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2019-01-10

anond:20190110022935

品川もいい所だよ。広い100年単位の緑も残ってるし、

まあ多分それは自然じゃないそうじゃないって言い続けてる人には自然じゃないんだろうけど

あのせまーい昭和空襲を逃れた街並みと川に浮かぶ屋形船江戸時代シロナガスクジラ?が流れ着いて蛭子吉兆だと祀られた鯨塚、平成初期っぽい静かな住宅街横浜にも東京各所にも出やす交通網、ゴジラ

2019-01-04

待ち人ますとあるけど

おみくじ大吉を引くと、大抵待ち人は「来る」と書かれている。

ここでいう待ち人とは、単純に

という意味だそうで、別に恋人とか結婚相手とは一言も言っていないと。

かくいう自分場合も、確かに待ち人が「来る」と書かれていた年に運命的な人や物に巡り合ってはきたが、彼女や嫁だった試しはただの一度もなかったわけで。

まあ自分のような、根本的に他人に興味がないくせに結婚願望だけは強いという、身勝手独善的な男にとって、恋愛結婚吉兆どころか凶兆しかない(=不幸な結果しか生まない)という、神様の思し召しなのだろう。

ちなみに某占い師が言っていた大殺界の年は近年稀に見る最悪の1年だったし、大昔某大社おみくじ大凶を引いたら1ヶ月後に入院したり、この手の占いは多分当たる方。


今年は1年ぶりの大吉待ち人は来るそうだ。

きっと良い1年になるだろう、いつもどおり女っ気ゼロの。

2016-06-22

[]22:増田の人望

最後まで負け戦とは締まらぬ結果じゃ……」

大事の前の小事にござりますぞ」

「うるさい、余は初陣であったのだぞ」

はいはい

はいは一回にせぬか。だいたい左翼に比べて右翼がふがいないのが――」

「まあまあ、そのあたりで……」

 地味な増田家(五)の当主最高司令官軍師の言い争いを止めた。

彼がいたことに驚いて、二人は口をつぐむ。増田家(五)の当主は汁をおかわりした。

 増田連合軍は敵味方あわせて三十五万の大合戦に敗れたが、そこからしぶとく反撃を開始した。

気がつけば、北の増峠は増田騎馬軍団に封鎖され、西は増田軍の本隊が、南は後衛部隊が何とか押さえている。

にゆいいつ残された東は増田島の脊梁山脈とその麓にうずまく樹海であった。

増田騎馬軍団は愛馬を屠って生肉を食べる状態になっても戦い抜き、北方異民族の連絡や離脱を阻止した。

南の後衛部隊も同様であり、彼らは補給線に繋がっているだけ抵抗が容易かった。

 いわば増田連合軍は「常山の蛇」となり、増田騎馬軍団が叩かれれば本隊と後衛部隊が、

後衛部隊が叩かれれば本隊が、本隊が叩かれれば後衛部隊が味方を援護した。

増田騎馬軍団には出撃するだけの余力は流石になかった)

