はてなキーワード: 幽体離脱とは
別に幽霊が怖いとかそういう話じゃなくてさ、ついさっき寝過ごす所だったんだよ電車。
電車の中で寝ててさ、スマホのバイブで起きたんだけど体が動かないわけ。
もうさ全然体が動かないの。
あーこれは金縛りだなってすぐに気付いたはいんだけど、そっから起きる方法が分からないわけさ。
周りに人もいるから夢の中で暴れまわってみようとも思えず、とにかく必死に「動け!動け!動けよ!今動かないと乗り過ごしちゃうんだよ!」ってシンジ君みたいになってたんだけど、全然動かんのな。
まあ2分ぐらいで自然にフワーって目が覚めたんだけどさ、もしもバイブの設定時間が降りる1分前とかにしてたらそのまま起きれなかったわけよ。
金縛りを解くプロに聞きたいんだけど、これって何か正解あるの?
大脳が目覚めているけど小脳が寝ている時に、小脳に「起きろ!」って命令を一発で出す技っていうのかな。
金縛りの時にローリングして幽体離脱したら明晰夢に行けるのは知ってるんだけど、とにかくさっさと起きたい時にどうしたらいいのかが分からない。
AIの遺伝子という漫画に「VRゲームをやっていても、ベッドで寝ているもう一人の自分がいる感覚はなくならないんだ」という話が出てくる。
この話を読んでしばらくしたある日、俺は夢の中でふとその感覚が自分にもあることに気づいた。
それまでの自分は夢の中で感じる平衡感覚の違和感に苦しんでいた。
でも夢の中で仰向けになっていることは滅多にない。
夢の中で空を飛んでいる時、腹を地面に向けて空を飛んでいるはずなのに重力を逆方向から感じていた。
立って歩いてるはずなのに重力は垂直に来るものだから地面がドンドンせり上がっていく。
上手く歩けない。
上手く走れない。
この「肉体が感じる重力が夢の中の自分の状態と一致しない」という状態が原因で脚がほつれたり空に吸い込まれたりして飛び起きたことが何度もある。
だが、俺は気づいてしまったのだ。
夢を見ていても本体がベッドの上にあるということを受け入れれば、むしろ重力の違和感こそが明晰夢のトリガーとして使えると。
明晰夢における自己認識は幽体離脱だと思えという伝統的な作法においては、なぜ幽体に意識が飛び出しているのに肉体の感覚が残っているのかという疑問が発生する。
幽体離脱とはそういうものであると考えらればいいのだが、自分はそこに違和感を持ってしまって躓いた。
他にも異世界に意識がワープしているという理論もあるのだが、この場合は重力の来る方向がおかしいのはそういう異世界だと割り切るにしてもかなり無理が来る。
そこで、「俺は今VRゲームを遊んでいるので、ベッドの上に自分の感覚が残っている」という新しい認識を導入してみたのだ。
現実の肉体の感覚が残っているのは当たり前で、その上で夢の中にある肉体の感覚も存在するのが当たり前という認識でいれば、2つの肉体感覚があるのは何もおかしくないことになる。
このルールに気づいたことで俺の明晰夢発生率は大きく向上した。
更にこれには副次効果で「自分が今どこで寝ているのかを夢の中で確認できる」という利点があった。
職場で机に突っ伏している時は淫夢を見るどころかヒーローごっこさえやるわけにはいかないが(独り言を聞かれたら恥ずかしいので)、家でベッドに寝ているならそういうのもアリになってくる。
夢の中でふと現実の体を意識してみて、今自分がどこから重力を受けているのかを確認してみる。
家で寝ているならベッドに身体が沈んでいる感覚や、身体に垂直にやってくる重力を感じ取れる。
更にベッドの横に置く消臭剤をアロマの香りにすることにより、アロマの香りがするから家の中にいるはずであるという確証も得られるようにした。
二重の肉体感覚を利用することで明晰夢への移行だけでなく、寝ている場所の確認もできるようになったのである。
電車や職場で寝ている可能性を感じたら耳の感覚を強めて周囲を経過しつつ、その状態でも夢の中に居続けられるように二重感覚トレーニングの時間に使う。
AEDの問題は結局ここからスタートしているんじゃないだろうか?
