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はてなキーワード: 富士通とは

2024-01-11

富士通巻き込まれ事故で草

今回のイギリス郵便事業冤罪殺人事件富士通システム不具合が原因ってことが報道されてるけど

実際に1996年契約を結んだのはICL Pathway Limited(後のFUJITSU SERVICES (PATHWAY) LIMITED)なんだよね。開発もICLが行ってる。

ICLは1998年富士通が株を100%取得して2002年社名変更してる。

 

で、ICLの開発はハチャメチャにドンづまって社会問題になるレベルだった。

 

以下、2000年に現地で書かれた記事日本語訳引用

1996 年 5 月: ICL が IBM および Unisys や Barclays を含むコンソーシアムとの競争に打ち勝ちました。福利厚生システムを最新化し、18,500の郵便局自動化する10ポンド契約を締結

 

1997 年 2 月: ICL、郵便局給付金庁が改訂された時刻表合意

 

1997年8月: DSS大臣らは財務省に対し、遅延について「非常に懸念している」と語った。

 

1997 年 9 月: PA Consulting は、「一貫した慢性的納期の遅れ」を受けてプロジェクト見直しを依頼されました。

 

1998 年 1 月:貿易産業委員会は遅れを懸念

 

1998 年 3 月:閣僚は、エイドリアン・モンタギュー率いるプロジェクトに関する第 2 回独立報告書要求

 

1998 年 4 月:貿易産業省は問題否定し、試験が「無事完了すれば」「全国展開は 1999 年 4 月に開始され、2000 年末までに完了するだろう」と述べた。郵便局回線管理を引き継ぐ

 

1998 年 7 月: PA Consulting の調査結果を裏付けるモンタギュー委員会報告書。同プロジェクトは、2001年末までにプロジェクト完了できる可能性があるとしている。しかし、管理改善と「不確実なコスト」がないわけではない。

 

1998 年 9 月:独占・合併委員会副委員長であるグラハム・コーベットトラブルシューターに任命される。彼は3回目の報告書作成するよう命じられた

 

1998 年 10 月:システムライブトライアルの期限が過ぎた

 

1998 年 11 月: DTI 国務長官ピーターマンデルソン、遅れを認める。同氏は「期限は守られると確信している」と語った。

 

1998 年 12 月:郵便局窓口と ICL は、双方が損失を分担する形でプロジェクトの再構築に合意しました。政府はモンタギュー報告書調査結果と矛盾するとして協定を阻止した。イアン・マッカートニー大臣通商産業特別委員会に対し、磁気ストリップカードプロジェクトは「郵便局の将来にとって非常に重要である」と語った。

 

1999 年 1 月から 5 月: ICL はプロジェクトの開発を続けます給付庁は政府に対し、自動口座振替に直接移行したいと伝えています財務当局者が代替案を検討

 

1999 年 5 月 25 日:スティーブバイヤーズは、2003 年から銀行を通じて給付金を支払うことを支持し、支払いカード制度の終了を発表しました。ICL は新しい主任契約署名しました。改訂された計画の一環として、ICL は安全スマートカード対応電子小売プラットフォームをすべての郵便局提供します。かつてPathwayの顧客だった福利厚生局は契約を完全に打ち切られる

 

1999年9月:コモンズ委員会報告書は、プロジェクトが「最初から失敗した」と結論付け、間違いのカタログを列挙した。

 

これさ、1999年福利厚生局はもう間に合わん、もう知らんつってICLのシステムから完全撤退してんだよね。

まさかこんなことになるとは思わんかっただろうけど、今頃撤退決めた奴、めっちゃドヤってんだろうなw

富士通潰れるの?

どうなん?