 そして、異民族軍が入り込んだ樹海の中には緒戦で追い散らされた武熊たちが巣くっていた。

蛮族は獰猛な熊たちに急襲され、眠れない夜をいくつも過ごした。

「やっぱり武熊は頼りになるのう」と手のひらを返す増田もいたが、

合戦の内容はやはり増田の武熊への不信感を残した。

 増田の誇る忍者たちもこの「狩り」に投入された。増田家(四)の軒猿たちもおり、オールスター状態である

 ある日、薄暗い森の中、武熊さん出会った侵略者恐ろしい恐ろしい勢いでしとめられていく。

「を書くを書く」

デマの流布はゆるさん!原液を飲め。正しいソースはこれだ」

 発泡する元ソースにはバミューダトライアングルにおける魔の海水のごとく浮力がない。溺れる蛮族は沈んでいった。

 その隣では蛮族が熱湯落ちして煮られていた。

 野営地を小さなかわいい影が走り回っていた。気がつくと、蛮族は寝首を掛かれ額に「うんこ」と札を付けられていた。

「ウェーイ(先生、お願いします)」

 瞳を閉じた忍びが突撃してくる蛮族の前に立ち、至近距離で不気味な目をかっと見開いた。

目が合った敵の動きは硬直し、忍びが呪文を唱えると、一枚の何事か書かれた紙切れに化けてしまった。

 ブチの忍犬は茂みに武熊たちを集めて語った。

「この円い鳥たちはな、みなワシが描いたのじゃ(手裏剣ください)」

 興奮した武熊たちは習合すると合体して熱い鳥になり、羽ばたき一つで異民族を吹き飛ばした。

 七連手裏剣と山彦手裏剣から逃げる蛮族の前に全裸小僧があらわれた。

「けいお、しっこうする!!」

 その忍者の姿は見るたびに次々と変わり、本性を確かめるすべがなかったが、忍者としては普通だった。

 ある場所では夏なのに完全凍結した蛮族の死体が大量に発生した。

後に現場確認した増田出羽守は首をひねった。

「うーむ、ふーむ」

「にゃにゃにゃにゃなーん(ご主人様の顔なんてもう忘れたのにゃーん)」

 武熊の猫はすなわち熊猫(パンダである

探検隊をも壊滅させる力をもった熊猫部隊は、その熊猫の一匹に数えられただけでも二百匹を超えた。

彼らは第六指で異民族をつかんでは投げつかんでは投げしていった。

 その忍者増田忍者には珍しく五方手裏剣ではなく、四方手裏剣を用いた。

いや、よく見るとそれは十字の切れ込みが入った乾物であった。

「たべものをしいたげるな!」

 メガネをかけた好青年が木の陰から蛮族をみつめていた。みつめ続けていた。

「20162016!」

 好青年がどこまでも追いかけてくるので、蛮族の世界はいしかモノクロに染まった。

「~~」

 大脳が壊れた蛮族に忍びは何か気の利いた大喜利をささやいた。

忍者検非違使です。本来忍者呼称が現れるのは近世になってからです。軒猿も同時代資料では言われていません」

 戸惑う間に異民族ドナドナされた。

 森から延々と引き出される北方異民族死体をみて、床几に腰掛け当主のひとりがつぶやく

「これではまるで虐殺ではないか……」

 匿兵衛が答えた。

増田島におけるいくさとは本来このようなもの。それでも上様方はもっと御覧になりたいと仰せられるか?」

 アルファマスダたちは揃って首を横に振った。

 別の場所では女神?が現れていた。彼女は低音から高音までノイズのない深みのある声で言った。

「ぼいんは必要ないのです」

 パァアアアアと光が異民族たちに突き刺さり、ヒンニュー教に改心した彼らは増田軍に降伏した。

「神だ!神が降臨された!!」とカラトラヴァ騎士団は大騒ぎした。

 よく知らない宗教気持ち悪い。

 正規兵の部隊も掃討戦に参加している。

その時、増田左混はめずらしく言葉の通じる蛮族と対峙していた。

「俺は降伏しないぞ」

 傲然と胸を張る敵を左混は一喝した。

「武装をつけようとする者は、武装を解く者のように誇ってはならない」

 大人対応に話の通じる異民族は恥じ入った。

 合戦から六日目に、晴れ時々鯖が降った。傀儡使いのまじかる系軍師はそれを吉兆と占った。

 事実北方異民族完膚なきまでに壊滅したのだった。増田領(一)の奪還がなされるのは、一月後のことである

 自意識過剰金髪縦ロール忍者は化粧に二年五ヶ月、自画像角度とかの調整に一年が掛かってしまったため、参戦が間に合わなかった。

 みやこで同時代史料遊戯日記」を書き続けている公家は、伝え聞いた密林での戦いを以上のごとく記した。

前回

http://anond.hatelabo.jp/20160621021245

次回

http://anond.hatelabo.jp/20160623220130

2016-04-11

http://anond.hatelabo.jp/20160411154901

同じく西日本から代官山近くに勤めて15年の私が通りますよ。

同じように関西の友人から代官山!というだけで高給取り扱いですが、帝塚山のほうがセレブやろと言い返してあげて下さい。

こちとら自転車で安いものを求めてどこまでも行きました。

買い物は恵比寿ピーコックですがそれでも高いと感じたら、明治通沿いのライフ一択

ライフ駐車場もあるのでクルマがあればなおよし。自転車でも10分くらい。

すこし足を伸ばして運動がてら目黒不動前のオオゼキも安いです。

イオン宅配でもピーコック東急ストアよりは安いので活用

ドラッグストア恵比寿西にたくさんある。ココカラファイン日用品も安い。

恵比寿ピーコックの2Fにはダイソーもある。ここで買おう。

自転車で少し足を伸ばして、青山オリンピック目黒ドンキホーテ日用品は安い。

