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はてなキーワード: 杜子春とは

2023-04-05

夢十夜ストーリーを教えてください。

夏目漱石短編小説集『夢十夜』は、10独立した物語からなる作品集です。以下に、それぞれの物語ストーリー簡単にまとめます

虞美人草

植物学者の主人公が、仕事山中を訪れた際に、美しい花「虞美人草」に出会います。その花に惹かれた主人公は、その後も虞美人草を求めて、奇妙な体験をすることになります

トロッコ

登山家主人公が、山の中腹にあるトンネル出会った男性と話をする中で、恐ろしい遭難事件真相を知ることになります

杜子春

芝居の役者を目指す主人公が、出会った女優との恋愛に悩む物語です。女優が演じる役柄が、主人公にとって思い出深い人物と重なることから主人公自分自身過去と向き合うことになります

金色夜叉

文学者主人公が、ある夜、金色に輝く美しい女性出会います。その女性は、主人公に夢中になるが、その正体は一体何なのか?という謎めいた物語です。

竹取物語

大正時代日本に、突然竹取の翁が現れます主人公が翁に会いに行くと、竹取物語に出てくるような不思議体験をすることになります

蜘蛛の糸

主人公が偶然出会った女性が、実は蜘蛛妖怪だったことが明らかになります。その女性に導かれるままに、主人公不思議世界に足を踏み入れます

老年

人生の終わりに向かう老人の回想を通して、自分自身人生を見つめ直す物語です。

虚像道化師

主人公が、道化師に扮した男と出会いますその男は、主人公自分自身を見つめ直す機会を与えます

「月下の一群」

主人公が、夜の公園で偶然出会った一群の若者たちとの出

夢十夜ストーリーを教えてください。

夏目漱石短編小説集『夢十夜』は、10独立した物語からなる作品集です。以下に、それぞれの物語ストーリー簡単にまとめます

虞美人草

植物学者の主人公が、仕事山中を訪れた際に、美しい花「虞美人草」に出会います。その花に惹かれた主人公は、その後も虞美人草を求めて、奇妙な体験をすることになります

トロッコ

登山家主人公が、山の中腹にあるトンネル出会った男性と話をする中で、恐ろしい遭難事件真相を知ることになります

杜子春

芝居の役者を目指す主人公が、出会った女優との恋愛に悩む物語です。女優が演じる役柄が、主人公にとって思い出深い人物と重なることから主人公自分自身過去と向き合うことになります

