はてなキーワード: じゃがいもとは
大体焼いたじゃがいもにかけると美味しい
じゃがいもの皮を剥くコツは、まず1周ぐるりと皮を剥いて、それから残った皮をりんごの皮を剥くように丸く剥いていくことだ。これを会得するまでそこそこ時間がかかった。
料理をする時、包丁を使うのが嫌いだった。特に皮むきが嫌いで、じゃがいもは天敵だった。母はするするとじゃがいもの皮を剥いていくので、どうすればうまく剥けるのかと尋ねたことがあった。母は「数をこなしていれば自然と上手くなる」とだけ言った。
長女だったので母と台所に立つ機会はそれなりにあったが、包丁を握るとトロい私ではなく母が野菜を切って、私は皿洗いや味付けなどその他の作業を手伝うことが多かった。二人でフライの衣を付けていくのは楽しかった。
母もそれほど料理が好きではなかったらしい。母は母子家庭で、母の母(私から見て祖母)はあまり料理をしなかったらしい。代わりに母に料理を教えてくれたのは母の祖母と母の叔母で、生まれた時に既に祖母がいなかった私を実の孫のように可愛がってくれた。
母の料理は色んな人から成り立っているらしい。結婚して頼る人も周囲に少なかった頃、隣に住んでいるおばちゃんに煮物を習ったらしい。昔のことなので隣組の冠婚葬祭や宴会などが頻繁にあって、そこで教わったとのこと。今でも母は「この味は〇〇さんちのおばちゃんの味」と言う。
そういう諸々の背景があり、母は結婚して子供を生んで、「料理を頑張らなければ」ととても張り切ったらしい。分厚い料理の本を何冊も買い、横文字の難しい料理にもチャレンジしたことが何度もあったらしい。元々物作りは好きで手先もまあまあ器用だったので大体は美味しくできたらしいが、何を食べても「うまいうまい」と平らげてしまう父や、反対に偏食気味の子供たちの前で「凝った料理を作ることが愛情なのか」と自問自答したらしい。
その結果「フリッターだのムニエルだのより、鮭を焼いただけのおかずのほうが人気だった」ということが母の中で腑に落ちたらしい。在宅で仕事をしながら子育てをして、その忙しい中でじゃがいもの皮を剥いていた母は今、子育てを終えて自分のやりたい仕事に熱心に取り組んでいる。普段の料理は父の好物や、自分の食べたいものを手間をかけずに作り上げる。たまに本格的に料理をしたいときはクックパッドで父にレシピを探してもらって、付箋にメモして台所に貼り付けている。
じゃがいもの皮を剥きながら、母の料理をこんな風に思い出す。私が結婚して子供を生んで、あの頑張っていた頃の母と同じくらいの年齢になった。じゃがいもも昔よりは簡単に剥けるが、母には適わない。私の料理は母の味で、それは私の曾祖母、大叔母、少しだけ祖母、昔隣に住んでいたおばちゃん、それに義母などたくさんの人のレシピが融合して、1人の私に受け継がれているのだなと思うと料理とは一体何だろうと感慨深くなる。
私もクックパッドで知らない人のレシピを検索して、気に入ったら定番メニューとして何度も作る。それを私の子供は「母の味」と認識するのだろう。豚汁にじゃがいもを入れるのは、私が里芋を好まなかったため里芋が大好物の母が毎回じゃがいもにしていたからだ。そんなところにも母の愛を感じる。私も息子が里芋の豚汁が好きだと言ったら里芋にするだろう。今夜は冷えるので豚汁がおいしそうだ。
恋する以前に普通の男がいないという悩みと原因
俺は間違いなくこの記事の条件を満たしている。でもロクに彼女もできないしモテるなんてもってのほかである。そしてこの記事に共感している女性には選ばれない、何故か。この矛盾を解説しつつ、この記事の問題点を指摘したい。
(増田書いてる自称"普通の男"とか一番地雷だろ……とかいうクソありふれたド正論は一旦飲み込んでほしい)
※この投稿の"男"は"女"に読み替え可
例として、"清潔感"の項目を見てほしい。
例えば、
・帰宅後手を洗わない
・服でしょっちゅう手を拭く
・フケが多い
・歯を寝る前に磨かない
・服を脱ぎ捨てて放置
など。
どれもクリアしている。もちろんお風呂は毎日入るし、外出時は常時ハンカチを持ち歩いているし、何なら友人に吐息を浴びせて口臭を確認してもらったこともある。
しかし、だから何だというのだろうか。婚活という年齢でもないが、自己紹介に「毎日風呂に入る」「口臭無し(認定済)」という項目を見つけて"魅力的"と受け取る女性など居るのだろうか。
毎日風呂に入る男を見て、服を脱いで洗濯機に投げ込む男を見て「素敵!」だと思う女性は居るのだろうか。あなたはそうかも知れないが、それは逆の男に不満を持ったことがある故ではないだろうか。
こういう細かいことが暗黙の上で当たり前とされている世の中は嫌だが、何より大きな問題は、恐らくこれらの項目は無限に広がりうる、ということだ。例としてその暗黙の了解に引っ掛かりそうな俺の特性を挙げると
・食後歯を磨かない派(朝食はきれいな口で迎えたいが食後はフリスクでいい)
・ファッションに疎い(ユニクロユーのパーカーとジーンズは最高である)
別にこれを箇条書きに含めろって話ではない。俺が言いたいのは、抽象的な感覚に頼った減点方式は地獄しか生まない、ということである。
にんじんを切っておこうか?と提案する俺は気が遣えるし、にんじんの切り方が分からない時に質問する俺は素直だ。計画性があるのでレストランは予約する。
でもあなたはじゃがいもの皮を剥いて欲しかったので俺は気が遣えないし、そもそも今日は2人で作る気分じゃないと言われ眉をしかめた俺は素直じゃない。計画性がないので渋滞に引っかかる。
それは気にしない、と思った人も、その場でそう思えるかは分からない。抽象的な感覚に頼るというのはそういうことだ。
「貧乳めっちゃ好きやで」と言った俺はコンプレックスを察することができないので話し合いできないし、常識がなく、男尊女卑で、尊敬できない。
"この記事を文字通りに満たす男"が存在するか? もちろん存在する。俺だ。俺の周りにもいる。
しかし"普通の男"は存在しない。あなたが取る方法では存在し得ない。万が一存在したとして、そんな男は発見されないし、発見したところで特に魅力的には映らないだろう。俺がいい例だ。
そもそもこんなことの2つや3つ出来てなくてもどうってことなくね?服とハンカチって言うほど違うか?(違う)。フケが多いって、そういう肌質の人も居るだろ。歯を磨かないのはたいてい健康的な実害が出るから理解できるが、どうやら筆者が言ってるのはそういう話ではないらしい。
そんな細々したポイントを幾つもチェックして何が楽しいんだ?人間と付き合うのってそういうことなのか?もっとみんな寛容に生きてくれ。相手を慮って、現状を一旦受け入れてくれ。その慮りが外れてフケの原因が風呂サボりだったとしても、笑って風呂は入れやとビンタしてみるくらいしてくれ。そして出来れば普通の男である俺を魅力的であると言ってくれ。