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2023-03-19

今の40代オタクがボクの師匠プログラムCGDTM師匠のおかげ その2

https://anond.hatelabo.jp/20230319133934 の続き

2000年代後半

そもそも前述のオーディションの告知すらDTM magazine以外で見たことがなく(実際はもう少し色んなところで告知していたのだろうけれど観測範囲ではDTM magazineだけだった)、ネット上で注目されるのはロイツマガールからニコニコ動画投稿される初音ミクのIevan Polkkaを待つ必要がある。
実は初音ミクのIevan Polkka以前に初音ミク自体は注目されていたのだが、それは深夜アニメブーム文脈藤田咲ファングッズという需要であり決して初音ミクの可愛さやら革新性がDTM文脈評価されたっものではなかった。
実際に当時のKAITOMEIKO立ち絵更新されたのは初音ミクブーム以降であって初音ミク登場時点でもまだ扱いは非常に小さい。

この時期に触れて置かなければならないのはニコニコ動画誕生だろう。実際のところ2000年代半ばの項で触れなければならないのだけれど、現在ニコニコ動画として成立するのは2000年代後半からなのでココにする。
御存知の通り当初のニコニコ動画違法動画アップロードサイトであり、何なら当時話題であったYoutubeから動画を引っ張ってきて字幕を流すという方式であったため、Youtube側に違法動画が溢れ、負荷も高まりすぎたためBANされるという全くもって褒められない頭のおかし犯罪サイトだった。ドワンゴもそれを自覚していて運営ドワンゴだって黙っていた。

VIPPERニコニコ動画移住が促進されるのは前述したパートスレ問題2ちゃんねるまとめサイト問題による嫌儲勢の興隆によってニュー速VIPスレ執拗に荒らされるという事態が起き、YoutubeBANからMAD動画ブームが萌芽し始めて面白いコンテンツニコニコ動画へ増えてきたからであった。
その初期では違法動画アップロードのノリで無編集動画がアップされていたが次第に編集の手が加わるようになりMAD動画へと変化していった。代表格はアイドルマスターの「tUNAK M@ster (THE iDOLM@STER アイドルマスター インド版)」や「るろうに剣心英語版(フタエノキワミ、アッー!)」など。

ほぼ同時期にはMikuMikuDanceが登場、次第に増えていくボカロ曲(カバー曲)へMikuMikuDanceによるダンス動画を付けるなどの動きが発生。それらがボカロ曲絵師によるカバーの依頼、次第にモーショングラフィックス化が促進され今日のようなボカロMVが生まれるようになった。
その当時を振り返れば、Flash動画黄金時代BUMP OF CHICKEN天体観測やKのような動画を作りたいという想いが強くあったことを今でも懐かしく思う。あなた師匠がボクたち世代にそうさせたんだ。

livedoorねとらじ勢はニコニコ生放送登場とともに移住する。
livedoorねとらじ時代からカラオケ配信などの動きがあったものニコニコ生放送登場直前くらいか版権曲へ対して勝手字幕をつけて(当時は違法に)アップロードするニコカラという動きが発生し、この動画ニコニコ動画から(当時は違法に)ダウンロード携帯動画変換君(FFmpeg)によってPSP向け動画へ変換し、実際のカラオケ店で歌うという学生文化が生まれた。
当時のカラオケにはアニソンはもとよりボカロ曲なんて配信されていなかったので、PSPコンポジット端子AVケーブルカラオケ店のディスプレイモニタAVアンプへ出力して歌ったのだ(後にJOYSOUNDがこの学生文化に気づいてアニソンボカロ曲積極的配信DAMがそれに追従する)。これらの学生文化からニコニコ生放送でもカラオケ配信をするようになり、そこから歌ってみた文化興隆する。
歌ってみたニコニコ生放送の影響は計り知れないが負の側面もあり、livedoorねとらじでもあったような過激化が一部で促進され、配信しちゃいけない女の子の柔らかい2つの丘を見せちゃったりしてBANされるのも跡を絶たなかった。
結局、人気取りのために手っ取り早く女の子という要素を売りに全面へ出すと女の子要素を強く訴えることでしか評価を貰えないため次第に過激化していくのだ。livedoorねとらじ時代(約20年前)から何にも反省してないヤツは結構居たし、今のYoutube LiveやTikTokでも居るのでそういうのやめておきなと言いたい。10年前と20年前の失敗を繰り返すな。エロであれ悪ノリであれ何であれ犯罪を伴う過激化はダメだ。合法的過激しろ

