はてなキーワード: モディオダールとは
きっと生きづらさを感じてる人が多いと思うし、そういうブログもよく見る。
でも生きづらいばかりじゃしんどいので、こういう風に生活してるよっていうのを書いてみた。
症状や薬の効き方とかは人それぞれだから、こんな人もいるんだな、くらいに思ってもらえれば。
もしかしたら自分もそうかも?って思ってる人の参考になれば幸い。
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2/3 補足を追記しました
web系メインだけどたまに紙のデザインもしてる、webデザイナー。
興味のあることは勉強するけど、なかったら全くしない。
だから、興味ないジャンルの仕事がきてもどうにか興味ある方向へ繋げて考えるようにしてる。
デザインはどんなことにも通じるから、そういう風に考えれるのかもしれない。
症状としては、夜寝ても寝ても日中眠くてしんどい、お仕事もままならない状態になることが多い。
周りからはサボってると見られがち。
眠さのレベルとしては、起きるために仕事中シャーペンで手を刺したり、お葬式とかでも寝ちゃうレベル。かなり堪えるのキツかった。
あと、眠いって言ったら「俺も眠いんだよね〜」っていう普通の眠気と一緒にされるとイラってする。
でもその人がどれだけ眠いかなんて分かんないしね。
大変だねって言われても、私たちが普通の人がどんな感じなのか分かんないのと一緒。
病院へ行くまでは強強打破とかエスタロンモカ、コーヒーでしのいでた。
一回、強強打破とエスタロンモカの錠剤、コーヒーを飲んでたら急な吐き気と動悸、めまいに襲われて「やばい」って感じたのでやめた。
カフェインとりすぎには気をつけて。
そして、6年前くらいに特発性過眠症の診断がおりた。
ショックよりも「そういう症状だったんだなぁ、じゃあ眠いの仕方ないよね」と、眠気に対してしょうがないと思えるようになったら、ちょっと気持ちが楽に。
なんで眠いんだ、自分はダメなやつだっていう謎の罪悪感から、こういう病気なんだな、なるほど。って感じで逃れることができた。
特発性過眠症という診察をもらうには、病院での診察と、検査入院が必要。
病院は心療内科で睡眠について相談して、大きな病院への紹介状を書いてもらう。
それから検査入院の予約をして、反復睡眠潜時検査っていうのを1日半かけて受ける。
検査の間の待ち時間は寝ちゃダメだから(2時間程度×4回くらい)、なにか暇つぶしを持っていくと良い。
検査入院は個室だったから、30,000円くらいかかった記憶。
これは病院によってまちまちかも。
人によっては特発性過眠症じゃなくてナルコレプシーという診断が下りる場合もある。
特発性過眠症の場合は「あ、眠いな」っていう自覚症状がある。抗えないけど。
あ、そうそう反復睡眠潜時検査の時はこめかみあたりにジェルみたいなのを塗られる。
そのままにしておくと、とっても気持ち悪い。
髪が長いと洗い流すの大変だから、そのまま帰ることになるので帽子かなにか持って行くことをお勧めする。
病院を受診して、モディオダールを飲むようになり、一日最大量の3錠300mg飲むように。
朝2錠、昼1錠で少し残業しても大丈夫になるように飲む時間を調節して、普通に働けるようになった。
たまにそれでも眠気がくることがあって、主治医に確認して400mg飲むことも。
相性が良かったのか副作用は全くなくて、眠気全然来ないし、会議中起きていられるし、仕事もできて嬉しかった。
副作用は感じなかったけど、たまに飲むのをミスって口の中で少し薬が溶けてしまい、あまりの不味さに吐きそうになったことが多々。
ただ一番ダメージきたのが、お財布。高いのだ、モディオダールは。
診察は2週間に1回、2〜3000円くらいで、通ってる病院は2週に1回通わないといけない。
病院によっては1ヶ月1回で良いところもあるみたい。
モディオダールは保険が効いて1錠が約120円、それを1日3錠飲むから約360円、一ヶ月だいたい15,000円くらい診察とモディオダールで飛んでいく。
処方してもらってる時は働いてたから良いけど、この金額はちょっと痛かった。
でも、お金かかるかわりに仕事中サボってると思われるかもとか、また寝てしまったとか、そういうストレスがなくなったのはすごく大きい。