Xの反応って理性を持った大人意見じゃなくて、なんか本能のまんまなんだな

 

富士通ホライゾンのやらかした件も、普通の日本人の反応として

「ゲッ、日本加害者かよ!」って嫌な気持ちがまずあって①、それから

日本責任大きくないといいな…」って祈るような気持ち②があるじゃん

 

んで詳細知って、ずさんな納品したのはICLでも最終的に責任取るのは富士通だ、残念だけどこれは責任がないとは言えないってなるよね

ところがXでコメつけてるのって②の「日本責任大きくないといいな」で頭がいっぱいだから何を読んでも富士通責任はないに転化される

記事が読めない子供境界知能もそういう意見希望見出して支持する

どこの国も底辺はこんなもんかもしれないけど、これじゃ日本の評判はますます落ちていくよ

2024-01-10

富士通バグで、イギリス冤罪が大量に起きた件

富士通を庇うわけじゃないが、冤罪が数件起きた時点で「あれ?これおかしくね」みたいにならなかったのか。

2024-01-07

管理職がどうして罰ゲーム化したかってそりゃ管理職より上、例えば執行役員経営層すら評価ができないからだよ。

他人から評価されてゴミみたいな成績を示されるのは絶対に受け入れられない、自分がそのポストに座ってるのは優秀だったからだ、って執着してるんだからその下に構造的に優秀な奴が生まれたり育つわけがない。

他人評価する時に数字を数えればいいんだなって初手から逃げに走った結果富士通を筆頭に能力評価ゴミにしてしまっただろ。

いつもそういう組織を救ってるのは異端者と末端で作業する兵隊

2023-12-21

anond:20231221080512

知り合いとかも含めれば90人くらい居て、大手の上流で官公庁関連のマネジメントまでしてるやつから底辺IT土方までいるけど、ガチボーダーフリーの「IT専門学校」行ってたやつはいるけどそいつ底辺IT土方やってるし、まともに修士とってるやつは一人も居ないわ。

富士通三菱ですら修士どころか専攻じゃないやつがマネジメントまで任されたり、プロジェクトリーダーやったりしてるしそいつらの話聞いても別に専攻でやってたやつってメチャクチャ少なそうだぞ。

お前がしてるのは現実IT業界の話なんか?

anond:20231221073720

情報学計算機科学修士以上を取得してる普通エンジニアなら別に影響ほぼないよ

知り合いのプログラマ富士通三菱の上流ですら情報学計算機科学専攻のやつおらんのだが。

2023-12-10

日本IT天下取ったとしても途中で追い抜かされてたと思う。

アメリカ邪魔しなければ日本トロンみたいにITの天下取ってたとか言うけど、100歩譲って天下取れてたとしてもChatGPTみたいなAI日本に作れたとは思えない。

富士通NECみたいな結末になってたんじゃないかな。ガラケースマホみたいに途中で追い抜かされてたと思う。

2023-11-29

iPhoneがなぜ日本人に受け入れられたか


なんとなくこの業界に関わってきたので、どうして日本でこんなにiPhoneが支持されるようになったのか、ちょっと書いてみたいと思う。ちなみに俺は今は亡きS社(今は完全に消滅して、かつての本社市役所になっている)でPHS(みんな覚えてる?)の開発に携わったのが最初。その後は出向で三浦半島の先の方で怒りのデスロードみたいな経験をしたり転職して某関西メーカーAndroidやったり。当時一緒にやってた人たちの一部は京セラに行ったけど、大体はどこに行ったか知らない。とにかく日本の一大産業であった携帯電話基地局生産や開発に一通り関わってきて、その衰退とともに生きてきました。

 

で、よく知られているように日本携帯電話1999年iモードの導入から劇的に進歩し、ネットが見れるだけでなく、カメラも付きラジオも聞け非接触決済もできて音楽を聞いてテレビまで見れて、もちろん防水でアプリまで動かすことができた。カッチリ作られた二つ折りやスライド機構は触ってるだけで楽しかったし、こんな携帯日本メーカー以外どこも作れなかった。

 

まあそれがガラパゴスと言われて後々の衰退につながるんだけど、実際はドコモガラパゴスを良しとしてなくて、iモードを普及させようとして海外携帯キャリアガンガン出資していたし(その大半が失敗して莫大な損失が生じた)、ドコモ進出と同時に日本メーカーは高機能携帯世界に売り込もうとした。でも結局どれもうまく行かなかった。なんとか海外地盤を築いていたのはソニー・エリクソン三洋くらいで、三洋アメリカスプリントCDMA携帯を輸出してそこそこのシェアを取っていた。ライヴァルであるモトローラとかサムスン携帯を買って研究していたのが懐かしい。

