はてなキーワード: 天皇杯とは
ルヴァンカップグループステージ最終戦が28日に行われ、勝てば逆転突破のオレオレFCはアウェイで浦和レッズとの直接対決を1ー4で大敗し、湘南に勝利した川崎に抜かれ、B組4位で終了。20年以来、3年ぶりのグループステージ敗退が決まった。0-1の後半8分、DF奈良田のクロスにFW鈴木亮が頭で合わせて同点に追いつくも、そこから後半16分に痛恨の失点。その後も2失点して突き放された。
【写真】グループステージ敗退が決まり、ガックリ肩を落とすオレオレFCイレブン
試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、歓喜に湧く浦和とは対象的に、ロイブルイレブンはガックリ肩を落としたまま、うなだれた。逆転突破がかかった首位・浦和との直接対決で今季ワーストとなる4失点での大敗を喫し、3年連続のグループステージ突破は叶わなかった。主将のMF鈴木潤は試合後「今日はベンチに入れなかった選手や応援に駆けつけてくれたサポーターのためにも勝ちたかった。(敗退に)力不足を感じますし、申し訳ないです」と、力なく話した。
2位突破の可能性は既になく、勝ち点9のオレオレFCは勝つしか逆転での首位突破はなかった浦和との大一番。しかし前半20分に右サイドを突破されて先制点を許し、劣勢に絶たされた。だが後半8分、左サイドを突破したDF奈良田のクロスに反応したFW鈴木亮がヘディングをゴール右隅に決め、同点に追いつき、逆転突破への機運は高まったかに思えた。
だが、後半16分、同20分に連続失点。それでもイレブンは諦めずに仕掛け、選手交代などで反撃に出るも、浦和の固い守備をこじ開けられず。逆に後半アディショナルタイムにも失点を許し、力尽きた。野河田彰信監督は「2失点目と3失点目の時間帯がな。追いついて、選手らも一騎加勢になってただけにもったいなかったよな。あれで前がかりになるしかなかったからな」と、敗因を挙げた。
奮起する理由があった。24日のリーグ湘南戦でDF大村が脳震盪、チーム最多10得点のFW森永が足に痙攣を起こし、この試合は欠場。更に「みんなが頑張って、(逆転突破の)可能性を残してくれた」(鈴木潤)。苦しみながらも、勝ち点を積み上げ、最終戦まで逆転突破の可能性を残してくれた控え選手、森永や大村のためにも勝ちたかった。
ルヴァンカップは道半ばで終わった。しかし、野河田監督は試合後、選手達を集めて「ここで気落ちしたらアカン。ここをどう次に繋げるかや」と奮起を促した。サポーターもチャントでイレブンを激励した。鈴木潤も「(浦和とは)まだ国立で試合がありますし、リーグ戦も天皇杯もある。ここで気落ちせず、チームとして成長していきたい」と前を向いた。次は7月1日、リーグ戦でのサガン鳥栖戦(駅スタ)。悔しさを糧にロイブル軍団が再び立ち上がる。
YBCルヴァンカップ第9節が21日に行われ、オレオレFCはアウェイで川崎と対戦し、0―0で引き分けた。GK松尾が前半27分のPKを止めるなど、クリーンシートと守り切りながら、シュート数僅か4本とゴールが遠かった。B組3位で最終戦は28日、B組首位・浦和レッズとアウェイで対戦。勝利で突破、引き分け以下なら敗退が決まる。この結果、湘南に勝利した清水に加え、川崎、湘南の敗退も決まった。
【写真】スコアレスドローに終わり、ガックリ肩を落とす両イレブン
最後までスコアボードを動かすことはできなかった。勝ち点を9に伸ばし、逆転突破に望みは繋いだが、勝利だけを目指したイレブンに笑顔はなく、負けたようにガックリ肩を落とした。野河田彰信監督は「点が獲れんというより、相手の勢いに押されて、耐えるのがやっとやったな」と、顔をしかめた。
開始から終始相手ペース。前半27分にはPA内でDF小林がハンドを取られ、PKを献上した。それでも「ここで決められるか、止めるかで流れが変わってくる」とGK松尾が相手FW山田のシュートを右手一本でセーブした。その後も相手に押し込まれ、シュート27本打たれたが、無失点に封じた。
