はてなキーワード: 学アリとは
僕は昔から現在にかけて「男性向け・女性向け」ジャンルの作品/コンテンツを両方それなりに摂取している。
しかしその過程で僕は「女性向けコンテンツ」に辛さを感じるようになった。この記事ではその話を綴っていこうかと思う。
体験と気持ちを具体的に述べてくのでちょっと長い。時間が余った暇つぶし程度に読んで欲しい。
僕自身はオタクコンテンツかどうかに関わらずあまり物に男性向け・女性向けをつける必要はないと思っている立場だ。
何故なら、それを好むことに生まれ持った性別など関係無いし、実際(特に最近では)その表記関係なく両方の性別の人間が楽しんでいるコンテンツは多くあるからである。
しかしながら、両方を楽しむオタクをやっていく中で、この表記が必要不可欠かどうかは置いといて、"正しい"ものではあるということをひどく痛感した。
僕は小さい頃からジャンプや特撮や美少女深夜アニメを楽しんできた主に男性向け作品を楽しんできたタイプのオタクだ。
そんな中女性向け作品に初めて触れたのはアニ横・学アリといった人気もクオリティも高い、男性が楽しむにも敷居が低い少女アニメである。
そして本格的に女性向けコンテンツに手を出したのは恋愛シミュレーションゲームにハマっていた中高生の頃だ。
この頃は有名どころのギャルゲはそれなりにプレイしていて、それまで感じたことのなかった二次元キャラと自分との奇妙な関係性に衝撃を受けていた。しかもギャルゲ黄金期とも重なり良質なストーリーの作品にも恵まれ尚のことギャルゲにのめり込んだ。
そんな中ひょんなことから乙女ゲームである「緋色の欠片」というゲームを知る。
そしてこのゲームと会ったことが、僕が自分の首を絞め続けることになった元凶となる。
きっかけはYouTubeに上がっていたMADだ。その頃ハルヒと銀魂にハマってた僕は、杉田さん経由でたまたま緋色のMADを見かけた。初見は正直MADに組み込まれていたセリフで ああ乙女ゲームね(笑)とはなった。しかしギャルゲもやり尽くした感があった頃だった事や、犬夜叉を彷彿とさせる世界観に興味を持った事(結局全然違ったが)、ストーリーも面白そうで公式サイトを見る限りドストライクの女キャラがいた事もあり購入を決意した。
で、やった。
ストーリーの面白さもさることながら、女性向けという感じはあまりしない絵柄やキャラデザ、(描写に賛否あるものの)バトルも多いので馴染み易かった事、女性キャラも結構出てくるので読みやすかった事、美鶴ちゃん、など多くの要因が重なりあまり女性向けゲームという印象を強くは受けず、かなり楽しめた。あと中二病的固有能力設定にどハマりした。家で手に紋章とか書き込んでた。俺も風を操って真空の刃で敵倒すんだ妄想を授業中してた。
さて、ここで僕は「乙女ゲームも意外とイケるじゃん…?」という心境になった。そして他にもないかなと探し始めたのだが、まぁなかなか緋色並みにバチんと第一印象でくるゲームが見つからない。同じ絵師のゲームもあったがこちらはちょっとキャラデザと設定がやろうと思うに至らなかった。結局、探していくうち絵柄と設定があそこまで俺的敷居が低く印象が良いものは稀だったんだなと知った。
乙女ゲームという俺の中では手を伸ばすには異端ジャンルをやる上で、それを乗り越えてでもやりたいと思うほどの第一印象は大事だったのだ。
(あくまで僕の"第一印象"の話なので勿論神ゲーはいくつもある)
緋色がたまたまだったのだ…と思いつつ緋色の面白さを引きずっていた僕は、今までのオタク活動もそのままに緋色の新展開や新作乙女ゲーム情報を細々と追っていた。
さて気付かぬうちに首を絞め始めたのはこの辺りからだ。
この頃展開していた緋色のコンテンツは主に続編ゲーム、ドラマCD、アニメである。
ドラマCDはギャグ展開のものが多く大いに笑っていた。しかしたまに挟み込まれる恋愛要素や女性向け的台詞にうん…みたいな気持ちに僕はなっていた。
今思えば、いや今思わずとも、当たり前に当たり前の要素ではあるのだがなんか違うんだよな〜などと思っていたのだ。そもそもゲームにもそんな要素は当たり前にあった筈なのだが、出来上がったシナリオに必要不可欠な要素の一部として享受していたんだろう僕は、そこを強調されてもみたいな気持ちだったのだろう。
