はてなキーワード: 火の海とは
核抑止は、自国が打ったら相手国からも打ち返されて共倒れで文明崩壊するから、戦争が起きないって理論じゃん。
首都や主要都市が核攻撃されて、火の海に包まれるのは割に合わない、だから戦争が起きない。
自由主義国だったら、選挙で選んでくれた国民を不幸にしてしまうし、独裁者や専制君主であったとしても、自国が火の海になればものすごいダメージを受けて失脚する可能性が高い。
でも、個人で核兵器を持ててしまうと、このバランスの外にでちゃうじゃん。
ぶっちゃけ、自国や外国の知らない都市が火に包まれても知ったことじゃないわけじゃん。
報復で特殊部隊か何かに乗り込まれて殺されるかもしれんが、自殺願望の持ち主なら知るかよそんな事といえてしまう。
これはあまりにリスクの方が大きいから、個人では核兵器などの大量破壊兵器は持てない方が社会を守る上で合理的だと判断しているのだと思う。
(不倫じゃなくて)ミルトンの方の失楽園は比喩表現にクソデカ要素が詰め込まれているので面白いという話。
かっこいい平井訳を適当に抜粋していく(怒られるかな?この長さなら大丈夫だろう。あと改行は無視しているのでちゃんと楽しみたい人は買って読むように)
彼[=ベルゼブブ]がそう言い終わるか終わらぬうちに、早くも天使の長[=サタン]は岸辺に向かって歩いていた。天井の火で鍛えられたずっしりと大きく丸い彼の楯は、いかにも重々しく背後に投げかけられていたが、両肩に懸っているその楯の茫々たる円形は、さながら月そっくりであった−−そうだ、例のトスカナの科学者[=ガリレオ]が、斑点だらけの表面に何か新しい陸地か河か山を発見しようと、望遠鏡を通し、夜ともなればフィエゾレの山頂から、というよりヴァルダノから眺めているあの月の球面そっくりであった。
そしてガリレオを出しくるあたりのスケール感も別の意味ででかい。学説が異端視されて自宅に囚われの身となっているガリレオが遥か遠くの月にを眺めて自由に思索を巡らせる、というなかなか情緒ある描写。でも、その天才ガリレオの自由な思索の動き回る領域である月、これがただの楯!サタン、あまりにデカい。
彼は携えていた槍を(これまた、これに比べれば、巨大な旗艦のマスト用にと、ノルウェイの山中から伐り出されるいかなる亭々たる松の大木も、小さな棒切れにしか過ぎなかったが)、杖代わりに用いて身を支えながら、
息もつかせぬクソデカ描写が続く。この時代は、西欧諸国が帆船で全世界に進出した大航海時代の後、軍艦としてよりゴテゴテとしたでっかい船が作られて、各国の主要な戦力として重視されていた頃。その中でも旗艦と言えば大将とかが乗る船で一番デカイ船。それが棒切れになるようなデカイ槍、それをサタンは杖にしちゃう。サタン、強そ〜〜。
炎炎たる地面を、かつて紺碧の天上を歩いた時の足取りとは似ても似つかぬ不安な足取りで、歩いていった。円蓋のようにただ火、火、火で掩われた灼熱の世界が、これでもかといわんばかりに、彼の体を苛んだ。にもかかわらず、彼はこれに耐えに耐え、ついに、焔をあげて燃えている火の海の岸辺に辿りつき、すっくと立ちはだかり、依然として天使の姿を保っている麾下の軍勢に、大声で呼びかけた。
一面火の灼熱の世界(地獄)、きびし〜〜。その中を歩き抜くサタン、つえ〜〜〜。
虚脱したもののように、累々と横たわっている彼らの様子は、亭々と聳えるエルトリアの森がこんもりと樹形をおとす当たり、ヴァロムプローサの流れに散りしく秋の枯葉、さながらであった。それとも、−−かつてエジプトの王プシリスに率いられた軍勢が、約束に背き、憎悪にかられて、ゴセンに住んでいたイスラエル人を追跡し、結局紅海の怒涛に飲まれてしまい、その漂う死骸と破壊された戦車の残骸を、安全に対岸にたどり着いていたイスラエル人が眺めたことがあったが−−その航海の岸辺を荒れ狂う疾風を武器としてオリオンが襲ったとき、その一帯に散乱詩流れ漂った菅の葉のようであった、とでもいおうか。意気沮喪した敗残の戦士たちが、火の海を蔽うて幾重にも重なり合い、横たわっている姿はまさしくそのようであった。そして自分たちの無残な変化に、ただ驚愕しているのみであった。
サタンは大声で叫んだ。地獄のうつろな深淵は、隅々までそれに反響した。「王者よ、権力者よ、勇者よ、今でこそ失われたりといえども、かつてはお前たちのものであった天国の栄華よ!そうだ、天国は失われたといわれなければならぬ、もしこのような恐慌状態に永遠の霊を有するお前たちが陥っているとすれば!............目を覚ますのだ!起き上がるのだ!さもなくば、永久に堕ちているがよい!」
もう単にアジとしてかっこいい。「永遠」ないし「永久」(eternal)という時間的クソデカの天丼もある。
