はてなキーワード: 全身骨折とは
ハッカー漫画がジャンプに出ているらしくて、こういったコンピューター関係の話って昔はオタクしかやらないマニアックな世界だったのに、王道少年漫画の題材になるまでメジャーになったんだな〜っていう感慨を感じますね。
こういった漫画やお話が増えることを、ひとりのIT屋さんとして、喜ばしく思います。
https://togetter.com/li/1297569
ただ、このまとめについては、私もいろいろ思うところがありますので、少し語らせてください。
はじめに断りますが、ここに書くことは、漫画に対する評価ではありません。
漫画に書かれた一部の表現について、作品を盛り上げるための表現であるのか、それともただの間違いであるのか。についての文章です。
勘違いしているコメントがはてブに結構あるけど、問題の箇所やセリフは「漫画の演出のための小さい嘘」じゃなくて「ただの間違い」です。
嘘をつくなら、存在しないサーバープログラムや機能、通信プロトコルを使えば良いだけですし、わざわざあの変な文章にする必要性はありません。
別に問題ね〜じゃん!っていう意見を見かけましたが、それは勘違いしているのかはたまた好意的に解釈しているのかわかりませんが、問題のセリフは一見技術用語っぽい雰囲気あるけど、文章になっていないレベルで意味不明なものです。
例えば、テニプリの動きが物理法則を超越するのは、作品の根幹に関わる重要な演出ですし、
そういう動きができるのスゲーってなります。
ってのは、
例えば「ボレーのデュースが決まった!奴めついにサーブに到達したか…!?」
「コートをホイッスルして敵をスクイズしろ」みたいなそもそも「テニス」というものを作者が理解していないセリフです。
こういったものは、読者の感情を引き出すための演出ではなくただのデタラメです。
元ネタの、ツイートの言い方もトゲがありあまり褒められたものではないですが、
このレベルの間違いを「演出」などと言ってしまうのは、まさにアクロバット擁護です。
ゲームセンターあらしみたいに連打すると、メモリ内のビット配列が書き換わってゲームの挙動がかわる
みたいな超常現象演出にしとけばいいのに。って個人的には思います。
ハッカーだと言われても、ITの基礎知識すらない主人公では、お話が面白い面白くない以前に、読むのすら辛いっす。
全身骨折して、体のありとあらゆる靭帯も切断されているけど、根性があるので走り回れるし、天才のなので、全試合出場して毎試合500点のゴールを決めます。陰湿ないじめによってゴールポストがない試合でも、ボールがない試合でも、すべてゴールを決めることができました。奇跡ではありません、努力の賜物です。監督も彼の粉々に粉砕した両足を見ながら号泣しています。そんな天才少年が主人公のサッカーマンガ読んで納得できますか?
想像して書くっていうのはいいことですが、調べればわかるものを、調べずに書いちゃうってのは、作者の力量不足とか、能力不足だと思われてしまうのも、仕方ないですよね。
絵描きについて。
朝、起きてツイッターを開いてみたら対照的な二人の絵描きのツイートがタイムラインに流れていた。
1人は商業目指してる人。もう1人は、webで(たぶん)趣味で描いてる人。
最初の人は、自分の絵への思い。こんなにも漫画家になりたい、強い気持ち。みんなに伝われ!この思い的なやつ。
後者は、創作の技術の話。こーすれば描くスピードが上がりそう。時間を有効に。効率化。もっと描きたい!
商業目指してる人はまったくうまくなってないし、ずっと描くキャラが全身骨折で顔だけ漫画。そして、漫画のストーリーがわけわからない。
趣味の人は、好きなものを好きなときに好きなだけ描いてる。見ていると絵を描くの、漫画を描くの好きなんだなぁと思う。そして、うまい。
描いてきた年数はきっと変わらないだろう。
違ったのは熱量を使うところ。
この2人に限らず、商業目指してます!と声高々言う人ほどたいした事なかったりする。
なんか不思議。
これほどつまらない作品も久々に観た。
ネタバレ。
狼男が、自分の正体を曝け出すシーンは、あくまでも神秘的に演出されており、汚らわしくないものとして描かれている。
当然、花は彼を受け入れる。
しかし、逐一「成長した二人の娘」の声でナレーションが挿入されるので、
これはあくまでプロローグであり、本編まで暫くかかるな、と視聴者にもわかる。
さっさと始まらねぇかな。
ちょっとの辛抱だ。
一人目の子供が産まれる。雪。
ん? ってなる。
「そういえば、出産の時、狼の姿で産まれてたら、どうしたろうね」
っていう、クソどうでもいい突っ込みを、敢えて先回りして予防されたような、
なんとも腑に落ちない感じがした。
このシーン、要るのか?
