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はてなキーワード: 低所得者とは

2023-10-23

anond:20231023224623

増田民ネタ抜き無職低所得も少数だぞ

これ増田民を盛りたいとかじゃなくて、本気で無職低所得者の溜まり場だと思ってトンチキなこと言って、年単位で常駐している子がいるから言ってる

まぁワイもあたおか・頭悪なこと書いてるからトンチキなこと書くなとは言いませんけども、

もう少しネットのお時間制限して現実と向き合って欲しい、そして前向きな人生歩んで欲しい

 

それはそれとして思い出したから書きにきたけど、トットソロンズの Story Telling はどうよ

いちおう犯罪者じゃないのが行いの悪さで・・・・みたいな話

2023-10-22

anond:20231022191417

肥満がめちゃくちゃ多いアメリカ人が皆旨いものを食っているとでも・・・

低所得者肥満が多いってデータあるんだけど、ニュースとか見ない人?

anond:20231022150154

ごめんわかりにくかったね

低所得男性にも社会保障の充実を、ってこと

もちろん低所得者の社会保険料含めた負担の軽減も合わされば尚良し

低所得層を段階的に減らして方法考えた

1年の納税額規定に満たない場合死刑にすればいいんだよ

支払う必要のある金額相対的にするから毎年一定数の低所得者が減っていく仕組み

2023-10-17

anond:20231017221759

日本金持ち節税のために無職やら超低所得者に化けたりしてるけど韓国もやってんのかな

2023-10-14

anond:20231013170932

自分の行う差別正当化するのってリベラル共通の特徴だよな

リベラルという言葉を使うのもおこがましいけど

そして顔も心も醜い低所得者の集まり

2023-10-10

anond:20231010150341

マウントを取る人は〜という特徴がある」なんていう法則性はない

単に、人口比率的に低所得の人のほうが多いから、マウントを取る人にも低所得者が多いだけ。

ダルビッシュみたいな金持ちでも、煽り耐性皆無でネットでイキリちらしてる人はいる。

2023-10-07

もっと人生を楽しんだらいいのに

知人からもっと人生を楽しんだらいいのに」と言われる。

旅行したり、美味しいもの食べたり、世の中面白いこと沢山あるのに勿体無い。君のためを思ってこんなに言ってるのに、言い訳ばっかりして休日も引きこもって本当に勿体無いよ。まだ若いのに人生しまないと。と言ってくるのだけれど、そもそも給料が少なく生活がカツカツなのでそれどころではない。お金がないので恋人を作る気も起きないし、デートするお金洋服買うお金も捻出するのに苦労するのに、とても維持出来る気がしない。そんなんだから結婚なんてとても考えられないし、考えたこともない。それとも自分が知らないだけで、低所得貯金もないのに海外旅行したり、毎週グルメ三昧出来る方法が何かあるのだろうか。自分が無理だと思って情報収集を怠っていたので、低所得者も結婚して子供持って、マイホーム立てれるような制度施行されたのだろうか?厭世観を持って生きているわけではない。普通に人生楽しんでいる人たちが羨ましくてしょうがない。平均所得下の人間でも人生を楽しみ尽くす方法があるのなら教えて欲しい。

2023-09-28

anond:20230928161716

外国人差別するやつ」のみを抽出して、その集団民度が低くないことはありえないから、

どのみち「民度が低い」の意味上の主語は「日本」ないし「日本人」であるしか考えられないが

 

外国人差別をするアホ」が「日本人」という集団の中に多数含まれるので、

日本人」という集団は「平均的な知的水準教育水準文化水準、マナー行動様式などの成熟度」が低い

という意味で取るのが妥当であると思われる

増田って民度が低すぎて無理」って文、君の中で成立する?

工業地帯って民度が低すぎて無理」では?

低所得者」では?

「中卒」では?