でもまぁこの時の僕はちょっと違和感程度で意識するほどは思ってなかったと思う。
そんな中、「夏空のモノローグ」という乙女ゲームが発売される。
緋色以降結局プレイに至るゲームは緋色の続編である蒼黒しかやってなかった僕だが、このゲームの広告一枚絵に衝撃を受けた。
儚げな少女と普通の男子高校生が佇む、爽やかでありつつどこか俺がのめり込んできた泣きギャルゲを感じさせる絵。
これは良いぞと公式サイトを見た。キャラデザ、ストーリー、沢野井…これは俺でもイケる、絶対面白いとそう思った。
また僕がその公式サイトを見たのは発売直後だったのだが、そこにはシナリオライターが発売に寄せる文章も載っていた。
そして多分これが1番の決め手になったのだが、そのシナリオライターめちゃくちゃ見たことのある名前だったのだ。それは緋色のナンバリングタイトルである翡翠リメイクの公式サイトで見た名前、西村悠さんだった。
翡翠リメイク公式サイトにて西村さんがこのリメイクにかける想いをとても丁寧に具体性を持って綴っていたことはかなり強く印象に残っていて、とても誠実に物作りをする方だなと思ったことを覚えていた。
だから、この夏空のモノローグという作品には信頼を置いていいと強く思い、購入を決意した。
とにかくこれぐらい強く想わない限り女性向けゲームに手を出せなかった僕だが、結局この夏空は神ゲーだった。
シナリオ音楽背景etcが神なのは前提として、この記事的にいうとゴテゴテしてないキャラデザと馴染みやすい絵柄、恋愛を主軸としながらも木野瀬をはじめかなり共感できるキャラクター達の葛藤…など、これもまた女性向けゲームという敷居を低く感じさせる作りで、とてもハマった。
スタッフブログにて登場するディレクターやシナリオの西村さんが男性だったのも馴染み易かった一因かもしれない。
やっぱり女性向け作品でも良いのは良い…!そう想いを強くした僕だったが、ここで衝撃の事実を知る。
夏空のモノローグ、当時めちゃくちゃ売り上げが低かったのだ。
今でこそ根強いファンを抱えるこの神作品だが、恐らく乙女ゲームを求める女性ユーザーには第一印象は良くなかったんだと思う。何故なら僕がうーんと思っていた絵柄や設定こそが求められていたものだったからだ。
よってこれ以降、このブランドから夏空のような素朴な絵柄や雰囲気のゲームはほとんど発売されていない。多分。俺基準かも。あったらすまん。
しかし人間は成功体験を忘れられない生き物で、男性向け作品に染まりきった僕でも楽しめる作品が乙女ゲームにはある…!とかなりこのブランドの新作情報は追っていた。
何より、1人のキャラの格好良さや魅力や葛藤を長編シナリオをかけて描写してくれる乙女ゲームという媒体は他の作品とは違った体験をくれるもので割と唯一だった。
結局僕が夏空以降にプレイした作品は、緋色のナンバリングタイトルである「白華の檻」と「Code:Realise」の2つである。
どちらも同じディレクターとシナリオライターが関わっており信頼のもと購入しそして信頼を上回る作品だった。
世界観やストーリー、作品描写が本当に良く、根強く心に残る作品であり大好きだ。
しかしながら、正直絵柄はどちらも若干苦手で(いや勿論めちゃくちゃ綺麗で素晴らしいとしか言えないのだが)"女性向け!"と思うものだ。
また他媒体展開においても、特にコドリア(Code:Realize)は発売から社をかけて運営されていたのもあってか、女性向けに満足度の高いものが多く展開された。
ドラマCDの内容や商品展開や続編の展開では女性向けのコンテンツなんだという事を意識させられるものが多く、求めてないなぁ…なんて思ったし、リアルイベントなんかはもう完全にそうなのであー…違うんだよな…となった。
こうして夏空からコドリアにかけゲーム内容も展開内容も段々と自分の求めてるものからかけ離れていくと感じていた中で、あぁ俺が求めてる作品はもう出ないんだろうな…どうして変わってしまったんだろう…と思うようになった。
そして割とマジで気がついてなかった、緋色から少しずつ感じていた違和感の原因に、ようやく気がつく。