金色夜叉

文学者主人公が、ある夜、金色に輝く美しい女性出会います。その女性は、主人公に夢中になるが、その正体は一体何なのか?という謎めいた物語です。

竹取物語

大正時代日本に、突然竹取の翁が現れます主人公が翁に会いに行くと、竹取物語に出てくるような不思議体験をすることになります

蜘蛛の糸

主人公が偶然出会った女性が、実は蜘蛛妖怪だったことが明らかになります。その女性に導かれるままに、主人公不思議世界に足を踏み入れます

老年

人生の終わりに向かう老人の回想を通して、自分自身人生を見つめ直す物語です。

虚像道化師

主人公が、道化師に扮した男と出会いますその男は、主人公自分自身を見つめ直す機会を与えます

「月下の一群」

主人公が、夜の公園で偶然出会った一群の若者たちとの出

2023-02-09

芥川龍之介の「杜子春」の劇を小学校で見た記憶

かすかにあるんだけど、物語のあらすじとかほとんど覚えてない。

劇団の人は全国各地の小学校とかを回っていたらしい。

あい生業人達が時々めっちゃ気になってしまう。

2019-08-04

anond:20190804214150

あと、揖保乃糸で正しく思いつくなら

カンダタなのだろうけど

自分的には何となく素麺ということが

杜子春になるのは何故なのだろう

2017-11-25

母親霊感商法にどっぷりで、出る気がない以上、「家族」でいようと思えば俺を折らすしかないんだよね。

単に俺が折れる余地がありそう、甘さがありそうだから様々な圧力を使って俺を折ろうとするだけ。

自身母親がいない枠組みなら会おうかとおもったけど、父親兄弟にしてみれば、母親がいない家族か、俺がいない家族かの2択でしかない。

俺と母親の2択?いや、嫁と母親VS子供兄弟で俺ではない母親のほうを選ぶ。それだけだ。

まだ「全員揃った家族」でいたいのだろうね。

まさにリアル杜子春だなぁ。杜子春も、母親がいい人だったから良かったのだろうけど、俺は霊感商法のうざい話、そこに明らかに流すのに見え見えのウソで正直大嫌いだしな。

あばよ、親父、兄弟

2016-12-15

芥川杜子春中学生の時に読んだ時、最期杜子春が改心した理由がさっぱりわからなかった。

この前ふと思いついて青空文庫で読んでみたら、その理由がわかって思わず泣いてしまった。

2016-02-05

自分生き方が正しかたか、実りのあるものであったかどうかは

年老いて死ぬ時にでも分かるかなと思っていたんだけど、そんなこと考えなくても若くして事故などで亡くなっていくのを見ると、そんな発想も完全に思い込みでただ人間はどっかで死ぬんだと思ったら悲しくなってイオントイレで鳴き続けて、母親に助けられた。

次の日に杜子春見てもっと泣いた。

2015-03-20

仙人になりたくない杜子春

もう誰も僕を放っといて、静かにしていて。

右に行っても左に行っても真ん中に居座っても、すごく疲れるんだ。

2014-06-24

http://anond.hatelabo.jp/20140624081722

まず心臓を鍛えます

あなたの望みをあなたが頑張っていたら、十中八九あなた狂人呼ばわりされるでしょう。

それもその場限りでなく、何度どころか何百回、何千回とあなたは方々から否定され続けるかもしれません。

また否定されるのはあなただけでなく、あなたの親い人たちもそうなるかもしれません。

恩師も、古い友人たちも、あなた好意的な、あなた幸福過去を与えたすべてが危険視され笑い者にされ、あなたを憎むように仕向けられるかもしれません。

それでもおやりになりたいなら、「杜子春」と「恩讐の彼方に」をそれぞれ十回読んだ後に初めて探してみても全く遅くはないと思います

2014-04-15

杜子春―STAP編

或春の日暮れです。

W大学の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人のリケジョがありました。

リケジョは名をオボ子といって、元は成績優秀な娘でしたが、今は才能を費い尽くして、学位取得にも困る位、憐れな身分になっていたのです。

研究は進まないし、学位論文イントロさえ書けないし、その上もうどの研究室へ行っても、相手にしてくれる先生はいなさそうだし――こんな思いをして生きている位なら、いっそ川へでも身を投げて、死んでしまった方がましかも知れない」

するとどこからやって来たか、突然彼女の前へ足を止めた、白衣の老人があります。それが夕日の光を浴びて、大きな影を門へ落とすと、じっとオボ子の顔を見ながら、

「お前は何を考えているのだ」と、横柄に言葉をかけました。

「私ですか。私は学位論文が書けそうにないので、どうしたものかと考えているのです」

老人の尋ね方が急でしたから、オボ子はさすがに眼を伏せて、思わず正直な答をしました。

「そうか。それは可哀そうだな」

老人は暫く何事か考えているようでしたが、やがて、大学構内にさしている夕日の光を指さしながら、

「ではおれが好いことを一つ教えてやろう。今この夕日の中に立って、お前の影が地に映ったら、その頭に当るところを夜中に掘って見るが好い。きっと学位取得のヒントが埋まっている筈だから

「ほんとうですか」

オボ子は驚いて、伏せた眼を挙げました。所が更に不思議なことには、あの老人はどこへ行ったか、もうあたりにはそれらしい、影も形も見当りません。

オボ子はその年の内に、博士になりました。あの老人の言葉通り、夕日に影を映して見て、その頭に当る所を、夜中にそっと掘って見たら、URLの書かれたメモが出て来たのです。そのWebサイトの文章をコピペしただけで、学位論文が通ってしまったのです。

博士になったオボ子は、すぐに理研のS氏に見出されてユニットリーダーに抜擢され、かつての指導教授に負けない位、贅沢な研究生活をし始めました。最新の実験機器を買わせるやら、高価な実験キットをとりよせるやら、ポスドクテクニシャンを何人も雇うやら、ムーミンキャラクターシール実験機器に貼るやら、白衣の代わりに割烹着を着るやら、壁一面ピンク黄色実験室を造らせるやら、花柄のソファを誂えるやら、その贅沢を一々書いていては、いつになってもこの話がおしまいにならない位です。