しかし「パスミスなどが散見した」と指揮官が指摘したように、攻撃面ではセカンドボールを拾えず。球際の攻防でも劣勢を強いられた。FW山口は中盤でボールを受けるなど、奮闘したが、シュートはゼロ。「全然ダメ。FWの仕事をしてない」と試合後、山口は自分自身を戒めた。
最終戦は浦和戦。前回3月の対戦は引き分けたため、勝てば勝ち点で並ぶが、対戦成績で上回るため、逆転で突破出来る。主将マークを着けたDF小野寺は「あれだけ押し込まれてきつかったけど、負けなかった。今日もそうですけど、勝つしかないので頑張ります」と前を向いた。逆転突破へ諦めずに戦う。
○…清水は湘南に勝利し、勝ち点を12に伸ばしたが、他会場でFC東京、福岡、京都が勝利し、この日が最終戦で勝ち点を伸ばすことは出来ないため敗退が決まった。
秋葉忠宏監督は「敗退は残念だが、選手達は良くやってくれた。(天皇杯も敗退したため)残りはリーグ戦のみになったが、最大の目標である昇格に向かってやっていく」と残り22試合のリーグ戦に気持ちを切り替えた。
○…川崎は16年以来、7年ぶりの1次リーグ敗退が決まった。残り2試合連勝で他会場の結果次第という厳しい状況ながら、終始ボールを支配し、シュート27本もPK失敗もあり、最後までゴールネットを揺らせず。鬼木達監督は「最後の精度を欠いた」と悔しがった。
10位に低迷する今後のリーグ戦、消化試合となる28日のルヴァン湘南戦に向けては「勝っていくことは重要ですから」と必勝を誓った。
オレオレFCは21日、都内某所で毎年恒例の株主総会を開いた。新型コロナウイルスにより、20年からの3年間はオンラインでの開催だったが、規制緩和に伴い、今季は4年ぶりに会場での開催となった。
株主からはアクセスやトイレなど問題が指摘されるロイスタに代わる新スタジアム構想や選手に対する誹謗中傷防止対策、スタジアムに行き来する際のシャトルバスの増加を求める意見が出た。更に2月に「蒼紺協会」元幹部との確執で主力の大半が流出した件に対して厳しい声もあったが、多良初徳会長は問題を起こした元幹部は既に懲戒解雇処分にしたことなどを説明し、そして「皆様にご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
株主総会後、取材に応じた多良会長は「様々な意見を得られ、有意義な時間だった。(株主からの)“とにかく頑張ってくれ”、“面白いサッカーをしている。また応援に行きます”という熱い視線、声援を貰いましたし、それを力に変えて、リーグ戦残り19試合、天皇杯、ルヴァンカップを含めて頑張りたいと思います」と話した。
チームは現在、勝ち点31で8位。昨年の同時期を超えるペースで勝ち点を積み上げて前半戦を折り返した。首位・横浜Fマリノスとは勝ち点8差。多良会長は「現在の成績は野河田彰信監督と残った選手達が力を合わせて得た成績」と称えながらも「チームも我々も現状に満足はしていないし、これからも更なる高みを目指して頑張っていくと思います」と更なる活躍を期待した。
夏場の補強については、既にブラジル人MFヤゴ・リカルドの獲得は決定的だが「中津真吾GMを中心にチーム統括本部全体で考えている。まだまだ選手層の薄いポジションはありますし、今後の事を考えれば、戦力の底上げは不可欠。その方向で進めています」と、更なる補強の可能性を示唆した。
オレオレFCは20日、21日のルヴァン川崎戦(等々力)に向けて、オレフィールドで調整した。
24日のリーグ湘南ベルマーレ戦(ロイスタ)を見据え、野河田彰信監督はターンオーバーを敷く意向。負ければ敗退の可能性が出てくる一戦に、スタメンが有力なFW山口は「勝つしかないので、頑張ります」と短い言葉で川崎戦への意気込みを示した。