坂を降りて恵比寿西には安いお店もちょこちょこ。中華定食の舞香や吉兆などは1000円でお釣りが来る中華定食たくさん。

代官山駅前の大阪王将より安くておいしい。

舞香ラーメンは食っとけ。ヤケド注意。

恵比寿西まで行けば吉野家松屋日高屋もある。庶民の味方だ。

アドレスに住んでる方はセレブですし周辺の戸建ての方々とは住む世界が違うので友だちになる必要もお互いあまり無いしお互いメリットもない。

無理して作らなくても別のコミュニティ友達作るほうが健全です。でも住んでる人たちはみんないい人。お金持ちだから

芸能人假屋崎省吾を3回見かけました。まぁその程度。

ランチは高いからお家で食べよう。

休日のほうが高く付く(メニュー休日価格からランチするなら平日がおすすめ

夕飯もライフで買って自炊しよう。

しか1000円以下で食えるところが少ないな・・・

2015-08-28

水龍の儀

息を飲み込み、ぼくは意を決してドアを開ける。

ズボンを下ろすと、クリーム色のカバーのついた座席に座り、

快適な旅路を祈る。

真紅に染められた日もあった。

槍で貫かれる困難な旅路もあった。

だがぼくはここまで来たのだ。

世界が終わり、ぼくはさらに四日待った。

訪れた日は雨であった。

だがぼくはそれを吉兆ととった。

そして運命勝負がはじまる。

ぼくは腹部をさすりながら、「ふん」と鼻を鳴らす。

運命脱出口はふるふる震えだし、

ぼくは差し迫った、噴火寸前の火山のようなうめきを感じる。

第一波は千年のときを超えたある噴出とともにはじまった。

それはたんに「ぶっ」という間欠泉のごとき空気の噴射にとどまらず、ある粘着質の脱落をも伴っていた。

ぼくはそれを感じて、よしとした。

つづいて本命の第二波が来る。

「ぶりぶり」という力強い轟音とともに、10cmを超えるバナナのものがひねり出される。

ぼくはそれを感じて震える。

やまない雨はないのだ。

2015-07-05

酒飲んだ人ってこういうものなの?

なんか寝てるときほとんど息してなかった。うーーーっすら胸が動いてるかな程度。しかも顔色がなんか白っぽかった。

怖くなって起こすと息をしだす。でもすぐに寝て息をしなくなる。

むりやり叩き起こしてちょっと歩いてもらって水飲ませた。今は息しながら寝てる。

どうしても寝たいらしいから5分毎に起こして水飲ませてを繰り返してる。

インターネッツで調べたら横向きに寝かせた方がいいって書いてあったんでそうしてみた。

何か水飲ませてるうちに体がめちゃくちゃ赤くなってきた。これって吉兆?凶兆?

寝かしといた方がいいの?それとも定期的に起こして水飲ませた方がいいの?

自分で酒を全然飲まないから対処法がわからない。周りに誰もいないし。

とりあえずゲロ袋を用意してみている。

2015-07-03

先ほどトイレに行ったら、うんこ柱が立った

これは吉兆

一年に一回くらいあると同僚に言ったら信じてもらえなかったんだが、みんなのうんこは立たないということだろうか?

オカルト的なことをあまり信じない自分だが、棒状のうんこが水の中に立つ姿は何か良いかとが起きる前触れに感じる。

今週末は良いことがありそうだ。

2015-02-28

過ぎ去ったことは忘れなさい

ホワイトデーが近い。

去年のその頃、人生初の過ちをおかした。

一般的にはよくあることなのかもしれないけれど、

朝起きたら裸の異性が自宅のベッドに。

正直、ところどころは覚えてる。

どうしてそこまでお酒を飲みすぎたのか、というきっかけのようなことも。

舞い上がってしまったのだ。

ずっと好きだったから

彼女はいませんか?いません。

ほんとに結婚してないんですか?してないです。

じゃあ私はどうですか?別にいいですよ。

で、そこで私は吉兆宝山の海に沈んだのだ。

ばかなんじゃないかな。

それでも幸せな体験だったけど。

でも、今も仕事上の付き合いがあって、

今も大好きで、どうしたらいいのかな。

今年ひいたおみくじには、過ぎ去ったことは忘れなさいって

書いてあったけど、怖くて結んできた。

大吉なんて久しぶりだったのに。

転職するべきか。

こんな理由バカみたいかな。

2014-07-18

http://anond.hatelabo.jp/20140718193604

弁護士自分土俵では勝ったつもりなんだろうけど、どうみてもあの弁護士に頼もうとする人を消していっているような。

だいたい吉兆の件でも成功だったのかどうかわからんなあ。ある時期からあの話題がぱっと消えたところが持ち味なんだろうか。

2014-01-08

ホテル食品偽装は味よりも安全性の問題で怖い。

クルマエビブラックタイガーだとか鮮魚冷凍魚だとかそれくらいはまだ我慢出来るが

ローストビーフが成形肉っていうのが怖すぎるんですけど。

牛肉は表面には細菌が付着しているが中身には細菌がなくって

から普通ブロック肉ならローストビーフは安全らしいが、成形肉は危険なんだってよ。

しかし堂々と「成形肉を使用」って書いてある某夢の国のホテル

吉兆は回収騒ぎになったのになんでだよ。

2008-09-22

http://anond.hatelabo.jp/20080921234845

会社情報版のJAROみたいなのってないの?

都合のいい情報しか載せてないどころか、入社してみたら嘘八百じゃねぇか!みたいな会社も少なくない(俺周辺)んだけど。

労働基準監督署かな?

企業からの内部告発を受け付けるのはどこだっけ。厚生労働省?

米とか吉兆とか偽装発覚はたいてい内部告発(だよね?)