 

増田にいる被害妄想の激しいバカって知能が低すぎて無理だわ。

解説必要なら解説お願いしますって書いてね。

2023-09-18

ちょこザップ治安悪そう

会費が安いので低所得者が集まり治安が悪そう

気が向いた時にトレーニングというコンセプトが力に憧れるけど自制心の低いDQNと相性が良く治安が悪そう

2023-09-17

支持者層にハイパーインフレダメージが直撃する低所得者が多そうなのにMMT唱えてるの笑うよな。

ある程度の資産給与所得はあっても国外生活できる程の能力はない人間からすると、政権取ってもらって日本経済が爆発した後にインフレヘッジした資産で生き残るのがいいのかもしれんが。

なお、"ある程度"しかないので財産没収スケープゴートになって死ぬ模様

2023-09-14

anond:20230914105804

すまん、読み間違えた。元増田投稿内容にまったく関係無かった

家賃補助なら下記のあるやで。まずは最寄りの社会福祉協議会相談やな

 

生活福祉資金貸付制度

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatsu-fukushi-shikin1/kashitsukejoken.html

低所得者高齢者障害者生活経済的に支える制度住民税課税世帯等は償還免除や償還猶予対象となる場合がある

 

住居確保給付金

https://corona-support.mhlw.go.jp/jukyokakuhokyufukin/index.html

市区町村ごとに定める額を上限に実際の家賃額を原則3か月間(延長は2回まで最大9か月間)支給

  

就職安定資金融資

https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/safety_net/60.html

住居の確保支援を通じて安定した就労機会の確保を支援する制度融資額は最高100万円で、利率は年1.5%

2023-09-12

anond:20230912095822

経済団体投資家経営者に有利な提言をするのは当然。

逆に、労働組合の全国組織が賃労働低所得者に有利な提言をするのが本来当然。

人数は後者の方が圧倒的に多いわけだから、順当にいけば民主主義で負けるわけないんだけど、プロパガンダにハマって大衆労働組合馬鹿にした結果でしょ。

からでも遅くはないんで、みんな勤め先の労組執行部を突き上げようぜ。

デジタル庁「マイナポータルを見ていない可能性もある」❌

デジタル庁「(アプリアップデートされ低スペックスマホしか持っていない低所得者は)マイナポータルを見られない可能性もある」⭕️

弱者を救え!待遇改善せよ!

低所得者を救え

障碍者を救え

こどもを救え

子育て世帯を救え

女性を救え

地方を救え

自然を救え

中小企業を救え

教育予算を増やせ

教師待遇改善せよ

学芸員図書館司書待遇改善せよ

博物館美術館予算を増やせ

研究費を増やせ

保育士介護士待遇改善せよ

医療従事者の待遇改善せよ

文化芸術関連予算を増やせ

災害対策予算を増やせ

消費税廃止せよ

2023-09-11

anond:20230911111753 anond:20231029064322

別に行かないでも平均以上稼ぐのは余裕で可能ですけど?それでも行きたいなら自分で(夜職・売春以外で)働いて稼げよ。日本先進国だぞ

そもそも今なら親の支援なくても2年内なら無償でいける

 

でもまぁ結局、こういうことなんだよな

生活仕事をする上で必要なのは成功体験自己肯定感

親が表面上はさほど問題無さそうに見えても、毒親のせいで成功体験が積めず、自己肯定感毒親にバッキバキにおられていると、

低所得者や無就業者になりやすいし、コミュニケーションの取り方がおかしくて極端に人付き合いで苦労するよね

増田にもはてブにもX(Twitter)にもゴロゴロいるよね、こういう生きづらいちゃん

生きる力を奪う系の親は間違いなく深刻な毒親ではある

高校在籍中に新卒以上に稼いでたわけだし、稼いでない子もただ普通に働くだけで今までの人生で一番いい状態になるし、

やっぱ、そういう人らは今も逞しくやってるよね。たぶん稼ぎも平均よりいいと思う

 

ただ、ヤンキーでも家がどうしようもない状態でもないのに、なぜか入ってくる子もいた

そういう子はフツーにからお小遣い貰ってバイトもしていなかったけど、

卒業後は、なんとなく水商売やったり、なんとなくバイト派遣やったり、そんな生活してたよね

(名前書けば入れる学校だったので、重ための学習障害ボーダーだった可能性はある)

 

