2013年03月20日の日記

2013-03-20

僕とストリッパー女の子の話。

飛行機トランジットを待っていて暇なので、ちょっと昔のことでも書いてみようと思う。数年前、この空港にはじめて来たとき、僕は今とはまったく違う人間だった。あの頃の僕は、希望理想好奇心に満ちあふれていた。でも今は? 僕の心は冷たく凍っている。そしてこれには訳があるのだ。

僕は父親を早くに亡くし母子家庭で育ったが、まじめに勉強したので成績はいつも一番だった。そのまま東大法学部に入ったあとも、僕は常に一番だった。東大主席卒業したとき、母はどれほど喜んだことだろう。その後、僕は外務省に入省し、上層部の大きな期待をうけて、ドイツ大使館派遣されることになった。当時のベルリンはいまだ東西ドイツ分断の爪あとも生々しく、その一方で、新たな統一国家を創りあげるのだという若々しいエネルギーにもまた満ち満ちていた。その高揚感に僕は目を見張り、自分が今歴史のまっただ中にいるのだということに感激を覚えた。僕はドイツ語フランス語がとてもよくできたので、大使館でも重宝された。そして、これはすでに上層部の許可を得ていたのだが、大学に籍を置き、仕事の合間にはさらなる勉学に精を出した。

あっという間に三年がすぎた。僕は相変わらず真面目に働き学んでいたが、心の何処かに落ち着かないものがあった。激動の時代を経たベルリン大学にはさまざまな思想が渦巻いていた。その気風にあたって、僕の心になにがしかの変化が生まれたようだった。それまでの僕は、ただ真面目に生きてきただけだった。母親は僕を歩く辞書にしたかったのだろうし、今、官僚となった僕は歩く法律であることを求められている、そんな気がした。僕が、自分の頭で物を考えること、そんなことは求められていなかった。そのことに気付き、僕は少しずつ別のことを学び始めた。歴史文学を学ぶことで、自分なりの思想を作り上げようとしはじめた。

上層部人間がそれをおもしろいと思うはずもなかった。彼らは僕が機械歯車であることを望んでいたのだから。そもそも僕は同僚たちの間でも受けがよくなかった。彼らが飲み歩いて遊んでいるとき、僕はそれに加わらず、ひたすら勉強していたのだから上層部の不興と、同僚たちの嫉みによって、大使館のなかでの自分立場は危うくなってきていた。

僕が遊び歩かなかったのは、実のところ、僕が臆病だったからというだけだ。僕は子供の頃からずっと優等生だった。僕はまるで処女みたいなものだった。僕はただ極端な臆病者だったのだ。少しでも道を踏み外すのが怖かった。だから敷かれたレールの上を必死で走ってきたのだ。ばかにされてもしかたがないと思う。だが、うらやまれるのは納得がいかない。僕は遊ぶことができなかった。旧東ベルリンのすさんだ地域で、けばけばしい化粧をした娼婦たちに声をかけられても、それを買う勇気すらなかった。

ある日のこと、家に帰る途中ベルリンの壁に程近い、そんな貧しい地域を通りかかった。教会廃墟の前で、一人の少女が泣いていた。十五、六歳に見える。ジーパンはは着古されているけれど清潔で、パーカーのフードからこぼれる髪は、明るい金髪だった。僕の足あとに気づいて振り返ったその顔を、どう表現したらいいのだろう。真っ青な目は清らかで憂いをたたえていて、その長いまつげからは今まさに涙のしずくが滴り落ちようとしていた。

僕は思わず声をかけていた。

「どうしたのですか。なにかお助けしましょうか」

彼女は驚いて僕を見つめたが、僕が真摯なのがわかったのだろう、こう答えた。

「助けてください。パパが死んだのに、お葬式をあげるお金がないの。私が言うことを聞かないから、ママは私を殴るの」

僕は彼女うなじを見つめていた。

「こんなところで泣くのはおやめなさい、人目もあることだし」

「ごめんなさい、あなたはいい人ね。頼りにしていたオーナーに、借金を断られたんです。私は彼のところでもう二年も働いているのに。身体で払えと言って来ました。ねえ、お金を貸していただけませんか。かならずお給料からお返ししまから……」

