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2009-10-31

遭遇

その日の僕は人と会う予定があったので、仕事を早めに切り上げ、珍しく定時を少し過ぎた頃に、まだ残業をしている者が目立つオフィスを後にした。

用事を済ませて相手をターミナル駅で見送った後、その足で向かったのは駅近くにある大型書店。このターミナル駅は職場と自宅の通勤途中にあるため、仕事から早く上がれた日には、国内最大の売り場面積を誇るというこの有名書店に寄ってから帰ることが多い。

基本的にインドア派な上、最近は本や漫画ネットで買うことが多くなってしまった僕だが、リアル書店でじっくりと本を漁って買うのもやはり楽しいものだ。



いつものようにお決まりのルートで上の階から棚を巡り、最後に地下フロアへ辿り着いた時には、既に僕の手には2冊の青い背表紙ハヤカワ文庫があった。この店舗は地下1階全てが漫画エリアになっており、おかげで毎回このフロアを出た時には買う荷物が増えていることが多く、それゆえ僕は巡回ルートの最後に設定している。

エスカレータで地下フロアに降り立ち、いつものように新刊棚の前で商品を物色していると、僕の名を呼ぶ女性の声が耳に届いた。

「――さん?」

振り返った先に、見覚えのある顔があった。

「あ……お疲れ様です」

あわてて挨拶彼女は確か同フロアの別部署で働くチーフだ。

「お疲れ様です。偶然ですね」

セルフレーム眼鏡越しに微笑みが向けられた。長身に黒のパンツスーツを纏ったその姿は、心なしか普段よりも雰囲気が柔らかい。そういえば、この人は自分より年下の人間にも常に敬語だ。

そしてこの接点も少ない相手を前にして僕がとっさに取った行動は、きっと本職のマジシャンも舌を巻くほどのさりげなさで、手に取っていた単行本の中でカバー絵が最も無難なものを一番上に置き換えることだった。この瞬間の指先には間違いなく神が宿っていたと断言する。

漫画読むんですか?」

窺うような彼女の視線が僕の手元へ移動する。セーフ。

既に5、6冊ほど手に取っていたが、幸いにも見られて致命的な作品を選んでいなかった自分を褒めてやりたい。いや、そんな作品はそうそうないのだが。

「まあ、好きなんで。……チーフも買い物ですか」

何気ない会話を投げつつ、この場から可及的速やかに立ち去るために足を出口へ向けようとすると、彼女は隠していた後ろ手を前に出し、やや頬を染めて恥ずかしそうに声を出した。

「ん……私も好きなんですよ……漫画

そう言った彼女の手には、『月刊アフタヌーン』が抱えられていた。新人賞の受賞作をまとめた別冊付録が括られている。

「あ、それ買ってるんですか?」ばか。立ち去るんじゃなかったのか。

「はい……今月号買い忘れてて」

違う部署とはいえ同じ職場人間と遭遇して気まずいのだろうか、目を合わせてはくれない。



一概に漫画好きといえども、その好みは千差万別だ。

ファンタジースポーツラブコメSFなどジャンルは無数にあり、またカテゴリーも単に少年漫画少女漫画青年漫画だけではない。もはや1人で網羅するには不可能な上、それゆえに好みが大きく被る相手と出会うのは稀なことを僕は知っていた。

だから期待はしない。彼女は単に漫画も読む人というだけだろう。自分のように部屋が本と漫画で埋まっているような人間ではあるまい。しかしそれでもどんな作品を読むのかは気になる。ある程度探るくらいは構わないか。