頭が極端に悪くて楽な方に流れて毒親放置したのでなければ、

自己肯定感をバッキバキに折られて、自分にはなんとする力があるって経験を積めなかった結果なんだろうな

anond:20230911012056

実際あるんだから仕方がない

物理攻撃してくる+電気ガス水道止めてくる経済DVの親』と『口が悪いだけで生活費学費は出す親を出す親』を

同列に並べてたらただの頭のおかしい人でしょ

 

ただ、生活仕事をする上で必要なのは成功体験自己肯定感

親が表面上はさほど問題無さそうに見えても、毒親のせいで成功体験が積めず、自己肯定感毒親にバッキバキにおられていると、

低所得者や無就業者になりやすいし、コミュニケーションの取り方がおかしくて極端に人付き合いで苦労するよね

増田にもはてブにもX(Twitter)にもゴロゴロいるよね、こういう生きづらいちゃん

生きる力を奪う系の親は間違いなく深刻な毒親ではある

2023-08-29

クルーグマンスペイン

ともかく1年前、私たち楽観主義者は、現実に比べてデータが悪い数値を示している口実を探していました。いまはその逆です。悲観主義者たちが、データは誤った印象を与えていると主張しようとしています。ですが、その主張を通すのはどんどん難しくなっています

 

——EBCの中期インフレ目標は2%で、2025年インフレ率は2.2%と予測されています中央銀行幹部たちはどこまで本気でこの0.2%にこだわると思われますか。

 

先のことについては、不確実なことが多いように思います。こうした予測は一貫して間違ってきました。インフレについては楽観しすぎで、雇用については悲観しすぎる傾向にあります。2.2%の予測を真に受けるべきかどうかというと、私はそうは思いません。自然利子率については明らかに不透明な部分が多いものです。

 

米国場合労働市場データ実体経済の状況を考えると、インフレ率が下がったことにそれほど驚きません。私が驚くのは、現在金利で、いま以上の景気減速に至っていないことです。

 

インフレ率2%にこだわるべきか

 

——経済はこれまでのところ、うまく持ちこたえています。でも、この流れが行き過ぎるのを懸念されませんか。

 

インフレ率を2%に戻すには、いまより高い失業率必要かもしれません。でも2%に戻すことは、そんなに重要でしょうか。セントラルバンカーたちは、「2%に戻せなければ自分たちの信頼に傷がつく」と思っています。たぶんそれは正しいでしょう。そして彼らはこうも信じています。「自分たち信頼性はとても重要だ」と。でもたぶんそれは正しくありません。

 

——彼らは市場に対して権威を持っている必要があるのでは?

 

重要なのは、「実体経済」であって「市場」ではありません。インフレとの闘いの上で「中央銀行信頼性」が重要な要素だというセントラルバンカーたちの考えを立証するデータは実際、存在しません。

 

もちろん彼らの行動は経済に大きな影響を及ぼします。けれども「市場の彼らに対する信頼性が鍵を握る」とする信念は、彼らが思う以上に正当化できないものです。もし、あなた中央銀行総裁なら、あなたの一語一句に注目する金融関係者と一日中、話すことになるでしょう。けれども価格賃金を決めるのはウォールストリートでも、ロンドンのシティでもフランクフルトでもありません。その意味でも、中央銀行信頼性がどれほど重要かは、私には確信が持てません。

 

——彼らが、何百万件もの住宅ローンに影響が及ぶ金利を設定しても?

 

変動金利住宅ローン問題は、欧州では一種歴史的アクシデントなのではないかと思います米国住宅ローンの大半が15年か20年の固定金利である事実は、(金利の変化の)間接的な影響を防ぐのに役立っています

 

  

インフレ抑制策は必要

 

——日欧米中央銀行総裁たちはポルトガルのシトラで開催されたフォーラムで、賃金上昇について警告しました。企業利益をめぐって何が起きているのでしょう。

 

企業利益」のほうが「賃金」より伸びています。このため「賃金上昇」がインフレを直接牽引しているわけではありません。「企業利益」と「賃金」の伸び率の差のすべてではないにしろ、その一部は、市場支配力による搾取を反映しています。この状況を生み出した要因の1つは「強欲」でしょう。でも主な要因ではないと思います

 

また賃金があまりに急速に上昇している場合インフレ抑制することはできません。このような場合欧州中央銀行ECB)のラガル総裁賃金に注目するのは正しいと思います賃金は、経済過熱具合を監視する1つの指標からです。そして賃金の急上昇は、ユーロ圏経済が依然として過熱していることを示しています

 

——国際的機関は各国政府インセンティブ廃止を呼びかけています財政面ではどうすべきなのでしょう。

 

欧州の状況についてはわかりませんが、米国では、インセンティブ事実上すべて廃止されました。別の時代の、別の政治状況下であれば、いまこそ一時的増税需要抑制するときでしょう。でもそのようなことは、起きません。

 

——増税ですか?