 

後にAndroidiPhoneがすごい勢いでエコシステム世界に広げていくのを見ると、どうしてiモードにはそれができなかったのかなと思ったりする。まあでも日本メーカーの小さな筐体にぎっちりと機能の詰まった携帯は、個人的にはサイバーでありジョリーグッドで今でも好きなのだが、海外はいまいち受けなかったし、ドコモおんぶにだっこで儲けていたNECやらパナやら富士通は、お付き合い程度にしか海外進出をする気もなかったようだ。

 

当時すでにスマートフォン海外ではそこそこ普及しており、SymbianとかPocketPCとかBlackBerryなんかの端末は結構海外ビジネスマンは使っていた。しか日本はいわゆる「ガラケー」のデキが良すぎてほとんど普及せず。シャープWindowsCEを積んだW-ZERO3を出してたくらい(持ってた)。

 

で、2010年追記2008年の間違いだった、申し訳ない)ついにiPhone日本で発売。もちろん俺は買った。当時ソフトバンクの独占発売だった。よく知られているように、当時の論調は「iPhoneより日本ガラケーの方がずっと高機能」で、こんなものは驚異にはならないという話だった。確かにiPhoneはすぐに電池が切れるし、FeliCaも防水もワンセグもなし。文章コピペもできないダメケータイだった。実のところ俺自身も使ってみて、こんなダサいもの日本携帯に勝てるもんかと思った。しかソフトバンクiPhone未来イメージシンプルで安い料金プランでガンガン攻めてきて、audocomo対応せざるを得なかった。

 

まもなくシャープ富士通東芝ソニーNECなどが次々とAndroidスマホ発売。このあたりの大混乱の思い出はブコメでもよく見るけど、未だにどうしてこうなったんだと思わざるを得ない体たらくだった。iPhoneに対抗するためにキャリアワンセグFeliCaの搭載を求めたために、開発は難航。第一Androidの開発をしたことがある人なんていなかったし、そもそもスマホなんて作ったことなかったのだった。納期に間に合わせるためにやっつけて作ったソフト不具合連発。一体何であんなもんを作ったのか未だにわからない、メガネケヱスと言われて1円でばらまかれたシャープの端末、まともに動いた時間のほうが少ないと言われたレグザフォン、ホッカイロスマホと言われ東京湾在庫が沈められたと噂されたアローズ。この頃俺は端末の開発からは遠ざかっていたけど、何人が死んでるんだろうと思うくらい現場悲惨だったようだ。

 

それでも各社はなんとしてでもiPhoneに抗おうと必死だったようだ。AndroidiOSはほぼ同時期に出てきているんだけど、端末開発では若干iOSが先んじたが、実際のところ世界ではスマホシェアはあっという間にAndroidiPhoneを抜き去っている。しか日本Android勢はソニーエリクソンを除けば総崩れで、iPhoneを扱うソフトバンクへの流出が止まらない。まずauiPhone4を扱うことに。docomoは当初ツートップ戦略というサムスンソニースマホで推す作戦に出たが、それによってパナやNECといった古くから携帯を作ってきたメーカーが脱落。その後2013年Appleに屈した。その契約屈辱的な内容だったらしく、日経は「不平等条約」と書いた。専用の売り場を設けたりといったよく知られている事に加えて、一説によると販売する端末の3~4割がiPhoneでなければならないとか、iPhoneのために莫大な広告宣伝費負担するなどである。未だに日本ではiPhoneが発売されるとaudocomoiPhoneCMを流すが、あれにはAppleは1銭も出していない。全部キャリアの持ち出しである。彼らの強欲なやり方を告発した、「アップル帝国の正体」という本が出たのもこの頃だ。

 

結局の所キャリア各社はこの契約を履行するために、iPhone用のお得な料金プランや分割購入プランを作り、窓口でも積極的に売り込んだ。初期のAndroidスマホのできの悪さを見聞きしてきた人たちは一斉に乗り換えていった。キャリアはいままで苦楽をともにしてきた日本メーカーをあっさりと見捨ててApple推しまくった。この頃はAndroidの開発もこなれてきて割とマシなスマホ日本メーカーも作れるようになってきたが、もうキャリア消費者も見向きもしなかったのだ。実際iPhoneは使いやすかったし、膨大なCM提灯記事キャリアショップのど真ん中で扱われたことで、もうスマホを買うことはiPhoneを買うことと同じくなっていく。