歌ってみたキーアイテムであったPSP、実はMikuMikuDanceとも関係があり、MikuMikuDanceでのボカロダンス動画ダウンロードし、同様に携帯動画変換君によってPSP向け動画へ変換し、ダンスコピーして踊るということへ活用された。小型であり物理ボタン再生停止逆再生スキップなどが可能であったためダンス練習に丁度良かった。そうつまりこれの流れが踊ってみた文化の萌芽であり、PSP踊ってみたでもキーアイテムであったのだ。
当時のPSP、実は学生に対して物凄く影響を持ったガジェットで、当時の学生文化に疎い世代には信じられないかも知れないがPSP本体を所有しているのにPSPゲームソフトを所有していない女子学生が居たくらい学生の間では物凄く評価が高かったのだ。その影響度合いは当時のiPod以上と言って過言じゃなく往年のAppleファンには信じて貰えないだろう。

このあたりに来ると当時学生であった自分からしてもオタクへの風当たりは非常に改善されていた。
未だに自分の姉などはオタクへ対して少々嫌悪感があるようだけれど、学生時代から部屋に引きこもって続けていたことが仕事になっている現状を見て「アンタあのままじゃ犯罪者か何かになると思ってたけど今はそれが仕事だもんねぇ世の中わからないわ」などと諦めた感じでたまに言っている。
そんなの当たり前の話なのだ。ボクは師匠たちに憧れて今のような大人になった。師匠たちがどんなに迫害されても面白いモノを作り続けてくれたからこそボクたちは師匠のようになりたいと思った。モノを作る人が何かを変化させ、何も生まれない世界は何も変わらないんだ。ボクは師匠たちの手によって変化させられモノ作りをするようになった。

かにボクたちの世代オタク迫害ほとんど無くなった無くした、でも迫害されてきた師匠たちがモノ作りを辞めなかったからこそ今のボクたちはあるんだ。
今でも覚えてるよ!粗いのに精緻ドット絵面白いテキストサイト発音制限の中で奏でられるFMサウンド、低処理性能で実現する疑似3Dブラウザゲームあめぞうスレッディングシステム夢小説ツクール吉里吉里HSPアナタ達が作ってくれたモノなんていくらでも挙げられる!
憧れさせてくれた師匠たちへありがとうございます!と深々と頭を下げたい。


そしてボクたち世代を見て憧れてモノ作りをしたいという新しい世代の子が現れているのなら作り手としてこれほど嬉しいことは無い。


P.S.まりにも書きすぎて3/4削った。つまりこのエントリは1/4まで圧縮してるので何かのきっかけがあれば補足するかも知れない。

2019-07-11

非公式が由来なのに公式化してる設定

ドラえもん片倉設定

藤子・F・不二雄アシスタントだった方倉陽二独自に作った設定。

代表的な物に「元は黄色いボディだったが、耳を失った自分の姿を見て青ざめた結果青色になった」「ドラえもんの耳はネズミにかじられて無くなった」「ドラえもんドラミは同じオイルを分けた兄妹で、ドラえもんはうわずみの薄いオイルを使ったためにデキが悪いロボットとなった」「ドラえもんは常に浮いている」など。

ドラえもん』の原作者である藤子・F・不二雄は「後から知って驚いた設定も随分とあります」と述べ、こういった設定を整理するために『2112年 ドラえもん誕生』を製作したと語っている。

映画2112年 ドラえもん誕生」やアニメ公式片倉設定を取り入れられたり、逆に否定されたり、一度否定された物が後に再度取り入れられたりと結構曖昧

ガンダムセンチュリー

ガンダムブームの頃に発行されたムック本。コアなファンによる設定遊びをまとめたもので、ミノフスキー粒子の設定や「ブリティッシュ作戦」「流体内パルスシステム」「AMBACシステムMSが人型である意味」「ゲルググギャンは次期主力機をめぐる競作」「ザクⅡ」「ジオニック社」「ガンダムは8機作られた。アムロガンダムは2号機」等の考証はこの本が初出となっている。