そうなのだ。
…そうなのだ…。
そうなんだよな…。
いや勿論女性向けコンテンツで乙女ゲームということは分かっていたけれど、自分がマジで対象外だったそうだったという当たり前のことになぜか気がついていなかったのだ。本当に。あれだけ女性向けは食指を伸ばしづらいと思っていたにも関わらず、だ。
なんか求めてないんだよなと思ってはいたけれど。そう…そうなんだよ…俺、対象外なんだよ。
作品がどれだけ僕にとって凄い良くて、取っつきやすい作品性であっても、その後の展開はそりゃ女性向けに振るしそれが求められているのだ。何より夏空から段々とゲーム内容や他媒体展開の女性向け的色が濃くなったコドリアが圧倒的売り上げを誇っているのが何よりの証拠だ。
この事に気がついてから、コドリアをプレイしながら何度「俺はお前達と少年漫画で出会いたかったよ…」と思っただろうか。もしそういう環境下でこの作品が生まれていたらここの描写はもっと違ったんだろうか、とか、俺はもっと楽しめていたんだろうか、とか、と。
まぁでも
恋愛要素抜きにしても少年漫画じゃ絶対こんなの通らないし俺も読まんと思う。
それが答えだ。
このゲーム達は乙女ゲームという環境下でこそ生まれた神作品だ。
物語の終わりが保障されていて、信頼のおけるシナリオライターが書いていて、キャラクター1人1人の良さをじっくり知れて、様々な男性キャラクターが主軸になりいろんな視点から物語を進めていけ、最高の背景や音楽の下、快適なプレイ環境でやれるのは乙女ゲームでありこのブランドならではなのだ。
俺は本当にやるせない気持ちになった。
好きな作品のマーケティング対象外である事はよくある事だと思う。例えば僕は東映特撮も好きだがあれは対象は子供だし、プリキュアおじさんなんて言葉は正にその象徴たるものだ。
こんなに良い作品でこんなに好きなのに、だ。
僕自身はゲームの内容に満足しつつもその後の展開には満足できず、その内女性向け色が強くなったゲーム内容も楽しめなくなってしまったのだ…。
つまり
という
俺が悪い。俺が悪かった…。
今現在ではシナリオライターさんもブランドから離れていることも相極まって全く乙女ゲームには手を出していない。
好きになっちゃいけないのに好きになっちゃうみたいな悲恋エンドだからこんなん。
さて、
最近ではオタクコンテンツはアプリゲームが主流になりつつある。
女性キャラクターが際どい衣装を着て出てくるゲームや男性キャラクター同士がクソデカ感情をぶつけるゲームなど、以前より更に男性向け女性向けという意識が強いコンテンツも多くなった。アプリ課金という性質から単発的娯楽を提供するものも増え、終わりなき物語が量産されている。
しかしながらそれと同時に、アプリという手軽さや物語が終わらないという解釈の自由度が増した事により、男性向け女性向けに関わらずいろんな人が楽しむような時代になっているようにも思う。
また、僕の周りの友人達に割とそういう男性向け女性向けを超越するオタクが多くいた事もあり、やっぱり良いもんは良いんだよな…と改めて思っている。
けれど、(僕の場合は極端なコンテンツだったからというのもあるが) やっぱり男性向け女性向けという表記は商売である以上正しいしある程度は必要なのだとも思う。
僕自身は普段は出会うはずもない完全対象外の作品にハマってしまったが故の苦悩だった。
でも出会っちゃうもんは出会っちゃうし、良いもんは良いし、オタクは理性効かない。
この中途半端な立ち位置に居がちなオタク達はきっと事象は違えどいっぱいいるし内に抱える問題はきっとまだある。
【余談①】
尚僕は現在、男性向けコンテンツに出てきた男性キャラクターに傾倒したりもしている。
でも別にそういうんじゃなく女性キャラクターも普通に好きだし、格好良いものは格好良いな〜ってやりたいだけなんだけれども。
ただこのキャラクター今は女性向け作品に主に登場するようになり「アッ!ン!!違うんだよな!!!」というのをたまにまた繰り返しているところだ。
でもそれを上回る満足度の高いコンテンツなのでやっぱり出会えて良かったなと思っている。
【余談②】