 

もうこうなるとiPhoneなしでは全くキャリア戦略は成り立たない。今に至るまでApple契約した屈辱的な関係を捨てることはできず、結局の所3キャリアAppleの言いなりになって莫大な国富を貢ぎ続けた。まあ彼らのやり方がうまかったといえばそうなんだが、こんな事になってしまった国は日本くらいで、いまやアメリカをもしのぎ世界で最もiOSシェアの高い国である。他の国ではiPhoneは一部の富裕層の持ち物であり、安くて高性能なAndroidスマホがとっくに主流になっている。iPhoneはそのCPUを除けばもうすでにイノベーションからは周回遅れであり、中国メーカーの作るAndroidがいまや先端を突っ走っているが、日本ではなぜか多くの人がiPhone最先端で最高性能と信じ続けた。

 

結果として、この給料のまるで上がらない国で、値段が上がり続けるiPhoneは売れ続け、日経が「最新のiPhone日本人平均給与の6割」という記事を書くまでになった。まあ別に何を買おうと勝手なのだけど、貧困女子といったタイトルがつく報道カップラーメンをすすっている人が持っているスマホが、10万円近いiPhoneだったりするどこか歪んだ社会になってしまった。最近も同僚から家族みんなでiPhoneを買い換えるので40万かかる」との嘆きを聴いた。OPPOあたりにしとけば全員分買っても10万で済みそうなのだが、その選択肢は彼らにはない。

 

とにかく日本キャリア総務省の顔色を伺いながらiPhoneを売るだけのAppleポチになってしまった。audocomo傲慢な連中だったが(もっと言えばNECもパナもry)、Appleはそれに輪をかけて傲慢クズ会社である。彼らが電気電子産業が壊滅した焼け野原日本から、ケツの毛一本までも利益をむしり取っていく現状は悲劇しか言いようがない。一社支配的な力を持つ市場はろくなことにならないという証左であろうが、もっともそのクソに完膚なきまでに負けたのも我々である。ほんとすみません

 

俺は岐阜のS社の研究所と虎ノ門DDIポケット本社を往復してた時代から、百花繚乱のごとく日本携帯が咲き乱れた黄金期を生きて、それらが全部Appleになぎ倒されていく歴史の中に身を置き、どうしてこうなってしまったのか、どこでどうしたら良かったのかと今も思う。しばらくはiPhoneに使われる部品日本製が多かったが、今や台湾韓国にも負けてしまった。スマホCPUを作れたのはルネサスだけでそれも一世代消滅メモリ液晶もだめになって、今やNANDとMLCCくらいか。最終製品を失った日本にもう一度半導体をと言っても虚しく響く。

iPhoneがなぜ日本人に受け入れられたか


なんとなくこの業界に関わってきたので、どうして日本でこんなにiPhoneが支持されるようになったのか、ちょっと書いてみたいと思う。ちなみに俺は今は亡きS社(今は完全に消滅して、かつての本社市役所になっている)でPHS(みんな覚えてる?)の開発に携わったのが最初。その後は出向で三浦半島の先の方で怒りのデスロードみたいな経験をしたり転職して某関西メーカーAndroidやったり。当時一緒にやってた人たちの一部は京セラに行ったけど、大体はどこに行ったか知らない。とにかく日本の一大産業であった携帯電話基地局生産や開発に一通り関わってきて、その衰退とともに生きてきました。

 

で、よく知られているように日本携帯電話1999年iモードの導入から劇的に進歩し、ネットが見れるだけでなく、カメラも付きラジオも聞け非接触決済もできて音楽を聞いてテレビまで見れて、もちろん防水でアプリまで動かすことができた。カッチリ作られた二つ折りやスライド機構は触ってるだけで楽しかったし、こんな携帯日本メーカー以外どこも作れなかった。

 

