二年ぶりに会ったその子は以前にも増して魅力的で可愛くなってた。
ののちゃんのことはいいなと思ってたけど狙うなんて気はこれっぽちもなかったんだ。
そういう発想がなかった。俺はどこに出しても恥ずかしくない草食系男子だったから。
帰り道、駅に着いたところで突然のののちゃんに帰りたくないと抱きつかれた。
俺は心踊ったよ。ついに俺にも来たのかと。
勇気出してホテルに行こうとしてさ。道中でののちゃんは言ってくるの。
「へー、増田君もこういう事できんだねー」
めっちゃ笑顔で「だーめ(ハート)」って言って抵抗してくるんだ。
腕組んで胸押し付けて来てんだけどさ。
その日は結局カフェに寄って帰った。
そっから俺に火が付いちまった。
のののちゃんとは毎日三時間以上のLINEだったり一晩中電話したりしてさ。
同じやつと毎日一晩中話してもまったく飽きないんだな。俺には新鮮な出来事だった。
最初はヤレそうだなって軽く話すつもりだったんだけど気が合ったし、ののちゃんかなり面白い子だなーって。
二人で遊んだことはまだないけど「早く会いたいねー」なんて毎晩言い合って
向こうの希望もあってフラワーワールドと湿原に行ったんだけど絶望的に季節を外してて。
両方とも他に客まったくいなくてさ。
俺は一瞬絶望するんだけど、のののちゃんはその状況すらも楽しんでくれてさ。凄くいい子だった。
好きになったのはこのデートの途中だと思う。
俺はというと高揚してて見惚れてた。
予定立てずに来たんだけど、結局一週間泊まってさんざんいちゃいちゃしまくった
最高だった。俺はフリーランスで勤め人でないので仕事もせずずっと入り浸ってひたすらラブラブしてた。
一緒に過ごすほどのののちゃんが可愛くなったし愛おしくなった。
知れば知るほどイイ女だって思った。
俺はのののちゃんにゾッコンメロメロだったけど付き合ってはくれなかった。
これは初期の電話の時点で聞いてた。
俺のこともけっこう気に入ってはいるけどその片思い中のセフレと決着がつくまで付き合うのは無理なんだと。
二回目の長期お泊り。五日目に俺は改めて提案した。
今思えばかなり狂ってるんだけど俺は付き合いたくて仕方がなかったんだよ。
付き合うことが重要なんでなくて両想いになることが大事なんだと思うけどさー
のののちゃんは、そのセフレとはもう恋仲に発展する望みはほとんど無いと諦めてた。
ただセックスが過去最高に上手すぎるからセフレ関係は続けたいんだと。
どう考えても現在進行で片思い中なんだけどね。当時の俺は気付かなかったんだよ。
そしてじゃあ俺と付き合おうとなってさ。
俺は叫んだよ。ついに俺に彼女ができた。
死んでもいいって思った。
天にも昇る気分だった。人生最良の日だった。
でもね、物語ってそう甘くはないんだよな。
こう捻じれてる状況ならなおさら。
その次の日に片思い中のセフレとの状況が物凄く好転したみたい。
よりによって次の日かよ
俺がタイミング悪すぎるだろってぼやいたら
「そうだよねー。あと一日違ったら思いとどまって付き合ってなかったのに」って言われた
ショックだった。生きてきた中で一番悲しい表情をしてたんじゃないか俺は
死にたいと思った。
言葉が出なかった。
そのあとはあっという間だった。
俺はセフレに対する嫉妬を受け入れてNTR属性を手に入れればなんとかうまく付き合えると考えてたんだけど、
のののちゃんの気持ちがまだそのセフレの方にあるんだなってわかったから俺が無理になっちゃった。
楽しそうにセフレのことを話す君が、俺を見てくれない君が憎くなっちゃった
もう駄目ってなってからののののちゃんの掌返しが凄まじかった。
これまでめっちゃ甘えて来たし俺も甘えたしずっと楽しそうで幸せと言ってたのに。
あんだけ喜んでたのに!って思うのは俺の思いこみなのか?
