はてなキーワード: ただ乗りとは
※以下に書くことはサッカーファンにとってはほとんど常識と言って良い内容だが、そこまでのサッカーファンでない、日本代表の試合くらいは見るけどJや海外サッカーまで追ってないような人たちのために書いている。
つい先日、レアル・マドリードの先発にスペイン人が一人もいないという状況が起きた。
と聞くと「リーガ・エスパニョーラって外国人枠無いの?」と思うかもしれないが、半分は正しい。今のリーガ・エスパニョーラやセリエAに『外国人枠』はない。というか作れないのだ。
ボスマンという選手が移籍を巡って提訴した裁判の判決が1995年に出て、「EU内での労働者の移動の自由」はサッカー選手にも適用されることになった。
だからそれ以降、セリエAやリーガ・エスパニョーラに存在するのは『外国人枠』ではなくて『EU外選手枠』に改められた。
逆に言うと”EU加盟国の選手であれば外国人でもいくら取っても可能”ということになり、2010年にはとうとうイングランド・プレミアリーグの試合なのに両チームでピッチに立っている選手にイングランド人が1人もいない試合という事態も発生した。むしろレアル・マドリードはよく持った方だ。
とはいえ、ここまで来ると『チームのアイデンティティとは何か』という概念にも関わってくる。スポンサー料や放映権料も重要だが、クラブチームにとっては入場料も決して無視できる収入ではない。
そして、入場料を一番多く払い、あるいは国内向けの放送を熱心に見てくれるのは、自分のクラブを『おらが街のクラブ』として長年応援し続けてくれる人たちだ。
(余談&完全に増田の私見だが、この『おらが街のチーム』として熱心な固定ファンを掴むのに最も成功している日本のスポーツチームは、プロ野球の阪神タイガースである)
そういう人たちが『外国人ばかりのチームでは自分たちのチームと思えない』と思うのは地域密着の理念から当然のことであるか? それと排外主義の差別主義者か?
少なくとも簡単に答えの出せる問題ではないし、『自分たちのクラブと思えないから”自分は”スタジアムに行かない』というのを止める権利は誰にもない。
だがそんなことが多く起こるようになったらサッカーの将来にとってあまりプラスにはならない。スタジアムに観客が少ないとやはり盛り上がりに欠ける。
そういうわけでここ数年「ホーム・グロウン」という制度ができた。欧州のカップ戦(チャンピオンズリーグおよびヨーロッパリーグ)に登録できるシニア(22歳以上)の選手は25名までで、
そのうちの最低8人までは、21歳までに3年間は『自国内のクラブに所属した(≒育てられた)』選手でなければならない。国籍で問うとEUの判例に引っかかるので『育った場所』を基準とすることになった。
チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出ないクラブには関係ない(プレミアリーグのように、同様の制度を自国で用意したリーグを除く)が、
資金力が小さくヨーロッパのカップ戦に届かないクラブほど自国出身選手が多いのが常なので問題は少ない。
これも「EUの理念」からは後退なのかもしれないが、「地域に根ざしたスポーツクラブ」という理念からはむしろ正常化とも言える。
とはいえ、アメリカ大陸やアフリカやアジア出身の選手から見れば『EU外選手枠』の中で争うよりは『EU内のどこかの国の市民権持ち』扱いになった方が色々と有利なのも確かだ。
そういう時に有効活用(?)されるのが先祖の血統だ。南米やアフリカの選手の場合、先祖を少したどればどこか西欧の国に行き着くことは珍しくない。
そういう場合は血縁を理由に先祖の国の市民権を取得し、代表は変えず(というかFIFAのルール上変えられない)にEU内選手として潜り込むということが多い。
日本や韓国の選手はそういうことが基本的に出来ないから不利ではある。ハーフナー・マイクや酒井高徳はもしかしたら可能なのかもしれないが……。
少しFIFAのルールに触れたが、現在のサッカーではA代表(年齢制限のない代表)で試合に出たら他の国の代表として試合に出ることはできない。
オリンピックだと、前の大会で卓球の中国代表として出場していた選手が次の大会ではアメリカ代表として出ていたりするが、サッカーでそれはできない。
もちろん、ユーゴスラビアのように国そのものが分裂した場合は別である。
逆に言うと、『A代表で試合に出ていなければ』2つ以上の国を天秤にかけて代表を選ぶこともできる。
(ちなみに以前カタールが『代表に選ばれない程度の、ブラジル人などの有力選手(カタールとは縁もゆかりもない)』
に声をかけてカタール代表にし、手っ取り早く代表を強化しようとしたこともあった。流石にFIFAがそれをさせないルールを作ったが)
だが一方で、フランスが若手の育成組織を整備して1998年にW杯を制して以来、どこの国でも多かれ少なかれ”サッカー選手の育成”に金をかけて取り組んできた。目的はもちろん、自国代表の強化だ。
