はてなキーワード: 猪八戒とは
オークは猪八戒でいいだろ
1/2週目
ケーブルテレビSTBでは見られない場合があるようなのでBSパススルーとか
地域によってはSTBで見られるようになったかもしれないので最新情報要確認
・03 ゲーテ
・04 火の鳥
・07 京子
・08 夢(をたくして
・09 [近似値]622
・13 家綱 いえつな
・16 20[チーム
・18 [英語]チャプター
・22 土方歳三 ひじかたとしぞう
・25 夢枕獏 ゆめまくらばく
・26 [3択]第 十一 章
・27 メディチ(家
・29 [あずき]大納言 だいなごん
・33e [2択]ハリ モグラ
文字通り「エロい」と感じる河童(カッパ)、もしくは好色家の事。「西遊記」に登場する沙悟浄が好色家である事から、「西遊記」に関しては猪八戒が好色家設定の場合もある。
その名を全国区に知らしめたのと言えば、80年代にフジテレビ系列で放送されたお昼のトーク番組『ライオンのいただきます』の「いただきます劇場」で、視聴者からの投稿を基に再現されたミニドラマでチーボーこと重田千穂子が「私の主人…エロガッパなんです!!」のセリフの後にカッパに扮した主人役の伊沢弘が「エロエロエロエロエロエロエロッ!!」と甲高い声で叫びながら「星降る街角」(敏いとうとハッピー&ブルー版)の替え歌を歌い、最後にポーズをキメるのがお約束となっていた。
私はココイチが好きだ。
哲学のない必要最低限だけのカレー、雑な揚げ物、やる気のないドリンクメニューが好きだ。下世話な一杯飯屋なのに割高な値段設定で客の足切りをしているのが好きだ。そこには懸命に働く外国人店員を怒鳴りつけて悦に浸るクシャクシャスーツの禿も、インターネットを長時間見ただけで賢くなったとイキるコスパ・コスパと囀る哀れな卑しい人々もおらず、心穏やかに思う存分ジャンクなカレーと向き合うことができる。。。そんなココイチが好きだ。
ここで下賤な一杯飯屋と縁遠い紳士淑女の皆様方へ、あなた方には一生関係しないであろうココイチのオーダー手順を説明しようと思う。同志とアンチの諸君は読み飛ばせ。
ココイチはラーメン屋や牛丼屋じみた定食もやっているカレー屋とも違い食券システムを採用していない。ルーの種類、辛さ、飯の量、揚げすぎて凄く良く言えばクリスピーな各種揚げ物、チーズ・煮込みチキン・豚しゃぶなどルーに混ぜ込む系トッピング、この複雑怪奇なカスタマイズメニューを入店後の着席と同時に出される水のタイミングでオーダーするか、この迷宮を心行くまで彷徨い、とりあえずその出口にたどり着いたものとして、ある種の諦念と共に店員を呼びオーダーするかの2択となる。ちなみに私は迷宮派である。しかし即決派の蛮勇には憧れるものがある。
そうして決めた本日のオーダーは、チーズカレー2辛温玉トッピングだった。出てきたカレーを前にして、さてどのような割合でカレー・チーズを配合し、白い砂浜たる飯をいただくか、どのタイミングで干乾びた福神漬けのシャクシャクとした触感を加えるか、温玉はいつ割るべきかなどと愉悦の微笑みと共に熟考しているときにそれは起こった。
この煉獄一歩手前の楽園ではついぞ聞かない奇声が、穏やかな空間に響き渡ったのだ。
「入ってから1時間もたっている!オーダーも取りに来ないとはどういうことだ!!」
私と同じカウンターの、その端に座った男が怒りの声を上げていた。その男はカウンターを叩き、横板を蹴りつけて世の中の不平等すべてが我が身に降りかかったかの如く怒りを振りまいていた。
しかし、待ってほしい、ココイチでそれはおかしい。
その男の前には水が出ていた。そう、水が出されたときにオーダーを聞かれたはずだ。そこでオーダーしていないなら男を迷宮派と判断した店員は「お決まりになったらお呼びくださいね」と告げて静かに去っていたはずだ。そして1時間も迷宮を彷徨う本格派の男を、店員は急かす事なくその場にいる事を許してくれていたはずだ。仮に店員の呼び掛けを聞き逃していたとしても、なぜこの浅黒く愛嬌のないタイプの猪八戒のような風体の男は、1時間も無音のまま火に掛けられ続けた圧力釜のごとく不穏な怒りをその身の中で凝縮し、突如奇人如く炸裂させているのか。なぜ、なぜ。。。
