2013年12月06日の日記

2013-12-06

読書好きの女子のファッショ

 世間一般様から読書家」とひとくりりにされ、一束十円のブックオフ価格流通している今日このごろの読書ファッションクソ野郎どもであるけれど、その内実はピンキリで、とりあえずジャンルや内容や分量に関わらず月に三冊以上読んでいれば全国平均的に照らして「かなり読んでいる」ほうの部類に入る。

 数を誇りがちなのは男だ。

 数をこなしたからといって偉いわけではないと口ではうそぶきつつ、「いやあ、今年は千冊も読めなかったよ」だとか「一日頑張れば十冊は行けるね」だとか「○○の必読本リストは○冊しか読めてないな」だとかなんでもかんでも数字還元する。

 別に速読はクソだとか熟読こそ至高だとかいう議論をしたいわけじゃない。ヴォルターベンヤミンは生涯で1700冊しか本を読まず、一方でレヴィ=ストロースは一冊書くために7000冊を読み、イケダハヤトは年速500冊を読破し、ボルヘスは「1000冊も読める人間など存在しない」と主張した。この四人の言う「読む」はおそらくそれぞれ意味が大いに異なる。だが今はそんなことは関係ない。「本を読む、とはどういうことか」じゃない。傾向の話だ。重要なのはベンヤミンレヴィ=ストロースイケダハヤトボルヘス松岡正剛佐藤優もそのへんのラノベ評論家ブログやってるビジネスマンもみな男だという事実だ。

 男は自分についてであれ他人についてであれ、読書について言及するときに数の話をしたがる傾向にある。

 数が多い方が偉くて強い。そういう世界は微笑ましい。人によっては浅薄で醜いと断じるかもしれない。けれど、浅い分理解しやすくはある。

 そこに現れているのは一種体育会系的な価値観だ。どんなメガネモヤシとて鬱屈したヲタとて、オスである以上は筋肉量に憧れるのだ。私の読書冊数は十三万です。

 強い。わかりやすい。

 読書メーターが珍重される理由もそこに関係している。RPGみたいに、読書家のステータス可視化してくれるのだ。今までの読書冊数がHPなら、月あたりの読書冊数がすばやさ、コメントがパワー。

 既読冊数も数なら、読んだ本の内容も数だ。実のところ「読んだ本の数より、どれだけ内容を理解しているかのほうが重要だろ」と、男が言うときに使う「理解」という単語はそのまま「記憶」に置き換えうる。つまり、本の筋や要点をどれだけ他人の前でそのまま垂れ流せるか、どれだけ脳にストックしてある別の本と(それぞれの文脈を無視した上で)リンクさせられるかが男の言うところの「理解」となる。ぷよぷよとかミスタードリラーとか、そのへんの連鎖パズルゲームをやってるのとあまりかわらない。


 ひるがえって、女は数の話をしない。そもそも数えない。目の前を流れてゆく本にただ好きか嫌いかのスタンプを流れ作業で押していく。

 小説についての話をすると、まず自分がある登場人物をいか好きか/嫌いかを述べだす。本気で。ぼんくら男子同士が「ビッチ」だと「処女」だのとぼんくら慣れ合いのための属性を貼り付けて表面的に消費するのとわけが違う。彼女らは本気でキャラを憎み、愛している。

 そして、いきなり自分語りを始める。マミさんによく似たバイト先の先輩の話を始める。そんな先輩がいらっしゃるならぜひ紹介していただきたい、というこちらの懇願無視して、いかにその先輩とそりがあわないか、先輩がクズかをとうとうと語り、最終的にバイト先がかつてマルクス予言し憂慮した末期資本主義的状況下にあり私はとてもつらいんです大変なんです疎外されてるんですだからマミさんは最低な女だと思います、という実に革命前夜なティロ・フィナーレに行き着く。

 よくわからない。よくわからないと言えないまま、また別の本と別の現実の話題にうつる

 マミさんが嫌いな女子とは別の知り合いで、村上春樹を嫌いな女子がいる。その子村上春樹がそりゃあもう大っ嫌いだ。春樹に関係するものすべてを憎悪していて、村上春樹本人も嫌いなら、ファンも勿論大嫌いで、村上春樹フェアをやってる書店も嫌いで、『色彩を持たない多崎つくる』が大ヒットしている現代日本社会も嫌っている。読まず嫌いというわけでなく少なくとも数冊は読んでいるはずのその子本質的村上の何が嫌いかはよくわからなくて、理由を訊いても「キザっぽくて嫌だ」とか「セックスだけじゃん」とか、いまいち要領をえない。だって、おまえ、バタイユとかサドとかロブ=グリエとか喜々として読んでるじゃん。

