はてなキーワード: バクマンとは
http://anond.hatelabo.jp/20130331034659
これ批判する人は「みんな我慢してんだからお前も泣き寝入りしろや」って言ってるわけじゃないよ。
引用記事のラノベ書きは要は「自分がこんなに頑張っていたのに編集の対応があまりにもひどくて…」というアピールをしてるんだろうけど、
そもそもこいつは自分につけてもらった編集の対応を云々できるほどの立場にない、という事をわかってない。
とはいっても、「雇う側と雇われる側との差」みたいな話をしてるわけじゃない。
まず、作家は作品書くのが仕事だけども別に自由に書いていいわけじゃない。レーベルそのものとの橋渡し役として担当編集がつけられる。
で、こいつが優等生みたいな作品上げ続けてれば全く何も言われないってわけでもないし、客層を鑑みて編集から色々注文つけられるのもごく当たり前のこと。
たまたま少し知ってることだから書くんだが、文章力で賞は取らすけど、商品力がないと売りにいけない、という現実がある。
こいつが文章力とか構成力で賞を取ったのかどうなのかはそれこそ知る由もないが、
デビュー作以降は編集の意向が100パーセント反映されると思っていい。(もちろんデビュー作も改稿時に大きく反映される)
そういった事情も踏まえ、作家が編集の対応が悪いとかどうとか言える立場にはない。
漫画の『バクマン』とか読んでると“編集の当たり外れ”が強調されているが、そもそも作家はそういうこと実際思ってても人に言っちゃいけない立場。
デビューするまでは好きに文章書き散らしていた人が、その作品を認められて賞をとってデビューしたのに、デビュー後はいきなり自分の作品についてあれやこれや何の益体もなさそうな下らない注文つけられ始めるわけだから。
ゆえに、本人からしてみれば面白くなく感じるのは当たり前なんだが、そこは商売なんだからしょうがない事でもある。
それに、編集は何よりも売る為にこいつの作品に改稿要請出してるんであって、責められる謂れは無い。
替えはいくらでもいる立場でもあるし、偉そうな事を言える立場でもない。
それなのに皆が当たり前に組み込まれ機能しているこのシステムに対し、おおっぴらに不満をこぼしてみせた。
「ボクはこれが売れると思ったからこれを書きたかったのに編集が…!」とか、こいつの言い分からして既に、己の職分を逸脱してるわけ。
だからこいつは批判されている。
というか、編集から言われような作品をただハイハイと頷いて書くことができず、態度が気に入らなくてその対応をどうこう言い始めるような奴はそもそも作家なんて無理だから。
最終回でもうそれは確定したと思う。少なくとも「漫画家漫画」でありえないのは確か。
それが顕著になったのは間違いなく小豆騒動のあたり。まあ中井さん絡みでのジェンダー・ステロタイプな認識垂れ流しは本当に辟易したというかよくもまあこんなミソジニーを丸出しにできるよなあと思ったけれど、何のことはない、作者が度を越した処女厨だっただけだ。小豆騒動の中で、交際の事実に怒り狂ったり抗議したりする声優ファンたちをさも人間としての節度を知らない動物のように描いていたわけだけど、それが許されるロジックが「ピュアな付き合いだったから」って。おいおいそりゃないだろうよ。あれか。ピュアじゃなきゃ人と人は付き合っちゃいけないのか。というかピュアじゃないと恋愛は許されちゃいけないんですか。ピュア(笑)。完全にオッサンの感覚、しかもだめな方。ミソジニーこじらせ系童貞。自分がセックスできないから、セックスを神聖視しすぎて汚い物だって認識して嫌悪して、それをしている人間を蛇蝎のごとく憎むような浅ましさしか感じない。
処女厨であること自体は、俺は別にいいとも悪いとも思わない。性癖くらい誰だって自由に持てばいいじゃんね。直せとも思わないし。ただ、それを人前で公言すること、あまつさえそれを根拠に他人を攻撃することとは話が別で。処女が好きです処女じゃない人は嫌いですなんて声高に主張して、処女でない女性を汚物のように扱って、お前、自分はいいのか。毎日ひとりでちんちんしごいてるお前は「きれい」なのか。そういうことを少しでも鑑みることができれば火種を起こしたりなんかしないとは思うんだけど。
けれどバクマンが小豆編でやったことはそれよりもひどい。たちの悪い処女厨である作者が、有象無象の処女厨である声優ファン(という意図で作中で描かれている人間)に対して「お前らは馬鹿な処女じゃないとそうやってすぐキレるけど俺は違うんだよ。男の子と付き合うことくらい許せるよ」という優秀アピールをしてこきおろし、了見の狭いおろかな処女厨共を導いてやろう、といった意図だあれは。じゃなきゃ「昔から約束をしたイマドキ珍しいピュアな恋愛だから受け入れよう」なんて考え出てこない。「きれい」であることに根拠を見出すってのは、潔癖さの行き過ぎた童貞特有だしね。大体イマドキの恋愛がピュアじゃないとかなんだそれ。ピュア(大爆笑)。
結局バクマンは、漫画の描ける男が漫画を描いてセックスにたどり着くだけの話だった。しかも作者の、露骨な自慰であることを読者に見せつけながら。終わってよかった。
君はバクマンを何度も読み返したほうがいい。土曜日のセリフ主人公いったセリフを覚えているかい(詳細忘れてるけどね )?