前回ホームでの一戦は後半終了間際に失点して敗れた。その時もスタメンだった山口はシュート6本と奮闘したが「得点にならないと意味が無い。力不足を感じました」。アウェイでの一戦に「これから連戦になるので、僕達がやらないといけない」と汚名返上を誓った。
○ルヴァンはJ2清水、磐田、昇格プレーオフ・ファイナリストの熊本、山形、昨年天皇杯優勝の甲府を含めたAからE組25チームで戦う。この中から各組1位と2位の勝ち点の上位3チームがプライムステージに進出する。
現在、勝ち点8でB組3位のオレオレFCは残り2試合で勝ち点12で首位の浦和、同9の2位清水を追いかける。21日は浦和は試合がなく、清水は28日の最終戦は試合がなく、本日の湘南戦が最終戦となる。
既に川崎、湘南、清水の自力突破は消滅。オレオレFCは川崎に敗れれば、清水が湘南に勝利すると1位突破は消滅。更にA組2位の札幌(勝ち点11)、D組2位の福岡(勝ち点11)、E組2位のFC東京、3位の京都(共に勝ち点10)の結果次第では、28日浦和との最終戦を待たずに敗退が決まる(湘南、川崎、清水も敗退決定)。
D組:熊本、柏
オレオレFCはホームでアルビレックス新潟との「J1初対決」に臨み、3ー1で勝利し、連勝を飾った。前半25分、セットプレーからFW森永が頭で決め、今季二桁に到達するゴールで先制。後半17分に追いつかれたが、3分後にMF村松のゴールで勝ち越し。同38分には右足首靭帯損傷で離脱していたMF田中のプロ初ゴールで新潟を振り切った。
新人ながら二桁ゴールを達成した森永は「(鈴木潤選手から)良いボールが来たので、決めるだけだった。(二桁ゴールは)目標にはしていたが、こんなに早く達成出来たのは想定外。周りのおかげです」と喜んだ。
2月26日の湘南戦で右足首靭帯損傷し、7日の天皇杯で復帰した田中は後半38分に持ち味のドリブルで切れ込み、ダメ押しとなるプロ初ゴール。「体調が100%になり、キレも増してきた」。今後は「怪我で迷惑をかけた分、これからはスタメンも狙えるように仕掛けるプレーもしたいです」と活躍を誓った。
守備では1失点はしたが、持ち味のハイプレスでベルギー・シントトロイデン移籍が決まっている新潟MF伊藤涼太郎を抑え込んだ。野河田彰信監督は「立ち上がりから集中して試合に入ってくれたからな。そこが勝因やね」と話した。
今季19試合目となる14日の次節アウェー浦和レッズ戦は前半戦ラストゲーム。森永は「圧倒されると思いますが、しっかり準備をして勝ちたいです」と気を引き締めた。
オレオレFCは11日のアルビレックス新潟戦(ロイスタ)に向け、10日はオレフィールドで調整した。ここまでリーグ戦全16試合に出場し、6ゴール9アシストとエースとして攻撃を牽引するMF鈴木潤はベルギー・シントトロイデンへの移籍が決まった新潟MF伊藤涼太郎について「素晴らしい選手」と警戒しつつ、「自分達のスタイルで楽しんでいきたい」と連勝を誓った。
チームは前節のFC東京戦では3ー2と逆転勝利。ロスタイムに鈴木潤が決め、5試合ぶりの白星を掴んだ。天皇杯2回戦も若手主体で圧勝。鈴木潤は「チームは少しづつ良くなっている」と手応えを掴みつつ、「まだまだ、やるべき事はたくさんあるので、突き詰めていきたいです」と更なる高みを目指す。
新潟にはリーグ戦全16試合に出場し、7ゴール4アシストとエースとして攻撃をけん引してきた伊藤涼太郎がいる。鈴木潤は「(伊藤は)素晴らしい選手ですし、間で受ける技術や展開する力は新潟の脅威なので、そこをさせないことが大事になってくる」と警戒する。伊藤は15日の京都サンガFC戦を最後にシントトロイデンに行く。「最初で最後の試合。ワクワクしてますし、自分達のスタイルで楽しんでいきたいです」と話した。
J2時代の対戦成績は18年のみだが1勝1敗。J1初対戦となる試合で新潟の攻撃を牽引する司令塔をリスペクトしながらも、変わりなく勝利を目指す。