 男子にも村上春樹とそのファンとその社会を嫌うやつはそれなりにいて、でもそういうやつらはなぜか「『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』だけは好きだね」などと妙に言い訳地味た予防線を忘れない。続いて、聞いてもないのに春樹論について語りだす。「俺は基本的に春樹嫌いだけど、文学性や価値は理解できるし、いいところがあれば認める度量もあるよ」と言いたいわけだ。春樹以外の気に食わない作家陣に対しても似たような態度しかとれない。嫌うのに社会的にコレクトな理屈を探そうとする。それを見つけたあとでも、けなしはしても全面的な攻撃はしかけない。そんな度胸はないんだよ。俺もお前も。

 女は退かない、媚びない、顧みない。嫌った相手には容赦しない。同時に自分正当性正義も疑わない。よって言い訳をしない。理屈を探さない。よその基準など関係ない。私の人生が伊坂はクソだと告げている。

 虚構と現実境界線をきちんと引き、作品世界をきっちり読み込み把握したうえで、手前の価値観物差しのみを武器に全身全霊をもって襲い掛かってくる。彼女たちは数を数えない。だから物差しで切り捨てた数もおぼえていない。


 あなたがもし男であるならば、女と本についてトークするのはオススメしない。なぜなら、あなたは弱い。あなたはその本について、内容を記憶しているだけで実は何も独自の見解を有していない。その場でとっさにひねりだした解釈に、あなた確信を持てない。それでは耐えられない。あなた読書を通じてコミュニケートする、ということがどんなに恐ろしいことか、リアルオリジナル見解を持っている人間狂気がどんなに鋭利か、わかっていない。年間三千百冊を読了できたとしても、それらの内容を一字一句違わず暗誦できたとしても、絶対に辿りつけない彼岸がこの世界には存在するのだ。そこでは数や引用など意味を持たない。愛情感情がすべてだ。あなた死ぬ。死にたくないなら他人と金輪際本の話をするな。外に出ろ。ゲーセンにいけ。三鷹駅裏のゲーセンではまだ『ぷよぷよ通』が現役で稼働している。あなたの居場所はまだそこに残されている。生きて欲しい。生き延びてほしい。


http://unimochi.hatenablog.com/entry/2013/12/05/174304

http://anond.hatelabo.jp/20131206163206

勇のユウ・ブレンに対する愚痴とか明らかにアニメとしちゃ間違ってるぐらい長尺で

あれは本当に不思議な感じでしたね

逆に印象に残ってしまってます

http://anond.hatelabo.jp/20131206093420

そこまで単純な話では全然ないが送料=運送屋のお給料ですよ。

運送屋にただ働きしろというのかね?

ビートたけしいじめ」ではなく「暴行罪」「脅迫罪」「恐喝罪」と呼べ

それ自体は同意なんだが

「いじり」と「いじめ」のボーダーあいまいにしたのはあんただろうと

芸人いじめと内容的には変わらない行為でいじって笑いにしたのはあんただろうと

http://anond.hatelabo.jp/20131206160918

twitterしか情報収集手段がない世界なら話は別かも知れないが、

twitterを娯楽目的のツール/メディアと捉えて気軽に楽しむために使っている人が多い」だけで「そういう人も他のツール/メディア政治情報とかは収集している」可能性もあるわけだから

twitterフォロワー集めてるのが芸人政治家か、という指標だけで民度を云々すること自体あんまり意味があるとは思えん

議論が雑すぎるだろ。

http://anond.hatelabo.jp/20131206161908

誰かに止めてほしいとは思ってないな。

他人のせいというけど、やっぱり子供もったら社会にかかわるからね、いろんな他人とも接しなくちゃいけないし。

まー単に自分が関わりたくないっていうだけなんだけどね。子供のためっていうよりも。

子供ある意味自分と別の個性持った他人だから、何するかわかんないしね。

http://anond.hatelabo.jp/20131205222721

わかる。

言われたことを何も気付かず何も考えずにやれればいいのに、

問題点やら改善点やらに気付いてしまった上に、それを黙って言われた通りやった結果失敗するのが見えているのを、

黙っている罪悪感に勝てずに指摘した結果、立場が悪くなるというのはよくある話。

http://anond.hatelabo.jp/20131206154749

おトミさんはアニメ場合

絵コンテベースに尺を考えて台詞言葉を詰めるから

富野節といわれる独特なリズム感があって好き

作詞家としては、自分の作品に込めたテーマというか情念が籠ってるあたりは

作品のファンとしては好きと言わざるを得ないけど

そうでない人からすると独特で癖があるかも

http://anond.hatelabo.jp/20131206160918

人の欲望に多幸感モヤモヤ解消の2倍で訴えかけるような奴がいちばん影響力を持ってる=民度が低いじゃないの?

