はてなキーワード: 大家とは
大家増田でございます。1つ前のエントリを読んでくれた人ありがとう。色々お騒がせしております。
皆さんがコメントやトラバで色々情報を寄せてくれたおかげで、俺の方でも色々調べ、ある程度自己解決しました。俺の描く未来予想図はこんな感じ。
警備会社がやってる。万が一亡くなってしまっても速攻で見つかるようにしたい。特殊清掃が必要なレベルまで腐敗しないように。
色々調べたが、入居者に入ってもらうタイプの保険より大家が入るタイプの商品の方が使い勝手が良さそう。
見守りサービスがきちんと機能すれば特殊清掃が必要になることはまずないと思う。保険でカバーしてもらいたいのは残置物の片付け費用くらいじゃないかな。
もうさ、高齢化社会だし、これからは腐敗してなければ別に言わなくても良くね?ダメ?
まあ、ちゃんと決まってないのはよくない。このへんは宅建業法を変えて、ちゃんと告知ルールを決めようぜ。
●ここが未解決
今、国の方では高齢者が民間の賃貸住宅に入居しやすくなるように何か話し合ってるんだろ?
現実的に考えて、縮小傾向にある公営住宅で全てをまかなうのは無理だもんな。今の建築費の高騰を見てれば新築なんてとてもできないし。
そこで、俺から頼みがある!
賃貸住宅の場合は、死亡がわかった日の翌日から室内に残された残置物を大家が勝手に処分できるとか、そんな感じに法改正してくれえええええええ!
相続人を探して話し合ってからとか、そういうクッソ面倒なルールじゃ全然ダメだぜ!
残置物処分を勝手にできるなら、俺は既存の民間サービスを活用しまくって老人の入居審査は余裕で通す。
後は俺が全部やってやるぜ!
話し合い頑張れ、国!
●補足
勝手に残置物処分をするのは、入居者との間で生前に合意があってもおそらく現行では法律違反になってしまう。
例えが悪いが、嘱託殺人は法律違反じゃん。それと同じようなもんで、生前に合意があっても合意内容がそもそも法律違反だからダメ、っていうことなんだと思う。
ただ、俺は法律の専門家じゃないので、あんまり鵜呑みにしないでほしい。
とにかく今の法律だと勝手に捨てたらダメで、そのせいで現場はめちゃくちゃ困ってるつーことだけは確か。
●cha16さんより鋭いご指摘
「高専賃以外の住宅で死亡を原因として賃貸借契約を終了させるのは無理なんじゃないかな。それができるように高専賃は借地借家法と別の法律作ったんだから。賃借権自体が相続の対象なんですよ。」
確かにその通りですね。普通借家権も定期借家権も相続の対象だわ…。
問題は残置物だけではなかった…。
終身建物賃貸借ができるようになるには知事認可必要だし、建物に要件もあるみたいで、うちの物件は全然要件満たしてなかったです。
基本的にはサ高住を運営する事業者向けの契約形態っぽいですね。
全然解決してないじゃん!タイトルに偽りありになってしまった…。
く、国~!
現状に合わせて法律を整備してくれ~!
●補足2
なんか勘違いしてる人いて悲しい気持ちになってるけど残置物処分したいのは残置物が欲しいわけじゃないからね…。
残置物は業者入れちゃえば、1日もあれば全部捨てられるわけよ。そしたらすぐ次のお客さんに部屋を貸せるじゃん。要は空室期間を減らしたいのよ。
(別に捨てなくても、遺品を保管するための公的な施設があればそこに移動させるとかでもいい)
今の法律だと勝手に捨てらんないから身寄りのない人に死なれると我々大家はガチで詰んでしまう。この法的な問題を解決できれば、俺含めた世間の大家さんも身寄りのない高齢者に安心して部屋を貸せるよね、っていう話ね。
ほとんどの人は遺品欲しさに言ってるわけではないと理解してくれてると思うけど、大丈夫だよね?