これらの設定はMSVで取り入れられた後に0083MS IGLOO、ガンダムORIGINといった映像作品に登場したこと公式設定となった。準公式まで含めれば漫画ゲームプラモデル等にも影響を与え続けている。

他にも戦略戦術大図鑑ゲーム漫画小説作者のオリジナル設定、ガンプラインスト出典情報など「ガンダムファンにとって常識化しているが作品には出てこない設定」は数多く存在映像作品知識だけで語るとにわか扱いされてしまう。めんどくさいね

アニメ艦これにおけるキャラクター性格付け

赤城大食い」「夕立は語尾にぽいを付けまくる」「大井サイコレズ」「足柄は行き遅れで男に飢えたおばさん」等

原作ゲーム赤城別に大食いキャラじゃないし、夕立は「ぽい」を付けずに喋る台詞だってあるし、大井あんなに病的じゃない(アニメ化以前までは)

じゃあなんであんキャラ付けになったかというと、ファンが作り上げたキャラクター像に引っ張られたんじゃね?と言われていた

その後アニメでのキャラ付けが原作ゲーム逆輸入され、現在では公式設定として扱われている。

公式ドラゴンボールAF

AFものすごく簡潔に説明すると「ファン想像したドラゴンボールGTの続編(という設定のお遊び)」なのだが、AFで作られたキャラのいくつかは後年公式ゲームアニメで登場している

この程度のifは素人でも思いつくような発想だし、「公式AFをパクった」とは思わないが、それでもここまで濫造されると「超サイヤ人バーゲンセール」だなと思ってしま

(そもそも鳥山明の関与度合いが少ないGT劇場版オリジナルキャラも準公式か…?原作しか読んでなかったら、ブロリーとかビルスって誰?ってなるよなぁ)

(あとアルティメット悟飯くそださいので公式化してほしくなかった)

初音ミクネギ

参考

BLEACHソシャゲに“ネギ織姫”が実装 「初音ミクネギ元凶」「懐かしい」 12年越しロイツマガールネット民歓喜

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1810/05/news127.html

アイマスキャラ声優寄せ

ブコメで思い出した。

千早はやよいを溺愛している」「星井美希おにぎり好き」「四条貴音ラーメン好きで大食い」「我那覇響が付けてる腕時計」は声優趣味や好きなもの公式に取り入れたものだった。

声優公式側の人間なんだろうが、その人となりまでキャラに反映するのは有りなのか?公式悪乗りなのか?わからんわ…👽

スマブラ

微妙な所だけど、原作公式とするならスマブラ独自要素は非公式オリジナル設定といえるか?

スパロボ

マジンカイザーとかガンダム試作2号機の手持ち武器とか真ゲッターとか

メタスの修理装置とかバーニィザクオタクみたいなしょうもないオリジナル設定もあるけど、現在はむしろ公式側がスパロボ人気にあやかろうとしている節もある

https://srw.wiki.cre.jp/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%E8%A8%AD%E5%AE%9A

https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%9C%E8%A3%9C%E6%AD%A3

2009-03-13

ボーカロイド

キャラクターとして年齢、体格と得意なキー・テンポ・ジャンル以外特に性格設定などが存在していないはずのボーカロイド

挙句ロイツマMADパロディから派生した「ミクの持ち物=ネギ」がクリプトン側も認めているのか半ば公式化し、ユーザ側からは新ボーカロイド発表されるたび持ち物論争(笑)が持ちあがる。

ソフトシンセ楽器としてのボーカロイドはともかく、性格付けした上で偶像化するような風潮は理解に苦しむところはあるし、巡音ルカの発売前にさんざ持ち物論争していたのは「まだデモ曲すら発表されてないのに…」と半ば呆れ気味に眺めていたけれども。

最終的にボカロと肉声、どっちが絶対的に優れてるとは言い切れないかな。

過剰な持ち上げ方には疑問があるけど。

そして性格設定やら持ち物論争なんてのは、擬人化萌えに近いものを感じる。

ボカロにはボカロの良さがある。

(個人的には過度の人間味を持たせない、過度に神格化?されていないほうが、持ち味を生かすという面で好ましくはある。)

肉声には肉声の良さがある。

(機械的に正確すぎずぶれのある方が心地よく感じることも多い。)