しかしいくらお金持ちラボのチームリーダーでも、才能には際限がありますから、さすがに贅沢家のオボ子も、一年二年と経つ内には、研究成果が出なくなりました。

そこで彼女は或日の夕方理研の西の門の下へ行って、ぼんやり空を眺めながら、途方に暮れて立っていました。するとやはり昔のように、白衣の老人が、どこからか姿を現して、

「お前は何を考えているのだ。」と、声をかけるではありませんか。

オボ子は老人の顔を見ると、恥ずかしそうに下を向いたまま、暫くは返事もしませんでした。が、老人はその日も親切そうに、同じ言葉を繰り返しまから、こちらも前と同じように、

「私はユニットリーダーになったのですが、なかなか論文が出せそうにないので、どうしたものかと考えているのです。」と、恐る恐る返事をしました。

「そうか。それは可哀そうだな。ではおれが好いことを一つ教えてやろう今この夕日の中へ立って、お前の影が地に映ったら、その胸に当たる所を、夜中に掘って見るが好い。きっと論文のヒントが埋まっている筈だから。」

老人はこう言ったと思うと、今度もまた人ごみの中へ、掻き消すように隠れてしまいました。

オボ子はその年の内に論文Natureアクセプトされ、忽ち天下第一の話題の研究者となりました。マスコミも、リケジョやら美しすぎる研究者やらノーベル賞候補やらと、ちやほやし始めたのです。

ところが或日、JuichiJigenと名乗る匿名アカウントが「論文画像捏造ではないのか」と言い出したのです。それからは、再現性が取れないだの、ゲル切り貼りしているだの、博士論文から画像を使いまわしているだの、エア実験だの―――ですからマスコミも、三ヶ月ばかり経つ内には、すっかり手のひらを返して非難轟々になってしまいました。

(※この物語フィクションであり、実在の人物・団体STAP細胞とは一切関係ありません)

2013-10-09

http://anond.hatelabo.jp/20131009024618

元記事の人は博士まで言ってるはずなのに、ポスドクになったら贅沢ができる、とか何で分かってないんだろうか?

いや、それは杜子春フォーマットに沿って書いてるだけで、「ポスドクになったら贅沢ができる」と思っているわけではないと思うが。

それに贅沢っつっても発泡酒でなくビールとかそういうレベルだぞw

杜子春 - と、ある生物教授捏造編 -

(注:作中の話のほとんどがフィクションです)

或春の日暮です。

とある大学の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の男性がありました。

男性は、元はとある大学院学位を取得し、その後に海外留学し、帰国後別の大学助手となりそこで三大誌に論文が掲載されて、元いた大学助教授になったものでしたが、助教授就任後はこれといったデーターがなく、多数の大学院生ポスドク採用したおかげで科研費が底をつき始め、今はその月の研究費にも困る位、あわれな状態になっているのです。

「日は暮れるし、腹は減るし、その上、学生ポスドクたちがデーターを出さないし。こんな思いをして生きている位なら、いっそ死んでしまった方がましかも知れない」

助教授はひとりさっきから、こんな取りとめもないことを思いめぐらしていたのです。

するとどこからやって来たか、突然彼の前へ足を止めた、白衣を着てメダルをぶらさげた老人があります。それが夕日の光を浴びて、大きな影を門へ落すと、じっと助教授の顔を見ながら、

「お前は何を考えているのだ」と、横柄に声をかけました。

「私ですか。私は研究のためのお金がなくなりつつあるので、どうしたものかと考えているのです」

老人の尋ね方が急でしたから、助教授はさすがに眼を伏せて、思わず正直な答をしました。

「そうか。それは可哀そうだな」

老人は暫く何事か考えているようでしたが、やがて、往来にさしている夕日の光を指さしながら、

「ではおれが好いことを一つ教えてやろう。今この夕日の中に立って、お前の影が地に映ったら、その頭に当る所を夜中に掘って見るが好い。きっと研究予算を獲得する手掛かりが埋まっている筈だから