アシスタント「人気のためにマンガを描くのは違う。僕にとって漫画は、自己表現であり、芸術ですね」
最高「最高は・・・売れる作品を描くつもり。それは・・・自分たちに実力がないから。」
私はプログラマーだ。ポールグラハムが好きなので何度も読み返してる。その一節でもこんなのがある。
http://blog.livedoor.jp/lionfan/archives/52681818.html
「私が言いたいのは、何かクールなことをする会社を始めようっていうなら、目標を「クールで、できれば儲けたい」じゃなくて「儲けて、できればクールになりたい」にしておけってことさ。」
お金を得るというのは、みなが「嫌がること」だから得ることが出来る趣旨も探せば出てくる。これは市場原理から観察してみても当然で「きみみたいにやりたくないという人」と「やりたいという人」の労働力と賃金のつりあいで出来あがったもの、が糞でも利益が過剰になっているのが今のソーシャル業界なのだから。
ただソーシャルに手をつけ金だけに振り回されると自分の考えたい事に集中出来なくなることが多くなってきたし(どうすれば金を得られるかしか頭に出てこない)、問題や難題に取り組むことも出来なくなってきた。
http://blog.livedoor.jp/lionfan/archives/52682115.html
「Viaweb社を経営していたころも資金調達が嫌だったが、なぜそんなに嫌だったかは忘れていた。Y Combinatorのために資金調達して、その理由を思い出した。とりわけお金の問題はトップアイデアになりがちだ。そうでないとダメだからだ。お金を手に入れるのは本当に難しい。黙ってたって手に入るってもんじゃない。シャワーを浴びているときも考えるくらいでないと手に入らないだろう。だから資金調達と同時に他の仕事をしたって、ほとんど進まないだろう。」
横だけど、ある創作作品の「予定された読者」とは誰か? という問題は、普遍的で、かつ「答がない」ことに一定の共通理解のあるテーマ。
「一般読者」というと、予備知識のない素人の集団がその大半だが、そういう「素人に受けたい」と思って創作するクリエイターは確かに少ないかもしれない。「とにかく売れるのが偉い」と豪語する人もいるので、「素人向け」を狙う創作者が皆無というわけでもない。一方、「通」とか「評論家」のために創作するわけでもない。大多数の創作者は、ある種の「ファン」とか、頭の中で自分と何かを「共有できる人」とか向けに創作している、と想定しておおむね間違いはないと思う。ただし、一旦作品が世に出た以上、その「読まれ方」について作家の意図が最優先されるというものでもない。売れないクリエイターが世相を皮肉るつもりで作った軽薄な作品が、かえって軽薄な世相にマッチしてバカ売れ…その年を代表するような作品に…ということもある。この場合、何が「正しい」とも「間違っている」とも言えない。
また、評論家のために創作して「いけない」とも限らない。たとえば半可通なセミプロ作家が、共通理解を半可通に向けて創作することはよくあることだし、デビュー以前に同人誌という形でそういうことをやるのを責めるというほどのこともない。ただ、全部ひっくるめても、「楽屋落ち」というのは一般に「詰まらない」ことの代名詞ではある。
だから、その意味で個人的には「ブラックジャック創作秘話」が評価されるのも、「バクマン」が評価されるのも、2011漫画界の貧しい風景だなあ、と思って見てはいる。
いずれにせよこういう話は創作界隈ならどこにでもある話なので、元増田が言ってることが分からないとすると、個人的には、分からない方がちょっと勉強不足なのではないかと思う。
池沢先生はネットの狭い世界では2年ぐらい前から有名人でした。
昨今流行りの「炎上」スレスレの発言を繰り返していたからです。
発言内容は今で言うミサワ、
自意識が過剰すぎて溢れ出しちゃってる感じのアレでした。
(犯罪告白とか反社会的発言は一切無いので本当の炎上はしてません。)
・マイミク申請してきた漫画家志望者のレベルが低いので蹴ったこと
等などを綴っていました。
その中でも
「アフタヌーンとかでなら今でも連載できる、だけど理想を落としてはいけない」等の
人に迷惑がかかりそうな発言だけは注意されたりプチ炎上したりして撤回したり。
本題はこれを踏まえて今週のジャンプの新連載を見て欲しいと言うことです。
これを読んで、今私が説明した池沢春人先生の人物像と重なりますか?