 

はい米国では1967年1968年にそのような増税実施されました。リンドン・ジョンソン大統領が、インフレを抑える目的一時的所得税を上げました。いまでは考えられないことです。

 

——スペインでは7月総選挙の際に、右派が減税を訴えていました。

 

そうですね、低税率は長期的には経済成長を刺激するという偉大なる“ゾンビ思考”が存在します。欧州のすべての国は、米国よりずっと手厚い社会的セーフティーネットを備えています。これは概して良いことです。そうしたセーフティーネットが働く意欲を削いでいるようなことはありません。就労率は現在、高いですからね。

 

では現実的に見て、財政縮小はどうすれば実現するのかというと、支出はたいてい良いことのために使われています増税政治的にほとんど不可能です。ですから当面の間、すべては金融政策にかかっています

 

——1970年代世界的なインフレ危機のあと、米国では調整がおこなわれました。今回も同様の流れとなるのでしょうか。

 

米国インフレ率は約9%から3%まで下がったものの、失業率はまったく上昇していません。ですから70年代インフレときとはぜんぜん違います。このため、このまま何もせずに乗り切れるのではないかと私は結構、楽観しています。この度のインフレ70年代のそれと重ねるのは無理があります

 

——インフレ格差を拡大させたでしょうか。

 

いいえ、実際には米国ではその逆のことが起きました。インフレは貧しい人たちにより深刻な打撃を与えると誰もが考えるものです。でも実際には米国では、高所得者層より低所得者層賃金の伸び率のほうが大幅に大きい状況が見られました。このため米国ではコロナ禍で格差がかなり縮小しました。1980年代以降、広がった賃金格差の4分の1くらいを回復できました。これは相当です。インフレ率を超える収入の伸びを経験したのは実際、賃金が最も低い労働者たちでした。

 

——でもスーパー物価の上昇を一番、実感するのは低所得者では?

 

かに、そうです。けれども、それはインフレが、食品価格エネルギー価格に大きく反映される間のことです。食品エネルギー家計に占める割合が大きな品目ですからね。このため食品価格エネルギー価格の上昇によるインフレが起きている場合格差は拡大します。けれどもエネルギー価格現在、ぐんと下がっています。また食品価格米国では下がっています

 

スペイン経済よりも心配な国

 

 

 

 

——スペイン経済の動向は追っていますか。

 

宿題“はまったくやっていません……。

 

——人々は常に「問題経済だよ」と言ってきました。でもスペインでは経済活動は活発化しており、雇用も増加していて、インフレ率も2%未満です。にもかかわらず、5月末の統一地方選挙有権者与党評価しませんでした。私たちはいま、経済が最大の関心ごとではない、別の方向に向かっているのでしょうか。

 

そうかもしれません。米国では、昨年11月中間選挙がありました。経済が極めて悪い状態にあったため、共和党地滑り的な勝利を収めるだろうと誰もが思っていました。でもそうはなりませんでした。

 

スペイン世論調査がどのような傾向を示しているかは知りませんが、米国では妙なことが起きています。人に経済的にどんな調子かと尋ねると「結構いい感じだよ」と答えます。けれども国の経済はどうかと尋ねると、「ひどいね」と答えるのです。ですから本当に不思議なことが起きています。人々の実感は、経済的な現実とかなり乖離しているようなのです。

 

——スピーチのなかでソーシャルネットワークメディアの影響力に言及されました。

 

米国には、さまざまな事柄についてポジティブあるいはネガティブ報道に触れたかを尋ねる調査があって、たとえば「雇用」に関してだと、こんな具合です——雇用ブームのなか、労働市場への新規参入者が月20万人から30万人いたにもかかわらず、多くの人が、見聞きしたニュースの大半は「悪いものだった」と答えたのです。その一因は情報操作です。米国には「フォックス・ニュース」があり、党派的なメディアもありますからね。