今大会初戦に臨んだオレオレFCは、3日のリーグ戦・東京(〇3ー2)の先発からDF伊藤を唯一残し、GK松尾、MF前田など10人をチェンジ。前半から主導権を握り、13分にMF森田が左サイドを破り、ミドルシュートを放ってゴール右隅に決めて、先制点。27分にはCKからFW山口が頭で合わせて追加点を奪った。
後半も攻撃の手を緩めず、9分に前田がこぼれ球に反応し、技ありループを決めて3点目。16分には前田のパスに抜け出したMF山田がGKとの1対1を制して4点目。27分にはFW浅田が、DF小野寺のクロスを頭で合わせて5点目。ロスタイムには途中出場のFWジュシエがゴールを決め、ダメを押した。
初戦という難しい試合ながら、余裕を持った試合運びで初戦を制し、選手層の厚さを見せつけたロイブル軍団。次戦3回戦はJ2磐田(7月12日、場所未定)と対戦する。
オレオレFCが3-2と逆転でFC東京を下し、リーグ戦4試合ぶり、公式戦は6試合ぶりの白星を挙げた。開始44秒で先制しながら、前半終了間際に逆転された。それでも相手に退場者が出て、後半35分に途中出場のMFジュシエの今季初ゴールで追いつき、引き分け濃厚のロスタイムにMF鈴木潤のゴールで勝ち越した。7日の天皇杯2回戦(宇治枝戦 ロイスタ)を挟み、次節は10日、ホームでアルビレックス新潟と対戦する。
【写真】後半ロスタイム、劇的ゴールを挙げた鈴木潤に駆け寄るオレオレFCイレブン
ゴールが決まった瞬間、イレブン、サポーターは歓喜に包まれた。後半ロスタイム。パス交換からボールを受けた鈴木潤は右足一閃。鋭いシュートは相手GKも反応出来ない速度でゴール左隅に決まった。鈴木潤は「もう一度、決めたら褒めてやると言われても出来ないゴール」としながら「今日勝てたのは大きい」と笑顔で振り返った。ゴール後は喜びを爆発させ、サポーター席に駆け寄って、イレブン、サポーターとともに喜びを分かち合った。
開始44秒にMF奈良田のゴールで先制したオレオレFCだが、同26分、35分とセットプレーから立て続けに失点。攻撃でも精彩を欠くシーンもあった。意気消沈するイレブンにハーフタイム、野河田彰信監督は「(敗れた)名古屋戦と同じやんか!!また負けるんか!?」「昨日、練習でやった事を思い出せ」とカツを入れた。
後半は積極的な選手交代を行った。15分に右ハムストリング肉離れで離脱していたDF岩田、MFジュシエを投入。岩田は配球力でチャンスを作り、ジュシエは持ち味のスピードで完調をアピール。相手に退場者が出た後半29分にはFWトーマス・ノレジー、MF小野寺を入れ、更に攻勢を強めた。岩田は「自分の役割が出来て、勝てた事が嬉しい」と胸を張った。
前節・名古屋に敗れ、リーグ戦は3試合、公式戦5試合未勝利。鈴木潤は同戦後、感情的になるくらい「悔しかった」。昨年も清水に敗れ、19試合未勝利を喫した“悪夢”もよぎったが、今季は最小限で食い止めた。野河田監督は「今日負けたら、ズルズル行くと思うてた」。ハーフタイムの喝には「僕、与えてへんけど…」と苦笑い。劇的勝利に「(退場者が出るなど)相手に助けられたけどな」としながらも「こういう状況で追いついて、最後エースがね。勝ち切れたのは大きいですね」と称えた。
オレオレFCは3日、1ヶ月ぶりの本拠地でFC東京と対戦する。2日は大雨の中、ロイスタで2時間の非公開練習を行った。
先月27日の名古屋戦に敗れ、リーグ無敗が「10」で途切れた。チームは現在リーグ戦は3試合、公式戦は5試合未勝利。野河田彰信監督は「去年みたく、ズルズル行くのは良くないからな。1ヶ月ぶりの本拠地やし、そら絶対に止めなアカン。止めるためにはどうするかいうことやろ」とイレブンの奮起を促した。
この日は東京対策と同時に球際の攻防など、基本を中心としたトレーニングを行ったと言い「全体的な練習はできても、それを実践できるか、そこやな」とポイントを挙げる。