重ならないんじゃないでしょうか。
この漫画読むとなんとなく、作者は謙虚な低姿勢の人のような気がしませんか?常識的な。
この漫画描きながら「俺は天才だ!」って叫ぶ人はいなさそう。出来が悪いという意味ではなく。
先生は昔は
才気走った感じの異世界漫画を描いたりしてました。絵の中に入ってどうこう。
今とは似ても似つかない漫画描いてました。
言動と噛み合う感じの。
あの彼のどこをどう調教したらこんなに大人しい、
「一芸付き学園コメディ(場合によってはバトルにいけるよ!)」みたいな
ジャンプのテンプレ的コテコテ漫画を描くように躾けられるのでしょう。
この間2年は経ってない筈。
編集者はどんな風に飼い慣らして、あの芸術系トンガリボーイにこんな漫画を描かせることに成功したのでしょう。
バクマンでボンクラ系漫画家を操縦する敏腕編集者が出てきますが、あのレベルでもちょっと説明付かないような。
これは普通のことなんでしょうか。
ショックと言うかなんか怖い。
七峰の会社がやってることは、漫画家のプロダクションと言うことなんだと思う。
芸能人と同じように、今まで個人事業主であった漫画家を会社が纏めてマネジメントから売り出しの方向性を決めたり、教育を行ったり仕事の斡旋を行う。
集英社は専属契約だから、あれが放送局つきのアナウンサーと考えれば、七峰はフリーになった漫画家を保護して安定した品質の漫画を安定的に供給できるプロダクションのように見える。
ただし、そういう場合には一つの企業に対してではなく複数の出版社に「漫画を売って」初めて利益が出る。
集英社は専属契約でお金を支払っているから、集英社の取り分が既に多くの漫画家で折半した後に支払われ更にプロダクションと漫画家で折半しなくては為らず取り分が少なすぎる。
つまりは芸能プロダクションが多くの放送局に芸人を送るのと同じように、多くの出版社で漫画を売った方が儲かり、でなくてはあの規模の会社は持たない。
もし一つの会社だけで売るぐらいなら、自分の会社で雑誌を作ってしまった方が早いし儲けもでかい、ジャンプよりも売り上げが上になればジャンプで一番になると言う野望よりも上のランクで勝ったことになるだろう。
一つの会社に固執するメリットとしては、その出版社の知名度を利用して作家と作品のブランド価値を高くし、その後に自分たちの雑誌を作って引き抜く場合だが、騒動のデメリットと初期投資の大きさから考えてメリットが少ないように見える。
「がむしゃら」には金がいる。
「家にいるなら自営(農家)をついでもらうぞ。今から手伝え」プレッシャー、
「女はいつか嫁にいかなきゃいけないんだから家事ぐらい出来ろ」プレッシャー。
20歳でも喰わせてはもらえるだろうが小遣いはもらえなくなる。画材(ソフト)は高い。
「修行中」でなく「できあがった自由業」でさえ常にプレッシャーがかかる。
なにがあっても耐えるだけの「がむしゃら」はマジ基地外。
親戚に誰か一人でもいいから「お前くらい好きにやってみろ」といって
1年に100万200万の金くれる人がいるか、
時間あたりがめちゃ高給で修行にも時間が割けるアルバイトつまり売春・水商売とかけもちか。
これ影の常識。
あともう一つ、ネット時代は素人に毛の生えた連中でも束になってある程度のクオリティを出す。
(自活しつつ)勝てるクオリティをコンスタントに出していくのってかなり無理。
なんつうか、「バクマン」の主人公2人組をめちゃくちゃラッキーだなあいつらって思ってる
「それ以前」な人は3万人くらいいるだろっつう話。
http://anond.hatelabo.jp/20100905011601
ああ、あったんだ。
読み直してみよっと。
ちょっと下のほうで「自称」漫画家を目指してる、けど実は何の努力もしてないという、まぁありがちなヤツの相手をしていて、その流れで「ショー・エンターティメント用語辞典」を検索してみて、消えてるのが判って、悲しくなった。
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「売れるストーリーを作る」ことを職業とする人間なら、誰しもが「ショー・エンターティメント」の技術を学んでいる(あるいはショー・エンターティメント文化にふんだんに触れて、ショー・エンターティメントの考え方を自分のものにしている)。