心臓のすぐ真上にある脂肪と筋肉のアマルガムに対し、脂肪の割合が高ければそこにはエロスが宿るとして規制され、筋肉の割合が高いのならば乳首に平気で電気パッドが貼り付けられる。
何故こんな違いが起きるのか。
たとえば心臓が膀胱の辺りについていて、電気パッドを女であれば尻とヴァギナに貼り付け、男であれば片方はチンコに貼るのであれば、男女ともに異性に張ること貼られることに拒否反応を示すのは納得だ。
俺だって金玉を蹴られる痛みを知らない奴が電気パッドを金玉に当てようとしているのを幽体離脱中に見つけたら、意識が戻ったらコイツを通報するべきかどうかを悩みながら生死の境を漂うことだろう。
結局のところ、胸部の扱いに由来する非対称性こそが問題なのだ。
女が男のムキムキな胸に興奮するという話は確かに聞くのに、何故男の乳首はR-12でさえないのだろうか。
男は貧乳にも興奮するが、女はペラペラ胸板に興奮しないという詭弁はやめて欲しい。
俺がその昔間違って読んだキャプテン翼や聖闘士星矢の漫画では、決して逞しいと言えない胸の上に生えた乳首がつねられているシーンがあったのだから。
いまや男女ともに水泳水着はワンピースタイプとなりつつあるし、ゆくゆくは誰もがイアン・ソープみたいなピチピチタイツで泳ぐ時代が来ると言われている。
自分は精神科に通っているのだが、特定の薬を飲んでいた時期だけ変な夢を見るようになる傾向があることを発見した。
夢の内容としてよくあるもの
睡眠に入るとき、リアルタイムで意識を失う過程を客観的に観察できるようになる
→そこで無理やり起きることもできなくはない
→→ただし無理やり起きたと思っても実は起きてない可能性がある(多重構造の夢に通じる話)
体がペラペラになって細いところを通り抜けられるようになったり、壁を通り抜けられるような感覚になる。
→現実世界と似たフィールドで、念能力で自分の体を動かしているイメージ
夢から覚めたと思ったらまだ夢だった(多重構造の夢)という現象が多発する。
→しかも階層が何層もある。3層は当たり前にある。数えたことはない
物質は3次元空間上に存在してるけれど、世界の本質はもっと次元数が多くて、
中国の気功は、術者の意識が上の次元から、この3次元空間に干渉するものだし、
幽体離脱により、遠隔地の様子が分かるのも、上の次元に飛んだ意識が、遠隔地を俯瞰している。
幽霊は強い恨みを持って死ぬ際に、その場所付近の上の次元に恨みの残滓が漂ってしまうことで発生する。
霊感が強いとは、上の次元にあるものを認識しやすいということである。
1990年代に気功を科学的に解明しようと、気功師の周りをいろんな測定器で観測する研究があったと思うけれど、
ネットで負け組が喚く金や容姿や地位がある生まれだったり、あったほうが有利って主張
実際そうかもな
で、どうして欲しいの?お前ら弱者男性や生きづらさを感じてる系女は一回幽体離脱して自分の姿客観視してみろよと
金かけまくって優秀なトップランナーがいないと技術の発展も新たな発見も望めないんだよ?
自発性のないクソみたいな素材や人材に税金使って金かけまくって
出来上がったのが結局江戸時代の火縄銃やバルミューダのネタスマホ、
弱者男性やフェミが喚くように美少女やイケメンがわざわざ相手してくれて子を孕んでくれたり種付けしてくれたりしても
生まれてくるのは発達障害かせいぜい-100の人材に100の遺伝子かけ合わせたゼロキメラ
それじゃあ世界と戦えないんだよ
村崎百郎の場合は「精神疾患罹患者の苦しみをビジネスとして喰い物にしてきた人間が、その報いを受けて悲惨な最期を遂げる」と云う悪趣味エンターテイメントを、自らの命と引き換えに提供したのだから、身体を張ったと言えるかもしれませんね。もっとも、村崎百郎の精神疾患に関しては、ビジネス上の(もしも本物の精神疾患罹患者や関係者から差別的だと抗議を受けた時に「精神疾患罹患者の当事者が書いているので差別ではない」と言い訳するための)フェイク、ギミックだったのではないかと云う疑惑を抱いています。まあ、死ねば官軍なので真相は闇の中ですが。
こんな事件があったんだね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E5%B4%8E%E7%99%BE%E9%83%8E
2010年7月23日午後5時頃、村崎は読者を名乗る32歳の男性に東京都練馬区羽沢の自宅で48ヶ所を滅多刺しにされ殺害された[2][16]。自ら警察に通報して逮捕された容疑者は精神病により通院中で[17]、精神鑑定の結果、統合失調症と診断され不起訴となった[18]。
悲惨な最期というのは、殺人事件で、しかも結局犯人は病気が原因で不起訴になってしまったのか。
いくら生前のご本人の言動に弱者を虐げるものがあったとしても、命を落としてなお犯人が罪にすら問われないのは無情だとも感じられる。
でも、法律の専門家が不起訴だと判定したことだから、どうしようもないことだったんだろうね。
マンガ家・森園みるくが激白、“鬼畜ライター”村崎百郎刺殺事件の真実! 憑依、幽体離脱、魔術訓練… 死は予見されていた!?(インタビュー)
https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201709_post_14564/
精力的な創作活動を続ける森園氏だが、今年「めちゃコミック」をはじめとする電子書籍サイトより配信が開始した漫画『私の夫はある日突然殺された』が各方面で話題沸騰中だ。村崎氏の死に関する実録エッセイである同書によると、彼は生まれつき“電波”を受信する特異な霊体質だったが、小学5年生の夏休みに海で溺れかけた際に宇宙の始まりを目撃し、その神秘体験を通して身体に侵入した何者かのメッセージを受け取り始めた。この“何者か”こそ、鬼畜活動に邁進する使命を授けた存在なのだという。そして、なんと村崎氏は、自身の死さえ予知していたというのだ!
