に欠ける…と捻れた思考が巡るから寂しい毎日なのだろう。
個人的には「文面で判ると思ったYO!」、なのだが…。
http://anond.hatelabo.jp/20070120014842
でも俺はあんたみたいな人の方が好きだよ
ありがとう。人から好きだと言われることなど久しく無かった、嬉しかった。貴方みたいな人がもっと現実に沢山居れば好いのに。
http://anond.hatelabo.jp/20070120014520
いいじゃないっすか、それもまた生き方。
とりあえず、そういう気持ちを書いてみたらちょっと反応あったでしょ?少しはさびしさ紛れませんか。
確かに紛れた、仰るとおりである。ありがとう。
「いいじゃないっすか」については微妙なのだが(良しとしているのなら相手募集などとは書かないだろう)、拗らせた出会い願望を抱えたまま生きて行く人生もありなのか、と一考するきっかけをいただけたのは有り難く思う。
泥鰌は養殖物でお願いしたい。天然物は高い上余程上手く処理しないとすぐ泥臭くなり、とても食べられない故。
そういえば書かなかったが、泥鰌豆腐は地獄鍋とも称する。出会い欲求を拗らせ悩みに苦しむ地獄でつつく鍋としては出来過ぎの呼称。この日記に反応してくださった優しい貴方がたに食べさせたい類の料理ではない。泥鰌に拘るならせめて柳川にした方が良いかも知れない。