四月に二人目を仕込んだのだけど、本日なんの感動もなく性別がわかってしまった。
うちは高齢出産につき事前に羊水検査という遺伝子検査をやっている。
一般的に羊水検査は16周~18周あたりで実施して、(賛否はあろうが)ダウン症などの遺伝子異常があれば22週までに中絶する選択肢がある。
もちろんこの検査で性別なんかもわかってしまうので、性別を理由に中絶を希望されても困るとか倫理的な理由ということで性別を教えないことが多い。(まあ、中絶の条件に「育てることが困難ということの証明」が必要なので、希望しない性別くらいの理由で医者は中絶を認めないと思うけど。)
で、一人目のときはもちろん遺伝子異常がないことしか告げられなかったし、報告書にもそれしか書いていなかった。
今回に同じ病院だったのだけど、口頭では以前とおなじく異常なしだけ告げられ、和文所見にもそう書いてあった。
ところが、ついでに、と渡された英文の所見(オリジナル)に普通に 46,XX (Female Karyotype) と書いてあった。染色体写真が載っていて,X 染色体がちゃーんと 2本あった。つまり女の子。
あれはどうなんだろなあ、「くっついちゃうだろ」と思ったんだが
ハニトラ専用ライターかな
私は今年引っ越してきたばかり。
つい先日、回覧板がまわってきたんだがそれによるとつい先日地元の神社の祭りがあったらしい。
要約すると
・祭りでは山車を引いて町内を練り歩くが、参加人数が少なくて、暑い中人員の交代もままならず参加者の中には気分の悪くなる人もいた
・このような事態を避けるためにも当番以外の方も参加してほしい
・うちの区画も再来年が当番になるんだから、そのあたりのことも考えてとりあえず一度説明会を行うから予定空けてみんな来てくれ
とまあそんなことが書いてあった。
一人暮らしで別に子供もおらず、祭りなんかと無縁な身としてはうわぁー絶対参加したくないでござるって思った。
と思った所でふとオリンピックのボランティアどうこうの話を思い出したんだが、ボランティアにやらせるなちゃんと金を出せとか言ってる人の多いはてなあたりだと、地元の神社の祭りなんて当然ボランティアで参加したりしないんだろうか。
眼鏡をかけるのだ
もちろん全女性に受けるとは言わない
だが自分の体感では、眼鏡をかけた男性の容姿判定が極端に甘くなる女性が1割程度はいる
服装や髪型がそのままでも、眼鏡をかけるだけで20点は上乗せされるようだ
imgurで顔型を見る限りウエリントンやスクエアタイプは似合いそう
https://www.zoff.co.jp/shop/g/gZY72012-B-1/
医師の働き方と医療の在り方について、ネット上のいろいろな意見を読んで考えましたが、結局はシンプルな解決法はなくて、ひとつひとつ、少しでも業務を減らしたり、当直明けは原則休みにするという仕組みを作ったり(それでも24時間勤務だけど)、細かい部分から見直していくしかないんじゃないでしょうか。
東京医科大学が女性受験者の一律減点の決断をしたときの状況がどんなだったかは知りません。すでに現場が疲弊していて、これ以上女医を増やすなという声が上がっていたのかもしれない。
それでも、やはり一律減点は最悪の対応でしょう。聞いただけでぞっとする。自分のとった点数が女だからという理由で知らない間に減らされて、それで落とされるかもしれないとか…。
たしかに、医師のなり手を労働力(その人の人生で勤務させられる時間の総量)として数字だけでカウントするのならば合理的な判断なのかもしれないけど、その視点だけで物事を決めるのはどうかと思う。人を労働力としかみなさずに、人権も人生も軽んじている。
一律減点って関係者からすれば楽な方法にとびついて、それがどんなにひどいことか、まったく考えられなかったんだろうか。
昔と比べて女医の割合が増えたら、産休、育休がでたときの穴埋めの頻度も増えるわけで、たしかに現場は大変。カバーする人の負担はとても大きい。
(現状では、男性医師で育休とれる人はほとんどいないので「女医の割合が増えたら」という話になってしまうわけですが)
(あと、出産後数カ月で復職したばかりの女医さんに無理をいって通常の当直させているところもあると聞いたことある。出産・子育て中の女医に負担かかるパターン)
それでも、それをきっかけに医師の業務の在り方そのものについてもっと負担を軽減する方法を模索するしかないと思う。理想論だし、それだけでは解決しないと反論されそうだけど。
地道な業務改善の模索をめんどくさいと放棄して女医の数を制限するという選択肢だけは否定したい。
とりあえず私が思いつくのはさっきもちらっと書いたとおり2つ。当直明けの原則休みと、業務を減らす(というかレセプト病名業務なくしてほしいというただの願望)。