●補足3
民間賃貸住宅における入居者死亡時の残存家財整理費用等の保険料を助成します
https://www.city.shinjuku.lg.jp/seikatsu/jutaku01_000001_00003.html
新宿すげー
そうなんですね!
教えてもらってありがとうございます。
入居者さんが不動産仲介会社経由で加入させられるタイプの保険だと、実務上はちょっとまだ、いくつか問題点がありそうですね。
・相続人が相続放棄した場合に保険適用のない商品がある。どんな保険に加入してもらってるのか大家側で精査が必要
・相続人がいない人も保険適用なさそうな商品がある(身寄りのない人厳しいかも)
一方で大家が自主的に入るタイプの保険もあって、こちらは1つの死亡事故あたり最大300万円まで補償してくれるという保険商品がありました。
これだと保険契約も請求も大家がやることになるので、入居者の属性関係なくね?
あれ?
これは、使えそう…。
こんにちは大家増田です。コメントありがとう。今ちょっと時間あるから答えとくね。
選り好みする状況じゃなくなったら、俺は「賃貸住宅という用途での土地活用」をあきらめるね。
既存のお客さんには立退き料を払って出ていってもらう。
●60代、仕事あっても入居拒否 貸し渋り深刻化「10年後は悲惨」
https://www.asahi.com/articles/ASR7372T8R73ULFA008.html
どの大家も考えてることは俺と同じじゃん。みんなそれなりに痛い目見てんだねやっぱ…。
以前書いたエントリでは触れなかったけど、俺んとこ老人断ってんのに、それでもこの2~3年で亡くなってるお客さん2人いるんだぜ。これで老人受け入れ始めたら、ヘタすると毎月死人出るよ…
誰が部屋の後始末すると思ってるんだよなあ。こっちで片付けると家賃2~3年分は普通に飛んでいくし。キツすぎるって。
まあ俺も年齢的に老人に片足突っ込んでるし、他人事じゃねえな、この状況はどうしたらいいんだろうな、とはずっと考えてるんだけどね。ただ、現行の法律ならまともなお客さん来るまで空室にしといた方がマシ。
ていうか、老人向け賃貸物件は世間に普通にあって、なんならうちの近所の物件、今も空室あって入居者募集してるんだけど、そういうとこじゃダメなの?
せっかくググって調べてボロを繕ったところ追い打ちしてスマンけど、
契約を「更新」してしまうと、大家が定期借家契約だといって契約書にそう書いてても、法的には普通借家契約てことになってしまうんだよ。そのくらい定期借家契約で「更新」と「再契約」の違いは重要なんだ…
「うちのマンション」なら自分でも経験したはずだから知ってるはずなんだけどなーおかしいなー(棒読み
ついでに日本では定期借家契約が借り手から不人気なのですごくレアなうえに少ない事例も一戸建て借家ばかりで、マンションで定期借家やってるとこなんて俺は知らんなー。レア中のレア物件に住んでる増田くんはスゴイね!(棒読み
定借の再契約て、最初に契約したのと同じ書面作って連帯保証人の印鑑とって家賃保証会社ともイチから再契約して…と、しち面倒な手続きが数年おきに必要になるのに、よくそんな物件借りたね。増田くんもその何度も「更新」してるお年よりも本当にすごいよ!(棒読み
そりゃ「更新」ならすでに借りて住んでるんだから「居住権」ていう強力な権利持ってるからな。
それと同じ意見、最初に示した「高齢に貸してくれる賃貸がない」のブコメ欄でもあったけど、いくつも反論出てたが、見てない?