まあそれがガラパゴスと言われて後々の衰退につながるんだけど、実際はドコモガラパゴスを良しとしてなくて、iモードを普及させようとして海外携帯キャリアガンガン出資していたし(その大半が失敗して莫大な損失が生じた)、ドコモ進出と同時に日本メーカーは高機能携帯世界に売り込もうとした。でも結局どれもうまく行かなかった。なんとか海外地盤を築いていたのはソニー・エリクソン三洋くらいで、三洋アメリカスプリントCDMA携帯を輸出してそこそこのシェアを取っていた。ライヴァルであるモトローラとかサムスン携帯を買って研究していたのが懐かしい。

 

後にAndroidiPhoneがすごい勢いでエコシステム世界に広げていくのを見ると、どうしてiモードにはそれができなかったのかなと思ったりする。まあでも日本メーカーの小さな筐体にぎっちりと機能の詰まった携帯は、個人的にはサイバーでありジョリーグッドで今でも好きなのだが、海外はいまいち受けなかったし、ドコモおんぶにだっこで儲けていたNECやらパナやら富士通は、お付き合い程度にしか海外進出をする気もなかったようだ。

 

当時すでにスマートフォン海外ではそこそこ普及しており、SymbianとかPocketPCとかBlackBerryなんかの端末は結構海外ビジネスマンは使っていた。しか日本はいわゆる「ガラケー」のデキが良すぎてほとんど普及せず。シャープWindowsCEを積んだW-ZERO3を出してたくらい(持ってた)。

 

で、2010年追記2008年の間違いだった、申し訳ない)ついにiPhone日本で発売。もちろん俺は買った。当時ソフトバンクの独占発売だった。よく知られているように、当時の論調は「iPhoneより日本ガラケーの方がずっと高機能」で、こんなものは驚異にはならないという話だった。確かにiPhoneはすぐに電池が切れるし、FeliCaも防水もワンセグもなし。文章コピペもできないダメケータイだった。実のところ俺自身も使ってみて、こんなダサいもの日本携帯に勝てるもんかと思った。しかソフトバンクiPhone未来イメージシンプルで安い料金プランでガンガン攻めてきて、audocomo対応せざるを得なかった。

 

まもなくシャープ富士通東芝ソニーNECなどが次々とAndroidスマホ発売。このあたりの大混乱の思い出はブコメでもよく見るけど、未だにどうしてこうなったんだと思わざるを得ない体たらくだった。iPhoneに対抗するためにキャリアワンセグFeliCaの搭載を求めたために、開発は難航。第一Androidの開発をしたことがある人なんていなかったし、そもそもスマホなんて作ったことなかったのだった。納期に間に合わせるためにやっつけて作ったソフト不具合連発。一体何であんなもんを作ったのか未だにわからない、メガネケヱスと言われて1円でばらまかれたシャープの端末、まともに動いた時間のほうが少ないと言われたレグザフォン、ホッカイロスマホと言われ東京湾在庫が沈められたと噂されたアローズ。この頃俺は端末の開発からは遠ざかっていたけど、何人が死んでるんだろうと思うくらい現場悲惨だったようだ。

 

それでも各社はなんとしてでもiPhoneに抗おうと必死だったようだ。AndroidiOSはほぼ同時期に出てきているんだけど、端末開発では若干iOSが先んじたが、実際のところ世界ではスマホシェアはあっという間にAndroidiPhoneを抜き去っている。しか日本Android勢はソニーエリクソンを除けば総崩れで、iPhoneを扱うソフトバンクへの流出が止まらない。まずauiPhone4を扱うことに。docomoは当初ツートップ戦略というサムスンソニースマホで推す作戦に出たが、それによってパナやNECといった古くから携帯を作ってきたメーカーが脱落。その後2013年Appleに屈した。その契約屈辱的な内容だったらしく、日経は「不平等条約」と書いた。専用の売り場を設けたりといったよく知られている事に加えて、一説によると販売する端末の3~4割がiPhoneでなければならないとか、iPhoneのために莫大な広告宣伝費負担するなどである。未だに日本ではiPhoneが発売されるとaudocomoiPhoneCMを流すが、あれにはAppleは1銭も出していない。全部キャリアの持ち出しである。彼らの強欲なやり方を告発した、「アップル帝国の正体」という本が出たのもこの頃だ。