2008-07-22

http://anond.hatelabo.jp/20080722160044

いやー、今までの怨念は相当あると思いますぜ。

不二家吉兆は、一方的にマスコミフルボッコされて倒産させられましたからね。

呪詛返しですね。百倍になって返ってくる。人を呪わば穴二つ。自戒の念にしたいですね。

2008-07-05

ウナギ偽装は実刑でもなんでもなく指導のみ... (・。・)

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1144676.html

とんでもねえな、これ、完璧詐欺だろ

ばれた瞬間店畳んで逃げてまた同じ事の繰り返し

こうゆことやる「悪い人たち」ってのは基本的に

騙した事なんて「なんとも思ってない」わけよ

許せないとか思うけど今頃は次の店を作る準備でもしてると思う

なぜなら「指導」で済むとわかってるから

数百円の鰻を数千円で売りさばいてぼろ儲け

吉兆などのように記者会見することもなく

ただウェブ上のデータ削除して終わり

おれがこういう「悪い人たち」だとしたら間違いなくやると思う

だってノーリスク・ハイリターンだもん(笑)

なんとかせえよ、法律

2008-07-03

http://anond.hatelabo.jp/20080702235210

横から茶々をいれるけど、企業の謝罪文って、あんなものだろう。

吉兆のオカミみたいに、泣きながら毎日の社長が会見すればいいのか。

泣かなくてもいいが担当者担当役員は全員懲戒免職

再発防止用のシステムを作るところまで必須だろ

雪印不二家もこれより全然軽いミス倒産寸前まで追い込まれたじゃん

あんなもの、まともに取り合う外人はいない。

CNNのこぼれ話みたいな、バカニュースのコーナーがいきすぎたんだな、って

外国行けば、日本には忍者が実在していて日本人は全員空手剣術ができると信じている人がずいぶんいるんだぞ

日本の女で海外で股開きまくっているのがそれなりにいることも誇張して伝わっているし

だからこそ信じる外人もそれなりにいるし

その上で、人種差別したがる人間が食いつくんだよ

2008-07-02

http://anond.hatelabo.jp/20080702233827

横から茶々をいれるけど、企業の謝罪文って、あんなものだろう。

吉兆のオカミみたいに、泣きながら毎日の社長が会見すればいいのか。

俺も、毎日のあれは、低俗ウンコサイトだと思う。

だけど、いつまでウンコをひねくりまわしたら気が済むのか。

あんなもの、まともに取り合う外人はいない。

CNNのこぼれ話みたいな、バカニュースのコーナーがいきすぎたんだな、って

一読すれば明らかだろうが。

http://anond.hatelabo.jp/20080702224514

工作員じゃなきゃ、相当リテラシーが足りないぞ

WaiWaiに関わってない毎日新聞記者を、誹謗中傷するのは正義だとは思わない。

法的措置を取られても、しかるべきでしょう。

このアナウンスが燃料投下になるのは、おかしい。

未だに元の投稿は確認されていない

このアナウンス2chの悪評を利用した事実無根印象操作の可能性がかなり高い

謝罪文については、非がある事は認めているでしょう。

お詫びを申し上げると書いてあるし、担当者は処分された。

良く文章を読め

非は認めていない、撤回もしていないし、訂正記事も出していない

謝罪文っぽいものを出しただけ

担当役員は形だけの処分を受けただけで昇進している。

そして英文の元記事の方は削除しただけで、

内容が事実だったので政府から圧力を受けたとミスリードしている

吉兆クラス不祥事だぞ

2008-06-03

http://anond.hatelabo.jp/20080603093616

元増田だけど、一般論として書いてるのに、最悪の例である吉兆を出されても困るw

あそこぁどーしょうもないw

潰れて当然w プライドがないしな。

まあどんなとこでもコスト意識は当然あるだろう。

俺だってたとえハシつけてないにしろ、誰かに出されたメシを食う気はしない。

ただ、毒入り餃子産地偽装とかと違って、使いまわしに関しては、俺たちの日常生活(食べ残しをしないってこと)から、

食生活の不安のひとつは解消できんじゃね?って言いたかったんだよ。

ちなみに、

知り合いのレストラン経営者が言ってたんだが、

彼は客が残したものを食うそうだ。

なぜかって?

客が残した=料理に不備があったんじゃないか?と考えるからだそうだ。

実際問題、料理って一発勝負だから、究極的に言えば、食わなきゃ味の保証はできない。

手をつけまいが、食べ残しだろうが、自分で食って確かめる。

料理の質が悪くて残したのなら、ちゃんとシェフに注意しなければいけないわけで、食べ残しを使いまわす方がもったいない

そういうところが、プロだと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20080603080619

吉兆のどこが被害者だよ。「もったいない」じゃなくて「コスト削減して金を儲ける」があいつらの行動原理だろうが。

もったいないから残さず食え、だけ書けばいいのに、加害者被害者とかわけのわからんこと書くから悲惨な文章になっているな。

2008-05-28

吉兆というのれんで、営業することは許されないと考えました

凶兆という名で再出発。たぶん。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080528-OYT1T00411.htm

2008-03-01

アブソリュートラップ <後編>

TRACK8(INSTRUMENTAL)