 

——その一方で「気候変動は存在しない」と主張するメディアがある。でもあなたがいらっしゃるスペイン北部はこの猛暑で……。

 

ええ。マドリードもっと暑いんですよね。妻はテキサス出身なのですが、そこでは郵便配達員が倒れて、なかには亡くなった人もいます。とんでもない世の中です。

 

——スペインはどんな課題を抱えていると思われますか。

 

長期にわたる個人的な付き合いがあるポルトガルについてのほうが詳しいのですが……。でもスペイン比較的、良い状態にある国の1つだと思います2010年代はじめの債務危機いかに深刻だったかを思えば、経済は持ち直しました。なかにはかなり状況が悪化している国もありますドイツは、実際には人々が思っている以上に深刻な状態にあると思いますスペインはそれほどではありません。

パウリナ・サラスロベルトミランダを殺したのか?(1)

 この度、岩波文庫からアリエルドルマン(昔は、英語風にドーフマン表記だった)の戯曲作品『死と乙女』が刊行された。90年代に一度、英語から日本語翻訳されたものが劇書房から刊行されたが、その後は長く絶版品切状態だった作品である

 「過去に読んだが岩波文庫から復刊したことは知らなかった」という人は、書店に急いで欲しい。

 読んだことの無い人も、やはり書店に急いで欲しい。

 もしかしたら、作品を読んだことは無くても、朴璐美真木よう子などが主演した舞台を、日本国内で観たという人もいるかも知れない。または、ポランスキーによる映画作品を観た人もいるかもしれない。

 ちなみに、これを書いている増田は、ど田舎生活低所得者なので、演劇文化とは縁が無いことから舞台を観たことはない。

 今回の岩波文庫版は、著者の母語であるスペイン語で書かれたバージョンから翻訳となる。翻訳者による詳細な解説があるので、作品執筆の背景となった70〜90年代チリ内外の政治事情を知ることも出来ることから、一読者として有り難い。

 これを目にしている貴方が、書店に赴いて『死と乙女』を入手して読んでくれるならば、もう以下の駄文を読む必要は無い。

 この増田が読むことを勧めている『死と乙女』とは、どのような作品なのか、読んだことは無いが少しだけ興味が有るという人に向けて、以下を記す。

 ただし『死と乙女』の結末に触れる部分があるので、未読で結末は自分で知りたいという人は、ここで一旦、この駄文を読むのをストップしてもらいたい。

 また、直接的ではないものの、性暴力言及する箇所もあるので、精神的な苦痛を喚び起こされる虞がある人は、ここで読むことを止めてもらいたい。

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 物語の大雑把な時代背景と、粗筋を述べる。

 1970年南米チリで、サルバドール・アジェンデ大統領とする政権誕生した。俗に、史上初の民主主義選挙により誕生した社会主義政権とされる。

 しかし、アジェンデ政権を皮切りに中南米地域社会主義国がドミノ倒し的に増加することを怖れた米国ニクソン政権は、チリへの介入を決定する。かくして、米国の後ろ楯を得たピノチェトが起こした軍事クーデターによって、チリ独裁国家となる。

 この独裁政権時代チリでは、多くのチリ国民政治犯として弾圧され、不当な身柄拘束、拷問虐殺対象となっている。

 チリ国外亡命した人間もいる(亡命はしたものチリ国外暗殺されたという人間もいる)。映画『イル・ポスティーノ』の主人公詩人も、そのような逃亡者であったことを、記憶している人もいるかもしれない。或いはまた、ヨーロッパ亡命していたチリ映画監督ミゲル・リティンが、ピノチェト支配下チリへ潜入して取材する姿を、コロンビア出身ノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスルポルタージュ戒厳令チリ潜入記』(邦訳岩波新書)として著したので、それを読んだ人もいるかもしれない。   