――森園先生、よろしくお願いいたします。早速ですが、村崎さんは本当に死を予知していたのですか?
森園みるく氏(以下、森園) 主人は、殺された年に何度か「俺は精神病者に殺されるから、ごめんね」と言っていましたね。そして、「世界は終わるが、それは俺にとっての世界で、他の人にとっての世界は終わらない」と謎めいたことも……。特に脅迫状がきたり、前兆があった訳ではないのだけど、予知通りに2010年7月23日に、私が食事に出掛けている間に殺されたんです(※)。しかも、主人が最後に仕事で使っていたPCがありまして、そこには<ミズの中からさざ波を立てて移動しながら浮かび上がる十字架のイエス像>という文章が残されていました。
※ 村崎氏は、読者を名乗る32歳の男に自宅で48カ所を刺された。容疑者は自ら警察に通報して逮捕されたが、精神鑑定の結果「統合失調症」と診断され不起訴となった。
精神鑑定の結果不起訴になった犯人の殺人事件という、難しい題材ではあるけど、遺族の手で漫画化されたのか。
漫画を通じて多くの人にいろいろなことを考えさせるのだろう。
最近フジファブリックの曲をきちんとYoutubeで聞いてみた。
そしてずっと聞いた音楽が頭の中で流れている。流れたまま消えない。
思ったことを書き出していれば消えるのだろうかと思いながら今タイピングをしている。
そして彼の死を考えながら、Youtubeで様々なカバー曲が有名シンガーによって公開されていたことを確認する。
彼は、私が26の時で彼が29歳の時に亡くなっている。
12年の前の話だ。
好みのジャンルではないのではあったが、影響力のあったアーティストがなくなったのだなという理解はあった。
曲のコメント欄を見ると様々な悼む声や称賛の声が立ち並んでいる。
40前を迎える私もその一人だ。
これは背景を知らないので持論でしかないが、
日々の自分の日常、自分の考えていることをリスナーに見せてきた。
それがいつしか大きな影響力を持った。
亡くなった今でも後出のバンドにも影響を与えている。
不明とのことだった。
彼は日々音楽のことを考え、その時も楽曲の作成にいそしんでいたことであろう。
私が何を言いたいのか。
何をいまさらと思うかもしれない。
明日学校に行く予定があったとしても、会社だとしても、髪を切りに行く予約を入れていたとしてもだ。
残った周りの人間の悲しむ顔や驚く顔も見ることもできない。
幽体離脱してウラメシユウスケの様にその後の状況を俯瞰することはできない。
こんなにも儚い素晴らしい音楽を伝えていても、突然死は訪れる。
生の世界に残った人たちは、記憶と現実のギャップに苦しみ、涙を流す。
でも彼には届いていない。残ったものとしては届いてほしいと願うばかりではあるが。
息絶えたら「無」しか残らない。
だから自分は何をしたらいいんだろうと、曲を聴きながら憂鬱としている。
何か大きな出来事を起こし、将来に残せるものを築くというのは稀有な存在だ。
多くの人間は、月曜から金曜学校や会社へ行き、パワハラを受けても通っていたり、いじめられていても通う。はたまた個人事業で仕事をしていて十分な収入を得られていても来月はどうなるかわからないというすっきりしない葛藤を抱えているものもいる。
死んだら「無」しか残らない。
いじめられたことでの苦しみ、上司に怒られて残ったくやしさ。日々生活することの不安、そこに垣間見せる楽しみもあった。
悪いことも楽しいこともすべて消える。一緒に消えるのは妻や家族、しばらく会っていない友人、良くしてくれた元上司。
でも私はダラダラ毎月の貯金や投資に勤しみ、何のために使うかわからない金の流れを確かめている。仕事はほどほどに、だましだまし繋いでいる。
その価値があるかどうかの是非ではない。
人生の生きがいが、この2択だとしても私は選べない。
今何か自分ができること。
ギターを弾くでもいい、ブログを書くでもいい。自分が何をしたいのか。
でも全く結論が出ない。
そして多分一生結論はない。
それでも考え続け歩いていく。
こんな夢をみた.友人と車でお祭りへ向かう途中,交通事故にあい幽体離脱.「あー死んじゃったかー」とか思ってグチャグチャになった車を俯瞰していると,僕の体は車から這いでて警察を呼び,友人と一緒に立ち去ってしまった.僕は取り残された.