そんな中で上述したような『南米やアフリカと、EUの国の多重国籍』の選手が、必ずしも自国の代表を選ぶとは限らない。
2000年前後にトルコが強かったのは、『ドイツで生まれたトルコ移民の子孫が、トルコ代表としてプレーする』ことが多かったからだ。
最近ではドイツ代表にもトルコ系の選手が出てきたが、今度は”国策育成の本家”フランスの方で問題になってきている。
2011年、フランスサッカー協会の技術委員会役員が『アカデミーに入れるのは白人を中心とし、黒人やアラブ人は25%以下に抑えるようにできないか』と委員会で発言したことがリークされて物議を醸したが、
そのような発言が出るのは委員個人が極端な差別主義者だったからではなく、『フランスの金で将来のフランス代表として育成したのに、最終的には母国のアフリカ諸国の代表になる』
選手が無視できなくなってきたからだ(もちろん、だからといって許される発言ではないが……)。
アフリカ諸国の協会とEU諸国の協会ではEU諸国の協会に金があるのは成り行き上当然のことであり、最終的には才能なのかもしれないが育成のために金があった方が効果的なのは事実だ。
そんな中で協会としては『アフリカの協会は欧州の金で育てた選手に”ただ乗り”している』という被害者意識が出てきている。
散歩中に近所のテイクアウトの店に入ったんだけど、その時マスクをしてなかったのよ
最近は暑いし近所を散歩するぐらいならマスク付けないことが多い
顔を見るなり露骨に嫌そうな顔になって、めちゃくちゃ接客態度悪いの
社会の衛生意識にただ乗りするバカ野郎に売る物はねえみたいな態度なの
お前さあ、お前の思想的に俺は気に食わねえバカかもしれねえけど、接客業でその態度はねえよなって
でも、考えてみれば今時個人経営で店やってるめんどくさい生き方してるようなやつは
自分のやりたいことをやりたいようにやって生きていきたいという根の人間だから、
ヤジがあまりに下品なのと、「護衛の苦労と危機管理考えろよ」って指摘をヘラヘラおちょくってる不誠実さはともかく。
日本で、元首相が至近距離で銃撃されて心肺停止、って報道で呆然自失したのは左右問わず、「この国でこんなことが起きるのか?」ってほとんどの人間が思ったわけじゃん。
この動画で、首相とかその周囲の徒党組んでロジックじゃなく雰囲気で相手を押しつぶす程度の低さを批判するのはわかるよ。
でも、馬鹿にする/しないって点をのぞいたら、首相もニコニコでコメントつけてる人たちも俺たちも、「まさか、それは起きねえだろう」って思ってる(思ってた)点では同根じゃねえの?
なんか、辻元議員が七年前に言ってたことを真摯に受け止めていれば、っていうのが、ふわっと、「そして、俺たちもずっと危険視していたんだぜ」みたいな雰囲気になりかかってない? 辻元氏の忠告に七年越しでただ乗りする空気がめちゃくちゃ出ている。
そこは全然別じゃん。
この動画から得られる教訓があるとしたら、「人の話は真摯に聞きましょう、党派性にこだわらず、リスクは正しく評価しましょう。答弁の当事者じゃない人は口を閉じましょう」ってことだと思うけど、それをどこまで拡大したって、辻元議員の指摘が真っ当だったことがようやく明らかになったって話でしかなくて、俺たちの得点にはなんねえじゃん。俺たちは(たぶん七年前にニコニコでコメントつけた人たちと同様)、首相経験者がこの国で無防備に撃たれたって事実にただ呆然としてた側なんだから。
そんなん当たり前じゃん、って言うかもしれないし、それでもいいけど、なんか、8日の事件直後のブコメ欄とは空気が違いすぎて気味悪いんだよな。
「日本でこんなことが起きるとは…」って言ってた人が翌日、「七年前にこんな真っ当な指摘を受けていたのに…」って言ってるパターンばっかりじゃないと思うけど、とにかく俺の場合は、ニコニコの人たち馬鹿にできねえよ。
七年前にあれ観てたら、「首相の態度はムカつくけど、実際起きねえだろうな」って思ってたはずだし、事件前日に偶然観てもそう思ったよ。だから、金曜にあんなに驚いたんだから。
2年くらい前にルノワールで仮想通貨の勧誘をしてるおばさんがこんな話をしていたことを思い出す。
「あれ、オタクくんはあたかも自分たちがイベントを成立させたかのように勘違いしてるけど
参加してるオタク君たちは、ただ電車に乗って他人様に迷惑をかけてることを自覚せずにイキってるだけじゃん。
ただこのおばさんがそういう話をしていたというだけだ。
私はこのおばさんに45万円を預けてマイナーな仮想通貨を買った。
1枚あたり3円で15万枚購入したことになる。
というか実際は0である。もはや買い手がつかない。
ロシアの侵攻を招いた時点で、ゼレンスキーの外交政策上の失敗は失敗として認識されるべきだと思う。別にロシアが悪くないと言う話ではない。