つまんねぇし、長いんだよ。
イヤ~な予感は募るばかり。
(いや、保険くらい入っとけよ。とか、そもそも在学中に産むなよ、などと思ったりしたが、何でそんな野暮なツッコミ入れたくなるかと言うと、無駄に説明ばかりの作品の癖に、肝心な部分でリアリティが掻き消されているからにほかならない)
夜泣する子供に切れる隣人。
遂に大宅から立ち退きを促される花は、田舎に引っ越すことを決める。
冗長をどうにかしてくれ。サクッといってくれ。
ボロ屋に引っ越す。廃屋同然の木造住宅にテンションうなぎ登りの雪。
何を見ても大声で笑い、走り回り、また笑い転げる……。
どっかでみたぞ。
トトロじゃん。
なんて言うと、したり顔で見下されるんだろうが、何度でも言うよ。
トトロじゃねーか。
ところで、この幼少期の雪、まじで声を当ててる子役が、上手い。
笑い方、ぐずり方、ヒスの起こし方、走ってる時のブレス、どれをとっても、リアルな子供だ。
よって、宮崎あおい演じる花の棒っぷりが完全に浮いてくる。
中途半端にリアルを求めて、「声優の演技を身に着けてしまった人は使いたくない」とか嘯いて、
こーいうところで露骨なギャップを作られると、ちぐはぐで、いらつくんだよ。
耳悪いんじゃねえの?
床を掃除して、洗い場を掃除して、雨漏りも修繕して、住めるようになる。
綺麗にしてみると、実はガラスの模様が可愛かったりして。
素敵な一戸建てに生まれ変わる廃屋。(また無粋いうけど、そうはいかねーだろ)
ようやくか!
結果、作物は育つ。
案の定、活躍している。いいぞ。
遠巻きに見ていた村人たちも、徐々に花と交流していく。
何の、代償もなく。頑張ってたから、助けたのだな。
野菜が採れて、村人とお裾分けしあって、
協力して、この田舎でも、生きていける。
ということが、説明された途端、もう出てこないんだよ。
説明の材料に使われただけ。
何の障害もなくなったわけ。花たちも、脚本も。
冬が来る。降り積もった雪山を転がって、走り抜ける。
はっきり言って、「生の躍動感」の押し付けなんて、見飽きてる。
一緒に見に行った友達は、ここが一番良かったって言ってたが。
ようやくナレーションの年齢まで育って、
狼として生きるか、人間として生きるか、選びなさい。
狼として山を愛する雨。
姉弟の喧嘩のシーンなんかは、
腕白だった雪が風呂場で泣いちゃったり、
よくできてた。
それにしても雨は十歳で声変わり半端ねぇな。
で、嵐が来る。
無駄が多すぎるもん。
もうね、頭の中では、ストーリーの結末が、
俺がこうあって欲しいという道筋が、全部出来てて、
スカッとする展開を望んでたんだけど。
花は、嵐の中山へ入っていった雨を追って、
転落して意識を失う(あれは全身骨折だと思うが、つうか死ぬと思うが。御都合主義が過ぎる。その辺の説明も是非ききたい)。
三途の川ライクな場所で夫に慰められて(本当にありがちという言葉を使うのも恥ずかしいくらいクソ演出)、
行かないで~と泣く花。
母の強さ? そんなテーマ?
なんつうの。女の……何なのお前? っていう矛盾。
で、結局、雨は独り立ちしてしまう。
ところでお前は嵐の中、山で何やってたの? 見せ場ねぇー。
というか……
盛り上がる場所、ねぇー。
延々と説明。説明。説明の使い捨て。
エンターテインメントが、そんなに嫌いなら、大衆映画やめろって思うんだけど。
「しっかり生きなさい」とか言われても、失笑。もののけ姫のキャッチコピー?
なんだ、この、げっそりする感覚は。
「浅いよ」と言われようが、
「わかってねー奴」と罵られようが、
盛大にゲロをぶち撒けたような作品だった。俺にはそう思えた。