眠いことへの罪悪感がなくなるだけでもかなり視界開けた気持ちになれるって知った。
今は薬を飲んで、他の人と同じように仕事ができてる。
ただ、朝起きれないのは変わらない。
だから職場は出社時間が遅い、有給が時間単位で使えたりわりと融通がきくところを選んだ。
給料はそんなに高くないけど、時間に融通がきくと「遅刻した!」とかがないので、ストレスが減る。
無理のきかない身体なので、それに合った働き方を選ぶようになった。
業種によってはそんなに融通きかないよ!っていうところもあると思うけど、できるだけストレスから逃げる方向でやっていくと精神的にも楽だよ。
特発性過眠症ってあまり知らない先生もいるし、そういう患者が来たことないっていう病院もある。
私が行ったところも、特発性過眠症を診たことがない先生で薬辞典とか症状とか色々調べなから診察したり処方してくれてたので、モディオダールに行きつくまでけっこう長かった。
多分診察受け始めて1年くらい経って、やっと処方してもらえるようになった。
だから病院を探す時はそういう診察もしてるか確認してから行くと良い。
これは申請できる人とできない人がいるけど、少し医療費が安くなる自立支援医療っていうのもあるよ。
先生が「精神科的医療を長期継続する必要がある」と認めたら申請書を書いてもらえる。
自立支援医療が申請できると、自己負担が1割になるから高価な薬の場合はすごくありがたい。
自分の場合は特発性過眠症と併発してる他の症状もあって、それで自立支援医療を受けてる。
特発性過眠症だけだとダメみたいなんだけど、他にも併発してる場合は対象になることもあるので、先生に聞いてみると良い。
長くだらだら書いちゃったけど、モディオダール飲むことで生活安定したよっていう一つの例として読んでもらえれば。
もちろん効く人、効かない人、それぞれだと思う。
でも眠たすぎて仕事できない、生活できない、っていう悲観的なことばかりだとしんどくなるので。
薬を飲むっていう対症療法に過ぎないけど、どうにかなる場合もあるので、眠すぎてしんどい、仕事にならなくてつらいっていう場合は一度診察受けてみることをお勧めします。
私の場合、1年間の医療費が10万以下だったので医療費の控除はしませんでした。
モディオダールを処方してもらって医療費が高額になったのが6月からだったので、12月末の時点でギリギリ10万に達していなくて特に手続きをしませんでした。
参考にならずすみません。
http://anond.hatelabo.jp/20150113174026
どうしても外界に同調させないといけない時(特に研修医の時とか)はけっこーなドーピングをしてました。
同調の必要がある3週間くらい前からタイムリリースメラトニン0.3~1.0mgを19時→3日後→18時→3日後→17時 …と服用時間を早めていって、最終的に自分の場合は14時くらいに固定。
同時にどうしても夜眠れなくなったり眠りが浅くなったりするので、睡眠を誘導する作用の強い薬剤(※睡眠薬はリズム障害にはほとんど効かない)であるリフレックスを半錠(3.75mg)とかジプレキサ2.5mgとかを飲んで何とか無理やり寝ます。
朝は適応外だけれど意識がぼんやり回復した時にモディオダールほ口の中に放り込んだり、ブプロピオンを飲んだりして対応してました。
でも実のところ、医者になってしばらくしてからはある程度フリーハンドが手に入ったので、外来を午後だけに固定したフレックス勤務にさせてもらって、今は何も服薬してません。
昼になれば自然に起きれるし、朝が近くなれば自然に眠れますので。
あと、参考までに。
長いです。そして大部分が「自分語り」です。そんなの読みたくないよ、と言う人はブラウザのバックボタンを押してください。
で、なぜ自分語りをするのかというと、結論部分の教育に関わる人たちや、子供の「親」となっている人、もしくはこれから「親」になる人たちに伝えたい事につなげる為なので、時間がない人はその部分だけ読んでもらっても構いません。
それでは、物好きな人はどうぞ……
20代も後半になってくると、「結婚しないの?」とよく聞かれるようになった。「相手がいない」、「仕事が忙しくて相手を探す余裕がない」と言うと、たまに「いい人紹介しようか?」と言われることがある。