「ほんとうですか」

助教授は驚いて、伏せていた眼を挙げました。ところが更に不思議なことには、あの老人はどこへ行ったか、もうあたりにはそれらしい、影も形も見当りません。

助教授研究課題は次の年に、科研費の中でも大型予算研究課題に採択されました。あの老人の言葉通り、夕日に影を映して見て、その頭に当る所を、夜中にそっと掘って見たら、”Photoshopを用いてウェスタンロットの非特異的バンドを消す方法”と書かれたメモが出て来たのです。彼には何のことだかわかりませんでしたが、とりあえずそれを研究室助手に渡しました。するとその助手の書いた論文はScienceに掲載され、それによって次の年に大型予算研究課題に採択されたというわけです。

そして教授へ昇進した男性は、すぐに研究所の横に立派なマウス小屋作成して、よりたくさんのノックアウトマウス飼育できる研究環境にしたのでした。実験器具に関しても全て使い捨てで、かつ高価な試薬抗体を惜しげも無く購入したりなどと、その贅沢を一々書いていては、いつになってもこの話がおしまいにならない位です。

しかしいくら大型予算に採択されたと言っても、お金の額には限りがありますから、さすがの教授も、一年二年と経つ内には、だんだん不安になり出しました。そうすると研究はなかなか進まないもので、いままではデーターがたくさん出ていたのに、最近はどんなに学生ポスドクプレッシャーをかけても全くデーターがでてきません。とうとう三年目になるとデーターが無いために論文が全く出なくなってしまいました。

そこで彼は或日の夕方、もう一度あの大学の西の門の下へ行って、ぼんやり空を眺めながら、途方に暮れて立っていました。するとやはり昔のように、老人が、どこからか姿を現して、

「お前は何を考えているのだ」と、声をかけるではありませんか。

教授は老人の顔を見ると、恥しそうに下を向いたまま、暫くは返事もしませんでした。が、老人はその日も親切そうに、同じ言葉を繰返しまから、こちらも前と同じように、

「私は最近論文がでないために、今の研究課題が終了する来年度以降の予算が獲得できなさそうなので、どうしたものかと考えているのです」と、恐る恐る返事をしました。

「そうか。それは可哀そうだな。ではおれが好いことを一つ教えてやろう。今この夕日の中に立って、お前の影が地に映ったら、その頭に当る所を夜中に掘って見るが好い。きっと予算への手掛かりが埋まっている筈だから

老人はこう言ったと思うと、今度もまた人ごみの中へ、掻き消すように隠れてしまいました。

すると、教授研究室論文はまたハイインパクト雑誌に掲載され、その翌年には前よりさらに大型予算研究課題に採択されました。と同時に相変らず、仕放題な贅沢をし始めました。さらに多くなった部屋、さらに増えた学生ポスドク、多数の高価な試薬抗体、すべてが昔の通り、否、昔以上なのです。

ですが、あれだけ長く続くように見えたその大型予算研究課題も、又五年ばかり経つ内には、すっかりなくなってしまいました。

「お前は何を考えているのだ」

老人は、三度教授の前へ来て、同じことを問いかけました。勿論彼はその時も、大学の西の門の下に、ぼんやり佇んでいたのです。

「私は研究のための予算がまた無くなりそうなので、どうしたものかと考えているのです」

「そうか。それは可哀そうだな。ではおれが好いことを一つ教えてやろう。今この夕日の中に立って、お前の影が地に映ったら、その頭に当る所を夜中に掘って見るが好い。きっと予算への…….」

老人がここまで言いかけると、教授は急に手を挙げて、その言葉を遮りました。

「いや、期限付きの予算が欲しいのではないのです」

「期限付きの予算が欲しいのではない? ははあ、では研究室トップとしての生活をするにはとうとう飽きてしまったと見えるな」

老人は審しそうな眼つきをしながら、じっと教授の顔を見つめました。

「何、研究室トップ生活に飽きたのじゃありません。研究室予算に限りがあることに愛想が尽きたのです」

教授は不平そうな顔をしながら、突慳貪にこう言いました。

「それは面白いな。どうして又、予算に限りがあることに愛想が尽きたのだ?」

「期限付きの研究予算は皆残酷です。私が科研費に採択された時にはいいですけど、一旦予算が切れて御覧なさい、多数のポスドク無職になり、欲しい試薬抗体が買えなくなるのですよ。そんなことを考えると、たといもう一度、科研費の大型予算に採択されたところで、何にもならないような気がするのです」