この記事とズレるので余談とするが、前々から好きだった作品に最近別の層が流れ込みそこが消費者の主流になり、作品全体のターゲット層が変わり僕もターゲット層から外れだしたという出来事があった。これもまたオタクが抱えがちな難しい問題である。
彼氏から2カ月半ぶりに連絡が来た。俺からこういうの勝手なのわかってるけど、嫌じゃなかったらラインしない?いや勝手も何も私はずっとお前から連絡が来るのを待ってたんですよ。最初の頃はラインの通知が鳴るたびに彼からじゃないかと思って緊張していたのに、なんとも思わなくなったのはいつからだろう。
元気?うん。そっちは少しくらい落ち着いた?いや、正直前よりしんどい。つらくってこうやってラインしちゃって情けない。愚痴とかは言わないから、たわいもない話がしたい。いやこれからのふたりの話するんじゃないんかい。思ったより5億倍くらい勝手だった。それでも連絡が来たことが嬉しかったから、どうでもいい話に付き合った。本当に心の底からどうでもいい話だった。元気そうでよかった、と彼が言って会話が終わりそうになる。私は私でこの2カ月間クソしんどかった。だから余計なことを言ってしまった。大変だと思うけど、他の女に甘えたりするのだけはやめてほしい。うんわかったと一言いってくれればそれでよかった。想像どおりの返信は来なかった。ごめん今そういうのに答えられないくらい本当にしんどい。俺からフったのにつらいからってラインしてほんとにごめん。ごめん。いやちょっと待て私フラれてないけど。距離を置いているだけで関係を解消したつもりは更々ない。だからこうして毎日来ない連絡を待ち続けて苦しんでいたというのに。お前の中ではフったことになっているのか?確かめる勇気はないので、距離おいてても私はあなたの彼女ですし落ち着くの待ってるから、と伝える。俺のことなんか待たなくていい。俺を忘れて幸せになってほしい。そう、彼は中二病だ。病むと笑っていいのかなんなのかわからない発言が飛び出す(過去一番きつかったのは「一緒に堕ちよう」)。勝手に返信いらないからとかつけて会話を終わらせようとしてくる。ふざけんな。待ってるから、さっさと辛いとこ抜け出してネックレス取り返しに来てください。返信不要とつけて送る。
あのとき、彼はネックレスを箱ごと私に預けた。付き合って1年のときに私が彼にあげたネックレス。めっちゃ欲しいけどたけえ〜とずっと言っていたブランド物のネックレス。彼はとても大切にしてくれていて、婚約指輪みたいな気分だったんだろう。最初私は受け取らなかったが、別れ際もう一度私に渡してきた。持っててほしい。ちゃんとしたら、それ取りにいくから。ごめん。そう言われたら受け取るしかなかった。取りに来てくれるんじゃなかったの。
ラインを終えてしばらくの間つらかったが、だんだん冷静になってきた。私は私の存在が彼にとってのストレスになってしまうならばと思って距離を置くことを承諾した。しかし私が近くにいてもいなくてもつらいならば話は別じゃないか。私を追いやったのはただの八つ当たりではないか。しかもつらくなったときに私に連絡してくるということはやっぱり私を求めているのではないか。自分から距離を置くと言いだした手前やっぱりつらいから側にいてほしいとは言えない。そうして彼は苦しみ、私も苦しむ。無意味じゃないか。ここは私の方からアプローチをかけるべきなのではないか。もういいから、全部支えてあげるから。そう言って抱きしめてあげたらいいのではないか。思い立ったら早かった。このとき行動に出る前にカレンダーを見ていれば、こんなことにはならなかったかもしれない。バチバチに生理前だった。生理前に重要な行動を起こしてはいけない。閉経前の女の鉄則。
彼は大抵家に鍵をかけない。研究に没頭しているならば休日でも研究室にいる可能性が高いだろう。不在だったらどうせ溜まっているであろう洗濯物をやっつけたり部屋の掃除をしたり作り置きの料理でも仕込んでいこう。この前見つけたやきそば弁当たらこバター味も持っていったら喜ぶかな。スマホと、充電器と、ツタヤでまとめ借りした漫画と、ギターのピック。引越しのごたごたで何故か私のアコギが彼の家にあり彼のベースが私の家にある。おかげさまでエレキギターの生音で弾き語りをする日々が続いていた。私はワクワクしていた。片道1時間半と1,000円ちょっとの交通費をかけて彼の家に向かう。乗り換えを間違えて余計にお金がかかってしまったけどそんなことはどうでもいい。早く彼の家に行きたかった。彼のありがとうという言葉が聞きたかった。