彼女は涙ぐみながら上目遣いに僕を見た。なんともいえず色っぽかった。

僕は財布にたいした現金を持っていなかったので、時計を外して彼女に渡した。

「これをお金に替えなさい」

彼女は感動してポロポロと涙をこぼしながら、僕の頬にキスをした。

その後、彼女は僕が渡した名刺を頼りに僕のアパートを訪ねてきた。僕たちは頻繁に会うようになった。やがて、このことは同僚たちにも知れ渡るようになった。僕が場末ストリッパーと交際していること、もともと僕を快く思っていなかった連中は、それをあることないことで脚色して大使の耳に入れた。僕が学問をつけ生意気なことをいうようになったことが気に入らなかった上層部はこれをいい機会と僕を免職した。

本当は、このころ僕たちはまだ身体の関係をもっていなかった。彼女とその家族社会主義下の東ベルリンで貧しくも慎ましく生きていたが、壁崩壊後の資本主義の流入で食べるにも困る状況に陥った。そんな時新しくできたストリップクラブストリッパーとして働かないかと声をかけられたのである。昼は稽古、夜の舞台とこき使われて、そんななかでも努力が実り二番人気まで上り詰めたが、それでも少ない給料家族を養うのにはとてつもない苦労があったようだ。

僕が首になったことを伝えた日、僕たちははじめて結ばれた。はじめて見たその日から僕は彼女のことを愛していたのだけれど、その気持ちを抑えこもうとしていた。僕の免職をきいて悲しみに震える彼女の姿をみて、僕ははっきりと自覚したのである彼女を愛している、と。

僕は困窮した。給料はとめられ、滞在許可の期限も切れようとしていた。そんなとき僕を救ったのは、Aという友人だった。

Aは大学時代の同期で大蔵省に勤務していたが、僕が困り果てているのを人伝てに聞いたらしい。知り合いの新聞社編集長に頼んで、僕をその新聞社特派員という形にしてくれた。なんとか滞在許可を延長できたものの、給料は雀の涙であった。今度は彼女が僕を助けてくれた。僕はアパートを引き払い彼女の家に転がり込んだ。僕は彼女と、彼女母親の住む部屋で、互いの少ない給料を持ちあってそれでも楽しい日々を過ごした。僕はもう学問にも本にも見向きもしなくなった。けれど、いわゆる世俗的なもの、今まで見向きもしなかった、見ないようにしていた世界が、僕の前に広がった。

冬が来た。ある日僕はAから電話をもらった。今、大蔵省次官に同行しベルリンに来ているという。「君の名誉を回復するチャンスだ」、彼はそう言った。彼女にそのことをいうと小躍りして喜んで、戸棚に仕舞いこんであった僕のスーツに念入りにアイロンをかけて着せてくれた。Aが与えてくれた仕事次官通訳翻訳だった。そして、ロシアへの出張の同行を打診された。まとまったお金が入ったので帰ってくるまでの生活費として、僕は彼女にそれを与えた。彼女の体調が優れないようなので、それが気がかりだった。

ロシアへの出張はすばらしいものだった。なによりも国際政治舞台に再び立っているということが、僕の心を高揚させた。彼女のことを忘れていたわけではない、けれども、僕は迷い続けていた。日本に帰ってふたたびキャリアを積み重ねることができたなら……

ようやく出張から帰ったその瞬間まで、僕はそんなことを考えていた。けれど、彼女が戸口から飛び出して抱きついてきたその時、そんな迷いは吹き飛んでしまった。彼女とともに生きよう。僕は彼女を愛しているんだ……部屋のテーブルには、編みかけの靴下があった、それも、ミニチュアのような靴下だった。彼女幸せそうに微笑みながらいった。「どう?」

数日後、僕は次官に呼ばれた。彼は言った。君の能力はすばらしい。ポストを用意するから日本に帰ってこないかね。

僕はとっさに思った。このチャンスを逃したら、僕はこのまま落ちぶれて、日本に帰ることもできず、異国に散ることになってしまう。その瞬間、僕は、「光栄至極です」と言っていたのだった……

真冬のウンター・デン・リンデンを、僕はさまよい歩いた。僕の肩には厚く雪が積もった。固く凍った路面で、何度も滑り膝を着いた。ようやく家に帰ったとき、僕はまるで死人のような有様でそのまま床に倒れこんでしまった。

それから数日間の記憶はない。高熱を出してうわ言をいっているのを、彼女必死に看病してくれていたらしい。そんなときAが訪ねてきて、僕が次官に帰国の約束をしたことを告げた。意識を取り戻したとき、僕は彼女の変わり様に驚愕した。Aは彼女精神的に殺してしまったのだった。彼女は、「なんていうこと、そこまで私を騙していたなんて」と叫び、倒れてしまったのだという。ふたたび目をさましたときには、もう正気を失っていて、僕の名を呼んで罵ったり、髪をかきむしったり、小さな靴下に頬ずりをしてさめざめと泣いたりするばかりだった。