 

結局の所キャリア各社はこの契約を履行するために、iPhone用のお得な料金プランや分割購入プランを作り、窓口でも積極的に売り込んだ。初期のAndroidスマホのできの悪さを見聞きしてきた人たちは一斉に乗り換えていった。キャリアはいままで苦楽をともにしてきた日本メーカーをあっさりと見捨ててApple推しまくった。この頃はAndroidの開発もこなれてきて割とマシなスマホ日本メーカーも作れるようになってきたが、もうキャリア消費者も見向きもしなかったのだ。実際iPhoneは使いやすかったし、膨大なCM提灯記事キャリアショップのど真ん中で扱われたことで、もうスマホを買うことはiPhoneを買うことと同じくなっていく。

 

もうこうなるとiPhoneなしでは全くキャリア戦略は成り立たない。今に至るまでApple契約した屈辱的な関係を捨てることはできず、結局の所3キャリアAppleの言いなりになって莫大な国富を貢ぎ続けた。まあ彼らのやり方がうまかったといえばそうなんだが、こんな事になってしまった国は日本くらいで、いまやアメリカをもしのぎ世界で最もiOSシェアの高い国である。他の国ではiPhoneは一部の富裕層の持ち物であり、安くて高性能なAndroidスマホがとっくに主流になっている。iPhoneはそのCPUを除けばもうすでにイノベーションからは周回遅れであり、中国メーカーの作るAndroidがいまや先端を突っ走っているが、日本ではなぜか多くの人がiPhone最先端で最高性能と信じ続けた。

 

結果として、この給料のまるで上がらない国で、値段が上がり続けるiPhoneは売れ続け、日経が「最新のiPhone日本人平均給与の6割」という記事を書くまでになった。まあ別に何を買おうと勝手なのだけど、貧困女子といったタイトルがつく報道カップラーメンをすすっている人が持っているスマホが、10万円近いiPhoneだったりするどこか歪んだ社会になってしまった。最近も同僚から家族みんなでiPhoneを買い換えるので40万かかる」との嘆きを聴いた。OPPOあたりにしとけば全員分買っても10万で済みそうなのだが、その選択肢は彼らにはない。

 

とにかく日本キャリア総務省の顔色を伺いながらiPhoneを売るだけのAppleポチになってしまった。audocomo傲慢な連中だったが(もっと言えばNECもパナもry)、Appleはそれに輪をかけて傲慢クズ会社である。彼らが電気電子産業が壊滅した焼け野原日本から、ケツの毛一本までも利益をむしり取っていく現状は悲劇しか言いようがない。一社支配的な力を持つ市場はろくなことにならないという証左であろうが、もっともそのクソに完膚なきまでに負けたのも我々である。ほんとすみません

 

俺は岐阜のS社の研究所と虎ノ門DDIポケット本社を往復してた時代から、百花繚乱のごとく日本携帯が咲き乱れた黄金期を生きて、それらが全部Appleになぎ倒されていく歴史の中に身を置き、どうしてこうなってしまったのか、どこでどうしたら良かったのかと今も思う。しばらくはiPhoneに使われる部品日本製が多かったが、今や台湾韓国にも負けてしまった。スマホCPUを作れたのはルネサスだけでそれも一世代消滅メモリ液晶もだめになって、今やNANDとMLCCくらいか。最終製品を失った日本にもう一度半導体をと言っても虚しく響く。

anond:20231129214537

は当てはまらからAは富士通じゃねえだろ。富士通グローバルなプロダクトやトップレベル環境なんてどこにある?

