はてなキーワード: がんばれニッポンとは
東京オリンピックにプリキュアを人質に取られるのがこんなにもツラいとは思わなんだ。
「今一番大事なのはオリンピックを開くこと」に等しい事をキュアサマーに言われた気持ちなんだよ
(ブログには書けないのでこっちに書く。)
届けみんなのムテキのやる気! #がんばれニッポン
⏬日本代表選手団へのエールはこちらから https://t.co/6ddms3HPLq #キャラクター応援団 #プリキュア #オリンピック #Tokyo2020 pic.twitter.com/wjEfGpGsoN— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) July 1, 2021
JOC公式ライセンス商品に「キャラクターデザインシリーズ」ってのがあるのですよ。
日本の主要なアニメキャラクターが日本人選手を応援するっていうヤツです
鉄腕アトム、クレヨンしんちゃん、NARUTO、悟空、ルフィ、ジバニャン、セーラームーン、プリキュアというメンバーです。
これら日本のアニメキャラが東京オリンピックに向けて宣伝をしています。
急にやり出したと勘違いしている人もいるけど、このJOCの「キャラクターデザインシリーズ」は今になって突然始まった事ではない。
2016年から展開されていて、プリキュアは当時「魔法つかいプリキュア!」だったし、毎年プリキュアだけシリーズが入れ替わって
「公式ライセンス商品キャラクターシリーズ」として「キャラの版権イラストそのままを、そのまま集合させた全く適当な商品」が展開されていた。
で、グッズは展開するものの、集合アニメが作られるとか特に大きな動きは無く、単純に「キャラクターがアイコンとして利用」されているものの、全く盛り上がってなかったのだけど、
2020年になって「キャラクター応援団」としてリニューアル。
急にキャラクターたちの一部に「JAPAN」の赤いロゴデザインが追加されたのです。
てっきり日本が誇るアニメコンテンツで「東京オリンピックを盛り上げるためのキャラクター」だと思い込んでいた自分も悪いのだけど、
これらは「東京オリオンピック」を盛り上げるのではなく「日本を応援する」のが目的だったんだよね。
さらにここ数週間で、JOCのツイッターでそれそれ1人1人のキャラのメッセージが展開され出した。
鉄腕アトム「みんなの力を合わせて、10万馬力で応援しよう!#がんばれニッポン 」
セーラームーン「満月のように美しいメダルが、みんなの胸に輝きますように。#がんばれニッポン 」
といった具合です。
アニメキャラクターの集合絵がJOCの”アイコン”になるのはまあしゃあないとは思うのだけど、キャラクター単体としてメッセージを発したら、
それはもうキャラクター、ひいてはコンテンツの政治的な発言じゃないですか
今回JOCのツイッターでキュアサマーは「届けみんなのムテキのやる気!」と言ったのです。
セラムンなど他のキャラクター好きな人にはそれぞれ思う事はあるとは思いますが、その心中はわからないので他作品については何も言えません。
しかし自分はプリキュアファンなのでプリキュアについて思うのは
今回キュアサマーが
「届けみんなのムテキのやる気!」
と言った(言わされた?)事には、かなりの失望を感じたのですよ。
「いま一番大事なことをやろう!」をテーマにしているのですよ。
と言っているに等しいのですよ。
そうですか。
プリキュアはオリンピックの開催に賛成するだけでなく、応援するのは日本人だけなのですね。
百歩譲ってオリンピックの開催はもう仕方ないとしても、プリキュアが言うのは「世界中のみんな、がんばれ!」だと思うのですよ。
日本人しか応援しないプリキュアって何なんだよもう!17年かけて描いてきた「みんなの夢のために戦う」という想いが「コロナよりもオリンピック大事ですー」「日本人を応援しますー」で良いのかプリキュアは
そもそも論としてセラムンにしろ、ドラゴンボールにしろ、ナルトにしろ、世界中に沢山のファンのいるコンテンツに「日本人がんばれ!」を言わせるセンスがどうかとも思うよ