既に空き家(空き賃貸)が出てるけど、それでも大家は高齢者含む厄介属性に貸すのはいやがるよ。
貸したら家賃収入以上のマイナスが発生して赤字になるから「高齢者に貸すくらいなら空き物件のほうがマシ」なんだよ。
ついでに言えば高齢者でも貸してくれる物件はあるけど、そういうのはものすごい不便・ものすごいボロい、だれも借りたくないと思うような物件な。
「都合の良い契約」と思ってる時点で無知だから比較になってないぞ。
契約更新できないとか年取って借りれなくなるとかは単にそれ大家の違法行為やで。
とりあえず借地借家法でググれ。
借地借家法に明確に明記されている。
私は自治体で職員をやっています。これはその地方のそれなりに大きな自治体で、一つの部署を任されていた時の話です。
その部署は市民の生活福祉を扱っています。生活保護や給付金なども私の部署が統括しておりました。
その時に常々日本のお金のない老人は人生が詰んでいるなと思っていました。
まず、彼らはお金がありません。
だいたい彼らはいまだに仕事をしています。暇だからと口をそろえて言いますが、話を聞くと貯蓄が数万円なことがほとんどです。
彼らは年金がもらえません。
なぜなら多くは農家や自営業で、月々たった300円程度の年金を支払わなかったからです。そのせいで彼らは年をとっても、障害を負っても、年金は一円ももらえません。
では生活保護は、と思うかもしれません。
地方に住んでいる多くの老人は家や農地を持っているのです。資産を持っている人に生活保護は出してもらえません。
そして、身寄りもいないのです。
地方で、農家をやっている、そして土地に異常に固執しています。子供たちはそんなご両親をよく思ってないのでしょう。多くの場合、連絡しても他人行儀の対応をされます。
これは本当にそうで、日本人は趣味がないことが多いです。だから仕事を辞めた後は雑談が主な生きがいです。ちょっとしたことがあれば大イベント。
彼らは嵐の日に作物に興味があるわけではありません。嵐という大イベントが起きたから慌てて農地や海辺に駆け寄るのです。
しかし、これができるのも最低限貯蓄がある人だけで、それができない人も少なからずいます。
私はいつもこう言いました。
「あなたのところ土地持ってましたよね?それ手放してくれないと生活保護できませんよ」
声を荒げる老人も毅然とした態度で理論的に詰めていくと、涙を流すんですね。面白いです。
下手にくれば話を聞こうとも思いますが、彼らはだいたい傲慢になぜ助けないだという態度なので私もそうした態度をとっていました。
もちろんそれだけではありません。
私は言います。
「あれ、車持ってないって言ってましたよね?軽トラも車ですよ」
「法律ですからね。これちゃんとした犯罪ですよ。警察呼びましょうか」
土地と家を手放して、知人に畑を取られたうえで生活のつてもなくなるんですね。
彼はその後何度か役所に来てましたが、そのたびに軽トラを手放すように言っていたらそのうち来なくなりました。
これは私の担当ではありませんが、生活保護のためにすべてを手放した老人に貸してくれる大家さんはいないんですね。
都内で若者向け公営タワーマンションができたなんて話を聞きましたが東京は栄えてていいですね。
もちろん、持ち家のない老人もそうで、彼らは現役時に妻や子供と住んでいたちょっと高めの家にずっと住み続けてるんですね。
彼らは老人一人が住むには不当に高い家賃を払うために多めに仕事をしたり、節約したりしてます。
夏の時期はうちや図書館が涼み場として盛況するんですが、同僚と一緒に、建物内からソファを除いて、長時間座るのに向いていない硬めの椅子に取り替えました。
おとなしくしてるなら目をつむりもしましたが、彼らは大きな声で雑談もするし、靴を椅子に乗せたりなど態度が悪かったのでそうせざるをえませんでした。
ですので仕事をやめる前に老後のためにはまず引っ越ししましょうね。
日本は老人に優しいように見えて全く優しくありません。
普通のレールから外れてしまえば、死ぬまで苦しみは続きますよ。
彼らは皆そういっていました。
私がさんざん催促に行っても拒絶されました。
「そんなもんの世話にならねえ。これ以上俺たちから金むしり取ろうってのか」
覚えていますよ。あなたが私の新品のスーツを掴んで言ったこと。
あれほどいつか大変なことになと警告したのに、あなたがその道を選んだのです。