こんな夢をみた。僕は中学校にいて、何人ものクラスメートと顔をあわせた。それも男女問わず、卒業から会わなくなった人達ばかり。最後に、初恋の人と食堂でてんぷら定食を食べた。そこで僕は、彼女は玉子が嫌いだったことを思い出した。あの中学校に食堂なんてなかったことも。目は覚めた。
こんな夢を見た.携帯が鳴り,研究室のソファから起き上がる.時刻は3時過ぎ.伸び上がって靴を履き,立ち上がる.と同時にソファで「目が覚める夢」から 目が覚めた.時刻は4時過ぎ.立ち上がる.と同時にまたソファで目覚める.時刻は5時過ぎ.6時,7時,8時.昼には諦めた.目は覚めていた.
こんな夢を見た。温泉から上がり部屋で一息つくと、脱衣所での忘れ物に気がついた。取りにかえるも、その温泉に戻れない。あるのはロビーと地下への階段。 迷わず下る。1/3ほど照明の点いたバーで、3人が飲んでいた。女性は言う。「私が代わりに探してあげる」。忘れ物はついに思い出せなかった。
こんな夢を見た。私は知らない農家の宴席で、その男の話を聞いていた。男は次第に興奮し、暴れ、自らの腹をナイフで抉った。私は取り押さえられた男の腹から一筋の血が流れる様子を眺めていた。「俺はあの牛なんだ」そう言い残した男は車で連れていかれた。
私は外へ出た。庭には一匹の黒毛牛がいて、気が違っていた。腰のベルトを外して叩きつけると、牛は逃げていった。それを横目で追いながら、川を越え、古いバス停に腰掛けたところで、読んでいた小説を閉じた。タイトルは「牛の首」だった。私は街へ下りることにした。
大きな駅の向こう側へ行きたくなって、地下連絡通路を目指した。下って歩いて上った先で、一人のセールスマンが待っていた。私は家を探していたことを思い出した。マンションの一室へ向かう。「紹介するのはここと同じ造りのお部屋です
お客さんは運が良い。ここのご主人は昨日自殺したので、誰もいません。見るなら今日です」フローリングは酷く黒ずんでいた。部屋を検分していると、喪服の女が階段の上に現れた。木製で高さのある螺旋階段は、このマンションには不釣り合いに思えた。
女は言う。「見よ、あの牛を。涎を垂らし、目を泳がせる、あの醜い黒毛の牛を」それは「牛の首」の一節だった。「ご主人はどちらですか。あの男ですか。あの牛ですか」「牛よ」そう答えた喪服の女は声を上げて笑った。私は部屋を出た。目は覚めた。
こんな夢を見た。高速道路のトンネルに入ると何十もの真赤なランプが光っていて、渋滞のようだった。車が完全に停止するまでブレーキを踏み込み、サイドを引くと同時に、警官に声をかけられた。「車を降りてください。指示に従ってください。」私は他の運転手と同様に非常口へ向かった。
先には窓のない畳部屋があって、黒い長机と弁当が並んでいた。奥から二番目の空席に腰を下ろす。右隣の男性の貧乏揺すりが続く。弁当はやけにコントラストが低い。向かいの女性は口を開けて呆けている。どこかでパキという音。戻ろう、戻ろう、私はつぶやきながら独り部屋を出た。
トンネルに警官の姿は無く、ナトリウム灯がまばゆいばかり。私は車を捨てて歩いた。出口に辿り着いたが、無機質な車列は途切ず、青空の下とても静かだった。脇にはトンネル名が刻まれた石碑があって、それをなぞる。五文字目で指先に鋭い痛みが走った。目は覚めた。
こんな夢を見た。夜祭の喧騒を抜けると、人のまばらな屋外ステージの中央で、男が何やら呟いていた。それらは全て、この地の死者が今際の際に発した言葉だという。石段に腰を下ろし聴き入る。殆どが呻き声でよく聞き取れないが、どれもこれも懐かしい。それらは確か、私の最期だった。