老人は教授言葉を聞くと、急ににやにや笑い出しました。

「そうか。いや、お前は若い者に似合わず、感心に物のわかる男だ。ではこれから貧乏をしても、安らかに暮して行くつもりか」

博士はちょいとためらいました。が、すぐに思い切った眼を挙げると、訴えるように老人の顔を見ながら、

「それも今の私には出来ません、多数のポスドク学生を抱えているし、最新の機材や多数の抗体を購入しなければならないので、永続的かつ多額の予算必要なのです。ですから私はあなた弟子になって、名誉教授になる修業をしたいと思うのです。いいえ、隠してはいけません。あなたが首からぶら下げているメダルノーベル賞でしょう。ノーベル賞を受賞するくらいの名誉教授でなければ、私の研究課題科研費の大型予算に採択することは出来ない筈です。名誉教授になれば私の在職中は使い切れないほどの研究予算が手に入るはずなのです。どうか私の先生になって、名誉教授になる術策を教えて下さい」

老人は眉をひそめたまま、暫くは黙って、何事か考えているようでしたが、やがて又にっこり笑いながら、

いかにもおれはある有名大学に棲んでいる名誉教授だ、かつてノーベル賞を受賞したこともある。始めお前の顔を見た時、どこか物わかりが好さそうだったから、二度まで科研費の大型予算に採択してやったのだが、それ程名誉教授なりたければ、おれの弟子にとり立ててやろう」と、快く願を容れてくれました。

教授は喜んだの、喜ばないのではありません。老人の言葉がまだ終らない内に、彼は大地に額をつけて、何度も老人に御時宜をしました。

「いや、そう御礼などは言って貰うまい。いくらおれの弟子にしたところが、立派な名誉教授になれるかなれないかは、お前次第で決まることだからな。――が、ともかくもまずおれと一緒に、大学の奥へ来て見るが好い。」

二人が大学の奥の研究室に来ると、老人は教授に向かって、

「おれはしばらく隠居するので、お前はその間ここの研究室で、おれの戻るまで、ここで自分のしたい研究をし、好きに試薬を購入し、好きなだけポスドクを雇い、多数の大学院生を招くが好い。多分おれがいなくなると、いろいろな魔性が現れて、お前をたぶらかそうとするだろうが、たといどんなことが起ろうとも、決してハイインパクト雑誌論文をだすことを止めるのではないぞ。もし一瞬でもハイインパクト雑誌論文をだすことを止めたら、お前は到底名誉教授にはなれないものだと覚悟しろ。好いか。天地が裂けても、ハイインパクト雑誌論文を出し続けるのだぞ」と言いました。

大丈夫です。決して研究を止めません。命がなくなっても、ハイインパクト雑誌論文を出し続けます

「そうか。それを聞いて、おれも安心した。ではおれは行って来るから

その後教授は、いつも通りポスドク学生に対して「三大誌もしくは姉妹紙に準ずる論文を出さないと、次のアカデミックポジションへ推薦しないぞ」「論文を出さない奴は、民間企業から内定をもらっても卒業させないぞ」と叱咤激励をしました。彼はこのように激励すれば、その人のデーターがある日突然ものすごく奇麗なデーターに早変わりすることをずっと経験していたからです。

ある日彼は、教授室のパソコンの前に坐って、論文投稿の準備をしていました。すると、突然、youtubeから「類似画像掲載論文について (うっかりミスか?偶然か?捏造改竄研究不正か?)」という動画が流れてきました。しか教授は老人の教え通り、魔性に負けず研究を続けていました。

ところが又暫くすると、やはり同じようなウェブサイトが表れて、「研究不正防止を講釈してきた某教授研究室で数多くの類似画像掲載論文投稿が相次ぎ浮上」と、教授困惑させるのです。教授は勿論を無視しました。

と、どこから来たのか、ネット匿名掲示板が表示されて「本当にあの論文データーは正しいのか、その研究は再現性が取れるのか」と書き込まれていました。のみならずそれと同時に、別の書き込みには、「あの研究室論文はリトラクトするべきで、獲得した研究予算は返上すべきだ」とあったのです。

教授はしかし平然と、眉毛も動かさずに論文執筆していました。

やがて匿名掲示板の住人達は様々な論文を罵り合い、そして互に隙でも窺うのか、暫くは睨合いの体でしたが、やがて誰が先ともなく一時に教授の悪口を書き込み始めました。が、大学へ正式な調査依頼が提出されたと同時に、匿名掲示板の住人達は霧の如く消え失せて、後にはまた静かな教授室が戻ってきたのです。しかし、教授はとうに息が絶えて、仰向けにそこへ倒れていました。