僕のほうの病気はすっかり治った。日本に帰国する際には彼女母親に、幾ばくかの金を与え、可哀想な彼女の胎内の子供のことも頼んでおいた……

Aほどいい友達はいない。それは確かだ。でも、僕は心のどこかで彼のことを憎んでいるような気がするのだ。

変態女子大生を軽く縛ってから、M女を縛る欲望に目覚めてしまった気がする。前回は腕だけだったけど、次があるなら脚も縛りたい。あのむっちりとした肢体が忘れられない。

http://anond.hatelabo.jp/20130320033212

19日付の比較的長いやつだよ。わかったらコメント付けてくれ。思い当たらなかったらいいよ。

綺羅星

スタドラの何がやばいって一話の開始1分じゃないか、と思ったりする。

夜の砂浜を散歩する美少年美少女とがちょっと訳ありっぽい雰囲気をだしていたら、美少女がいまにも死にそうな少年の気配がするといってかけ出すのだが、その少年美少女との距離があまりに近い。散歩していたら、その浜に打ちあげられた少年に気づかないとかわけがわからないよ・・・というぐらい近い。それがあまりに不意打ちだからわずチャンネルを変えたくなるけど、堪えよう。むしろ、堪えるべきだ。その演出にはきっと意味があるんだから・・・

堪えたら、あとはお決まりの説明セリフを吐きつづける親切な登場人物たちに我慢して物語が動きだすのを待つ必要がある。それはまあ、アニメではよくあることだし、そんなことで諦めちゃアニメなんて見ていられない。


見どころはおとな銀行頭取の緑髪の人妻女子高生であろう。

おっぱいと唇、それから付き人フランス人美少女のうぶさがいい。フランス人美少女最終回最後のさいごで思わない萌えシーンがあって、あれを見るためだけに最後までみていい。1人だけ胎児ポーズで、いじけた感じが堪らん、もう辛抱できない・・・

髪が青いのとか赤いのとか、あと金色のショートカット巫女かいるけど・・・たぶん脇役だと思われる。

シナリオとしても人間として最後まで強かったのは人妻女子高生だったし。ああ、ガラス越しのキスとかまじやべええ!

http://anond.hatelabo.jp/20130320005024

門外漢だが、超臨界圧はもはや「沸かす」ではないと思う

臨界CO2で回すってのもあるらしいね

仕事の英文メールを書き終えた

疲れた

なんで俺のにはブクマトラバも一件もつかないんだよ。そのへんのよりよっぽど面白いこと書いてんだろう。わけわかんねえ。

http://anond.hatelabo.jp/20130319233016

性欲の対象になりえるのが結果的に力関係が弱い者しかいなかった

この表現てたぶん超真実なんだけど女は絶対に認めないよね。「お前だけだろ論」絶対に手放さないと思う。

この世界がそんなにまで汚いものだとは思いたくないだろうし。

でも認めようと認めなかろうと、男にとって異性って「肉体がかなりの割合人格環境関係性に影響してくるものが残りの少しの割合」として見てるんだよな。

絶対に認めないだろうけど。

こういうの保健体育とかでちゃんと教えりゃいいのに。人権的なものとかで難しいんだろうけどさ。

http://anond.hatelabo.jp/20130319233851

世の中には税による富の再分配っつーのがあって、それを若い奴に回そうぜって話よね。まぁ税金大事だけど働き続けられる環境作りのほうが大事だろって話も多いが。

俺? 俺は40目前離婚小梨だ。生物学的にはあとは死ぬだけなんだから税金だけ納めたらあとは好き勝手やらせて頂く。

http://anond.hatelabo.jp/20130320010740

普遍とか気軽に使うとわけわかんなくなるぞ。定義曖昧なんだから

ウンコを汚い臭いと思うのは普遍的か?って問いさえ定義次第だからな。

http://anond.hatelabo.jp/20130320012948

逆の一般論もいくらでもあるからなあ。

はいかに愚かかなんて格言が洋の東西を問わず遥か昔から山ほどあったりするわけで。

思うに、どの価値観立脚するかってだけだと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20130320012948

そんな一般論、聞いたこともねーよ。どっかの底辺漫画セリフか?