割と冷静だったとは思う。
ただ悲しかった。
俺は二番目だったんだよ。
いや、ただの穴埋めだった。
のののちゃんは片思い中で上手くいってないどうしようもないセフレとの恋に寂しくなって。
のののちゃんが俺のことを異性として好きになった瞬間はたぶん無かった。
でも俺はのののちゃんも俺のことが好きなんだと勘違いしてたんだよ。
それがみじめでさー
上手く行くルートもあったろうになにやってんだろーってね
一日で破局かよー
落ち着いて気まずいながらもちょっとづつ話してたらさ
抱きつきながら号泣してしちゃったよ
俺ってこんな泣けるんだーってびっくりしちゃった
30分ずっと泣き叫んでたよ
可愛かったしエロかったし賢かったし料理もうまくて片付けもできて歌もうまくてさ。
俺の友人はずっとクソ女だからセフレ以上の関係にはなるなって警告してくれてて
実際その通りだったよ。全部そいつの言ったとおりになっちまった。
最初のののちゃんが抱きついてきたのは酒飲んで記憶ない状態だったらしくて覚えてないらしい。
その話を友人にしたらそういうやつは地雷だから彼女には向かないってずっと俺の事心配してたのよ
でも好きになっちまったんだよなー
今にしてみればのののちゃんは彼女にするならクソ女にカテゴリされるのも理解してる
でも俺は泣きながらこれを書いてる。
のののちゃんが好きだったコンビニで岩下の新生姜を見るたびに泣きそうになるし
のののちゃんが歌ってた曲ばかり聴いてる
一か月は連絡ないのかと思ってたのになんなのさ
誰に話しても、君は遊ばれて捨てられただけだよ って言う
でもあの短い日々のイチャイチャラブラブは俺にとって初めてで本物だった
本当に幸せだったんだよ
俺は愛するってのが幸せな事だと知れたんだ
こんなに人を好きになったことなかった
クソ女に遊ばれたのかもしれない
俺は恋の魔法にかかってて欠点が目に入らなくて完璧に見えてただけかも
本当はしょーもないやつなのかもしれない
でもそんなことどーでもいいんだ
今でも好きだよ
たぶんあと二週間もしたら好きじゃなくなっちゃうんだろうけどさ
それが悲しいよ
おまえらのやってることなんて格差拡大の装置にしかなってねーんだよ。
インターネットが新しい産業になって社会を変えるなんて息巻いたのはもう何十年前だよ。実際にインターネットで起こっているのは格差拡大と嫉妬、怨嗟、承認欲のるつぼで地獄じゃねーかよ。ネットで民主主義も変わるとか言ってた人もいるが結局はさらにタコツボ化が加速して自民党支配のそこらへんの村社会と同じじゃねーか。
SNSが自由な発信の場だとか言ってるお花畑連中もどんだけ自分の無謬性に無警戒なのか笑うわ。おまえらの自由ってのはおまえらが見たいものだけ見て村化する自由だろ。そんなのは昔から各地で点在してたんだよ。それがインターネットを介してるから新しいんだってアホか。おまえらは所詮人間なんだよ。
クソクリエイターどもも一緒だよ。ネットでクリエイト云々なんて言ってるけどおまえらの創作物なんて他人の時間を無意味に奪うだけのクソシステムにしかなってなくて功利的に人類の幸福にまったく寄与してねーんだわ。残念ながら。クソ言論も一緒だよ。おまえらの言ってることなんてすべて過去の歴史に存在していてネットで得る思考とか価値観なんてものはニーチェやサルトルの足元にも及ばないわけ。
クソオーソライザーどももだよ。ランサーズとか完全に格差拡大のクソ業者だろあれ。バリューとかタイムバンクも一緒だよ。おまえらのやってることは市場化してその市場の恩恵のかすみをすくってるだけでいっさいの社会的意義なんかないんだよ。どれだけ綺麗なオフィスで承認顔して仕事してんのか知らねーけどな。
ゾゾタウンもヤフーもアマゾンもてめーらみんな同じだよ。権利市場化することで需要の奪い合いに着手して金儲けしてるだけでなんの意義があんだよ。てめーらのクソ市場のせいでせどりとか転売するクソが増えてクソが出す注文のせいでトラックの運転手が月給20万で家にも帰れず運転してんじゃねーか。クソ死ね。
インフルエンサーも同じだよ。そもそも人を啓蒙しようとか私は人に影響を及ぼせる人間だとかいう人間がクソほど嫌いなんだけどよ。おまえらのやってることも結局需要の奪い合いでしかねーじゃねーかよ。どんだけ自己肯定感つよいんだよ。その自己肯定迷惑だからやめてくんねーかな。
インターネットが自明だとか時代だとか自然だとかいうクソ言い訳はもう聞き飽きたよ。定量的、功利的に判断してインターネットで巻き起こっているすべてのことはクソだろ。ビジネスにしてもSNSにしてもてめーら結局金と承認が欲しいだけなんだろ。いちいちお題目みたいにクソ理念を綺麗な表情で唱えてうざったいんだよ。じゃあな。クソインターネット。
本気で言ってるならただの馬鹿だぞ
エロいこと考えていたらふと思いいたった疑問なんだけど、疑問もさることながらこの短い疑問文が面白いなあって思った。
「した」を「された」に変えるだけで性別が反転してしまうから。
こんな些細なことなのに、結構重要な情報を見る人に与えてしまうものなんだなあって感心した。
こういった文章って他にもあるんだろうか?
そういうのがいいよね。
毎回新作から競技タイトルが選ばれてたら、絶対裏で金が動きまくるわ、