教授の体は研究室の机の上へ、仰向けに倒れていましたが、教授の魂は、静に体から抜け出して、地獄の底へ下りて行きました。

魂のみになっても論文を出さなければと考えていた教授ですが、地獄の鬼は、教授の姿を見るや否や、すぐにそのまわりを取り捲いて、階の前へ引き据えました。階の上には一人の王様が、まっ黒な袍に金の冠をかぶって、いかめしくあたりを睨んでいます。これは兼ねて噂に聞いた、閻魔大王に違いありません。 教授はどうなることかと思いながら、恐る恐るそこへ跪いていました。

「こら、その方はなぜ、地獄に来てまで論文を書き続けるのだ? 速に返答をすれば好し、さもなければ時を移さず、地獄の呵責に遇わせてくれるぞ」と、威丈高に罵りました。

教授閻魔大王の雷のような声におののきましたが、ふと又思い出したのは、「決してハイインパクト雑誌論文を出し続けるのを止めるな」という老人の戒めの言葉です。そこで森羅殿の床に英語のようなものを指で書きながら、論文執筆をしていたのでした

閻魔大王は眉をひそめて、暫く思案に暮れていましたが、やがて何か思いついたと見えて、

「この教授研究室の人は、ひどく惨めな生活をしている筈だから、この男にそのさまを見せつけてやれ」と、一匹の鬼に言いつけました。

鬼が何やら不思議な力を使うと、忽ちこの教授研究室人間たちの真夜中の姿が森羅殿に現れました。その二人を見た教授は、驚いたの驚かないのではありません。なぜかといえばそれは研究室人間達たちは昼間見せないような疲れ果てた姿をして、パソコンの前で画像編集して捏造データーを作成していたからです。

「こら、その方は何のために、ハイインパクト雑誌論文を出し続けていたか、さっさと止めなければ、今度はその方の研究室人間が痛い思いをするぞ」

教授はこう嚇されても、やはりハイインパクト雑誌論文投稿し続けようとしました。

「この不孝者めが。その方は学生ポスドクが苦しんでも、その方さえ都合が好ければ、好いと思っているのだな」

閻魔大王は森羅殿も崩れる程、凄じい声で喚きました。

「見よ。この不孝者め。研究室人間いかにその方のことで苦労してきたかを」

学生ポスドクたちは苦しそうに身を悶えて、眼には血の涙を浮べたまま、見てもいられない程辛い様子でパソコンの前で作業をしていました。

「どうだ。まだその方はハイインパクト雑誌論文投稿を止めないか

閻魔大王はもう一度教授の答を促しました。もうその時には学生ポスドクたちは体がぼろぼろになって、息も絶え絶え倒れ伏していたのです。

教授必死になって、老人の言葉を思い出しながら、かたく眼をつぶっていました。するとその時彼の耳には研究室の人たちの声が、ほとんど声とはいえない位、かすかな声が伝わって来ました。

心配をおしでないでください。私たちはどうなっても、教授幸せになれるのなら、それより結構なことはないのです。私たち捏造を続けるので、周りがどう言ってもハイインパクト雑誌論文を出し続けてください。それより私たちには、次のアカデミックポジションを得るためには教授の推薦状が必要ですし、民間企業就職するためには教授卒業を認めてもらうことが必要なのです」

それはたしかに、研究室の人たちの声に違いありません。教授は思わず、目を見張りました。そうして学生ポスドクたちが、力なく地上に倒れたまま、悲しそうに彼の顔へ、じっと眼をやっているのを見ました。学生ポスドクたちは捏造したことにより心が痛んでいる中にも、教授の心を思いやって、教授捏造を続ける原因となったことを怨む気色さえも見せないのです。何という有難い志でしょう。何という健気な決心でしょう。教授は老人の戒めも忘れて、転ぶようにその側へ走りよると、両手に半死の学生ポスドクを抱いて、はらはらと涙を落しながら、その人たちの名前叫びました。…………

