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2024-11-09

anond:20241108232233

たまに「特許中小企業を守るための仕組み」とかぬかす奴がいるけど、クロスライセンス協議内容からすると、やっぱ特許制度って大企業が圧倒的に有利じゃんね

2024-11-08

パルワールド特許の件、匿名で居たいなら迂闊にブコメしない方が良いよ

パルワールド任天堂特許の件、うっかりブコメするとポジションバレするから気を付けた方が良いよ。

もちろん俺もバレたくないか増田に書くよ。以下、具体的な解説置いとくね。

なんでバレるか(特許書いた人向け)

分割特許の件とかで素っ頓狂なブコメしてるのとかいるじゃん。知財研修で寝てても自分で書いてたら変だってわかるやつ。

そういうの迂闊に指摘しない方が良いよ。特許パテント)についての研修受けたりとか、自分特許書くのって、思ってる以上にポジション推測されるよ。

ああ、あいつ旧なんちゃら系の関連会社社員だな、とか。拝承までいかなくても、結構クセあるから

例えば、知財研修ゼロックス特許を潜り抜けてキヤノン複写機開発した、というエピソード知財研修で受けた、みたいなの、どの分野でどの年代かも推測できるから

先行調査を紙でやったとか、ハチャメチャに歳バレるよ。

特許について詳しくない人向け

日本ものづくりの国なので、実は通勤電車に乗ってるサラリーマンのうち、わりあい多くの人が特許を書いたり、出願したことがあります

そして当然のように他社特許侵害せずに開発を進めるのクッソめんどくさいので、同業他社とはクロスライセンス契約を結んでいます

要は、お互いの特許侵害については、まあ、ナシってことにしようやって契約ね。

ポイント契約時に「うちの方が多く特許持ってんだから、これぐらいは払っといてくれへんとな」みたいな、特許の数と質で争うところ。

なので、クロスライセンス契約を結ぶ多くの企業では、社員に対して日常的に「タマもってこんかい!」とばかりに特許を書くのが半ば強制されています

良い特許を多く持ってる方が有利に契約を進められるってことね。

からまあ、登録特許として成立する)まで行かなくても、出願したことがある人は世の中結構な数いるのです。

うっかりコメントしたくなる人向けの、分割特許の超簡単説明

特許早い者勝ちだけど、出して後から変えることはできないよ。ただ、削ることはできる。

もうちょっとだけ詳しい説明

日本での特許先願主義(先に出願した方が勝ち)なんだけど、新規性(新しいか)や進歩性(ちゃん創作たか)等を確認されてから成立します。

あと、発明を広く公にすることで公共利益になるようにする代わりに一定期間独占して良いという性質のものなので、成立後も定期的にお金を取られます

なのでまあ、一刻も早く出願したい人が特許庁に群れを成すんだけど、実際に特許になるのってその中のごく一部なのね。

そして、鉄の掟として、一番最初に書いてあったこから変更はできないの。ただし、限定はできる。

どういうことかと言うと、内容を広げたり変えたりすることはできないけど、小さくしたり狭めることはできるの。

から可能な限り馬鹿みたいに広く特許出願しておいて、あとから狭めるのが一般的

特許から「これは既にあったじゃん(公知)」とか「これは容易に思いつくだろ(進歩性なし)」みたいな指摘があったときに、「あー、じゃあここ削ります」とか「あーじゃあこの請求項で限定しますわ」みたいにやりとりすんの。

そうやって拒絶通知書を受けては手続き補正書を(弁理士が)書いて、ようやくやっぱダメとかじゃあ特許OKとかなるわけよ。

分割特許コメントについて

「分割特許にする」というのは、「すでに出してある特許範囲限定的にして、先にそこだけ認めてもらう」という戦略の話なの。

エスパータイプで出願しておいて、ミュウツーだけ切り出した(分割した)、みたいなイメージね。

ミュウツーで出願しておいてゲンガーにしたりはできないの。

これ、特許出願には金がかかるので、書いたことがある人は弁理士とか知財担当者からパーセント指摘される。

まとめ

特許って出願は良くするけど、実際に特許になるのはすげー少ないよね。

特許になってるってだけで超スゴイことなので、関わったことある人は誇りに思おう。

ただ、逆に言うと結構色々バレるので、バレたくない人はなんか言いたくなっても黙っておこうな。

サブマリン特許について言及しようとしてるソコのオマエ!歳がバレるから言うな!もう2024年だぞ!

2024-09-21

anond:20240921124543

訴訟後の記事を見つけたけど、社長防衛用と明言してるんだよね。

https://www.itmedia.co.jp/business/spv/1802/07/news114_2.html

コロプラVR仮想現実ゲームを中心に多くの特許を保持しているが、自社の特許戦略については「自社を守るためと、他社と円滑なクロスライセンスを築くために特許を取得している。他社から特許料を得ることを目的としたものではない」とした。

anond:20240920173224

これ。

特許を守れというのはそうなんだけど、そもそもその特許内容が本当に新規性進歩性があるのか怪しいものが多い印象。

増田民は他サイトどうせ読まないだろうけど https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ で任天堂とかメーカー名前検索するとなかなか面白い

出願レベルだけど、2つのアイテムを合成したとき名前自動生成するとか、ファストトラベル中に移動前後マップを表示させるとか、某いかシューティングのリスポーン時の挙動もある。こういう細かな挙動も含めて、任天堂だけでも3000以上ヒットするのを、インディーが金かけて調査して全部回避するというのは確かに現実的ではないんじゃないかな。

このあたり面白い

https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20210422156/

https://jpaa-patent.info/patent/viewPdf/4278

大手は守るために全部特許を出願できるし法務チェックもできるけど、インディーは小さいので一発当たった後に訴訟となったら恐ろしいだろうね。(P社はしらん)

もちろん丸パクリは許せないものだし、世界観機能最初に作り上げたメーカー保護されてほしいという願いはあるのだけど、守る方法特許しかないと、細かい機能で高額な特許申請を大量出したり、クロスライセンスだせる大手しか勝ち目がなくなってしまうので、なにか別な方法が欲しいところ。

悪法も法で確かにそうなんだけど、そんな内容で特許なのみたいなもの胸三寸になってしまソフトウェア特許の現状は健全じゃないなぁと思います。これは任天堂に限らない。

P社が荒らしたようにみえから燃えるけど、K社の訴訟とか、最近はやりのAIとか結構立場によってコメントが変わっている印象。システム作風著作権で守るのは強力すぎるけど、いずれにせよ最終的にはなんらかの進歩を阻害しない方法で、各々の作品保護されるといいですね。

2024-09-19

任天堂ステルス特許って経済害悪じゃないか

特許制度というものゲーム業界と合っていないように思う。業界常識をわかっている同業ならクロスライセンスで許すけど、空気を読まない新規参入は幅広い基本特許で刺す、というのは寡占市場邪悪企業がやっていることだ。特許制度によって経済厚生が下がるケースに思える。

特許制度重要性はよくわかる。薬品業界の発展は特許制度がないと遅れるだろう。画期的材料の開発とかもそうなると思う。ただ、ゲームソフトウェア面に関しては、ブランド名著作権、それに不正競争防止法あたりで保護すれば十分で、それ以上の保護はいらないんじゃないか特許制度ゲームソフトには適用されない、となったとしても、そのことでゲーム業界の発展が遅れたりして消費者に害を及ぼすとは思えない。ある程度の操作性はゲーム会社を超えて統一されたほうがユーザーにとってはプラスなことを考えると、特許制度ユーザーに直接害を与える制度に思える。実際大手ゲーム開発会社間では適用されてないわけだし。

たぶん、ゲーム業界が日々急速に発展していて、すれ違い通信とか今までできなかったことがどんどんできるようになり、あまり基本的特許を取れてしまうことが問題なんだと思う。自動車業界でいうと、ブレーキペダルを踏むと後ろのランプが光る、とか、曲がる方向にランプを出す、みたいな特許許可されるようなことが起きているのではないか

ちなみに、薬品とか材料ゲーム業界の違いは、基本的技術革新業界内で起きているのか、外部の産業、とくにゲーム業界なら、電子部品産業の発展を受けて作っている要素が大きいのか、の違いだと思う。すれ違い通信とか、基盤となる電子技術の発展には任天堂関係してないでしょう。だから特許制度存在依存するような研究開発はあまりないのではないかと見ていて思う。現在のこの技術を前提とすると、こういうソフトウェア自然だよね、というのが特許になってしまう、というか。

任天堂ファンとして今回の訴訟は残念

※補足を追記しました(+誤字指摘いただいたので直しました)

任天堂は保持している権利行使しただけなので、これは一任天堂ファン、そしてゲームファンとしてのお気持ちしかない。

任天堂世界的な大企業に育てた山内溥言葉に『遊び方にパテントはない』というものがある。これは各社で技術を真似し合って業界を発展させて行くべきと言う趣旨発言だった。実際当時の任天堂はスペースフィーバーというインベーダーゲームの(パルワールドより余程悪質な)パクリゲームを売っており、そこから現在オリジナリティ溢れるゲーム会社に成長していったのである

そう言った思想を受け継いでなのかそうでないのかはわからないが、任天堂はこれまで防衛目的特許運用していたように少なくとも傍目には見えた。またコロプラとの訴訟についてもコロプラぷにコンのライセンス商売をしようとしたことに対して、オープン文化を持つ任天堂が対抗したという見方があった。

しかし今回の訴訟は違う。他のインディーゲームにはお目こぼしを与えておきながら、パルワールドポケモンっぽいデザインで気に入らないし意匠権では戦えなさそうだから特許で殴ったという風にしか見えない。そしてこう言った訴訟が起こったと言うことは、今後も任天堂デザインを真似して任天堂の機嫌を損ねると(デザイン合法であっても)訴訟を起こされるリスクインディーゲーム市場全体が負うことになる。しかもその基準権利侵害有無ではなく、任天堂仁義とか面子かいったウェットな判断依存してしまう。

冒頭で書いたとおり、根本的には任天堂権利行使しただけの話であるしかインディーゲーム開発者権利的に全てクリアゲームを開発することは事実上不可能であるし、基本的にはお目こぼしがある故に、どこに埋まってるかわからない任天堂逆鱗を気にしながら開発せざるを得ない状況はあまり健全ではないように思える。

長々と書いたが、ゲーム人口の拡大を掲げる任天堂過去自分達を忘れて歪な状況を作り出そうとしていることが、任天堂ゲームファンとして非常に残念でならない。

以下、補足

権利的にクリアインディーゲームの開発は事実上不可能

例えばコロプラぷにコン訴訟では、ぷにコンの他に『他のプレイヤーフォローしてメッセージを送ったり協力プレイを行う』、『障害物に隠れたキャラクターをシルエット表示する』、『スリープモードから復帰した際に即座にゲームに戻らず確認表示をする』と言ったような白猫に限らず様々なゲームで見たことのある機能侵害対象となっています。また任天堂をはじめとした様々な既存ゲームメーカーがこう言った広範な特許を取得しています

インディーゲーム開発者が『よくある』機能実装するとそれはどこかの会社権利を持っている可能性がありますし、機能実装にあたって弁理士特許調査を依頼するような資金インディー開発者にはありません。

またインディーゲームに限らず様々なゲームメーカー相互権利侵害している現状があり、他社を訴えた所で自社も同様に訴えられてクロスライセンス等の形に落ち着くためメーカー間で訴訟に至るのは相当こじれたケースだけと言われています。一方新参であるインディーゲーム開発者クロスライセンスに持ち込むための特許も許諾を得る資金も持っておらず、訴えられるとアウトだけど基本的には既存ゲームメーカーお目こぼしを貰っていると言う立場にあります

パルワールドの規模や資本関係は既にインディーゲーム範疇を超える

規模や資本関係問題ということであれば、任天堂フォロワーインディーゲームは売れて規模が大きくなったり出資を受けると訴えられるリスクがあるという話になります

既に述べたとおりインディーゲーム市場大手企業お目こぼしなしでは成り立たず、また良いゲームが売れれば出資を受けて規模を拡大するのは当然のことです。

出資後の製品であればいざ知らず、このタイミングでパルワールドを訴えるのには単に出た杭を打ったとも捉えられかねず、(インディー市場恩恵を受けている)任天堂には慎重になって欲しかったというのがゲームファンとしての偽らざる重いです。

著作権意匠権で叩けないか特許権というのは増田想像

これが想像であることは否定しませんし、事実だと書いてもいません。そして任天堂真意について今後真相を明らかにすることは無いと思います

しかし多くのインディーゲーム権利侵害されているであろう任天堂があえてパルワールドを、しかも自社IP酷似しているデザインではなくシステム特許侵害で訴える理由として最もそれらしい推論ではあるからこれだけ話題になっているのではないでしょうか。

本当は任天堂ファンじゃないのでは?

5歳の息子とゲームで遊びたいおじさんが任天堂ファンにならない理由があるなら知りたいですね。

ポケモン大学院生時代(ORAS)に研究そっちのけでレート最終2桁取った程度には好きです。

2023-05-18

anond:20230518124715

こんな長文書いてるくせに何も調べようとしないの草

GoogleAppleクロスライセンスとか結構話題になったと思うんだけどそういうので相殺することが多いんだよ

anond:20230518212856

特許使用禁止を求めるものじゃないからな

だいたいの場合お金払えば使える「売り物」だ ※アスペの方々へ:クロスライセンスなど直接の金銭授受がないものもあります

その当事者間の交渉がうまくいったもの問題として出てこない

外部の人間が「あれはどうなってるんだ!問題視されないのはおかしい!」って言っても詮無いことである(たぶんお金払ってるので)

anond:20230518101353

はいってもサイゲゲーム系の特許結構持ってるぞ

バンナムスクエニも同じ

各社クロスライセンスとかやって相殺できるだけの特許をお互い持ってるだけ

2022-06-30

anond:20220630230549

その辺がコントロールできなくなってきたか

自社でも大量に抽象的な特許を取得して、もしどこかから訴えられたらクロスライセンスを結んで逃げられるようにしよう

って方針に進んで余計に状況が悪化した気がする

2021-01-01

anond:20210101103559

後追いで研究を初めて、いくらでも回避できる特許ばかり持っていても大事な部分のクロスライセンスは取れませんが。

誰もやってないところで研究を初めて基本的特許を持ってて初めて強くなれる。

 
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