 トゥルルル、ガチャ

 電話ベルが鳴った。

 「はい、もしもし。----ですけど」

 「あたし、分かる?」

 「うん。どうしたの?突然に」

 「別にどうもしてないんだけど、忙しい?」

 「いーや。何もしてないよ。暇だったけど」

 「…あのね、さっきテレビで怖いドラマ見ちゃってそしたら電話して言いたくなっちゃった

 「どんなの?」

    ↓

 「別にそんだけ。用はないんだ、じゃぁね」

 ガチャ

TRACK9

 待ち合わせ。と、いう行為は非常に楽しいことであると同時にとてつもない苦行でもある。その日は僕は極小Tシャツにデッドストックのブーツカットジーンズエナメルビルケンサンダルという出で立ちでひたすら彼女を待っていた。風のない日でおまけに正午、じりじりと僕を責めたてるものが太陽でなかったら一体なんだろう。焦燥、字面からしてもう、焦がれている。遅れること20分彼女はやってきた。いつもパンツルック彼女スカートを履いている。吉兆と緊張。

 昼食はでたらめに飛び込んだ店でとった。その割にはまぁ、美味しかったので、良い気分で店を出て電車に乗って移動する。ガタンゴトン。語っとこう、肩の力抜こう、と聞こえる。従い、彼女と語る。

 彼女の話は長いので省略。

 「へー。そうなんだ」

 とりあえずのところそんな風にあいずちを打っておけば問題ない。一応、カタルシス

 「今日スカートなんだね。初めて見た」

 「いつもはね、汚れちゃうからパンツなんだけど。足太いからあんまし履きたくないんだけどさ、今日はね。あたし、デートのときしかスカート履かないんだよ。どう?」

 「いいね」

 色々いい。色も良いし、もっと履いたらいい。

 様々な店がひっきりなしという感で立ち並ぶ雑多な、滅多に歩かない、街の通りを見て歩く。それはもう本当に様々で、古着屋、雑貨屋などをはじめに目に入った順に立ち寄った。僕も彼女も何も買わないし、何か目あての物があったわけではないのだが非常に楽な気分になれた。肩の力が抜けたという感じか、顔を合わせるのが3度目とは思えないほど僕達はリラックスし、それ以上に親近感が2人の周りの空間を包み込んでいた。呑み込んでいた。淀みが飛んでいた。

 夕方になると幾分風が、心地良く吹き始め、人々の頭髪を、柔らかく揺らす。僕の崩れた頭髪も、あっちも、こっちも。いつもおろしっぱなしの髪をバレッタで巻いて揚げた隣の彼女をも。もう。

 「はぁー。疲れたね」

 「うん、生き返った」

 喚き、歩き疲れた僕達はファーストフードの店に入りその体に飲み物をひとしきり流し込んで、そう交す。まるで仕事後のサラリーマン居酒屋でやってるみたいにだ。彼女の話を聞いていた。彼女はとてもおしゃべりな子で、そうそう黙り込むことはなかった。ハンバーガーを食べていた僕の口の周りはもはや壊滅的状況といった装いで、その被害情況は両手、トレイにまで及んだ。僕はハンバーガーだのがうまく食べられたためしがない。だったら食べるのよすのが良いんだけど。

 「もう。汚いなぁ、あたしが食べちゃおうかな」

 と言って大きく口を開けてかじりつくふりをする。ライオンみたい。

 やっとのことで食べ終えた僕は、

 「そういや、何か用事があるんじゃなかったっけか。何時に何処?もうすぐでしょ?」

 と尋ねた。外れない。

 「そうなんだよねー。あーあ、どうしよう」

 「すっぽかすのはまずいでしょ」

 「うん…」

 力なくそう答えてからいつも元気な彼女は次の瞬間しゅんとなって

 「…もっと一緒に居たいな」

 ぽつり。

 ここは駅付近、駅構内へ向かう人出て来る人どちらの人も皆せわしなく歩いている。足音だけが彼等の存在証明、そして僕等も、その存在を立証すべくお互いに優しく注意深く手を振る。彼女はもうすっかり笑ってそのたてがみの様な頭髪をゆさゆさ差し込む陽光で金色に光らせて今もう一度手を振った。もう1度揺すった。

 僕達は一体どうなるんだろう。願望だけが宙に浮いて。振り向いて。

 真夏のライオンキング

TRACK10

 僕と彼との一旦。

 暑い暑い気が触れる寸前の夜、俗にいう熱帯夜。基本的には気が滅入ってヤダ。でも、ちょっと素敵じゃない?

 「夏はまずコロナから始まるよな。コロナ2本、何か食う?」

 「いらないね。酒を飲むときは何もいらないんだ。しいていえばピスタチオくらいあれば申し分ない」

 「そうだった。じゃ、ピスタチオも」

 ウェイターにそう告げると快くカウンターに入っていった。無音で「いい」って言った。えらく少ないオーダーに嫌な顔をする店というのは結構世の中にはたくさんあるものだ。そんな中にあって稀少といってもいい店。だからよく行くお店。

 「最近さ、どうしてんのさ」

 「別に。どうもしないさ」

 「でも呼び出したからには何かあったんでしょ。少なくとも」

 「ただの世話話だよ」

 世話話というのは世間話のことだ。

 少し遡ろう。ちょっと盗聴っぽく。

 「はい?」

 電話に出た僕の耳に聞こえてくるのは紛れもない彼の声だ。

 「あのさ、ちょっと出れない?」

 「いいけどオールとか無理だぜ。君と違って明日も学校があるんだから」

 「あるのは知ってるさ。毎日ある。さらに言うなら君が行かないことも知ってる」

 「わぁったよ」

 「場所は分かってるだろ。何時に来れる?」

 「8時」と、僕。

 「ということは9時だな」

 彼の失礼な言葉電話を終わらせ部屋に戻り飲みかけコーラを飲んでしまうとそのあとでゆっくりとマールボロを吸う。ゆっくりと支度をした。

 「ごめん、遅れた」

 時計は8時45分を指している。

 「いいや時間通りだよ」

 こういうことを分かっている存在だ。ぞんざいか?