彼らはこの声を聞き、恥じ、翼を拡げて飛び立った。
その有り様は不寝番の任務についていた連中が、つい眠り込んでいるところを恐ろしい上官に見つけられ、未だ目を覚ますか覚まさないうちに、慌てふためいて起き上がり、右往左往するのに似ていた。彼らも、自分たちの置かれている窮状を認めないわけではなく、痛烈骨を噛む苦痛を感じていないわけでもなかった。だが、統率者の声に翕然として直ちに従った
すげ〜数のすげ〜奴らをここまで恐れさせるサタンさんまじぱねえっす。
−−その数、実に無数。エジプトを災禍が襲った日、アムラムの子[=モーセ]がその力強い杖を国土の四方に向かって揮い、東風の流れに乗った国運のような蝗の大軍を呼び寄せると、その大群は神を冒瀆して憚らぬパロの全領土を黒々と夜の如く蔽いかくし、ナイル河の全域を暗黒に包み込んでしまったことがあるが、その時の蝗の大群と同じぐらい、悪しき天使たちの群れも無数であった。それが、上から、下から、四方八方から、吹き出す焔に囲まれながら、地獄の天蓋の下を匆々に飛び回っていた。
はいはい、多い多い。はいはい、焔ね。はいはい、みんな元気元気。まーたモーセ、話がデカイ。でも蝗。
やがて、彼らを統率していた偉大な大帝がその槍を高く掲げ、所定の進行方向を示すかの如く幾度かそれを打ち振ると、それが合図となって、天使の軍勢は整然と均衡を保ちつつ硬い硫黄の上に降りたち、あたり一面の平地を埋め尽くす…。この雲霞の如き大群に比べれば、繁殖力豊かな「北国」の冷たい腰から生まれた蛮族が、ライン川を超え、打ニュー部側を超え、さらに怒涛のように南下し、はてはジブラルタルの南から灼熱のリビアの砂漠地帯にいたるまで展開して行ったときのあの大軍などは、とうていものの数ではなかった。地上に降りたつや否や、直ちに、あらゆる軍団、あらゆる隊から、その司令や隊長が一斉に最高指揮者の立っている場所へと急いで集まってくる。いずれも、人間の姿を遥かに凌ぐ神々しくかつ英雄然たる姿、格好で堂々たる王者の風を示している。かつては天国において、それぞれの王座についていた権力者だったのだ。
一ヶ月後には火の海です。
京アニの火災現場まで家から電車で数駅で行けるから、野次馬がてら行ってきた。
わかってはいたけど、映像や写真で見るのと、実際に現場で見るのは全然違う。現場で見ると、写真では気にならなかった細かい部分が見えてきて、思ってる以上にメンタルにダメージを喰らう。一番キツいと思ったのは、割れた窓からビル内部が見えるんだけど、日中であっても真っ黒にしか見えないところ。おそらくビルの内部は完全に煤だらけになっていて、真っ黒にしか見えないんだろう。ということは、事件当日、ビル内部は相当なまでの火の海であったころ想像できるわけで……。
それを想像すると、「うあああああああああああぁぁっ!!」って気分になって、物凄くへこむ。野次馬気分で行っておいてなんだけど、あんまり物見遊山で行くようなところじゃない。
お祈りでもして帰るかと思っていると、献花台は花を持っている人の列ができていて、どうも花を持っていないと近づきにくい雰囲気になっていた。なので、ビルに向かって手を合わせてご冥福を祈って、その場を去ることに。
目ざとい業者が、現場近くで献花用の花を売っていたりしないのかと思ったが、そんなことはなかった。
あと、犯人はすでに確保されているのに、ビル前にも献花台前にもマスコミがめちゃくちゃいたのが気になった。
もう1週間以上経っているんだから、ニュースで流すにしてもせいぜい1シーンくらいなのに、一体、事件現場に張り込んでいて、何の収穫があるというんだ……と思ったが、プロの面々が何かある可能性があると踏んでいるからこそ、あれだけ大量に張り込んでいるんだろう。その辺りは素人の自分にはわからん。ただ、報道にはカネが掛かるという一面をなんとなく実感した瞬間でもある。
ジジイの昔話です。
昭和の終わり近くだが、まだ終わりが見える前の頃の出来事です。
その日は、職場の先輩なんかと会社近くのスナックで飲んでたのです。
酔ってちょっと奥のトイレに行き、席に戻ってきたら店内が騒然としていました。しかも石油臭い……
慌てて外に出ると、どうやら常連が店ともめて少量だが灯油を撒いたらしい事がわかった。火をつけると騒いだが取り押さえられたとか。先輩に「関わると面倒だからお前らは帰れ」と言われて帰ったので、その後何があったかは知らない。聞かない方が良い雰囲気だったので、その後も聞くこともなく、しばらくしてワタシは会社をやめた。
それはともかく、アレがガソリンだったら、トイレのドアを開けたら火の海で、狭い店から出ることも出来ずに死んでたのかもしれないなぁ、と時々思うのです。