こんな夢を見た。私は窓の無い病院に何年も入院していて、その日は定期検診だった。入院患者の列に混ざって待っていると、前の一人が脇の通路を指差した。「そこから外に出られるかもしれない」
患者達は一斉に走り出した。初めは様子を伺っていた私も、後に続くことにした。無機質な通路を抜け、いくつもの自動扉をくぐると、急に冷たい空気が鼻に触れた。外は夜だった。私は、電灯に照らされた公園と人工の川に患者達が散る様子を眺めていた。
胸許の携帯が鳴った。「早く戻りなさい。外は身体に悪い」それは心の底から私を案じる声だった。「しかし、みんな喜んでいます。こんなにも空気が美味しいのです。こんなにも自由なのです。」話し終えると同時に、別の電話が入った。「ボートを見つけた」
それは汚いスワンボートだったが、迷わず乗り込んだ。ボートは勢いを増す。川底の石を蹴り、橋を越え、カモメを追い抜いた。ついには岩に乗り上げてしまったが、川岸からボートを押していると、その人数は少しずつ増え、豪快な波しぶきとともにボートは川に戻った。歓声が上がった。
ボートに再び乗り込んだそのとき、朝の光が目に飛び込んできた。「もう戻らなければならない」そう思った瞬間、電話で使った『自由』という言葉に重さを感じた。その言葉の意味に初めて気が付いた。目は覚めた。
こんな夢を見た。私は講座「反境学」のガイダンスを受けるため、大教室の扉を開けた。百名以上が座っていたが、私だけ後ろ向きの席に案内された。私の背中で女性講師が言う。「反境学について質問はありますか。」前を向いた学生の一人が手を挙げた。
「環境学とは違うのですか」「環境学も反境学に含まれます」「社会科学ですか」「あらゆる概念が当然含まれます」境界を無くす学問なのか、そう考えた途端、周囲の学生は消え、私は前を向いていた。講師と目が合った。「違います。」目は覚めた。
こんな夢を見た。私は想い出の場所に向かうため、登山をしていた。久々の単独行。ペースは上がり、森林限界を抜け、雪渓に差し掛かった。酷く咳が出る。雪渓は雪と砂が細かく混ざっていて、古い雪崩跡だと思った。視界の端に何かが映る。黒ずんで、痩せた人間の手が転がっていた。
足を止めた。酷く咳が出る。後ろから声がかかる。「ありがとう。○○さんは手伝ってくれるんだね。」初老の女性だった。「なぜ、私の名前を知っているのですか」「あなたに会ったことがあるからです」やはり酷く咳が出る。足元の誰かを、背後の誰かと掘り起こすことにした。
女性は言う。「ごめんなさい。もう、そのシャツの臭いはとれないね」しかし腐臭は感じない。いよいよ咳は酷い。掘り起こした誰かは、結局腕しかなかった。それもぐずぐずに崩れてしまった。私は手を合わせ、先に進むことにした。咳は血を吐かんばかり。痰が喉でゴロゴロと騒がしい。
すれ違った何人かの怪訝な目に、染み付いた腐臭を初めて認識した。視界が狭まり、白黒する。歩く。歩く。そうして日が沈む直前に、山小屋に辿り着いた。咳をすることでしか呼吸ができない。硬い床に雑魚寝する。眠れない。だからきっと白昼夢だったのだろう。こんな夢を見た。
私はベッドに横たわっていた。寝返りをうつと、そのきしむ音と合わせて時計が目に入った。時刻は午前二時五十分。外に錆びた自転車が見える。跳ね起きて質素な窓枠に足をかけると、不意に声がかかった。「子供はどうする」ようやっと、家族3人で寝ていたことを想い出した。目は覚めた。