ネットでは、イラストの描き方講座などはものすごく発展している。
pixivなどで細かい技術論議、基本的なデッサンの取り方、ポーズマニアックスなどのツールの出現、などなど。
10年前に絵を描き始めるのと、今の時代に描き始めるのでは、かなり差が出ると思う。実にうらやましいよ。
だけど。
漫画の描き方講座は、全然発達してない。
手塚とか石の森の描いてた、子供向け「漫画教室」に描いてある程度の情報量。あるいは「個人の思い込みの発表の場」でしかない。
メジャー向けなら「ショー・エンターティメント」の技術を学ばないと駄目だ、というのは常識かと思っていたが、その「ショー・エンターティメント」を教えてる場所がインターネット上に全然無いことに愕然とした。
いや、ちょっと前はあったが消滅した。「ショー・エンターティメント用語辞典」があった。でも消えた。ショックだな。
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ショー・エンターティメントの技術って、pixivでタグ付けて描いたりしたら、ウケるだろうか。
「そんなの誰でも知ってるよ」で煽られて終わるのがオチだろうか。
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そもそも「おかしいな」と思ったのは、バクマンでショー・エンターティメント技術が全く出てこないことなんだよな。
少なくとも80年代ジャンプは、全ての作品において「ショー・エンターティメント技術」の基本から、ちゃんと勉強させてもらってたように見える。作品の作り方がことごとく計算の上で成り立ってて、その計算がショー・エンターティメント技術によって裏づけされたものだから。
ひょっとしたら。
技術断絶が起きてるのか?
ショー・エンターティメント技術に頼る世代と、勘と才能だけで面白い作品を作ろうと頑張る世代。その2世代ができてしまったということなのか?
後者はツラいぞ。運の要素大きいし。
バクマンが鼻について困る話
ttp://dochikushow.blog3.fc2.com/blog-entry-1426.html
クライアントの要望100%のものを作るのは、基本的には無理だ。もしそういうものが作りたいのなら、人月計算で対価を支払うべきだ。
「**にしてくれ。」「了解です。3か月伸ばして、5人追加します。予算を下さい。」「OK。」
これならまったく問題ない。
「**にしてくれ。予算追加は無い。このままでは駄目だ。俺が駄目と感じるからだ。」
これは、無茶だろ。最初に必要条件が示されていたならともかく。
慈善事業ではないので、利益の無い仕事を懸命にやるのは、やっちゃいけないことだ。
人を自分の思い通りに動かしたいなら、対価を払うのは当たり前。
いつも通り今年にも年末がやってきた。毎年、12月はその1年間の回顧に当てられる。
だから、本当は1年は11ヶ月だと言ってもいい。残りの1ヶ月は11ヶ月を振り返ってるだけなんだから。
この小説がよかった、この事件がすごかった、こんなことが起きた……etc。
そして、その年のランキングが作られるのが常である。2009年映画ベスト10とか。
今年は2000年代締めくくりの年でもあるので、2000年代ベスト10が作られたりもしている。
ランキングは議論を活発にしてくれる。オレはこれだ、こんなののどこがいいんだ、いやいやあれだこれだ……。
そんなランキングの中でとりわけ醜いものといったら皆さんもご承知のとおり! 『このマンガがすごい』ですよね!
去年、一昨年とともに文化系センス難民を動員し、見事「これを抑えとけば通気取り」なラインナップでトップを埋め尽くしていました。
物の善し悪しをヴィレヴァンに下駄はかせてもらえなければ満足にマンガも読めない投票者たちの惨状にあちこちから苦言が呈されました。
そして、今年からはこの「脳が溶けるヴィレヴァン病」患者たちへの対策として、読者投票システムが導入されたのです!