私は急ぎカレーを掻き込むと店を出ようとした。レジは男の後ろを通らねばならなかった。哀れな店員たちはよほど急いでカレーを用意したらしく、すでに猪八戒の前には私と同じチーズカレーが出ており、豚のごとくカレーを啜り上げていた。その余りに浅ましい様を見たとき、私の中で説明のつかない激しい怒りが恐ろしい勢いで燃え上がった。もしその時、ココイチのいかれた固さの揚げ物を貫くフォークがこの手にあったなら、思いのままに黒豚じみた刈上げ頭に突き立てていたかもしれない。そんな己の中の怪物に慄いた私は会計を済ませ逃げるように店を去った。
さて昨今、凝縮された怒りを突如として炸裂させ、無辜の人々を脅かす可能性のある人物について、インターネット上の人格者と怪物と大多数のぼんやりした人々が、死すべきか、死ならざるべきかについて議論を交わしていたが、このお話の死ぬべき人々は誰なのか、そんな事を聞いてみたい夜だった。
三十路もだいぶ経つが恋人はいない。生物との交尾も四捨五入したら10年はご無沙汰だ。
彼氏が欲しいかと言うとそうでもなく、仕事をきちんとこなそうと思ったら帰宅して食事をとり、気持ち程度にだらっとして睡眠をとらないと翌日の集中力が維持できない。
男に構っている余裕もセックスをしている余裕もないので別に必要もない。
人生で唯一交尾したことある男はそんなに下手ではなかったが、長年二次元がお友達だった私にはひたすら退屈だった。
SかMかというと私はMだけど、奴はNだった。ノーマルのNだ。責めるという発想がなかった。本当にかわいそうだった。
挙句の果てに、私は前より後ろの方がもしかしたら気持ちいいかも知れないことに気付いてしまった。奴には尻を交尾に使うという発想自体がなかった。本当にかわいそうだった。
かといって、他の人間との密接なコミュニケーションが心底億劫だし、そう言うことを許されるのは可愛い女の子だけだなという認識なので、性癖の合う男を見つけようとも思わなかった。
出来れば女の子がよかったが、尚更だった。だから一人なのは別にいいのだ。
一人なのはいいけど、性欲がないかといえばそんなことはない。ある。しかもMで、普通はしないことをしないタイプのやつだ。
そこで、玩具を買おうと思い至った。
都内には大きな明るいお店の玩具の店がそれなりにあるので、送料勿体無いし買いに行くのもいいなと思った。
私はまあ猪八戒みたいな見た目なので他所様にはご迷惑しかかけないが、とはいえMなので、一人でアダルトグッズを買いに来た女だ……という視線を浴びるのはそれはそれで股間に来るものがある。
しかしながらこれは頓挫した。なぜなら私の性欲は、布団の中と、仕事が死ぬほど暇な時以外は完全に沈黙していたからであった。
欲しいのは主に布団の中に居るときなのだ。しかも夜より休みの日の朝だ。
まあ色々物色し、(色々な意味で)収まりのよいものを見繕って買い物かごにいれ、カートに進んだ。
最近の通販はすごい。中身の偽装、送り元の画像なんて当たり前だ。
コンビニ受け取りにするとなんと名前も偽装できる。お金もコンビニで払えばいい。
ファ◯ポートに番号を入れ、レジの若いお嬢さんからダンボール(玩具入り)を受け取る、このプロセスにさえなんかヤバいものを感じる。
コンビニで玩具に金を払って引き取るなんてとんでもない世の中……と思いながら、数日後に私はブツを持ち帰ったのであった。
そして箱を開けてみたんだけど、そう、通販サイトの悲しいところで、
『うわ想定よりでかい』
一気に正気に戻った。股間の潤いがこう、スーッとなる。半分くらいでよかった。
現物を見ないで買うことには限度がある。全然収まりよくない。ほんとに入るのかよこれ。
しかも次に性欲のビッグウェーブが押し寄せるのが何日後か、何週間後なのかも想像がつかない。試しようもない。
どうしよう。もう斯くなる上は支部とかでそういう助平な画像を検索して気持ちを昂らせるしかないのか。めんどくさい。
匿名の日記だから言いたい放題できるけど、一緒に暮らす年下の女の子に通販がバレて「エッこんなの使いたかったんですか?どうせなら今から試してみましょうか?」って言われてベッドに押し倒されたい人生だった。
こうしてセックスの才能がない三十路独身女は、ベッドの上でスマホを握ってこの気持ちを吐き出すしかなくなってしまったのだ。
いや、ほんとにどうしよう。何が困るって、取り敢えず、私は独身だけど、ここが実家というのが最高にまずい。このサイズは流石に隠しきれないかも知れない。なんにも収まりよくない。
生きるのって大変だな、と思いました。