 本作『死と乙女』の著者アリエルドルマンも、チリ国外亡命した人間の一人である

 そして『死と乙女』の主人公パウリナ・サラスもまた、ピノチェト政権下で筆舌に尽くし難い苦痛を味わい、生還したチリ国民の一人である

 本戯曲題名は、音楽家シューベルトの曲に来する。

 パウリナの夫ヘラルド・エスコバルは、ピノチェト政権下で、弾圧されている人々をチリ国外亡命させる手助けをしていた。そのためにヘラルドは、ピノチェト政権当局から弾圧対象とされた。

 しかし、ヘラルドが当局の手を脱して逃亡したので、彼の居場所を吐かせるために秘密警察は、彼の妻であるパウリナの身柄を拘束し、彼女拷問した。その時、拷問者は、目隠しされたパウリナをレイプしながら、シューベルト作品『死と乙女』をBGMに流したのである

 時が流れて90年代に入ると、チリ民主主義国家へと移行する。ヘラルドが逃亡する必要も、パウリナが夫の隠れ場所を吐かずに耐える必要も無くなり、二人は夫婦として、堂々と暮らせるようになった。しかし、パウリナの心には、拷問による拭いきれない大きな傷が残り、それが二人の暮らしに暗い影を落とし続けていた。

 民主主義政権となったチリ政府は、ピノチェト独裁時代に行われた弾圧について、調査究明を行なう国民約束し、そのための調査委員会を任命する。今やパウリナの夫ヘラルドは、その調査委員会のメンバーの一人である。これが、物語の開始の時点で、主人公の置かれた状況である

 物語の冒頭、或る晩、ヘラルドは、パウリナの待つ自宅へと自動車で帰る途中、タイヤパンクにより立往生していたところを、通りがかった医師ロベルトミランダに助けられる。ロベルトミランダの車で自宅に送り届けられたヘラルドは、夜も遅いし助けてくれたお礼にと言って、ロベルトに自宅へ泊まっていくことを勧める。

 結局ロベルトミランダヘラルドの申し出に甘えることにし、ヘラルドが寝室に居るパウリナに声を掛けて、彼女にも客人を泊まらせることを了承させる。

 翌朝。

 ロベルトミランダは、椅子に縛られている。パウリナが、彼にリボルバー拳銃を突き付けている。

 それを見て驚く夫ヘラルドと、狼狽する医師ロベルトミランダに対して、主人公パウリナは告げる。

「昨夜、この男の声を聴いて気づいた。この男、ロベルトミランダこそが『死と乙女』をBGMとして流しながら、あたしを拷問し、レイプした人間だ」と。

 ロベルトミランダ拳銃を突き付けて「洗い浚い罪を吐かせる」と主張する主人公パウリナに対して、夫ヘラルドは思い止まるように説得する。

 チリピノチェト独裁体制を脱して民主主義国家となったとはいえ、いまだピノチェトを支持するチリ国民も決して少ないとは言えない(現実世界2023年現在でも、ピノチェト支持者が残っているのだから民主政権に移行したばかりの90年代前半を時代設定としている物語の中では、尚更である)。独裁政権時代弾圧活動に関与した人間たちの全てを、罪に問うて処罰しようとしたならば、親ピノチェト派の有権者からの反発を招き、まだ体制も盤石とは言い難い民主主義政権が倒れることになりかねない。最悪の場合内戦が勃発して、更に血で血を洗う国民同士の殺し合いともなりかねない。

 そのため、現実世界チリで行われた調査も、調査対象事件を「被害者殺害されたという重大なケース」に限定し、尚且つ、真実を綿密に明らかにした調査報告書を作成する代わりに、弾圧関与者の氏名公表や厳しい処罰免除するという、謂わば折衷案の形をとらざるを得なかった。

 処罰免除するという条件を餌にした、一種司法取引によって、ピノチェト独裁政権時代弾圧に関与した人間に、己の罪を自発的告白するように促したとも言える。

 しかし、もしも調査委員の一人であるヘラルドの妻パウリナが、ロベルトミランダ殺害してしまったとしたら、いや、殺害せずとも、拳銃を突き付けてロベルトミランダ自白強要したこと世間に知られたならば。