その声に気がついて見ると、教授はやはり夕日を浴びて、大学の西の門の下に、ぼんやり佇んでいるのでした。すべてがまだ前と同じことです。

「どうだな。おれの弟子になったところが、とても名誉教授にはなれはすまい」

老人は微笑を含みながら言いました。

「なれません。なれませんが、しかし私はなれなかったことも、反って嬉しい気がするのです」

教授はまだ眼に涙を浮べたまま、思わず老人の手を握りました。

「いくら名誉教授になれたところが、私はあの捏造をしている自分研究室人間を見ては、それを放っておく訳には行きません」

「もしお前が捏造を見過ごしていたら――」と老人は急に厳な顔になって、じっと教授を見つめました。

「もしお前が捏造をこのまま見過ごしていたら、おれは即座にお前の研究者生命を絶ってしまおうと思っていたのだ。――お前はもうノーベル賞が欲しいというのぞみも持っていまい。名誉教授になることは、元より愛想がつきた筈だ。ではお前はこれから後、何になったら好いと思うな」

「何になっても、研究者らしい、正直なデーターを出すよう、指導するつもりです」

教授の声には今までにない晴れ晴れした調子が罩っていました。

「その言葉を忘れるなよ。ではおれは今日限り、二度とお前には遇わないから」

老人はこう言う内に、もう歩き出していましたが、急に又足を止めて、教授の方を振り返ると、

「おお、さいわい、今思い出したが、おれは近くの小さなボランティア団体コネを持っている。そのボランティア団体での塾講師仕事をお前に紹介してやるからほとぼりが冷めるまではそこで働くが好い。今頃は丁度子供たちはお前が教えてくれることを楽しみにしているだろう」と、さも愉快そうにつけ加えました。

参照:http://id.fnshr.info/2013/01/27/pdtoshishun/

2010-03-30

ttp://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1268749422/

38 :本当にあった怖い名無し:2010/03/21(日) 16:36:34 ID:khW4IM/zO

オウム事件だと新実智光が一番興味深い。

主要事件全てに関わってるからオウム事件の全貌を掴むのに都合がいいし、

風貌や逮捕された時の笑みと逝った目がとても印象的。

この人の洗脳されぶりは凄まじくて

サリンを撒いたことを善行自分は救済者だと本当に思っている。

他の幹部の多くは罪を逃れるために教祖責任転移をしたのに対し

新実は未だに麻原に帰依を貫いてて、拘置所でもずっと修行してるようだ。

尊師裁判では大人しくてつまらなかったのに対し

こいつの傍聴記はイカれた発言の連発で、読んでると本当に面白いのよ。

芥川龍之介の「杜子春」の解釈を巡って検察官と言い争いしたりなw

最近やっと死刑が確定したのよね。

39 :新実の法廷発言集:2010/03/21(日) 18:23:05 ID:MPsrY25i0

一連の犯罪目的は?――

「最大多数の最大幸福。多くの衆生を救うことです」

法を犯して人を殺していいのか?――

「法を決めたのは国家。死んだのはそれ(法)とは別の因果応報です」

無差別殺人の実行は慈愛の心をかけて?――

「慈愛の心に満ちていたからやった。死刑になり地獄へ堕ちてまでやろうとした」

私が聞きたいのは、罪の無い人がなくなっている。その点ですが――

「すべては因果応報。罪無くして死傷する人はいません。因があって結果がある。これが答えです」

人を殺すという誰がみても悪の行為でも、喜びを感じることが究極の理想になるのか?――

「喜びを感じるのが究極の目的解脱の境地ではないかと思う」

被害者や遺族をどう受け止めているのか?――

犠牲者は転生した。答えるべきではない。被害者に世俗の論理言い訳するものではない」

自分の行為は悪ではあると考えるか?――

「完全なる善ではないでしょうか。」「善悪超えた全き善と思う」

(麻原に)支持されれば喜んで人を殺したい?――

「そのように理解されて結構」

そのような言葉がいかに被害者や遺族を傷つけているか分かるか?――

「傷つくなら傷つかない本当の心を求めて欲しい。

(遺族が)人間の心を持てと言って苦しむのなら(その)心が苦しみの因とわかる」

自分の犯行を直視せず、心の動揺を避けようとしているのではないか?――

「まったく違います。自分の心、やっていることを直視し肯定するのがヴァジラヤーナの本質

直視した上で、全ての衆生を利する最短の道です。私ほど自分の心を直視して真摯に向き合っている人はいない」

 
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