anond:20131206142748

反対派の人も結構書いてるみたいだけど本筋の解答が全然ないんな

何が何でも反対したいから理由はなんでもいいから騒いでるだけなんか

http://anond.hatelabo.jp/20131206161605

そうやって自分の選択や決断を他人のせいみたいにするのやめーや

しか微妙に止めてほしそうな感じまで漂ってて滅茶苦茶かっこ悪い


俺は子供どころか生涯未婚予定だけどお前みたいなみっともない振る舞いはせんぞ

俺の人生について俺が決めただけだ

産まなくてよかったと思うこと

妊婦殺人未遂が「強盗」としか報道されないニュースを見たとき

しか犯人死刑にならず法律で厚く護られちゃったりしてる時。

性格悪い人間を見たとき

理不尽な要求をしてくる客だとか見栄の張り合いに必死ママ同士とか。

世の中や人間がクソすぎて、人間なんてむしろいなくなったほうがいいという発想になってしまうので。

http://anond.hatelabo.jp/20131206155845

第三者機関によるチェックと情報開示の手続きに関する記述がないとは聞くけどね。

いくらマスコミが信用できないと言っても、

出す出さないを政府が独占的に決めることができるのは危険から

そこは対抗としてマスコミに登場願うしかないわけだよ。

品質の悪い命綱が多いから」と言っても命綱を捨てるのは危険だろう。

有吉弘行言葉の力

http://areyoukicking.hatenablog.com/entry/2013/12/07/095749

有吉弘行はtwittterで日本で一番フォロワーを集めているらしい。

タイムラインを見ていると、日本政治家ではなくて芸人Twitterフォロワー数No1

民度が低いみたいなツイートがあって、違和感を覚えた。

政治家の方がで、彼ぐらいの洞察、みんなが中々言えなくてモヤモヤした事を

一発秘孔付きで表現できるってそもそもそんな人いましたっけ?っていう。

初期の橋下知事?ぐらい??