ここは富士通かもわからんが。

Bは規模が違いすぎる

anond:20231129171506

今時富士通に入りたいやつなんかいるか?頑張っても頑張らなくても自動的に受注できるのは超絶つまんねえぞ

2023-11-17

日本エンジニア給料が安いのは安く働いてくれるから

以下でエンジニアと書いてあるのはソフトウェアエンジニアだと読み替えて欲しい。

自分エンジニア出身日本会社経営をしている。

最近エンジニアの間で海外エンジニアをやれば簡単年収2000万に到達できる的なブログがバズっているが、ここで疑問になるのはなぜ日本エンジニア海外に比べて給料が安いのか。

色々理由はあるが、第一に大きいのが「海外ではエンジニアになるのにはコンピュータサイエンス学位を持っているのが前提だから」という点。

もちろん野良で独学してエンジニアになっている人間一定数いるが、固定観念としてエンジニア=CS学位を持っているというのはある。

ということで必然的に一国のエンジニアの平均的な技術力は高い(技術力とはなんだという話はあるが)。

日本だとどうも大学という存在が軽視されていて、スキル等を獲得する場所ではなく就職予備校という側面が大きく、大学での専攻と卒業後のキャリア対応けがめちゃくちゃだったりしている。

そんなわけでエンジニアと名乗っておきながらやっている仕事マークアップ言語コーディングしていくだけで、知的生産なのか?というような仕事を主としている人間がかなり存在する。

どうしてこんなことになっているかというと、日本のものづくり業界歴史としてバブルの時期にハードウェア関連で国が伸びてきたという経緯があり、ハードウェア会社が強く、ソフトウェアハードウェアプラグイン的な捉え方がされているため富士通のようなSIerと呼ばれるシステム導入を主要事業とする会社が後から伸びてきた。

SIerシステム導入をすることがゴールであり、現在のDevOpsとは真逆で作ったら終わりのビジネスモデルなので(メンテでフィーはもらうが)、少々話が飛躍するが結局SIerコーディングに興味がない。

日本国内でのハードウェア産業の勃興とソフトウェア立場の弱さ、SIerの台頭、大学の軽視など様々な力学が働いて結果としてエンジニア給料他国に比べて低いと個人的に考えている。

じゃあ日本エンジニア給料を上げるにはどうしたらいいんだって話になるわけだけど、極論として全員安い給料コードを書かなければいいと思う。

ペラペラLPを作るのだって最低500万を積まなければければやらない、サイドバーボタンコンポーネント1つ差し込むのにも100万円払わななければやらない、みたいな。

まあ急にそんなことはできないんだけど、漸進的にこれをやる方法は1つあって、USなりの物価の高い国からオフショア案件を受ける。

そうすれば自然給料の高い仕事エンジニア流れるので、日本国内のエンジニアが全員オフショアエンジニアになれば結果的に平均的な給料が上がる。

日本経済としてそれはどうなんだろうとは思うけど、近視眼的に日本エンジニア給料を上げるというのを解決するにはこのくらいしかない。

オフショアという形を頼らずともVCマネーで生き生きとしているベンチャーエンジニア給料を高くしてるけど、これはあくま局所的な話であって日本全体のスコープで考えたら結局産業構造というものに向き合うしかないと思う。

自分自身エンジニアだったしOSSにもコミットしたりそれなりに開発できる人材に敬意は持ってるけど、それでも安く仕事してくれるなら給料は安めにしたい。

なぜなら会社の口座残高がゼロになったらゲームオーバー(=倒産)なので、削れる人件費は削りたい。自分会社エンジニアを抱えているけど事業を回すためにも世間並みの給料ではある。