明るい話題もある。先月7日の横浜FC戦で右ハムストリング肉離れで離脱したDF岩田が戦線復帰。MFジュシエもこの日、全体練習に合流した。野河田監督は「スタメンはない。7日の天皇杯から」としつつも「ベンチには入る」と明言した。
対東京戦は過去3試合連続負けなし。だが指揮官は「油断したら、負けるからな。隙を作らせずにやるかどうかやな」と気を引き締める。1ヶ月ぶりの本拠地で勝利し、昨年、失速した悪夢を払拭する。
オレオレFCが夏限定ユニフォームを発表した。ネイビーとシャドウブルーをベースにしたユニフォームで、名を「夜鳴夏影蒼(よめいかえいそう)」とした。
対象試合は20節湘南ベルマーレ戦、22節柏レイソル戦、24節サンフレッチェ広島戦、26節北海道コンサドーレ札幌戦、27節京都サンガFC戦、28節鹿島アントラーズ戦となる。
MF鈴木潤は「昨年は限定ユニフォームで一回も勝てず、悔しい思いをしたので、このユニフォームで、今年は多く勝ちたい」と意気込んだ。
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オレオレFCのFWトーマス・ノレジーが、浦和レッズとのルヴァンカップ1次リーグ初戦(8日、ロイスタ)で来日初デビューする可能性が高まった。7日はオレフィールドで一部非公開調整。これまでコンディション調整に充てていた大型ストライカーはベンチ入りが濃厚で、いよいよそのベールを脱ぐ。
豪州出身のノレジーは200cm105kgの大型ストライカー。今季から加入したが、3ヶ月間無所属だったため、来日からコンディション調整。自ら志願して朝練習や、若手と同じメニューをこなしていた。ノレジーは「コンディションはよくなっています。どんな形であれ、試合に出たい気持ちはあるし、出場したら得点やアシストで貢献したい」と出場に意欲を示した。
7日にオンラインで取材に応じた野河田彰信監督は、ノレジーについて「先発は厳しいよな」としつつ、「準備は出来てるしな。コンディションも少しづつやけど、良くなっている。何処かで使わなアカンやろ」と途中からの起用を示唆した。
チームは開幕からリーグ戦3試合を消化して未勝利(1敗2分け)と苦しむ。指揮官は「起爆剤が欲しいわな」として、先発は入れ替わる見込み。ノレジーを筆頭に、FW浅田やMFジュシエ、子安、鈴木亮、DF岩田や伊藤らが先発に抜てきされる可能性がある。
B組に入ったオレオレFCは、浦和、湘南、川崎、J2清水、甲府と戦う。最高成績は21年のベスト4で、今回は悲願の初優勝を目指す。
◆YBCルヴァン杯 J1全20チームとJ2の4チーム(前年度J1の17位清水、18位磐田、昨年昇格プレーオフファイナリストの熊本、天皇杯優勝の甲府)の計24チームを4組に分け、1次リーグは各組2回戦総当たりを行い、各組2位までが、8強による決勝トーナメントに進む。
日本サッカーは三笘選手など「大卒後、トップクラスに上り詰める」選手が多い。よく「欧州と比べると珍しい」「欧州ではありえない、だから日本サッカーのレベルは低い」という話に繋げる人が居るが、ではなぜこういう事象が起きるのか解説する。
何よりこれである。アメスポ文化の国ではカレッジスポーツは珍しくなく、例えば野球のMLBでは全体の4割が大卒だ。
日本もその仕組みは当然あり、高卒後即プロになってもいいし、大学を経てプロになってもいい。どちらも選択できるのだ。
一方、欧州各国にはその仕組みはない。大学進学後にスポーツを行いたいのなら、その地域の小規模クラブで趣味レベルで嗜むことしかできないのだ。
だから欧州のプロサッカー、いやプロスポーツ選手はみな高卒だし、高卒後大学に進学してその後プロを目指すと言う選択肢自体が存在しないのだ。
