はてなキーワード: 非平衡とは
輸出入は一旦置いとくね。価格ってのは買う方と売る方が双方納得した点で落ち着くんだから、売る方が「無理しないとこれ以下にはできない」という価格が、買う方の「これ以上では買えない」という価格より高けりゃ市場は成立しない。つまりそれは作る人がいなくて入手できない。それでどうしても困る人がいたら、その人はもっと高い値段で買いますよというだろう。それが売り方の「これなら採算取れる」という価格を上回ったらまた売買が成立する。全員がこれ以上高かったら買わないというなら、それはわざわざ無理して作るほどに必要とされてなかったってことだ。
で、海外との競争も大きく見れば、買う人もいりゃ売る人もいるわけで、国内で作るよりも安いものを外から買ってくるんなら、それで浮いた労働力で国外で買ってもらえるものを作らないとならないんじゃね? だって何も生産してないんならどんなに安くたってそもそも国外から買う元手が無くなるだろ。本来成立しない市場を持たせようとして無理するより、必要とされてるところに労働力を回そうぜ、ってわけ。
とはいえ、例えば海外のライバルが奴隷労働使ってダンピングしてきたら真っ当には戦えないわけで、その場合は政治的解決が必要になる。産業構造を移行したり、労働力が移転するのにもある程度時間がかかる。釣り合ってる平衡状態が理想だとしても現実は常にどっかでバランスが崩れてる非平衡状態にあって、色々歪みがあるわけだけど、平衡状態へ向かおうとする本来の流れを無理やり食い止めようとしても、歪みが大きくなって破綻するだけじゃないかなあ。
直接使うのは無理だと思うけど
エントロピーをさらに拡張するか、非平衡統計力学?みたいなのを拡張すれば無理ではないと思うんだよね。
経済活性度的な感じ?
非平衡系において「エントロピー」を定義して、その時間変化(時間微分)についてなんかいえるかもね
「実体経済がある量のとき、これぐらい金を刷るとこれくらいダイナミクスが激しくなる」
「実態とマネーの解離がある量だと、ある時間やら確率によって崩壊が起きる」
みたいな。
下にも書きましたけど、非平衡であるかどうかを語りたい時には、時間の概念がいるわけです。
経済やら生物やら太陽の駆動ダイナミクスの時間を僕が決められないでしょう。
経済の非平衡性を語るのに必要な「外部」を太陽にとるのがよいのは、それが十分長い(十分、というのは経済のダイナミクスに比して)タイムスパンで経済に流入をもたらすから。
熱力学が強力なのは、あくまで「語りうることしか語らない」からです。
経済やら生物やらで本当に知りたい重要なことはダイナミクスだから
経済を語ろうとすれば、非平衡統計力学を完成するしかありませんが
これはかなり難しいでしょうね
もし完成でもしてしまったら、今の「経済学」「生物学」は単なる古典になって
個人的には
そもそも経済よりずっと単純な非平衡系についても統計力学は不十分なのに
一足飛びに経済をやろうとしても、それは学術的に自然な動機と言うより「経済」が重要だと思ってるからであって
あんまり成果が上がる感じはしないですね
もっとも非平衡系については別もんですし、先述したとおり「エントロピー増大」は平衡系の話なので経済に適用しても何の意味もないです。
「非平衡状態」で「エントロピー増大」が適用されないのは理解しましたが、
確かに、経済活動を一般的に単純な平衡状態に近似することは難しいでしょうけど、地域や時期を限ってみればそうみなせることは出来ないかな?と想ったわけですが。
まあ、実体経済自体をそうみなすことは難しいでしょうけども。
現実の非平衡系は隔離して十分長い時間立てば絶対に平衡系になってしまう
だから駆動のダイナミクスに比べて十分長い時間「溜」として機能するものを外部に取らなければ議論が成立しません。
なるべく長い太陽が第一候補ですね。
太陽から隔離されて動物だけなら何年もつかわかりませんが…人間が死んで経済がまわらなくなる程度なら、一世代で十分でしょう。
太陽が尽きはてるのは何年か分かりませんが、どんなに手を広げたマクロ経済でも想定は精々1000年未満でしょうから、十分でしょう
エントロピーの概念自体は、熱力学に限った話でなく、万物がそうである、といった話でもあると思うんですが、違うでしょうか?