当直の割り振りって、昼間の勤務内容とか外来の曜日とか考えずに、とりあえず振り分けてる場合がほとんどでしょう?あとは医師どうしで交渉してくださいって感じで。
当直明けがそのまま外来日のときのしんどさよ(外科の場合は手術もあるわけで…最近はそうならないようにしているところもあるみたいだけど)。
「当直明けは原則休みにする」というのが何とか定着しないかな…。そのためには外来日前日を当直にしないとかの調整が必要でめんどくさいだろうけど。
それを医師自身で調整しろって言われたら調整担当になった医師が死ぬんで、当直決めてる事務方に面倒をお願いすることになるのが心苦しいけど。
休みと言われても病棟患者もってたら主治医はひととおりチェックすることが多いので休むつもりが気づいたらお昼…とかはあるあるだろうけど。
あと、結局回診やカンファの曜日とか決まってたり、人によっては会議とかあったりするので休めなかったりするかもしれないけど。
それでも原則が定着して、とりあえず昼間いったんは家に帰るなりして数時間休んでいいというのが当たり前になるとだいぶちがう気がする。
なんだかんだで患者さん目の前にしての診療はがんばれるのだけど、レセプト病名業務だけはやってられない気持ちになる。
どさっとレセプトの束がくるたび、私の場合は1時間半くらいはとられているかな(もっと多い人もいると思う)。だいたい月2~3回?くらいにわけてレセプトの束がくるんだけど。
診療の終わった夜とか、当直の合間とかにみんなカルテ開いてぽちぽちやってる。
レセプト病名、要は保険診療にのっとってやっていますよということを証明するために、すべての処方や検査に対して根拠となる病名が必要。
処方も検査も主治医が出しているので、原則主治医がつける。医師しかできないことになっている業務。患者何百人分たまると、けっこうな業務量になるわけです。
いや、通常のカルテ内容にはもちろん病名記載してるんですよ?それとは別に病名登録専用の画面に入れとかないといけないんです。
外来診療中にやってしまう人もいるのかもしれないけど、それはよほど手際がいいか余裕がある外来か。
外来ってただでさえ患者さんの話を聞いて検査結果もみて説明して何か異常あればいろいろ考えて検査と次の予約入れて処方入れて、造影剤使う場合は毎回同意書とって、ってやること多いので、別の画面開いて病名つける時間とかないもんな。
(パソコンって反応にタイムラグあるので、それだけで時間とられる)
レセプト業務、制度上必要な業務であることはわかるけど、こんな、医師に負担をかける形でやらないといけない?ってもう10年以上ずっと毎回毎回思ってる。
なんかまあ、仮にこの業務がなくなったところで(なくならんだろうけど)、実際の診療業務の労働問題は解決していないけど…でもこういうところから少しずつ見直していってほしいなと思うのでした。
医療の現場を1ミリも知らないような素人がここ最近、「なぜ、提供医療の品質も下げず、医療費も膨らまない形で、医師が男女平等に人間らしく働ける環境が作れないのですか?かんたんな事でしょう?」と行ったような主旨のブコメを盛んに垂れ流している。
挙句の果てには「医者の数を増やすと医療費が上がるなら、もっと安い報酬で働いてもらえばいいんじゃないですか?」というコメントまで飛び出していた。
それらの論に反駁はしない。
だから、やってみてくれよ。
早出も残業も当直もしなくていいから、その代わり他の同僚と同水準の医療を、勤務時間の中だけでいいから提供してくれ。
10年間、音を上げずにやってみてくれ。
それができる様を見せてくれたら、納得するわ。
今回の問題は単なる女性差別ではない、思った以上に複雑なパンドラの箱だったよなぁ
募集要項に書かずに女性の点数を一律減点してたのは言語道断で女性差別で受験料徴収詐欺なんだけど、大学からしてみれば「過酷な労働環境に耐えうる人材がほしい」「辞めない人材がほしい」で、社会が要請しているのは「いつでも・安く・しっかりとした医療を受けられる社会」で、男性医師は現実問題として女性が出産・結婚を期にやめていった皺寄せがきていて、子供を産んだ女性からしてみれば「子育てもしたいし仕事にも復帰したいけど、社会がそのようになっていない」で、患者側からしてみれば「お前らの問題は知らんけど俺の病気を治してくれよ!できるだけ安く!」なんだよね。
あらゆるもの複雑に絡み合って、負のスパイラルで、トレードオフの状態で、では私達は今まで何を優先的に選択していたかというのが今回暴露され、そして今回の件でこれから私達は何を優先的に選択していくのか…という問題が突きつけられている。考えることが多すぎる。箱を開けなかったほうが幸せだったかもしれんね。