何よりも練習場。例えば三笘が居た筑波大学は人工芝グラウンド3面、天然芝グラウンド1面、陸上競技場1面など多数の屋外グラウンドを持っている。もちろんサッカーだけでなくラグビーなど他の競技と共用だが、少なくともサッカーの練習で困ることはない。
次の例としては関東学院大学。横浜市にある釜利谷グラウンド(ギオンアスリートパーク)は天然芝グラウンドが3面もある。これはなんとあの川崎フロンターレ(天然芝2面、人工芝1面)よりも上である。これもラグビーと共用だが設備としては十分すぎるだろう。
次は試合のレベル。天皇杯で大学チームがJリーグチームを破ることが珍しくないことを見ても分かる通り大学サッカーのレベルは決して低くない。J2なら十分やれるチームがゴロゴロいる。
今のJリーグは高卒後プロになってもすぐJ2かJ3に育成レンタルされるケースが主流となっているが、それは大学サッカー選手と同等の試合環境に置かれることを意味している。
試合環境はJリーグの高卒若手と同等、練習環境はJリーグトップクラスよりもさらに上・・・「高卒後、すぐにプロ入りせずに大学に行った方が選手として成長する確率が高い」のは自明である。
これは国際移籍の際に発生する「育成保障金」が関係する。育成保証金は12~21歳まで所属したチームが移籍先のチームに請求できる仕組みだ。移籍金が発生した時にその一部を貰える「連帯貢献金」とは別物。詳細はこちら参照。https://activel.jp/football/kgiSD
例えば18歳にJリーグチームに入り、そこで4年間過ごした選手が国際移籍した場合、移籍先のチームは移籍金とは別に最大で27万ユーロ(約3900万円)もの育成保障金を支払わないといけない。
しかし、大卒後にJリーグで1年過ごした選手が国際移籍した場合はこの育成保障金は発生しない。なぜならFIFAの決まりで「学校の部活動は対象外」となっており、大学側に請求権がないからだ。
選手を取る側から見たら育成保障金がかからないことに越したことはない。つまり、大学を経由したほうが欧州進出には有利なのだ。
ちなみに、近年は「高卒Jリーガーの海外移籍で、最初は下部リーグに放り込まれる」事案が相次いでいる。これは下部リーグのほうが育成保証金が安くなるからである。
典型例は京都サンガにいた上月という選手。ドイツのボルシアMG(板倉滉がいるチーム)からオファーがあったが、育成保障金を支払いたくないと言う理由で破談となり、ドイツ5部リーグに放流されることになった。その後シャルケ(内田篤人がいたチーム)に拾われたが、京都からの最初の行き先が5部リーグだったため、京都が得た育成保証金は700万円くらいに過ぎない。直でボルシアかシャルケに行っていたら8000万円もの育成保障金が発生していた(上月は12-21歳の全ての期間京都サンガに居たため)。実に9割以上のディスカウントである。https://football-tribe.com/japan/2023/02/14/262363/
というわけである。この仕組みを変える理由が見当たらないし、今後も大卒組がサッカー界を席巻する状況は続くだろう。欧州みたいに格差社会化してカレッジスポーツの仕組みが消えるのなら話は別だが、それもないだろう。
ケイスケ・ホンダが野球に昇降格制度がないのを疑問におもうのは、ずっとそういうリーグにいる人なんだからそりゃそう思うよなと思う
逆に増田はずっとプロ野球ファンの世界に生きてるから、昇降格制度なんてないほうがよくない?としか思えない
今年地元のJクラブがJ1あがれそうになってギリギリで上がれなくて、結果チームの半分くらい引き抜かれたときいてからより強固にそう思っている
「チームが強くなる過程」みたいなものを楽しみたいのに、ちょっと強くなって目立ったら人がいなくなってまたいちから、なんて最悪じゃない?
どのカテゴリーにいるかによって露骨にクラブの価値が変わるのもいやだ
1年調子悪いだけでスポンサーも減るしリーグからの配当金とかも変わるんでしょ?
