はてなキーワード: 不細工とは
私は、フェミニストのつもりでした。
女性が、女性だという理由だけで、何かをすることを妨げられてはならない。女性は、やりたいことを何でもしていい。
そう思っていました。
そして、はてなブックマークや、ツイッターや、トゥギャッターで、フェミニストに出会いました。
もっぱら、叩く思想でした。
男を叩き、不細工を叩き、きれいでないものを叩き、清くないものを叩き、女を叩いていました。
していいことは、妻と家庭をもっている男のようにがむしゃらに働くことだけのようです。
おしゃれはしていい。ただし男に媚びないおしゃれに限る。
メイクはしていい。ネイルもしていい。ただし男に媚びない場合に限る。
セックスも出産も不倫もしていい。ただし女性上位な場合に限る。子供はフェミニストに必ず育てろ。去勢も検討しろ。
これが正しい女なのでした。正しい女以外を決して許さないのでした。
小学校の学級会で、つるしあげられた記憶が猛烈に私に押し寄せてきました。
叩く人はきらいです。だから、毎日きらいなひとを叩いて回ることはしません。
最高にいいところで裏切りましょう。持ち上げて手を放しましょう。
とても、とても、楽しみです。
この前NHKで恋愛についてのドキュメンタリーをやっていて、それを見ていてなんか恐ろしくなった。
恋とか愛って本当にあるんだ。
みんな恋愛を演じてる訳じゃないの?
平凡に生きる普通の人たちにとって恋愛は主人公になれる唯一のチャンスだから、相手を探してドラマのヒロインになった気になって、西野カナの歌を聴いて「私のことみたい」と陶酔してるんだと思っていた。
「彼氏/彼女がいるんだ」と周りに自慢する為に付き合う訳じゃないの?
本当は結婚なんてしたくないけど周囲の目とかあるからまあこの辺が妥当かと思って結婚する訳じゃないの?
物凄く不細工な相手と付き合ってる人を見て、「ああ、この人は人間的に優れていて外見ではなく内面を見てるんだ」と思ってたけどそうじゃないの?
本当に恋という感情があって、恋に落ちると相手の欠点なんて見えなくなるんだって。
ああ、どうしよう。
子供の頃親戚のおばちゃん達に「◯◯ちゃんはアイドルは誰が好き?」と聞かれて誰も好きじゃないけどとりあえず何か答えなければいけない空気を感じて「嵐の櫻井くん」と言うと、おばちゃん達嬉しそうに「やっぱり櫻井くんかあ」と言ってたのを思い出す。
それまで普通に友達だった異性に告白され、頬を赤らめて上気したような表情が気色悪くて南極まで逃げ出したくなった。
みんなそう言うのを我慢して付き合ってる訳じゃないの?
障がいで生まれつき顔が歪んでいてさらに口が裂けている女子高生や
公立校だけど悪い意味で有名な学校で色々事情がある子が来る学校だったのだけど、
その子に対してすれ違い時にこんな風に声掛けてた
「大丈夫?それ痛くないの?手伝えることがあったら言ってね」
正直感動してしまったが、言われる方は善意であろうがひたすらしんどいだろうなって思った
いろんな個性があるだろうに強く生きることを強制される人生ってなぁ
その学校にはあからさまにダウン顔のピグモンみたいな子もいたんだけど
もちろんあからさまにピグモン顔なのでその学校に来る前は虐められていた
でもバランスはおかしくてもちゃんと目鼻はあるべき位置について肌の欠損も火傷もないからな
不細工くらいは障がいにはないりやしない
私の小学生までの夢は、子供が2人いる幸せな家庭を作ることだった。
でもいつからか、自分の遺伝子を残したくない、と思うようになった。
私は不細工に生まれた。そのことに、思春期に初めて気が付いた。正直びっくりした。
私って不細工だったんだ。
お姉さんになったら、あゆみたいになれるのかな、なんて子供の頃は考えていた。
でもなれなかった。その頃13歳になった私は、綺麗なお姉さん達みたいに鼻は高くならないし、目はぼてっとした一重のままだ。
「ブス」と、直接的に言われることは年に1度くらい、遠回しに言われることはよくあった。
(今この二文字を打ったら動悸がしたので驚いた。やっぱりすごい言葉だな。)
直接的に言ってくるのはほとんどが初対面の男子、間接的に言ってくるのは大人達(男女関係なくおじさんおばさん)だった。
「お母さん(美人)に似てないね」と言われるたびに「そーなんだ」とあほ面で答えていたけど、何を言いたいのか段々と分かるようになっていた。
しまいには母までも、「美人だからって幸せになれるわけじゃないからね。」と謎のフォローを入れてきた。
それでも中学生までは、素直な子供時代の私が残っていたので、友達は多かったし、男子とも喋れば仲良くなれた。
入学式で見かけてほんのりといいな、と思った男子に、すれちがう瞬間「あ、ブスだ」とはっきり言われた。
隣にいた男は「ギャハハ、ひでーな」と笑っていた。
今考えてもクソ男だけど、思春期の柔い心は簡単に壊される。その瞬間から私は呪いにかかった。
高校生活の3年間毎日「なんでこんな顔で生まれてきたんだろう」と考えていた。
性格もどんどん暗くなっていった。同じ中学だった同級生に「おまえ暗くなったな」と言われたので、外から見ても分かるほどに変わったんだろう。
「男子が怖い」
授業で手を上げなくなった。部活には入らなかった。中学の同窓会に出なくなった。大学は女子大を選んだ。
高校卒業のタイミングで、自分の顔に耐えられなくなって整形をした。
大規模なレベルは親が許してくれなかったので、大嫌いだった一重を二重に"治した"。これは自分にとっては治療だった。
美人でなくていい、普通の顔になりたい。もはや自分は人間ではないと思っていた。早く人間になりたーい。
手術は成功した。とはいえ他の要素は変わらないので相変わらず不細工だ。
でも、鋭い目から二重のタレ目に変わると人当たりがよく見えるようで、他人からの第一印象が良くなったのを感じた。
素直に喋れる機会が増えて、表情が変わっていった。
容姿で優遇されることはないけど、からかわれることもほぼなくなった。
もし整形など考えられない時代に生まれていたら、生きていけなかったと思う。
それからはだんだんと男性とも(敵意がないと認識できれば)喋れるようになり、バイトができるようになり、彼氏もできた。
そこから就職して現在28歳。大変良い人とご縁があり今度結婚することになった。
そして自分が不細工だと気がついてからずーーーっと頭のどこかにあった懸念と真剣に対峙しなければいけなくなった。
子供は欲しい、でも産むのが怖い。
自分に似て欲しくないのだ。
見た目は手術で変えられても、遺伝子は好きには変えられないので、産んでも本人が可哀想だ。
もし男親が超絶イケメンでも、確率は50:50だ。どこかに自分のパーツは入るだろう。整形前の顔で好きなパーツは一つもない。そして旦那さんは不細工なほうである。(ごめん。でもめちゃくちゃ善い男です。)
自分が思春期に経験した思いは強烈で、たとえ顔が変わってもあらゆる行動がトラウマに左右される。そんな思いはさせたくない。
呪いはまだ続いていたんだ。
顔を変えて結婚したとしても、お前は一生幸せにはなれないのだ。不細工は罪なのだ。
(整形をしていることは夫には申告済みです。)
みんなはどう覚悟したんだろう。