このJOCの「キャラクター応援団」は5年前から展開しているのに、ここにきて急に文句を言うのは違うんじゃね?もっと早く気づいていただろうに、というのもその通り。
だけど今年になって急に「キャラからの日本人応援のメッセージ」が発せられるなんて思わなかったんだよ。
だたのお気持ち表明だよ。どうこうなるとは思わないけど、どこかで言っておかないと気持ちが収まらないのですよ。
もちろんこれは「ただのキャラクターライセンスビジネス」ですよ。
コンテンツホルダーがお金得るためには仕方ない事は100も承知なんですよ。
でも
大好きなキャラクターをオリンピックに人質に取られた感が否めない。
ちっくしょう。
オリンピック応援禁止令?--ツイート禁止通知と「アンブッシュ」規制法の足音 - (page 2)
https://japan.cnet.com/article/35087137/2/
まず商標権だ。確かにIOCやJOCは「オリンピック」や「がんばれニッポン!という言葉を商標登録している。だから、誰かがオリンピック饅頭とか、「がんばれニッポン!」という期間限定ショップなんて始めると、商標権侵害になりそうだ。また、不正競争防止法という法律もあり、エンブレムやオリンピックという言葉を無断で使うと不正競争にあたることもある。その意味で、度を超えた便乗商法は確かに危うい。
だが、いずれも、登録商標やエンブレムを「商標として使う」行為が対象である。つまり、商品名や店名としての使用が典型例だ。「記述的使用」と言って、単にオリンピックという競技を指し示すために、いわば主語ではなく目的語としてこれらの言葉を使うのは、基本的に違法ではない。この点で、JOCが挙げた懸念例は、明らかに広すぎる。こうした言葉をよほど特殊な状況で使うと違法になり得るという程度であって、通常のオリンピック応援レベルで違法になるとは考えにくい。
そもそも世の中の事象は多かれ少なかれ互いに連関し合って活動しているので、相互の言及を全て止めさせようとしたら、経済や社会じたいが成り立たないだろう。
恐らくこのニュースだろう。
オリンピック応援禁止令?--ツイート禁止通知と「アンブッシュ」規制法の足音
https://japan.cnet.com/article/35087137/
まず商標権だ。確かにIOCやJOCは「オリンピック」や「がんばれニッポン!という言葉を商標登録している。だから、誰かがオリンピック饅頭とか、「がんばれニッポン!」という期間限定ショップなんて始めると、商標権侵害になりそうだ。また、不正競争防止法という法律もあり、エンブレムやオリンピックという言葉を無断で使うと不正競争にあたることもある。その意味で、度を超えた便乗商法は確かに危うい。
だが、いずれも、登録商標やエンブレムを「商標として使う」行為が対象である。つまり、商品名や店名としての使用が典型例だ。「記述的使用」と言って、単にオリンピックという競技を指し示すために、いわば主語ではなく目的語としてこれらの言葉を使うのは、基本的に違法ではない。
ワールドカップとかオリンピックとか、国家別にチームを組んで、君が代とか気色悪い歌を歌って、日の丸みたいなゴミみたいな旗を振り回して、「がんばれニッポン」とか「日の丸●●」とか、ほんと心の底から気色悪くて吐き気がする。
なんでこんな右翼的な祭典が許容されてるのか。
なんでこんなくだらないものを喜んで観てる馬鹿が大勢いるのか。
さっきもサッカーサッカー言ってやってたが、チームには女性も外国人もいない、かなり異常。
ゴールが決まれば日の丸や旭日旗みたいな、日本の馬鹿さを凝縮したような旗を振り回す馬鹿がたくさん観てる。
従軍慰安婦とか、731部隊とか、そもそも侵略戦争をやったことに対して、アジア諸国に未だに許されていないのに、その侵略の象徴みたいな歌を歌って旗を振って国籍で区切られたチームで玉蹴りをする欺瞞と愚かさと気色悪さを、なぜ誰も主張しないのか。