ただ、アメリカがキューバ領内に帝国主義の遺物としてグアンタナモ基地を保有しているように、フランスがヨーロッパではなく南太平洋で核実験を行うように、脛に傷を持たない国は無い。繰り返すがだからと言ってロシアを正当化しようと言う話ではない。
BSフジのニュース番組で、駐日ロシア大使のガルージンは、小野寺元防衛相に対して、「イラク戦争はどうなんだ?日本政府はあれを支持していたではないか」といかにも外交官的「ああいえばこう言う」の発言をしていたが、それはその通りなのである。大国が疑念を持ち、疑念を晴らすための適切な行動をとらなかったため、イラクは侵攻を受けた。もちろんフセインの言動とゼレンスキーの言動は異なるが、基本構造は同じである。イラク国際戦犯民衆法廷はブッシュとブレアを戦争犯罪人として断罪している。小泉純一郎も一部においては有罪とされている。
少なくとも小泉純一郎を泳がせている私たちに首尾一貫性が欠けていることは間違いない。
だからと言ってそれをどうにかしろと言う話ではない。それが国際政治の現実だと言うだけのことだ。
その現実に即して言えば、少なくともエリツィン政権下、プーチン政権下でNATO不拡大の要求を内々でもロシア政府が行って来たのはロシア側にとっては事実であって、宥めの言葉もあったと解釈する方が自然だ。ロシア側がNATO拡大を問題視しないはずが無いし、「まあまあ。そこまでうちらは積極的ではないし」くらいのことは実際に西側は言っている。重要なのはソフィズム的な外交文書の有無の話ではなくロシア側がそう解釈しているという事実である。
NATOはむろん対ソ連包囲網として結成されたもので、単なる多国間安全保障機構ではない。この期に及んでも、ドイツは国防予算TOP10にも入っていない。日本はもとより、韓国よりも額が少なく、海外領土を持たないドイツがいかに安保ただ乗りを続けてきたかの証左である。NATOがあるからこそ、ドイツは安保と言う公共インフラを重視せず、むしろそれに負荷をかける政策を続けてきた。この意味だけでもNATOの存在は冷戦後はネガティヴなものであったのだが、アメリカはその廃止に踏み切れていない。単なる多国間の安保機構ならばロシアを入れても良かったはずだが、エリツィン政権においてすらそれはクリントンが拒絶している。
NATOの拡大は、加盟国が増えれば加盟国全体が戦争に巻き込まれるリスクを負うことを意味するのだが、アメリカがけつもちをしているため、そのリスクが曖昧になってしまった。ゼレンスキーはそこを読み違えたと言うべきだろう。
ゼレンスキーは今になってNATO非加盟もロシアとの交渉であり得ることを言いだしているが、侵攻が現実になってはっきりしたことは、西側は核リスクを冒してまで実際に手持ちの地上軍を投入する意思は無いと言うことであり、フォルトラインの焦点となっているウクライナを、実際にはNATOに入れるつもりはないということである。場合によってはアメリカはNATOに引きずられるくらいならば、NATOから脱退するであろうし、NATOにそこまでの安全確保機能は期待できないということである。
ゼレンスキーは踊り踊らされて、はしごを外された形になっている。もちろん意外と上手く踊っているのは確かである。ロシアは苦境に立たされるであろうし、場合によっては撤退に追い込めるかもしれない。しかしウクライナは戦場になり、多くの国民が殺され、それでいて賠償金は一ルーヴルもとれないだろう。クリミアや東部の回復もままならない。ゼレンスキーは英雄であるかもしれない。しかし司馬遼太郎が言った通り「英雄を必要とする国は不幸な国」なのであって、ただのぼんやりとしたコメディアン大統領として統治をまっとうできなかったゼレンスキーはやはり失敗した政治家なのだ。
大戦は小国の暴発で起きることが多い。善悪の観点からではなく、国際政治はそうした暴発をどう管理してゆくべきかと言う視点で考えられるべきだ。
オープンソースで活動してる人間です。気になる点があるのでいくつかピックアップ
OSMを元に作られてはいない。地図データとしてOSMを利用しているだけ。かつてはGoogleMapを利用していた。OSMより使い勝手の良い地図データがあれば乗り換える可能性もある。
ただ乗りを許さない!というのであれば、ライセンスを変更すれば良い。貢献がマストではないのに「貢献していない!ただ乗りだ!」はお気持ち表明に過ぎない。
改ざん動機が何にあるにせよ、そもそも信頼性の薄い、登録したばかりでコミュニティの貢献度の少ない参加者がダイレクトに本番データを修正できる点を考え直した方が良い。
新人は報告するにとどまり地図データは編集権限のある者が修正するなど、改ざんを防ぐ方法はある。OSMも規模が大きくなっているのだから、時代に応じた運用を考えるべきだ。
お気持ち表明はわかった。ただ、オープンソースの運営はお願いだけでは厳しい現実がある。wikipediaだってそうだろう。