思考がそこまで流れた時、彼女の目が僕の手元を見つめ続けていることに気がついた。うかつ。

「……結構、好み、合いそうですね」

「あー、……被ってますか」

「うん、私も新刊買ってかなきゃ」

そう言って彼女も新刊棚から単行本を何冊か抜き出した。確かに手に取った作品が僕とかなり被っている。

意外だったので少し興味が湧いたが、あまりこんな場所で話し込まれるのも悪いだろうと思い、去ることにした。

「じゃ……」

「えーと、あの、この後なんですけど」

遮るように彼女の口から出た言葉に、思考が止まる。

「はい?」

「――時間空いてますか?」

彼女が上目遣いでそうつぶやいた15分後、僕らはなぜか近くの居酒屋で向かい合って座っていた。



席に着くなり案内してくれた店員に「とりあえず生中2つ」と慣れた口調で注文した彼女の姿は新鮮だった。

「あ、ビールでよかったですか? ていうか、お酒大丈夫ですよね?」

店員が去ってから、「そういえば」というような顔で訊いてきた彼女に、僕は苦笑した。

「いまさらな質問ですよね。まあ大丈夫ですけど」

「なんかあんまりお酒飲むイメージがなかったので」

「そうですね。仕事の付き合いで多少は飲みますけど、普段は飲みません」

「自宅とかでも?」彼女は少し驚いたような顔をした。

「ええ、独りでは飲みませんね」

そう答えると、彼女はやや気まずそうに視線を逸らし「ふーん」と呟いた。

「すいません……私は結構お酒が好きで……飲むんです」

「みたいですね。そんな噂を聞いたことがあります」

以前社内の誰かが話していた記憶がうっすらと浮かんだ。

「噂って……いや、いいです。聞きたくないです」恥ずかしいのか、突き出した片手で視線を遮る。

「そうじゃなくて、誘っちゃって悪かったかなーと思って」

ばつが悪そうな顔をされたので、慌てて否定した。

「いや、誘われる分には全然構わないんですよ。別にお酒が嫌いってわけじゃないので」

そこで、生ビールお通しがほぼ同時に運ばれてきた。

「では、お疲れ様でした」ジョッキを掲げる。

「お疲れ様でしたー」彼女はそう一礼しながらジョッキを合わせると、威勢のいい飲みっぷりを見せた。

最初の一口を楽しみつつ、僕は幸せそうな彼女の顔を眺めていた。本当にお酒が好きそうだ。

ここで、僕は先程から気になっていたことに話題を振った。

「でも、チーフ漫画好きだったとは意外でした」

「……私もまさか会社の人とあんなとこで会うとは」

「僕は自宅に帰る途中なのでたまに寄るんですが、チーフもよく来るんですか?」

「そんな頻繁にじゃないですけど。普段は最寄りの書店が多いかな」

お通しに箸を付けつつ、彼女はちらりとこちらを窺うと視線を逸らし、ぶっきらぼうに問いかけてきた。

漫画好きなら……アニメとか見ます?」

それから漫画アニメ小説について、互いの嗜好を探り合い、適度に熱く、適度にぬるく語っていたら時間は瞬く間に過ぎ去った。

そして心地良い気分の中、僕らは解散した。



終電の吊り革にぶら下がりながら、詰め込まれた人の熱気とアルコール酩酊感に心地よく揺れていた僕は、ここでようやく、女性と2人で飲んだのは人生で初めてだと気付いた。

あまりにも女性に縁の無さ過ぎる僕を見て、きっと神様が気を利かせてくれたに違いない。まさかここまで語れる人がいたとは。

今夜は帰宅後いつものように録画したアニメを見る余裕はないかもしれないが、なんだかいい夢が見れそうだ。

ふと見ると、網棚に置き去りにされた『週刊少年ジャンプ』が車両に合わせて小刻みに揺れていた。

2008-06-11

アフタヌーンの連載終了多くない?

はてブを見れば、たけくまメモマンガ界がヤバそうだという話をしているし、増田を見れば寄生獣を知ってるとかの話をしていて、そういうのをボヤっと見ていて思い出したんだけど、月刊アフタヌーンは、次の発売号で終わるのが多い。

アフタヌーンの厚さも徐々に薄くなっているのかなー

2007-07-01

パンツのたたみ方

漫画は、月刊アフタヌーンしか買っていない。

今月号の「プーねこ」で、パンツのたたみ方のネタがあった。

女性は、パンツを特殊なたたみ方するんだろうか?疑問に思ったが、今はそんなこと聞ける女性はいない。

YouTubeにあるんじゃね?と思って、検索してみた(←何やってんだ俺、、、)。

http://www.youtube.com/watch?v=RYug-oV0LX4

よくわからんが、こんなたたみ方をするんだーと思った。俺なんてトランクス三つ折するだけだよ。

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