電気はついていないが在宅だったら驚かせてしまうので一応チャイムを鳴らす。応答はない。ではおじゃまします、とドアを開けようとすると鍵がかかっている。まじか。ようやく鍵をかけることを覚えたのかと感動しながら近くのスーパーのイートインに向かう。仕方ないので彼と連絡を取る。今大学?家まで来てるから会って話そう。帰る時間わかったら教えて。学園アリスを読みながら待つ。棗かわいい。彼から返信が来た。静岡にいるらしい。まじかよじゃあ帰るわと思ったら彼からめっちゃ電話が来る。何回切っても来る。私は電話が嫌いだ。何も伝わらないから。あまりにもしつこいので出る。今静岡だから、と言う。それは知ってますだから帰ります直接会って話がしたいのでまた来ますと言って終わらせようとした。俺戻る気ないから。いや急になんの話だ。まだなんもいってねーだろうが。電話で話す気ないので。また来ます。勝手に来んなよ。あーーーーわかりました突然押しかけてすみませんでした研究がんばってくださいバイバイと言って電話を切った。その後も電話がかかってきていたようだが学アリを読んでいたので気づかなかった。文字でのやりとりに移行する。話があるなら電話で少し聞くから。少しってなんやねん。電話で話す気ないのでと口頭で伝えたことをもう一度打ち込んで送る。別に会わないって言ってるわけじゃないじゃん、なんの話かモヤモヤするの嫌だ。人のことを2カ月以上モヤモヤさせたやつの台詞とは思えねえな。伝わらないことを承知で伝えた。あなたが辛そうだから支えてあげようと思って来ただけです。会えなかったら家事だけして帰ろうと思ってました。こうやって文字で言っても電話で言っても伝わらないから会って話がしたかった。彼は、しばらく不在にするから鍵かけた。ありがとう。心配かけてごめん。この間俺がラインしたのが悪かった。と言った。
戻る気ないとか、勝手に来んなよとか、完全に元カノに対する発言だな。今カノに対してこういうことは普通言わねえな。勝手に来んなよが一番きつい。こないだまで半同棲してたのにな。イートインでめっちゃ泣いた。こないだの俺からフったのに発言もあるし本当に彼の中では終わったことになっているのではないだろうか。もうどうして泣いているのかよくわからない。学アリは泣かすのがうまい。やきそば弁当たらこバター味がカバンの中で揺れてガサガサ言う。こんだけお金と時間かけて私なにやってんだろ。家事をしてたら彼が帰って来て、当たり前のようにおかえりって言う私に驚いて、つらいなら私が支えてあげる、と言ったら彼は泣きながら私を抱きしめる。ハッピーエンド。とか書いて増田で祝われようなんて甘すぎた。世の中そう上手くはできていなかった。私は主人公ではないのだと思い知らされる。
乗り換え駅のホームで彼にラインを送る。ひとつだけはっきりさせておきたいんだけど、私のこともう好きじゃない?好きだけど今は一緒にいられないだけ?送信したのは20時半。7時間経った今も既読はつかない。そろそろ限界かもしれない。
派遣村の件を、中高一貫教育の「はてな学園」に置き換えてみる。
高等部で学力の低下が問題視されており、ある日赤点の生徒を退学処分にすることにした。
赤点生徒の中には、遊び呆けてて勉強しなかったDQN生徒も含まれてるし、
中途入学でこれから頑張ろうとしてた生徒もいるし病弱な生徒もいた。
でも思った以上に赤点生徒が出ちゃったため、理事長はびっくり。
以前から「赤点は退学にすることもあるよ」とは知られてたものの、
本当に退学になった生徒からは「学習の機会を!」と要求されている。
こんな事態に対してもともと優秀な生徒は「あらそう…大変だなぁ」と同情的(でも他人事)。
必死で勉強して赤点脱出してた生徒は、「おい復学アリかよ!」と大反発。
そして中等部の学生が、「退学イクナイ」「不良が放出されたら喧嘩始めるかも」と擁護しだす。