niantecに問題がある・ただ乗りするなと叫ぶより、この件をきっかけにしてオープンソース運営を見直すきっかけにすれば良い。
OSM は成功したボランタリー地理情報 VGI(Volunteered Geographic Information) の一例と説明されますが、あくまでそれは一つの要素であって、世の中に定着した「最大」の理由はボランティア運営によるクラウドソーシング手法を採用したことではありません
Google Maps のように商用利用時に制限のかかったウェブ地図よりも、より自由で、ある意味何でもできる OSM を採用する企業が増えたことで、OSM の認知度が向上するとともに、企業が OSM を用いたサービスで収益を生むことによる「エコシステム」がまわった。商用利用を許容することで民間企業による OSM のデータ更新と利用価値を更に高める正のフィードバックへとつながったのだと筆者は考えます。
https://medium.com/furuhashilab/show-the-niantic-flag-4ab03ed1c3ea
OpenStreetMapとは、自由に改変ができその利用もGoogleMapより自由度が高いことで有名な地図ソフトです。登山マップやゲームのマップなど、様々な分野で活躍しています。これの特徴は、無償のボランティアや利用する企業によるメンテナンスにあります。その中にはAppleやFacebookといったあまり地図に関係しないような企業も参加しています。
存在しない島を追加したり海岸をまっすぐにいじったりすることは可能ですが、当然そのようなこのはしてはいけません。地図としてきちんと整備することが第一で、OSMやその利用者の利益に繋がります。
ここで名指しで取り上げられているNianticは、ご存じのようにポケモンGoを開発運営する企業。
ポケモンGOの地図はOSMを元に作られています。ポケモンGOは日本だけでなく世界中で広く利用されており、その人口も非常に多いことで有名です。当然Nianticは世界でも指折りのOSMユーザーでありその恩恵を受けていますが、実はNianticはそのOSMに対する貢献が殆ど無いことでも有名です。
自身のアプリ内で直に使用し多くのユーザーの目に触れているものを、自らメンテナンスして貢献していないという実態はコミュニティの中に筒抜けです。
言ってみればNianticはみんなで作る地図にただ乗りしているわけです。
それだけなら大したことではないかもしれません。OSSを幅広く利用していても、その改善に努めないことが間違っては居ません。
ただ、Nianticの作っているポケモンGOはOSM自体への改ざんに繋がっているのが厄介な点です。ポケモンGoはOSM上の公園などの特定の場所にポケモンが出没しやすい仕様です。逆に言えばOSMをいじって自分の周囲に大量をポケモンを出してしまうことも原理的には可能です。そしてそのような改ざんがOSMのコミュニティの中で非常に問題視されました。現在は過去ほど大規模な改ざんは行われていないようですが、小規模な改ざんは今も続いているでしょう。当然、OSMは全世界的にそれが反映されるので、OSMを利用する企業や個人がその改ざんの被害者となり得ます。
それを知っているNianticは問題を放置し、修復を他の企業やボランティアに任せっきりにしています。ただ乗りを明らかに超えていることでしょう。
さらに、現在ではOSMを超えてGoogleStreetMapの改ざんも多く報告されています。実在しないものを審査させるために、その根拠となりうるストビューに意図的な改ざんをして審査を通すやり方です。
ここまでしてまでポケストが欲しい人が多いのが実情
また、ポケモンGoのポケストはそもそもIngressというゲームのポータルに由来します。最初こそこのポータルを設置する機能はポケモンGoにはありませんでしたが、現在はポケモンGoのユーザーでも申請や審査が可能となっています。しかし当然由来と使い方が違う物を別々のユーザーが申請・審査することは非常に軋轢を生むことになります。
現実問題、ポケモンGoで申請・審査ができるようになってからの不正なWayspotの登録は加速度的に広がりました。何も無いはず場所に大量のスポットが出現したり、本来はありえないものが登録されていたり。酷いときには地域毎で談合を行っています。さらにNiaticはあろうことかFourSquarer上から任意のスポットを抽出してスポット化しました。ユーザーに何も伝えずです。
これがポケモンGoの為だけならまだギリギリわかりますが、他のIngressや魔法同盟、ピクミンなどにも影響が及ぶスポットをこのような乱雑なやり方で作成することは問題です。
将来のゲームユーザーも使う物をポケモンGoの恣意的且つ数の暴力で歪めているのが現状です。