はてなキーワード: トールキンとは
外語って音写が基本で特に造語に関してはそういう安易な翻訳は良くないと思うのよ
例えば海外でうま味がUMAMIで通されるのも妥当な翻訳が存在しないからという理由だしね
さてオークについて取り上げるがトールキン由来の話だけど原語はOrcで音写するとオルクなんだよ(語り手の母語によってはウルクやゴブリンなど呼び名は様々だが)
Orcは悪の君主や魔法使いの奴隷として作り出された種族で総じて醜い人型の生物として扱われていて
一説によると始まりは捕らえられたエルフが堕落させられ作り出された種族だと伝えられており豚の怪物ではない
なので豚の字を当てるのは如何なものかと思う
エルフもドワーフも、起源はトールキンじゃなくて北欧神話やらなんやらだよねぇ
ただ今の「細身で美しく自然と調和して生きるエルフ」とか「背が低く筋肉質で鍛冶が得意なドワーフ」っていうのを体系として作ったのがトールキンなわけで
ナメック星人は他作品に出てきたら「ドラゴンボールじゃん…」になってしまうけれど
指輪物語は「エルフやドワーフが出てくる作品の代表格」に過ぎないんじゃないの?
他にウェルズの宇宙戦争に出てくる「タコ型火星人」も普及したけれど
あれだってあの姿ではない「火星人」概念は前からあったでしょ。
世の中の作品には二種類ある。
具体例を出す。
例えばトールキン。
エルフやドワーフといった種族の設定は今広く日本の創作で使われている。
クトゥルフもそうだ。
まるで聖典のようにこれを原作にした作品がたくさん生み出されている。
エルフも、クトゥルフも、妖怪もいずれも特定の作者による著作物だ。
無料だから、伝承だから、著作権のないフリー素材だからという理由で使われているわけではない。
世にある多くの作品にも、魅力的な世界観や種族などの設定は存在する。
作品の設定がベースとして使われるか使われないか、違いはなんなのか?
ダンジョンの起源というより神話や伝承の起源の話のような気がする。
ミノタウルスの伝承がどこから生えたのかはわからないが、調べてみると舞台となったクノッソス宮殿は地震で崩れた後に新たに上に建て直したため、ミケーネ文明崩壊後にギリシャ人が宮殿の廃墟を見て思いついたのでは、という説がある模様。
その後も欧州には地下牢やカタコンブがあったから、その辺から色々合わさってトールキンのモリアができたのかもしれない。詳しい文献があれば読みたいので知ってる方いたら教えてくださいプリーズ。
ちなみに現在のダンジョンものの元ネタの一つになったと思われるトールキンの指輪物語のモリアは元はドワーフ達の国があった場所で、宝を求めて掘りすぎてバルログという化け物を掘り当ててしまい滅びた、という設定。
流れを逆から辿っていくと
↓
↓
・RPG誕生以前の「ファンタジー冒険譚」の中における「ダンジョンの原型」
↓
って段階を踏んでるはず。
トールキンがいきなり「俺、天才だから「ダンジョン」という概念発明したわ」と無から生えてはいないはずなんだよね。
ぶっちゃけトールキンも昔からあった色んな伝承を合体させて「スーパー亜人大戦」みたいなのやっただけな所あったはずだし。
仮説としてはいくつか思いつくんだよ。
・野生動物の巣
このあたりかなと。
あー書いてて思い出しちゃった。
アレなんてかなーりダンジョンの原型に近いと思う。
そういう系だと「龍が守る宝を奪ってこい」って神話の類もかなり近いのかな。
でもなんだろう……違和感がある……。
「違うんだよ!これはサキュバスというモンスターの仕業なんだ!」「そうなんだ。じゃあ私のもインキュバスのせいってことだ」「おk」「じゃあそのサキュバス殺そうか」「クソガー!メイドに化けて忍び込みやがって―!」
みたいな感じね。
それと同じで「お前、その宝どうしたの?」「ドラゴンを倒して奪ったのさ!」「そっかー。てっきり先住民を虐殺して奪ったのかと思ったわ―」「なぜわかった?」「……バラさないからちょっと頂戴?」
みたいな感じなのでは……。
資料を一切見ないで仮説の上に仮説を重ねてもしゃーない。
なんかそういうのに詳しい本とかってある?
実際問題、トールキンのように神話時代からの異世界構築を行わなければエルフのような、あるいはドワーフ、ゴブリン、オークといった人間種族と生活圏をともにする種族が同衾するような世界はあり得ないのではないか?
おそらくはいずれかの種族が他種族を征服というか虐殺して滅ぼしてしまうだろう。
これは現実世界において、様々に存在していた人類種のうち、現在残っているのはたった一種類の人類でしか無いということで証明している。
神(のような存在)が始めて目覚めさせた(創造した)のがエルフである。
エルフたちは目覚めた当初、文化のようなものを持っていなかったが神のような存在に導かれて高度な文明を築くようになる。
そうしてエルフの文明がすでにある中で登場したのが人間種族である。
エルフたちはかつて彼らが神のような存在に導かれたように、エルフも人間たちの導き手となる。
つまりその人間種族はその登場の時から、エルフは人類を隣人として遇する態度を持っていたのである。
かなり簡略に乱暴に走り書きするとトールキン世界ではこのような設定になっている。
しかし、もしもこのような設定がなかったとしたらどうなるのだろうか?
エルフや人類がそれぞれにそれぞれの生活圏で独立して発展していき、ある日どこかでファーストコンタクトを遂げる。
もちろん、このファーストコンタクトがどの段階で行われるのか?これが重要であるのは言うまでもないが。
人類と呼ぶよりはサルと呼ぶ方が相応しそうな状態、類人猿、類エルフ猿のような状態で生活圏が重なった場合、これはもちろんどちらかの種族が滅ぶまで、吸収するまでの殺し合いになるだろう。
かつて我々の祖先たちがそうしたように。
これは現在の、我々が人種・民族というバックボーン・歴史を抱きながら国家を形成していった道筋に似ていくのだろうか?
エルフ、人類、というような存在が現実世界の人種的なイメージとして共存していく社会ということだ。
これならば何やら有り得そうな話のような気もする。
リアリティがある。
これが最大の難問となる。
考えて欲しい。
我々の現実世界において、ある人種が1000年生きるとしたらどういう社会になるのか?
私達が頑張っても100年生きるかどうかのなか、彼らだけは1000年を悠々と生きるのだ。
このことはかなりの難問になるし、これを解決しないとお気軽にナーロッパ社会が構築されるとも思えない。
だからこそ、神話時代から世界を構築していかないとエルフ問題の解決には至らないし、神の存在が必要であると私は冒頭で主張した次第です。