 「また夏が終わるよ。1人者の夏が」彼。

 「そうかい。嘆くことでもないと思うけどね」と、僕。

 「まーね、君は顔がいいからね」

 といつも言う口癖を言って5杯目のカクテルを飲み干す。とはいっても彼の飲んでいるのは全てショートカクテルの強いものばかりだ。僕だったらもうストップなのに彼はまだ飲むつもりらしい。積もることでもあるらしい。

 「オーダーいいすか?チャーリーチャップリンスレッジ・ハンマー

 「ああ、俺、結構キいてきたよ」

 「でも飲めるだろ?」

 「俺何か食おうかな。あ、これ頼んで。ナスとミートのオープンオムレツ、これ食いたい」

 「オーケー」

 僕は吸いかけの煙草を灰皿で揉み消し、新しい煙草に火を付ける。僕も彼もはっきりいってチェーン・スモーキングに近いのだ。そして料理を食べる。僕達は当初の予定通り身のない話を山ほどした。見ない未来の話や、なにか、そういう意味では今日ノルマクリアしている、現実的にも比喩的にもお腹一杯だ。だけどどんなに話し合っても分からないことだらけだったし、どんなに飲んでも食べても飢えも渇きも消えなかった。僕はそろそろ答えを欲している。そして、バックグラウンドはレゲェミュージック。ワン・ラブ。笑う。

 「どうだい?」

 「どうだろう?」

 夜はまだまだ終わらない。

 僕たちはまだまだ笑い終えない。

TRACK11(INSTRUMENTAL)

 僕は今まで数多くのものを憎んだけれど、このときのベスト1は美術予備校の講師だ。僕は天秤にかけられ、結果彼女に拒まれた。それだけだ。だけど秤に乗せられる気持ちなんて秤に乗ったことがある人間にしか分からない。僕は偉大なる日々から日常へと帰っていく。

 あるいは僕が憎んだのはこの僕自身だったかもしれない。もう忘れた。

TRACK12

 僕ともうちょっとマシなものとの会話。

 『ほら、言わんこっちゃない』

 「何が?」

 僕は怒っている。

 『分かったろ?』

 「だから何が?」

 『僕が話したいのはそんな君じゃないんだけどな』

 「いいよ、あきらめついたから」

 『そう?』

 「拒絶したい奴はすればいいさ。僕はそれほど何もかもに関心があるわけじゃないんだから」

 『ただの負け惜しみにしか聞こえないけど。未練たっぷり。直視出来ない、まともに見れん』

 「それも1つの見解でしかない」

 『まだ他人がうらやましい?忘れた?あの日、君は道標を見つけたんじゃなかった?なら進めよ。君が今嘆いているのは大前提事実だぜ、うかれて足元すくわれただけだろ。だいたい何をうかれてんだよ。君は何も知らなかった、それだけだろ。大きな勘違い

 「裏切られた気持ちを知らないからだ」

 『なら言ってやる。求めればあたえられるっていうのはナメてんだよ。子供か?何でも向こうからやって来るのを待ってんのか?耳かっぽじれ。求めよ!渇望せよ!そして進め。これが本当だ。この先はない。与えられん』

 「…」

 『泣いたってだめだよ』

 「どうしたらいい?」

 『大丈夫、きっとうまくいくさ』

 その夜、誰も見てないのを確認してから泣いた。

TRACK13(INSTRUMENTAL)

 そらで言える電話番号を押し彼女電話をかける。時の流れと一緒にプレッシャーも流動しているのだ。なぜならもう合格発表の時期だからだ。

 「どうだった?」

 僕と彼女では専攻が違うのでこの聞き方はおかしい。まるで一緒に受けたみたいだ。

 「そっか、俺の方もだめだったよ。今度のはいつ発表?何処?そんときにまたかけるよ。じゃぁね」

 別に彼女恋人でなくともできることはたくさんある。あるいはただ未練がましいだけかも知れない。それはそれでかまわないのだ、僕に重要なことは正しいベクトルであること。これだ。

 ××美大の発表の日、僕はすぐには電話をかけることができず少々ごたついてしまい結局かけることができたのはその何日か後になってしまった。胸を早く打ちながら、受話器があがるところを想像したが電話に出たのは彼女ではなかった。

 「この電話番号は現在使われておりません(繰り返し)」

 後にも先にもこれほど途方に暮れたのはこれっきりである。

TRACK14

 時の流れはきっと冷たいんじゃないかと思う。非情という意味ではなくて体感温度として、ちょっとした心象表現だ。下らないことを言ってみたかっただけ。そして、今だ僕の体もその流れの中にある。聞き流して。

