はてなキーワード: 少子高齢化とは
「このままだと日本は衰退する」ってのが前提になのはわかる。実際少子高齢化だし不景気だし。
で、「衰退を受け入れて対応していこう」ってのが脱成長、「いや、だからこそ成長を目指さなくちゃいかんでしょ」ってのが反脱成長だと思うんだけど
そこから脱成長の是非を論じるんじゃなくて、上野千鶴子への人格批判の方が多くなってるのは問題だと思う
あと、脱成長=再分配強化、反脱成長=移民推進みたいな、反移民=脱成長派みたいな、レッテルの貼り合い叩き合いになってる気がする
どっちを支持するとか正しいとかじゃなくて、脱成長は衰退が止まらないならどうするか、反脱成長なら衰退を止めるにはどうすればいいかを考えるって感じじゃいかんの?
対立はしてるけど敵同士ではないと思うんスけど
人口抑制論が最初に登場したのは、トマス・ロバート・マルサスの『人口論』(1798)だと思うのね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E8%AB%96
マルサスの考え方に賛同して、J.S.ミルなども人口抑制を主張していたけれど、
「もっと前向きに考えようよ。人口が増えて食料が足りなくなるなら、食料を増やす技術革新をするべきだ」
みたいに言ってて、実際、18世紀に予測されていた危機は、技術革新で乗り切れたという歴史的経緯があるのさ。
基本的に人口抑制するためには産児制限するしかなくて、それは優生思想に繋がったり、女性の地位が向上しないと産児制限は無理だと言われたり、
いろんな人がいろんなことを言ってる(…があまり相手にされてない)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%BA%BA%E3%81%A3%E5%AD%90%E6%94%BF%E7%AD%96
これは人口抑制論者にとって、ある意味壮大な社会実験であったのだけれど、評価としては失敗だと思われてる。
一人っ子政策始めたら、みんな男の子ばかり欲しがって男女比が崩れたり(女性の地位が低いとみなされてるせい)、
少子高齢化が加速しちゃったりで、お世辞でも真似をしたいと言い出す国は現れそうにない。
先進国と発展途上国の対立も含めて、世界全体で人口を上手くコントロールできる施策を誰も思いつかない(不可能かもしれない)から、
もしそんな事態になっても中共だって馬鹿じゃないのでそんなことはしない。
もし出生率を来年から急に2.1超える水準に引き上げるような政策をやったら、
ただでさえ、従属人口比率が半分超えてヤバイことになる2060年代、2070年代の
生産年齢人口比率がこのまま行くより悪化して更にやばいことになる。
人口には慣性があるので急に切り替えても改善には半世紀以上かかる。
40年にわたって人口構造が毀損してる以上、今から少子化対策をやると
かえってヤバイ。(22世紀のためにやるならいいが)
「少子化対策が手遅れ」と言われるのはそういうことだ。
「今大量にいる高齢者が寿命を迎えた後、少子高齢化が解消されて単なる人口減に切り替わって高齢者の比率がそこまで高くなくなった時」って、そんなん、今大量にいる高齢者が寿命を迎えた後は、団塊ジュニアが高齢者になっているので、相当に先の話。そこまで明らかに持ちこたえられない、というのが現下の共通認識だと思う。
「高齢者の負担はまた低減されたり、年金受給開始の年齢が逆に引き下げられたりするんだろうか?」って、そんなことは、そんなことが可能な時代になった遠い将来に、その時代の人たちが勝手に考えてくれればいい。
そりゃ、お金が余ればやるんじゃね?
「むしろ今高齢者を支えててこれから高齢者になる人の方が大変だよ。負担が少ない時代を一度も経験できないまま高齢者になって高い負担をする側にまわるんだから」なんてことも、とっくに覚悟はできとる。
すでに借金どんどん増えてんだから、せめて俺らが高齢者になったときに、単に「高くなった自分の分の負担」だけじゃなくて、「前の世代がもう少し負担しといてくれたら生まれなかったであろう負債」のせいでますますひどいことにならないでほしい、と願うだけ。
最近少子高齢化が顕在化していろいろ問題が表に出てきた関係で、政府の場当たり的な対応が相次いで実施されるか
医療費の負担増とか、年金受給開始年齢を引き上げるべきだ、なんて声も上がったりしてる。
その辺の情報を見聞きするたびに思うんだけど、今大量にいる高齢者が寿命を迎えた後、
少子高齢化が解消されて単なる人口減に切り替わって高齢者の比率がそこまで高くなくなった時に
高齢者の負担はまた低減されたり、年金受給開始の年齢が逆に引き下げられたりするんだろうか?
支える側の負担が減っても結局何も変わらず高齢者の負担は増えたままになるんじゃないかと思う。
今負担が増える人たちはまだマシな方だよね。
むしろ今高齢者を支えててこれから高齢者になる人の方が大変だよ。
負担が少ない時代を一度も経験できないまま高齢者になって高い負担をする側にまわるんだから。
無理。
生産性を上げるには、企業の体質が変化に対して積極的でないといけない。この変化への柔軟性は年齢が上がるにしたがって失われる。
日本の多くの企業は危険なほど社員の平均年齢が上昇している。これが変化を嫌い、リスクを避け、「再発防止策」の名のもとに責任を回避するための制度を次から次へと追加している最大の理由だ。このような環境で生産性なんか上がるわけがない。
高い生産性は、社員の平均年齢が30歳以下の会社からしか産まれない。どんなに高くても35歳までだ。平均が40歳を超えているような会社には不可能だ。しかし、少子高齢化が後戻りできないほど進行し、労働者人口自体が高齢化した今、それを日本全体で実現できるわけもない。
この国は詰んでいる。