http://anond.hatelabo.jp/20130319132458

誰か「IPSコスメティクス」というのを、ベネッセウイメンズパーク内で検索してくれ。

以前ここにも書いたが、男性侵入禁止の「ベネッセウイメンズパーク」では、

男性はてな村民には信じられない位の低リテラシーな会話が展開されている。

子供はしか感染パーティーに連れて行こうと思います」的な会話。

知恵袋は、世間一般人の(低)リテラシーを映す鏡だ」という増田記事があったが、

ベネッセウイメンズパークも、ママ友たちの低リテラシーを映す鏡だったりする。

ウイメンズパーク内で「IPSコスメティクスマイナスイオンが効くんですよ~、松下電器を凌ぐ技術です」

なんて会話が展開されていたりして・・・

以前、妻のベネッセウイメンズパークIDで侵入して、ウイメンズパーク内のホメオパシー汚染度を

調べたことがあったが、そのIDを忘れてしまって、もう妻も寝てしまったので、侵入できない・・・

増田内にも、10人に1人は女性がいるだろうから、頼む。

無題

お子さんも無事お産まれになって、望んだ幸せ絶頂であるはずのあなたから、すっかり人間不信気味の今の私に「花は咲く」を贈って頂くとは、ずいぶんと気のきかない皮肉と思います

言っても無益からうまいと我慢してきた言葉がいっぱいありますが、一つだけ我慢できないので吐き出しておきます

「傷つけられるより、人を傷つける立場に立ったほうが絶対に幸せだ」

あなた言葉ですね。そんなことはない、と言ってもなかなか届かなかった記憶があります

 

あなたは、自由に、無邪気に、繰り返し、私を傷付けることのできる立場ですが、幸せですか?

 

幸せですよね。

 

あなたあなた世界で生きて、こちらに干渉しないでください。

こちらはこちらで、このどうしようもなくくだらない世界の片隅で、感情を殺して生きるぐらいしか、できないんですから

さようなら

http://anond.hatelabo.jp/20130320012645

ないわ。

ないけどわかるだろんなもんとしか。わかんなきゃしょうがない。

ま、逆の根拠もないわけで根拠合戦したら平行線よ。

ただ俺は声高に断言するね。「全っ然普遍性のないこの人個人の感覚だ」と。

SDHC

母親が新しくauiPhoneを買ってきた。

よく携帯についてしらない母親携帯以外のものも色々と買わされて帰ってきた。

そのなかに何故かSDHCカードがあった。

「このSDカードなんで買ったの?」と聞くと

「昔のから連絡先移すのに必要なんだってー」

それだけの為に5000円の16GBを買わせるのかと、その場では多少の怒りを覚えただけだった。

その夜、弟が母親の連絡先をすべて消すという事件が起きた。

幸い昔の携帯ガラケー)に連絡先は残っていたようなのでそのSDHCカードを使ってデータを取り出そうとすると認識しない。

5年以上前携帯SDHC対応などしているはずがなかった。

どこにSDカード使ったんですか?

どこにSDカード必要だったんですか?

http://anond.hatelabo.jp/20130319233016

ブログ主のこういうものに対する「キモさ」なんて全然普遍性のある感覚じゃないもんな。

単にその人個人が気持ち悪く感じたって域を出ないし。

http://anond.hatelabo.jp/20130320000037

小町知恵袋なんかだと逆に、「旦那なんてのはいつまでも大きな子供なんだから教育しないとダメなのよー」なんてババアばかりだけどね。

http://anond.hatelabo.jp/20130318003009

熱源が薪だろうが対消滅だろうがそれを電流へ変換するダイナモへの熱媒体は水蒸気しかないのか、エアコン冷媒原発用みたいなものはないのかっていうのは自分も前からずっと疑問だったので、

リテラシーだの活動家がバカだのの変な自意識の発露さえなければいい質問だと思う。政治的なことはよくわからない。

http://anond.hatelabo.jp/20130319232135

というか、そういうマルチ親玉とか、EM菌とかホメオパ親玉とかって、

自ら積極的にPTA役員とかに立候補してたりしないか

勿論、PTAという同調圧力組織を「活用」して、自らの利益・主張をあまねく普及させるためです。

ホントPTAってクソだわ。

http://anond.hatelabo.jp/20130320000037

女は女で、思考停止して愛玩動物的に庇護の対象になりたがる女が一定いるから。

そういう奴らの間で需給がちゃんと成り立ってる。

愛玩動物として飼った嫁に人間レベルの思慮を求め始める男とか、

愛玩動物として飼われることを望んだ癖に人間扱いを求め始める女とかが往々にしているか

色々こじれるんだけど。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん