はてなキーワード: やれやれとは
問題にしなくてはいけないのは、それが予期出来たはずなのに対策を講じていない場合などだろう。
ある販売店のクリスマスケーキのほとんどがグチャグチャになって届いたなら、それは問題だ。
「〇〇ならば、と期待していたのにガッカリだ」といいたくなるのはそういうときだ。
しかし、ただ単に何らかのミスやトラブル、突発的な現象によって問題が起こったのならそれは仕方がないことなんだよ。
もちろん文句は言いたくなる。
それでも完ぺきを期することを目指すなら他人ではなく自分に期待しよう。
でもさ。
それでもって人生が終わるわけでもない。
はー、やれやれ。
そんなふうに呟いて崩れたケーキを笑いながら食べるのも悪くはない。
と、そんな風に私は思う。
やれやれと言ってないので違う
それを拾おうとして屈むと、鯖のにおいが鼻につく。
顔を上げると10寸ほど先に、錨に座る麦わら帽をかぶった男が居た。
タイトなデニムのオーバーオールを着ており、中には黒の半袖シャツ。
黒髭の懐にはにきびのような突起がぽつぽつとあり、じろりとこちらを一瞥すると海の方へと目を向けた。
私は彼に近づき、「釣れますか?」と聞いた。
彼は小声で「やれやれ」とつぶやいた。
私は何か気に障るようなことを言ったのかと訝しりながら焦り、右のポケットからくしゃくしゃの千円札を取り出すと彼に見せた。
じっと無言で、彼は私が摘まんだ千円札を見つめた。
それから竿を地面において、半身を翻すと私の方へと身体を向けた。
彼は左手を水平にまで擡げ、真っ直ぐに伸ばすと私の後方を指さした。
振り返ると千円札は無くなっていた。
彼も消えており、竿が大きく撓った。
バケツを覗くと鯖が一匹。
今まさに、釣り上げられようとしていた。
リア充パリピと一緒にキャンプしにきた陰キャ男女。目的地に着く前に車がパンクし、謎の村に辿り着く。歓待を受ける一向だが、村の不気味さを感じ始めた矢先に仲間の1人が殺される。村にはヤバい因習があり、外部の人間の肉を食っていたのだ。
仲間たちも儀式に巻き込まれ大ピンチ。次々と殺される陽キャ。しかし陰キャたちは違った。彼らは村への復讐のために青春時代を犠牲に訓練に打ち込んだ強者だったのだ!!
それからは陰キャ無双。ダサいセリフとぬるいアクションと漫画じみたセリフをたっぷり見せてくれる。
僕が古代ローマ人が一つ目の巨人を倒すときに用いた棍棒のように真っ直ぐに固く勃起したペニスにコンドームを着け終え、背中を見せていた彼女に何気なく「ねえ、今何を考えているの?」と尋ねると、彼女は振り返って僕の目をじっと見つめ、「植民地時代のマレーシアのプランテーションについて考えているのよ」と答えた。
何だって?
「昔、地理の授業で習ったの。イギリスがマレー半島にもたらした天然ゴムが19世紀末から20世紀初頭にかけて急速に発展し、マレーシアはインドネシアに次いで世界第2位の生産国であり、世界のアブラヤシ全生産量の約30%を占めるのよ。プランテーション農業は、欧米諸国が熱帯・亜熱帯地域の国々を植民地にし、豊富な資金力を用いて広域的に開発し、国際的に価値が高い農作物を大量に栽培する農業スタイルであって、マレーシアは、現代においてもパーム油、天然ゴム、木材などの主要生産国なのよ?」
やれやれ。
彼女が突然どうしてよりにもよってマレーシアのプランテーション農業について出来損ないのAIのように語りだしたのか僕にはさっぱりわからなかったが、幼児がおまじないをする際に行う一見無意味な動作と同じように彼女自身にとっては必要な作業だったのだろう。
あっけに取られて押し黙っている僕に彼女は少し不機嫌になり「あなたっていつもそうね。セックスのときにセックスのことしか思考しないのはあまりに原始的で即物的じゃない?そう思わない?」と言った。
勇敢な古代ローマ人と獰猛な一つ目の巨人のことは彼女には黙っていた。僕はだいたいにおいて余計なことを考えすぎるのだ。
僕は少し意識を集中して、古代ローマ人を甘く柔らかい泥濘の中に、一つ目の巨人を深く青い海原の中に、一流シェフが一世一代の料理を盛りつけるときのような慎重さでゆっくりと消し去った。それでも薄い膜が張られたペニスはペニスのまま冬眠前の熊のように厳然と現実に存在していた。
「あなたも一緒にプランテーション農家のマレーシア人のことを考えて?」そう呟くと、彼女は若い雌猫が生まれたての子猫を全身で包むような柔らかさで僕のペニスを薄い膜越しにそっと口に含んだ。