経営者視点では日本エンジニア安くて最高。

今後も安く働いてくれると嬉しい。

2023-10-26

アメリカ人漫画の良いところ言われて逆に日本ダメなところを思う

仕事場アメリカ人がいて、彼はアメコミ漫画アニメが好きなんだけど

かれの愚痴と言ったらアメコミに元気がないことなんだよね

それで彼のアメコミいけてない分析点として面白かったのは「キャラが古い」ってことらしい

スーパーマンは登場して90年たってるらしい。バットマンも90年。比較若いスパイダーマンでも60年くらい」

アメコミ知らんけど、たしかに俺の知ってるアメコミキャラって昔の作品だよね


それにくらべて漫画若いという。それが人気の秘密なんじゃないかって分析してた

かれはジャンプ系が好きなんだけどほとんどが2000年以降の作品だし、古いワンピース90年代に連載開始

から若い人は入りやすいと

日本は18くらいの子自分漫画描いて凄いねアメリカにもインディーちょっとはあるけど

基本的にはDCとかマーベル契約して古いおじいさん時代作品を引き継いで描くよ」

と言っていた


俺はそれ聞いてうれしさより日本ダメなところってそれだよなって思ったんだよね


よく日本ではパナソニックダメだよね~富士通はだめだよね~とか言うけど

でもそのだめ会社に勝てない若い会社ってなんなの?って思うんだよね

給料安いとかいうけど、そういう企業にほいほい入っていく馬鹿学生もね

そして優秀とされる人も結局は外資というかgoogleなどに入る事に熱心だよね

結局他人が作った組織に入る事が優秀さのバロメーターになってる


アメリカ人ワールプールとかIBM指して糞だよなとかわざわざ言ってないよね

そんなこと言う暇あったらベンチャー作って新規産業を生み出すでしょ

アメリカ日本と違うのって創立1020年の会社がわんさかあって若くて元気があるってことだよね


この日本においてマンガ例外的新陳代謝が繰り返されるのほんと特質すぎる

ジャンプがとくに凄い

まぁドラゴンボールDAIMAとかBORUTOとかやっててこの先大丈夫かって感じではあるけど

2023-10-16

anond:20231016003906

>、外国製PC入れてもいいんだったっけか。

基本的には問題いかと。セキュリティの強化が必要な所だと、逆に国内製だからOKと言うことでも無いはず。

>なら富士通に優位性全然無さそうだけどなんで入ってきてんの?まず性能価格で勝てないだろう。

富士通を通さずに、直接富士通クライアントコンピューティングレノボの子会社)と取引したり、業者が入っていても地元OA屋が入って入れているのだと思われる。トラブルの時のサポート地元OA屋がやると言うケース。

富士通利益率が低い案件はとらない方針なので、安いものを安く仕入れて安く売る商売はやらないんだと。内部的に売上の額がでかくても、利益率の低い案件ばかりだと突っ込まれる。富士通が長年不調だった理由はそこにあるからだと思われるが。

故に、見積一式で来ても、パソコンの部分などは切り離して別調達を促すことも多い模様。

まぁ、現実には強く頼まれちゃって、富士通が入れてるのもあるみたいだけどね。

デルの人呼んで、300台注文するから2割引にしてくれーって言ったら入れてくれるんじゃねえのかな

やってくれるけど富士通が入るとそれだけ高くなって良い事が無いので、辞退するのだそうな。それでもやれと言われるとやるみたいだけど。

ただ、年300台とかだとエフサスが出てくるかも。

コーヒーでもこぼして弁済で新しいの買った方がいい

コーヒーこぼして富士通ブランドパソコンの修理を依頼したら、最近エフサスじゃなくて東芝来るなんて話もあるぜ。

anond:20231015234648

よくわかんねえな、外国製PC入れてもいいんだったっけか。

なら富士通に優位性全然無さそうだけどなんで入ってきてんの?まず性能価格で勝てないだろう。

大型の計算機も入れてるとか?

デルの人呼んで、300台注文するから2割引にしてくれーって言ったら入れてくれるんじゃねえのかな

まあよく知らねえからあん勝手言うのやめるけど、今日び、4GBのパソコンなんざ高校生でも買わないぜ

コーヒーでもこぼして弁済で新しいの買った方がいい

2023-10-15

anond:20231015202705

ここ5年ぐらいは富士通担当してもPCHPとかDELLだったりするよ。

資本から外れて、富士通営業が「うちが扱うと高いから、ここは外しましょう」って提案できるようになってるとか。

特にデスクトップ縛りだと富士通強制したって誰も得しない。

anond:20231015202215

つうか無条件で富士通ジャンク買ってるんだっけ?エプソンとでも競争させて少し努力させた方がいいかもな

誰か富士通増田URL教えてくれ

教えてくれ

富士通が叩かれてるが

個人的には、彼ら(社員)が一番の被害者だと思う。

好き好んで卑怯人間になってるわけじゃない。

最初人生希望をもって入ったのが、長年の生活習慣でそうなってしまう。

歴史をググったところ、足尾銅山で稼いだ会社前身なんだね・・・

怨念かいろいろなものうごめいた結果なんだと思う。

合掌。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/biz-journal.jp/2023/10/post_360191.html

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