だからカヴァー曲に関して「人間よりも上手い!」「原曲よりいい!」という(ある種の狂信者的な)意見は原曲が好きな側から見てかなりガッカリするんだよなあ。

2008-06-01

ニコニコ動画は何故つまらなくなったか。

まず初めに言っておきたいのは、ニコニコ動画サービスそのものがつまらなくなった、ということではありません。

あくまで利用する側、つまり私が「つまらなく感じるようになった」ということです。

詳しくは覚えてはないものの、私はニコニコ動画が会員制になる前から利用していました。

それが最近ニコニコ動画の利用時間が著しく減少してしまっているのです。

何故か。

端的に言ってしまえば、その原因は「MAD動画の台頭」です。

ニコニコ動画黎明期は、一次創作物が中心だったように思います。

陰陽師」「テニプリミュージカル」「きしめん」「ふぃぎゅ@」などがその代表です。

つまり、誰かがどこかから「こんな動画があったよ」と紹介し、皆でそれを見て楽しむ、といった具合です。

テレビ番組アニメ番組の違法アップロードもこのクチでしょう。

確かに、初期の頃でも二次創作物はありました。

陰陽師東方などはその好例でしょう。

しかし、現在に比して、その割合はずっと少なかったと思います。

現在ニコニコ動画を見てみると、ランキングに入っているのはMAD動画などの二次創作物ばかりです。

何故こうなってしまったのかは分かりません。

ニコニコ動画の拡大に伴って著作権問題が指摘され、民放番組の違法アップロードが生き残れなくなったことが原因かもしれません。

いずれにしろ、ニコニコ動画は、以前のような「こんな動画があったよ」という場から、「こんな動画作ったよ」という場に変わってしまいました。

私が言いたいのは「何故こうなってしまったか」ではなく、「こうなってしまったニコニコ動画が何故つまらなく感じられるか」です。

MADなどの二次創作物には、当然のことながら、その元となる一次創作物が存在します。

例えば「みさおにロイツマを歌わせてみた」であれば、「らき☆すた」と「ロイツマ」がそもそもの元ネタになっています。

小ネタとしてスパイダーマやフタエノキワミも含まれていますが)

ここで重要なのが、「みさおにロイツマを歌わせてみた」という動画を楽しむには、あらかじめ「らき☆すた」を見ていなければならないし、「ロイツマ」を知っておかなければならない、ということです。

そうでなければ、この動画はただの「知らないアニメキャラの声を切り貼りして音楽にのせている動画」でしかありません。

一次創作物は誰が見ても楽しめますが、二次創作物はそれに含まれる一次創作物を理解出来る人間が見なければ楽しめません。

もちろん、全ての動画がそうというわけではなく、中には元ネタを知らなくても面白いと思える動画はあるでしょう。

しかし、二次創作物とは、ある限定された範囲の人間に対して発信されたという性質を持つ動画なのです。

穿った見方をすれば、馴れ合いのための動画、とも言えます。

東方は分からないから」「アイマスは興味ないから」、それらの関連動画は初めから見る気もなく、実際見ていない、という人は多いのではないでしょうか。

MAD動画の氾濫するニコニコ動画を楽しむには、そのための前提条件が多くなりすぎました。

らき☆すたウマウマエアーマンスパイダーマ、ガチムチグルメレースアイマス、全自動マリオ初音ミク東方ドナルド・・・。

これらを前提知識として持っていなければ、ランキング入りしている動画などどれもこれも意味不明のものでしかありません。

ここに来て更にタチが悪いのは、二次創作物をネタにした三次創作物、また四次創作物が次々に生まれていっている現状です。

そうなると、人気の盛衰が激しいニコニコ動画のこと、常にリアルタイム流行り廃りを追いかけなければ、動画一つまともに楽しめなくなってしまいます。

私の中で、本来動画を見て楽しむべきものだったニコニコ動画が、いつしか楽しむために動画を見させられているものになっていました。

そんな状況に嫌気が差しランキングを漁るのをやめ、自分が見たいと思ったものだけを検索なりして見る、というスタイルに変えました。

今では、ランキングを1位から100位までざっと見ても、自分が楽しめると思える動画は数える程しかありません。

しかし、自分はこれで良かったのだと思っています。

冒頭にも書きましたが、これはニコニコ動画の問題ではなく、自分の問題なのですから。

自分が楽しめるように利用すれば良いのですよね。

なにやら変なまとめになってしまいましたが、これにて終わり。

 
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