 いや、溶かして。

 ハイ・シエラの谷でとれた水の冷たさで僕の右手はもはや麻痺し、何も描けない。はっきり言って逃げ出したかったけれど一体僕は何処へ逃げたらいいんだ?そんなわけで僕は日常の中で小さな現実逃避を繰り返しては、ぶりかえしては、熱病に執拗に、連れ戻されていた。

 僕には浪人という立場があり、やるべきことがきちんとあったがその答えをまるで別の方向で弾きだそうとするみたいに足掻いた。足掻いて、足掻いて、その跡で凍傷で焼けた赤い手を見て、そして、そのことからまた逃げるように他のことで代償行為としたのだ。言ってみればこの時にひょんなことで出会った娘と何度も、映画を見るための2時間限りのデートを繰り返したのだってその一環でしかなかったかも知れない。

 良く晴れた平日の昼間に近場の公園文庫本を読みながら、溜め息をついた。いまだ、僕の右手はかじかんだままである。

 あがけばあがくほどより深い溝にはまってゆく、それが僕に限った話かどうかは知らないけれど。アリジゴクっていうのがあるけどとても悲惨なネーミングだ。もう、本当に。誰がつけたか興味ないけれど、そんな名前をつける奴こそが深い溝の底で未曾有の苦しみを味わうがいい。

 僕は予備校にまた通い出した。大好きなマイナーなクソ映画もあらかた漁りつくし、しまいには見るものなくてフェリーニまで見た。夜な夜な飲み歩き、好きでもない酒を知らない人間と飲むのももううんざりした。近所の公園なんて僕の縄張りみたいなもんだ。やるべきことをやる時期、そう判断したのだ。ゆらゆらゆらゆらクラゲのように気楽に海水と愛の巣をつくる話は破談した。求愛する相手も無くし、色んな居場所を追われたけれどラッキーなことに僕にはまだやらなければいけないことが残っていた。僕はついてる。

 相変わらず判で押した様に定時に行くことは無理だったけどそれでも少しは救われた。

 ピリピリという擬音が聞こえてきそうなほど押し差し迫った空気の中、僕は浪人2度目の受験を迎える。そんな中に在っても僕はふっきれないまままるでコンクリートプールで泳ぐ気分だった。

 具合が悪くなるくらい考え事をして僕は生まれ変わる夢ばかり見た。1度だけ大学生に生まれ変わる夢を見た。勿論、笑い話だぜ。

TRACK15(INSTRUMENTAL)

 いよいよ試験の日程も押し差し迫るといった最後の前日、友達がお守りをくれた。実際に彼が身につけ、数々の合格をむしりとったラッキーお守りだからといって僕にくれたのだ。

 そして、僕は合格した。拍子抜けした。

TRACK16

 僕は大学生になり、あくせくと大学生をまっとうし、わだかまりとアクセスしたけれどそれが何だっていうのだろう?僕は考えられないほど学校に通い恋をすることもなかった、何事もなかった、暇がなかったわけでもないし余裕がなかったわけでもない。浪人中に比べればさほどの欝没も感じない。歳をとったせいか、はたまたそんな時代なのか知んないけどな。

 ただ僕は絵を描いていた。派手に遊ぶこともなく前から付き合いのある友人と付き合い、本を読み、そして絵を。辛かったことを忘れないように、嬉しかったことをかみしめるように、恥ずかしい自分を戒めるように、何よりも自分自身の僕という存在の力を知りたくて。

 そして、まだ、在りたかった僕になりたくて。

TRACK17

 蟻はただ働き、そしてそういう自らを肯定した。そのおかげでかつての僕を知る人などは変貌ぶりに驚嘆の声など挙げてみたり、またある人は近づき難しと距離をおいた。何も考えない、蟻は死など恐れない。死への行進、日付だけが更新。そんなの怖くなかった。ただ、そのシステムが変わるのが恐ろしかった。何かが変わるのが恐ろしかった。でも、案の定何かが変わる。

 僕はある女の子と出会った。それは特別にマーキングしておかなければとても目立たないような特徴のない毎日に降ってきた、だから僕はその娘が特別だとは少しも思わなかったのだ。

 電話が鳴る。その内容はとても事務的に終始しつつ意図の分からないものだった。予想外の人物、ただの1度以前に引き合わされただけの人物が電話の主とはいえ、特徴のない平穏な毎日の中にある僕はこの出来事の持つある種の特殊性に気付かずにいたのだ。

 そして2度目の電話も鳴る。

 「もしもし 覚えてますか?」

 消え入りそうな声。

 「ええ、覚えてますよ」

 遥か、遥か遠くから語りかける言葉

 そう。堯倖に等しい毎日はとても当たり前の顔をして始まったのだ。キングダム

 実際に会った彼女の中の王国は、かつて様々な人の中に垣間見たような理解の範疇を超えるような代物ではなかったし、逆もまたしかりだったのではないだろうか。

 なんとなく信じられないのは、今こんなふうに生きていること。ただその喜びは宙に浮かんで輪郭もはっきりとすぐ鼻先にあるみたいなのだけれど、蜃気楼みたいに決して届くことはないのかもしれない。物事は現実的であればあるほどそのリアリティを失っていく。誠実であろうと思えば思うほどそれが叶わないようにだ。