どうしても玉蹴りやりたいなら、まず国家別のチームや、男性だけのチームや、ましてや国旗や国歌斉唱は一切禁止して、たとえばイニシャルがA〜Zの人それぞれでチーム組んでやるとか、そういう風に変えるべきだ。
東北が「米どころ」の地位を確立したのは戦後だという歴史は、意外と知られていない。熱帯原産の商品作物であるコメは、東北では大正期まで収量が低かった。それが変わった背景は、農業技術の進歩もあるが、東京市場の膨張、戦中と敗戦後の食糧増産政策、戦前のコメ供給地だった朝鮮と台湾の分離などである。こうして東北は、米・野菜・水産物などの東京への供給地となった。
また東北は、東京への低廉な労働力の供給地だった。高度成長期の集団就職や出稼ぎだけでなく、高卒農村女性を始めとした低賃金の非正規労働者の存在が、下請け部品工場などを東北に誘致する力となった。
さらに東北は、東京への電力の供給地だった。コメが減反に転じ、過疎化が進んだ高度成長末期から、原発と交付金が誘致された。沖縄に基地が集中したように、福島と福井には東京と大阪に電力を供給する原発が集中し、他に産業のない地元の人びとが働いた。こうして穀倉地帯に原発が集中するリスクが生じた。
1990年代以後のグローバリゼーションの中で、一次産品と労働力の供給地としての東北は、アジアとの競争にさらされた。いっそうの過疎化と高齢化、小商店や公共交通機関の衰退が進んだ。点在する小集落から生活物資を買いに行くのも自動車に頼らざるをえなくなり、地域の命綱となったガソリンスタンドも過疎化による経営難で減少している。
今回の震災では、原発事故と電力危機、放射能による農水産物汚染、ガソリン不足と物流停滞、高齢被災者の多さ、部品工場の被災による部品供給網の寸断などが重なった。これらは上記のような地域で震災がおきれば、必然的に発生しうる事態である。これを想定外の複合災害のように東京のメディアが論じるなら、それは地震といえば関東大震災や阪神大震災のような都市型災害しか想定していなかった、無意識の東京中心主義の限界というほかない。
復興も、関東大震災や阪神大震災とは条件が違う。消費地である都市の復興と異なり、生産地の復興は、都市計画や防災を中心に論じても限界がある。また神戸は大阪に隣接して雇用もあり、経済活動の一時移転もできた。だが今回は、2030年までに人口3割減さえ予測されていた過疎地が生産基盤を失った。
復興に水をさしたくはないが、懸念されるのはいっそうの過疎化だ。グローバル資本とグローバルシティーにとって、食料と労働力の供給地は東北である必要はない。20世紀の国内分業で位置を定められてきた東北は、21世紀の国際分業競争の渦中で打撃をうけた。地震と電力供給のリスクがある東北から工場を海外へ移す動向も予想されている。町をまるごと失い、放射能におびえ、仕事と安全の未来もみえない状態が続けば、若者から先に東北を離れてゆく。この現実を直視し、日本の構造と東北の位置を変える意志を東京側も含めて共有せずには、防災都市やエコタウンの構想も新築の過疎地と財政赤字を残すだけに終わりかねず、原発に頼らない地域社会も作れない。
復興の前提は、原発事故の大局的対策だ。放射能漏れを伴う綱渡りの冷却が数ヶ月は続く。放射能の放出は3月より減ったが、再度の大放出の恐れは残っている。政府は矛盾だらけの暫定措置(飲料水の放射能基準値が原発の排水の7倍など)のつぎはぎを超え、さらなる避難拡大や経済的・国際的影響など、あらゆる事態を想定した長期戦略を公表して国民を納得させてほしい。何もしらされずに非常事態になれば、かえってパニックがおきる。「最悪の事態になれば東日本がつぶれる」と発言した菅首相なら、そうした戦略を立てる意志はお持ちと思う。少なくとも「想定外だった」という言葉だけは、世界中の誰も聞きたがってはいない。
震災後には、「がんばれニッポン」という言葉が躍った。だが震災が浮き彫りにしたのは、「ニッポン」の一語で形容するにはあまりに分断されている、近代日本の姿である。
朝日新聞4月28日 あすを探る 思想・歴史 ( via http://twitpic.com/4u59mv )