ってことは、政治家より政治家素養あるんじゃねっていう。

chikirinや、基本的にあっていることしかいわない人って貴重。

それを笑いへと転化させ続けられる人って、今、有吉だったり、もしかしたらマツコだったりする。

そして、人の言えないことを短い言葉で指摘できるっていうのは、

ぶった切るっていうのは一種の欲望に訴えかける力なのではないかと思う。

ツボをつくと疲れが取れるように、精神的な疲労や、モヤモヤ代理で解消する力というか。

前にTV千原ジュニアが、笑いを取ったときに、初めてSEXしたときより

はるか多幸感に包まれたという事を言っていた。

そもそも笑いが持つちから多幸感へつながるし、秘孔をついて、

モヤモヤを解消させるという力と合わせるとつまり有吉の笑いの力というのは、

人の欲望に①多幸感と②モヤモヤ解消の2倍で訴えかけるような力を持っているのかもしれない。。

追記:コメントなど大変ありがとうございます

政治家芸人では自分言葉に対する責任が違いすぎる

などのご意見が多かったですが、言葉多寡責任の重さについてはいろいろあると思いますが、

(誰と比べてというと苦しいが)政治家より鋭い意見をいっている、それがユーモア昇華している

という点で優れているかなと思ったってことです。

あと、政治家と比べてっていうのはあんま文章の一番言いたいことではなくて、

視点の鋭さ、ユーモアの二つが素晴らしいということを言いたかった感じです。

http://anond.hatelabo.jp/20131206151638

しかに!本当のSって静かだよね。

トッぽい大学生にも多いのも同意

ほんっとにガキでうんざりする。

http://anond.hatelabo.jp/20131206155432

恣意的運用」って何なんだろうね。

マスコミは、出す情報、出さな情報自分たちで判断したいのだろうから自分たち以外の誰が審査しようとも「恣意的」っていうんだろうけど。

http://anond.hatelabo.jp/20131206011041

便乗。

なお、主因は便なので椅子の変更は「根本的な解決にはなりませんよね?」

痔の薬は、痔の種類が3種類(イボ痔、穴痔、切れ痔)あるので、それぞれの外用薬3種類と、全共通の内用薬1種類で、4種類ある。

1)中に入れる注入軟膏 ←イボ痔

2)中に埋める座薬 ←イボ痔、切れ痔

3)外に塗る軟膏 ←切れ痔

4)内服薬 ←全部

この内で買うのも含めて楽なのは3の軟膏。風呂出てティッシュとか脱脂綿とか使って塗ればおk

ステロイドが気になる人向けの非ステロイド性抗炎症薬があるからまずはそれから。ただし、非ステロイドの方はグリチルレチン酸が長期使用に伴う副作用を持つので、間に合わせ程度。

穴痔は手術が基本らしい。

http://www.borraginol.com/knowledge/index.html

http://www.taisho.co.jp/preser/knowledge/index.html

http://www.jinavi.com/

http://anond.hatelabo.jp/20131206152745

そりゃ都合の良い方向にはすぐ変わるよ。今回もすぐ成立したよね。

恣意的運用が可能な秘密保護法」なんていう超便利な代物がすぐ変わるかってことだよ問題は。

http://anond.hatelabo.jp/20131206152431

自己肯定はそこで満足して終わっちゃうことじゃなくて、そこを確固たる足場として出発点にするためのものだよ。

今の自分ダメだけれど、どこがどうダメで何が足りないのかを具体的に認識して、その状態を受け入れること。それからどう改善すればいいかを考える。

自分が考えている自分」と「他人から見た自分」と「自分が現時点で実際に持ってる能力特性」とをなるべく一致させる試み、と言ってもよい。

元増田は、自分ダメなところがあるとは自覚していても、それが具体的に何なのかわかってないんじゃない? あるいは他人からどう思われてるかもわかってない。「多分…だと思う」って何度も書いてるでしょ。「多分こうだと思う」って推測してばかりいると一歩も進めないよ。自己肯定できる人が強いってのは、少なくとも自分の打ち込んでる分野について、余分な推測で頭をぐるぐるさせる必要がないからだよ。

http://anond.hatelabo.jp/20131206153419

何故かそう言ってるマスコミやら市民団体やらが結構いるけど、どうつながるのか聞きたいってのが元増田の欲求じゃねーの?

というか俺も聞きたい。

http://anond.hatelabo.jp/20131206154514

禿の御大将か…

作詞家」と呼ぶのは適切なんだろうか、あの人。

スカートめくり流行ってた。めくりたかったけどめくれなかったあの頃。

小中学生の時って、スカートめくり流行ってたよねって。


酒飲みながらそういう話してたんだ。

当方は30代前半。同世代女子と。


私がうぶすぎたのかしら、

女子ってスカートめくりなんて、

完全に悪の権化、嫌々、何それセクハラやめてよの対象として捉えていると思っていたのだけれど、

実はそんなことなくて。

スカートめくられた時用に良い感じのパンティ履いて来てたり、

しろ今日かわいいパンティ履いて来てるから

ちょっとあんためくってよ的なテンションだったりしたんだって

そんなアホなって。

君のコミュニティーちょっと異常だったんだよって帰結して、

の子はその子でなんか勝ち誇った感でその時は丸く収まったんだけど。

そして、その話をまた別の機会に持ちだしたんだ。別の同世代女子に。

すると、やっぱりそんなの常識で、

しろパンティめくられる順番決める為に打ち合わせしてたとか、

きな子パンティめくられる為の策略練ってたとか。

パンティめくられない内気なタイプは、

めくられないけれど、いざという為に

かわいいパンティ履いて来てるけど日の目を見てなかったり。

パンティめくられたい感の裏返しで、

パンティめくりの達人、クラスで一番かっこいい男子和也くんの、

そのパンティめくりを糾弾してただとか。

いや、私あほだったな。

パンティめくりにもちゃんと需要供給があったんだなって。

全然そんな曲線見えてなかったわ。

早い段階で供給ストップし過ぎてた。

需要過多で私のまわりは物凄いかわいいパンティだらけだったかもしれない。

と言うことを考えながら山手線の中、

危ない、妄想に侵されかけた。

おまわりさんおれです。

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