 民主化した政権も、真相究明も、全てが水泡に帰すことになりかねない。

 パウリナは、ロベルトミランダの命までは取らないことを条件にして、今ここにいるパウリナ、ヘラルド、ロベルトミランダの三人で"裁判"を行なうことを強引に承諾させる。かくして、現実チリで行われた真相究明の動きを追体験するような、緊迫の一夜が、舞台上で演じられることとなる。

 以下では、物語の結末に触れているので、未読の人は一旦ここで増田駄文を読むのを切り上げて、まず『死と乙女』を読んでもらいたい。

 ロベルトミランダに罪を告白させること(供述テープレコーダーに録音した上で、ロベルト自身の手で文字起こし原稿を書かせ、さらに「自発的真実を語った」と宣誓する署名までさせること)が出来たミランダは、ロベルト監禁する前に家から離れた場所へ移動させておいた彼の車を、返すために取りに行くようにと夫ヘラルドに頼む。

 そして夫ヘラルドが家を出て二人きりになると、パウリナはロベルトミランダ銃口を向け直す。

 「真実告白すれば命を助けると言ったのに、約束が違う!」と抗議するロベルトミランダに、銃口を向けるパウリナ。

 パウリナは、ロベルトミランダの語りを聞いて、心の底から反省や悔悛が彼には見られないと判断したのだ。

 ここで演出として、舞台には幕が降り始め、パウリナとロベルトミランダの姿を隠すとともに、その幕は鏡となっており、演劇『死と乙女』を観ている観客たち自身を映し出す手筈になっている。

 再び幕が上がると、物語ラスト場面であり、パウリナとヘラルドは、二人で連れ立って、音楽演奏会に出掛けている。演奏の休憩時間では、他の観客と、調査委員会による調査の成果について、夫ヘラルドは語り合っている。

 休憩が終わり、演奏が再開される。

 すると、その演奏会の会場にロベルトミランダが入って来て、主人公夫婦から離れた、ずっと後方の客席に彼は座る。

 夫ヘラルドは気づいていないが、パウリナはロベルトミランダ存在に気づいて、しばし後ろを振り返り、ロベルトミランダを見る。ロベルトミランダは、何も言葉を発すること無く、ただ、主人公パウリナに視線を向け続ける。やがてパウリナも、ロベルトミランダから視線を外し、前方(演奏会舞台があると設定されている方向)を向いて、物語は終わる。

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 パウリナ・サラスは、ロベルトミランダを殺したのだろうか?

 この増田は、殺したと考えている。(続く)

2023-08-06

anond:20230806204710

光熱水道費や被服費を出せないせいで悪臭を放っているホームレス低所得者は、東京杉並区)の図書館を利用するまで遭ったことが無かったがな

地元県庁所在地)の県立図書館や市立図書館にはそういうのはいなかった

2023-08-03

自民党女性局のフランス研修

フランスに住んでるけど、フランス

夫婦別姓女性社会進出に不可欠)

育児支援政策(めちゃ手厚い、子育て中は低所得者には家賃補助がけっこう出る)

移民受け入れ出生率に貢献しているのは移民

大学無償化(払うけど、年間5万くらい。しか低所得出身大学生には家賃補助が出る)

雇用の安定化(フランスアメリカみたいに労働人口の流動化とか求めてないから首きりにくい)

雇用主への税率アップ

など、自民党のやりたいこと、フランス政府の政策はことごとく反してると思う。

これ、やってくれるんかねえ?学んだだけで帰るって、ないよね。

2023-07-25

嘘松

anond:20230724145900

これまでの最低賃金の上昇率は年平均物価の前年比(四半期ごとの前年同期比ではない)を概ね下回っていない。低所得者の面するインフレは全体より高くなりがちというのはあるが、それでも数年を均して比較すれば物価の上昇率が最低賃金の上昇率を上回ることはないだろうほど、最低賃金の方が伸びている。

一方で、その最低賃金の上がり方は穏当なものでもある。実質賃金時間当たり労働生産性上昇率と同じか多少上回る程度だ。これはつまり最低賃金の上昇は、雇う企業側にとってほぼ追加的な重荷とならないということでもある。なので、最低賃金が上がったというだけで解雇をすれば、むしろ収益を挙げる機会を損ねることになるため、企業はそんなことはしていない。実際、労働参加率や就業率はヒストリカルハイの辺りにある。

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