しかし、私にとって友人や知り合いや同僚から相手を紹介されるというのは、最も避けたい出会い方だ。「自分のようなつまらない人間を紹介することで、相手の評価を下げたくない」「紹介してもらったところで、うまくいくはずがない」と考えてしまう。
「自分には価値があり尊敬されるべき人間であると思える感情」のことを自尊感情と言うが、私はこの感情が非常に低く、一日一回は「死にたい」「この世から消えてなくなりたい」と考えている(これでも回数は減った方。昔は一日十回は死にたいと思っていた)し、友人と遊んだり飲んだりしていても「自分なんかのために時間を使ってもらって申し訳ない」と考えてしまう。自分と実際にあったことがある人の中には「自分の話ばっかりするから、自尊感情高いんじゃないの?」と言う人もいるかもしれないが、それも自尊感情の低さの裏返しだと思う。自尊感情が無いからこそ、他人から褒められたり、認められることを期待して自分の話を頻繁にしてしまうのだろう。私が「知り合いからの異性の紹介」を避けているのも、この自尊感情の低さからきているのだろう。
それでは何故私の自尊感情は低くなってしまったのか。色々な原因が考えられるが、一番大きいのは、私が「普通の人が出来ることを、出来なかったから」だと思う。
まず、私は小学生時代、「普通の子供と同じように授業を受けることが出来なかった」。静かに、教室の椅子に座って授業を受けることができない。授業中に教室を抜け出し、先生を慌てさせる。教室にいても、授業い集中できず、本を読んだり他の子供にちょっかいを出す。
そんな子供だったせいか、小学生の一時期、いじめられていた。いじめは「異質な存在」が標的にされやすいことから考えると、自分がいじめの対象になったのも自然なことで、意味もなく殴られたり、筆箱を窓から投げ捨てられたりしていた。そこまで酷いいじめではなかったので、不登校になるほどではなかったが、自分は人と交流することに臆病になってしまっていた。
未だによく覚えているのが、隣に住む一学年下の友人の家のチャイムを押すのに一時間以上ためらった挙句、押せずに自分の家に帰ってしまったこと。小学生の時点で、私は友人の家に遊びに行っても、「そろそろ帰らないと鬱陶しいと思われるのでは」と考えてしまう、人間関係を形成することに臆病な人間となっていた。
小学生低学年の時のこの問題行動は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)によるものであり、診断後、月に数回、大学の研究室に通うことになった。そこに行くと宝探しゲームやパズルなどをさせてもらえるので、私は「遊びに連れて行ってもらっている」という感覚だったのだが、今では「あれは行動療法の一環だったのだ」と理解できる。
大学での療法の結果、私のADHDの症状は目立たなくなっていったが、中学校入学後、私に新たな「普通の人が出来るのに、自分には出来ないこと」が出来てしまった。
それは、「普通の人と同じように起きていること」。
授業参観、テスト、学校行事、時と場合を選ばず、どんな時でも居眠りをしてしまう。その眠気は尋常ではなく、拳で太腿を殴りつけても、ペンで血が滲むほど掌を突き刺しても、消えることは無く、結局は寝てしまう。なんとか地元の公立高校には入れたものの、いくつかの授業にはついていくことが難しくなってしまった。そして三年生の時は難関大学を目指していたのにも関わらず、文系の一番下のクラスへ。一部の教科の成績と授業態度(よく居眠りをする)を考えれば当然のことではあったが、授業のレベルが大学受験レベルではなかったのは困りものだった。居眠りをしているのに教師のところに「わからないところを教えてください」と行くことなんて出来ないし、独学もなかなか難しい。そんな時に自分を救ってくれたのが予備校の配信授業。自分が通っていた塾では予備校が衛星配信する授業をビデオに録画したもので受講することができた。ビデオなら途中で居眠りをしてしまっても居眠りをする前の段階まで巻き戻せばいい。そうして90分の講義を毎回120分以上かけて受講し、なんとか受験に対応できる学力をつけていった。
結果として、第一志望の大学に合格することはできなかったものの、国立大学に進学することが出来た。自分の居眠りは怠けからきていると思っていたので、大学に入れば、環境が変われば少しは改善するとおもっていた。……だが、そんなことはなかった。