 世はなべて。僕は儚む。

 そして、一筋の光明

TRACK18(INSTRUMENTAL)

 最初に体を重ねてから数ケ月経ったある日、僕達は共同作業を終えた。それは本当に思い掛けないぐらい突然にやってきた。僕はこの時やっと誰しもが容易に掴み取ったであろうリアルを手中に収めたのだ。

 彼女は笑った。

 僕も笑った。

 何かが起こりそうな予感がする時は必ず何かが起こる。僕の得た貴重な経験則のひとつだ。

TRACK19

 人は忘れる生き物だから、人は忘れる生き物だから、人は忘れる生き物だから。

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 オーケイ、ドント・スリープ

 男は言った。

 「信じているか?絶対の、完全無欠の、無制限の、無条件の」

TRACK20

 夕方4時頃目が覚めた。

 頬をつたう涙の正体は一向に分からなかったが、多分コンタクトを外さずに寝たせいだろうと解釈した。大学夏休みに入っていて特にすることがないのだが埒のあかないことにいつまでもかかずらっていることはあまり好みではないからだ。さてどうしようと考えて外食しにいく事にした。

 身支度をして部屋のドアを閉める。

 僕は随分と長い間喋り続けた後のような疲労感と、倦怠感、凄絶とも言えるかつてない空腹に襲われていた。そしてあまりに腹が空いて相当笑えてもいた。炎天下の下、こんな体を引きながら繁華街まで出るのはどう考えても億劫だった。駅に行くまでには定食屋だってあったし、それこそラーメン屋や各種飲食店の類は数え上げたら切りがないほど存在したのだけれど、何故か僕の足は駅に辿り着き、そして疲弊しきった体はというと、駅のホームに立ち、新宿行の電車を待とうとしていたのだ。辟易とした。

 平気?いや、平気じゃない。今何故か僕の体は睡眠から覚めたばかりだというのに随分と疲弊していて、風邪をひいたのか何か分からないけれど異常な倦怠感があったのだ。喫煙所でバカスカ煙草を吸いながら、僕は癇癪を起こしそうだった。どんな解釈も無用だった、もう、電車がホームに入ったからだ。どうも僕は乗る気らしいし。

 新宿の街で食べたものはといえば、それが果たして自分の住む近所で食べたこととそうも結果が変わるとも思えないようなメニューを選択してしまったし、それでなくとも、まともに考えればわざわざ新宿電車に乗って飯を食いに来る意味は何なのかと、自分に問うていた。腹が朽ちるとそれも馬鹿馬鹿しくて良い方向に笑えてくる。満腹になった今でいえば、そんなわけの分からない自分が、少し気に入ってきつつもあったのだ。

 大学夏休みに入ってからというもの、怠惰な生活に、対話なき生活に、僕はすっかり馴れてしかも親しんでしまっていた。基本的に自炊で食事を賄う僕としては外出することもなかなかなくなっていた。まぁ、念願叶うといってはおおげさだが、いい機会でもあった。

 ファッションビルの1番上から順に眺める。店舗に入る服屋を物色する。僕は必要に迫られない、狭められない、そんな買い物が好きだった。もう、若い者ではない僕には最先端の流行は必要ではない。購い者でもない。

 ひとしきり人ごみを満喫し、ポケットから煙草を取り出して、目的もなく歩く。人の流れにうまく乗り、集団の中手に、苦なく波に乗り、咥えた煙草に火をつけた。映画の巨大な看板を目にして、胸に何か去来する。僕には何も、分からない。

 信号の青い点灯を待たずに、跨がずに、すぐ手前の白線を踏む。人の織り成す濁流が交差して、甲翳して、ふたつの流れの交わるところで僕は前方から歩いてくる若い女性の姿が目に止まる。歳の頃も同じぐらいで、髪が肩よりも短く、白い開襟のシャツを着ていた女だった。堪らない程多くの人間といっぺんに交錯するようにすれ違う。目を覆うようにして翳した手の甲の影から、急に涙が込み上げて、歩きながら振り返ると個と解けた濁流は散り散りになっていずこへと消えた。

 僕は吸いかけの煙草をもう1度大きく吸ってから、迷うことをやめた。

2007-12-06

もうケンタッキーでは食べない

もうケンタッキーでは食べない

もうマクドナルドでは食べない

もうミスタードーナツでは長い間食べてない

もう吉兆には行かない

もうikariでは買わない

オリジン弁当関西にない

不二家も買わない

博多明太子も食べない

赤福白い恋人は嫌いな人に贈る

雪印は買わない

ヤクルトも買わない

日本ハムは優勝おめでとう、でも買わない

もうアメリカ産牛肉は食べない

比内地鶏も食べない

みんなカイワレを食べよう

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