はてなキーワード: 政権交代とは
もちろん直接の原因がこれなことは論を俟たない。
安倍さんに比べてどうなの感が出てしまってる。反自民の人からすれば安倍政権も菅政権も変わらないだろうが、その人はもとより不支持だった筈なので支持率低下の理由にならない。
民主党から交代した安倍政権は「私を支持しないと野党に政権交代してしまうかもしれませんよ」という脅しが使えた。しかしその後の国政選挙で野党は連戦連敗、離れたりくっ付いたりを繰り返していて政党支持率も低迷。安倍政権から菅政権へ移行する際も存在感なし。現政権を積極的に支持するわけではないが野党に政権交代してほしくもないという層が、安心して不支持を表明できる状況。自民党内で適任者に交代すればいいじゃないか、と。
なぜ自民がどれだけダメでも野党(特に民主)に票が流れないのか、の話がここんとこバズっていたけれど
イデオロギーの話が多くて、割と重要だと思うのに地方組織の話があまり出てこないので、私見をまとめてみた。
地方の有権者は国政の問題より、自治体の運営実績を判断基準にしている人がけっこういるのだけれど、この層をほとんど取れていない。例えば2019の統一地方選の結果(リンク先)見れば一目瞭然で、対抗軸が自民VS自民(県連)かVS保守系無所属ばかり。
https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_election-local20190408j-01-w600
統一地方選はそれだけで普通の知事選より8%投票率上がるから、本来野党に有利なはずなのに土俵にすら上がれていない。知事のうち野党系(民主以外&元野党現無所属も含め)は相乗りまで加えても11(山形、岩手、東京、埼玉、大阪、静岡、石川、長野、滋賀、愛媛、沖縄)。民主除名→自民推薦の青森入れても12。うち、東京・大阪・滋賀は地方政党。
元々民主党は国政選挙のための政党で、地方は国政選挙の下請くらいの扱いをされていた。例えば2009年の地方選ではその地方の問題ではなく政権交代を中心に訴えたし、国政候補者選定も地方議員からの抜擢より公募が重視された。そのうえ政権喪失後は中央で数合わせの離合集散するたびに、地方組織はダメージを受けて立て直せないまま弱体化していった。
対して自民は、この手の離合集散から無縁だったおかげで地方組織は温存されたし、影響力を失うこともなかった。公明党がいるのも大きいが。結果地方での存在感は、大げさに言うと自民系の内紛の際の数合わせのコマか、国政選挙の時だけ湧いてくる連中、にまで落ちてる。
おまけに、中央と地方の人材の流動性も自民より弱い。地方組織が弱いから地方で絵が描けず、中央から人も来ず、勝負できずにジリ貧の悪循環が続いてる。野党で例外は維新(大阪限定)ぐらいか。「大阪」があるからそれがショーウィンドウ兼補給基地になって中央でも存在感を維持できてる。
これらのために地方から上がってくる情報の質と量と多様性が自民に遠く及ばないことも、民主政権の失敗の原因の一つになったと思う。陳情や会食もはてなだと嫌われているが、地方から情報を吸い上げるパイプにもなっているわけで、それを否定するなら代替システムを用意すべきだった。この懸念は政権奪取前に一度議員や秘書と話しする機会があった時に言ってはみたんだが、どうも危機感をもっていないようだった。
残念ながら、当時の民主が選んだ「生の情報不足をメディアと理論で代替する」方法は地方との軋轢になって噴出したし、思い込みで動く口だけの連中というイメージを広めてしまった。
政権を失ったあと民主が取るべき方針は、地方組織を地道に構築して知事の座を取って実績を積むことで、野合して看板掛け替えることではなかったんじゃないか。自民が強くなったわけじゃない。保守系無所属知事の増加が、「自民も野党も支持できない(でも強いて言うなら民主以外)」って声の反映だと思うし。
どぶ板しろとは言わないが、特に民主系はもっと地方に張り付いて運動家以外の声を聴いて「野党も地方を救える」って絵図を書いて実践する体制作れないとこの状況は変わらないし、なにかの間違いで政権取れてもまた失敗する可能性が高いと思う。
自分が社会人になって大部分が安倍政権であったが、振り返ってみると安倍さんが総理大臣で良かった(自分にメリットがあった)と思っている。
かなりの氷河期で就職にとても苦労したが、苦労して入った会社も、特段給料は高くはなかった。
当時は希望の職種(SE)に就けただけでも御の字だと思っていて、仕事はやりがいを持ってやっていたと思う。ただ給料はついてこない。
どこも不景気だという話が多く、生活をしてわずかに残ったお金を貯金や投資に回していた。
解散するというニュースが出ただけで、ドル円と、株の指数が一気に向上したことを覚えている。
その後半年くらいは右肩上がりに経済の指標は回復し、給料の安さは変わらないながらも、経済活動の末端を担っていた一人の社会人として未来に希望を持てた。
経済の指標は自分の資産と非相関ではあるが、世の中で恩恵を受けている人がいるし、うまく自分の財政も良くしていこうと思えた。
その後転職をしたり、ITエンジニアとしてもそこそこのキャリアを築けてきたので、経済的に余裕も出て、割と自由に働くことができている。
他人よりは学習もしていたし、自分でキャリアを選べるように、考えて働いた。
ただ、今のように自由に働きながらそこそこの収入が得られるようになった要因は、自分の努力だけではなく、
あの経済的にしんどかったタイミングで政権交代し、その後の経済政策が恩恵を与えてくれたようにも感じている。
最近あかん事が色々取り沙汰されているが、自分にとっては重要度が低いので、安倍政権の評価は概ね良かったという認識は変わらない。