(それがどこまで正しいかどうかでなく、そういった話もある。と)
まず、「概念」には定義が必要ですね。元々の「エントロピー」は純粋に熱力学、平衡系において定義されました。
そのあと、統計力学を創ろうとする動きのなか、情報理論において似た概念が定義できそうだと分かり、「情報エントロピー」といういくつかの定義がうまれた訳ですが
もっとも非平衡系については別もんですし、先述したとおり「エントロピー増大」は平衡系の話なので経済に適用しても何の意味もないです。
外部系/内部系の切り方には勿論任意性はあるけれど
なので、動物なし、の系を考えることは結構当たり前だと思いますが、、、
そんなこと思ってないですとも。
外部系/内部系の切り方には勿論任意性はあるけれど
まあどのくらいの数の異所属カップルが誕生するかは別にして,「生命科学専門でもないが理系で化学系の知識があり,生物にもそれなりに好奇心がある」ような人を想定してコンセプトを選択してみようと思う.(彼女を専門に引き込むというよりか自分の興味がこんなことなのだよと紹介する意味で.同じことを彼女にもしてもらうとよいかもしれない.)あくまでコミュニケーションとしてなので,あまり概念中にたくさんの専門用語がでてくることは避けたい.多くて半ダース.あといくら基礎だとはいっても,いきなり宇宙はエネルギーのあり方で生命はその一形式だというそもそも論も避けたい.
彼女は中学の生物は大体覚えているが高校の生物は習っておらず,専門は理論化学よりの有機合成化学の学部生で頭は切れて時々おっちょこちょい,生化学や分子生物学には興味がないわけでない,というきわめて好都合な条件の下紹介すべき十概念を考えてみた.以下の順番はちょっとした思想の配列として少し気を使ったがあからさまにそれを伝えなければいけないほどのものでもない.
まあ,いきなり大御所だがここははずせない.物質科学全盛の時代に生命科学もそこにアクセスする活路を切り開いたということで.ただここであまりの情報の蓄積を彼女にぶつけてしまうとうんざりさせてしまうかもしれない.素材自体が一級なのだから彼女の興味と質問とが誘起されるような語り口がよいと思う.
「生命科学系の学生が考えるに有機化学の学生に受け入れられそうな概念(思い込んでいるだけ.実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど,それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな.
彼女も酵素の構造が機能と密接にかかわっていることは知っているだろうし,それを酵素や分子機械で実現することの面白さをぶつけてみたり,代謝が全体として大きな制御システム回路のようなものになっていことをぶつけてみたり,その中で彼女の生物特有の機構への興味が増せば儲けもの.
iPSはノーベル賞をとるといわれているし鉄板かな.案外作るために必要なことは制限酵素とウイルス遺伝子の挿入が本質でわかりやすく応用可能性も広い.
細胞創造と生命の起源の話はいままでの話よりはコアかなと思う.でも彼女は有機合成が専門だし細胞を合成するという巨大なプロセスに興味をもってくれるかもしれないし,それが一回地球の表面でおこっただろうということはロマンだよな.地雷でもあるかもしれない.
これはもう完全に僕の興味とスケベ心からで,マニアックすぎるかもしれないけれど,これからの生物学の方法としてかなり有力だし,分子数が多い細胞の中の各要素(components: DNA, RNA, Ribosomes, Electrolytes, water, cytoskeleton etc)間の関係性をシステムとして記述することの重要性と難しさとを語ってみたい.もし彼女が難しい素反応がたくさんある合成との類比で興味を抱いてくれるとよいのだけれどあまり深追いはできないな.
そんなに新しくないし,フォンノイマンみたいな人が見たら不動点定理に過ぎないと怒り出すかもしれないが,線形で静的で平衡系が非線形で動的で非平衡の系のちょっとしたヒントになることと分子・細胞・個体・生態のどのレベルでも同じような思考ができるというこれまでの話をちょっと豊かにする意味はある.遺伝子で始まり生態で終わるのも少し対比があってよいかと思う.ただこの話題には全然自信が無いからよければもっとぴったりするものを提案してほしい.