その結果、見てください。1位『バクマン』! 2位『ワンピース』!! 去年と比べていかにこの二つが妥当か。
この二つはまさしく老若男女だれが読んでも面白く、どんな人間にでも薦められるものであり、
何より素晴らしいのはこの二つの読者は「通気取りできる漫画」という視点でマンガを消費していないのです。
純粋な漫画読者なのであり、この二つは至高の純粋エンターテイメントで、センス競争に囚われたクズたちのオナニー道具じゃない。
しかし、まだまだ問題の根は深いですね。え? 五位が『モテキ』で六位が『ザワさん』? ……はぁ(ため息)。
さらには上のようなモテキやザワさんに投票しちゃうような悲しいオナニー中毒たちがネットで怪気炎を上げています。
「このランキングはおかしい!」「このラインナップじゃ通が気取れないじゃないか!!」
あ~、醜い!! なんて醜いんだ!! さっさと目を覚ますんだ!
漫画を、芸術を自らのセンスに下駄をはかすための道具として利用しないでくださ~い!!!!
極めつけは偶然見つけたこのつぶやき。
『あまり広く漫画を読んでないやつに投票させるからこうなるみたい』
おいおいおいおいおいおいおいおいおい! それ本気で言ってる?
広く漫画を読んでいないのはどっちだ! 純粋は気持ちで漫画を読んでいるのはどっちだ?
あんたらは他人の敷いた「この作品を消費したらセンスがいい」というレールに乗っかってるだけじゃないか。
自分で物を見、良し悪しを判断し、愛することができない哀れな小鹿たちじゃないか。
もう本当にやめていただきたい。こんなセンスいいと見られたいがためだけに作品を消費するような、
脳みそが空っぽのかっこつけ文化難民を治療してやることが、2010年代の課題である。
キミたちはミーハーなんだよ? わかる??? 対象がJ-POPじゃなくてサブカルなだけ。
そして、本当はミーハーな自分を、ヴィレヴァン的サブカル商品で身を固めなきゃ肯定できないような体質が、
この問題の本質なんだ。ねぇ、苦しくない? 凡庸なあなたを直視し、認めようよ。
苦しみながら自分を肯定するためだけにモテキを読んでいるキミと、
ただワンピースを楽しんでいるジャンプ読者。どっちがただしい漫画読みだろう?
最後にキミたちがこれから弄び始める作品を予言して終わる。
バクマンって、実際のジャンプの編集をどの程度リアルに描いているのかなあ。もしあれが本当なら、ジャンプの編集ってものすごい時代遅れって気がする。
新連載の採用とか不人気連載の打ち切りとか決めるのに、基準になるのがすべて読者アンケートの結果ってどれだけ昭和の発想だと。
話の中でも、読者アンケートに頼る問題点はいくつか挙げられてて、
という結果に偏りが出る傾向があることは認めているんです。
でも、もっと大事な点を見落としていますよね。それは、
だってこと。
だってこれは雑誌に限らないんだけど、商品を選んで買った理由なんて、買った当人だって本当のところよくわからないんだから、その本人にアンケートで答えさせたってどの作品が雑誌の売り上げに貢献してるのかわかるわけないでしょう。
それでいて、採用・打ち切りの判断に人気度を使おうとするのは、やっぱり売上を伸ばしたいからなわけ(良質な作品を残したいだけだったら、編集部内だけで判断すればいいこと)。一体何がしたいのかわからない。
デザインの善し悪しを売上への貢献度で判定するのは当たり前、必要とあれば視線追跡装置まで使ってデザインの効果を評価しようとするようなWebの世界に生きていると、何を遊んでるんだこいつらはって気までしてきます。
だから、これ読んで初めて、講談社がモーニングツー(「聖☆お兄さん」が載ってる雑誌ね)の無料Web公開を始めた理由が理解できました。
最初はただ単に雑誌の宣伝がしたいだけなのかと思っていたんだけど、そんな浅い理由じゃない。マンガの人気の正しい評価がしたいんです彼らは。
だって、Webだったらどの作品が何回読まれたかわかる。最後まで読まれたかどうかも、流し読みされたかどうかも。どういう順番で読まれたかもわかるし、どういう作品を読む人がリピーターになるかもわかる。もちろんサンプルでなく実数で。
これはもしかしたら意外な知見をもたらすかもしれないし、もっと現実的には原稿料の決め方にも合理的な方法論ができるかもしれない。
Webを使うのがファイナルアンサーとはまだ決まっていないけど、そうやって根本的な問題解決方法を探っているモーニングツーのやり方の方が未来はあるかなと思ったのでした。
とはいえ、バクマンおもしろいです。
そこでバクマンとか言っちゃう時点でお前は所詮読者の器。やめとけ。