自分が受けたいと思い、はりきって教室の一番前の席に座った講義で寝てしまった時の絶望感。サークルのミーティングで居眠りをしてしまった自分への冷たい視線を感じた時のこの世から消えてしまいたい気持ち。大学に入れば何かが変わると期待していただけに絶望感は大きかった。ずたずたになっていく自尊心。
自尊感情が低い故に人間関係を構築するのに臆病なのは相変わらずで、自分から食事や飲みに誘うことなど殆ど出来ず、昼食も一人で食べてばかり。
大学院に進学してからも居眠りは止まらず、二年次に受けた公務員試験も当然のことながら不合格に。修士課程だったので二年で修了できたのだが、自分では働きながら試験の勉強はできない、とわかっていたので、親に頼み込んで一年間留年することにしてもらった。
留年時は相も変わらず寝てはおきてを繰り返しての勉強生活。一日十時間勉強しても、実質的に集中して勉強できているのは六~七時間なのだから効率は非常に悪かった。
二回目の受験でなんとか公務員試験に合格し、就職。このときはまだ自分の居眠りは自分の怠けからきていると思っていたため、さすがに就職すれば意識が変わって居眠りも無くなるだろうと思っていた。しかし就職してからも止まらない居眠り。会議で、行事で、起きていようとしても寝てしまう。当然のことながら、同じ居眠りでも学生と勤め人ではその捉えられ方は大きく異なる。面と向かって厳しく注意されることも増えたし、必要以上の会話をしてくれない同僚も増えていった。完全に自信を無くし、せっかく合格できたのに、退職しないといけないかな、と思い詰めていた時に、上司が睡眠障害外来の受診を勧めてくれた。
休みを取って「睡眠ポリグラフ検査」というものを受けた。体中に脳波、体の動き、血中酸素濃度、呼吸などを計測するセンサーを付け、一晩眠り、起床後は二時間ごとに横になって検査を行った。
検査の結果、入眠直後にレム睡眠期があること(普通の人は入眠直後はノンレム睡眠らしい)、前日に十分睡眠をとっていたのも関わらず、横になると数分で入眠してしまうこと、夢見や脳波などから、「ナルコレプシー」と診断された。ナルコレプシーとは非常に強い眠気の発作を起こす脳疾患(睡眠障害)の一つで、私の居眠り癖は自分の怠けからではなく、睡眠障害からきていたものだったのだ。
睡眠障害というと、「眠れない」障害ばかりが注目されがちだが、実際には「眠りすぎてしまう」「眠気が強すぎる」睡眠障害というのも数多くあるらしい。しかし、後者はあまり知られていない為、私のようにそれに気づかずに、発症後も長く苦しむ人が多いそうだ。
根本的な治療法はないが、薬物により日中の眠気が抑えられるということで、「モディオダール」という薬を処方された。早速薬を飲んでみると、劇的に症状は改善された。仕事の効率も良くなり、「普通の人はこんなに起きていられるのか」と驚いたと同時に本当に悔しくなった。もう少し早くこの障害のことがわかっていれば、これまで人間関係や学業でここまで苦しむことは無かったのに、と。
私はこのように二つの他人から理解されにくい障害をかかえて生きてきたのだが、それによる自尊感情の低さは、原因が分かった今もなかなか解消できそうにない。三つ子の魂百までではないが、一度形成された人間性というのは、なかなか変わらないものなのだ。
自分の体験を通して、教育に関わる人たちや、子供の「親」となっている人、もしくはこれから「親」になる人たちに伝えたいことは、「自分の教え子や子供に、何か気になるところがあったら、ためらわずに専門機関で検査を受けさせてほしい」、そして「もし自分の教え子や子供が何らかの障害をかかえていたら、その子に合った教育、療法を受けさせてほしい」ということだ。
自分の教え子や子供がそんな障害を抱えているとは思いたくない気持ちはよくわかる。しかし、障害を持つ子は検査を受けて診断を貰えなければ、自分にあった治療や教育を受けることもできずに成長することになってしまう。
さらに、「普通の人が出来るのに、自分には出来ないこと」があるということは、自尊心を大きく傷つけてしまう。自分がそうであったように。
一般の人が想像する以上に、発達障害や、睡眠障害を抱えている人間は多い。「他人事」だと思わずに、教育に関わる人たちや、「親」、これから「親」になる人たちには、発達障害や睡眠障害について学んでほしい。