自分が愛するチームがそんなんなるのマジで耐えられない、スポンサーの増減は耐えられるけどリーグからの扱いが変わるのはやだ
あと地元チームがJ1掲げてるのにいつまで経ってもJ1上がれてないせいでスポーツ興味ない地元民にそっぽ向かれ始めてる感じがある(n=自分の周りの数人)
昇降格制度がなければ「どうせあのチーム万年J2じゃん」「いい加減有言実行しろよ」とか言われずに純粋にチームの価値を見てもらえるのに
そもそも昇降格制度なんてなくても手は抜かないでしょ、サッカーでもJ3にいてJ2ライセンス持ってないチームが手を抜いてるなんてことないでしょうし
昇降格制度あるから"ガチ"になれるみたいな風潮なんなの?野球に限らず昇降格制度ないスポーツなんて山のようにあって(個人種目なんてほとんどそう)、だけどみんな"ガチ"でやってるよ
【追記】
なんか伸びててワロタ、ケイスケ・ホンダへの雑な逆張りをこんな伸ばすんじゃないよ
お前の地元どこどこだろ、みたいなコメント複数つくかと思ったけどそれへの言及ブコメの1件だけだったわ、お前らいうほどJリーグ追ってないやろ
想像してたけどやっぱり「昇降格制度あるほうが優れてる」みたいなコメント多くない?いや制度にメリットがあるのはそりゃそうなんだけども「ないよりある方が優れてる」と言われるとうーん、Jリーグだってオリ10の時代は1リーグ制でしょ?(あってるよね?)で、ぶっちゃけその時代のほうがもりあがってなかった?
野球も天皇杯的なのやるべき、それはまじでそう、日本球界ももうちょっとプロとアマの境目なくそうよー、色々あるのは分かってんだけどさあ
ところでサッカーファン特有の「俺達の競技は世界的にメジャーだから偉い」思考はほんとなんなんだ、より優れたスポーツなら必ず世界に広まってるだろみたいな思考パターン?例えばクリケットは劣ったスポーツだから日本では流行らないとでも思ってんのかな?(とかいうと文脈あえて無視するタイプの人からクリケットは野球より人口多いぞとか言われそうでいやだな)
どのスポーツがどの国に広まるかなんて歴史と文化によるとしかいえないでしょうよ、逆にNPBファンの「日本ではサッカーより野球が偉い」みたいなのもどうかと思うよ
今やってるサッカーW杯で「日本人女性初の主審参加」という話題があった。山下良美さんのことだ。
が、その山下さんは1試合も笛を吹くことなく帰国した。選ばれたのは良いが、6試合で第4審判(簡単に言うと「審判の補欠」で、アディショナルタイムや選手交代のボードを掲げる係)を担当しただけにとどまった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/573ce7bef5afba3434889fac00b5a4bdad46fd3b
山下さん自身には何の罪もないが、W杯で女性活用の実績を作るために日本サッカー協会はかなり無理をしていた。昨年初めてJリーグの審判員として登録され、J3で8試合主審を担当。
たったこれだけの実績で今年J1を主審として担当することになった。男性主審でこのような特別扱いはあり得ず、無理やり上に上げた格好。
山下さんに対する、Jリーグ主審としての評価はお世辞にも上の方ではない。「毅然としている」「ジャッジ基準が途中でブレない」と評価する声がある一方、「ファウルを取れない人なので選手の負傷リスクが高い」「男子の走力についてこれていないのか、距離感がおかしい」という不満が試合の度に出てくる。どんな主審でもファン・サポーター・選手からの不満ゼロと言うのは難しいが、大きな舞台でジャッジするにはまだ課題がある状態だ。
が、そんな状態なのに「女性活用」を旗印に上げたJFAがW杯主審として推薦し、W杯に採用されてしまった。
佐藤氏はJ1デビュー年度こそかなりジャッジでにぎわせた人だが、最近は安定していた人だ。
彼はもちろん審判としてW杯出場を目標としており、順調なら今回のカタールW杯でJFAは彼を推薦するはずだった。
・・・が、「女性活用」という佐藤氏にはどうにもならない力が働いてその夢はついえた。
これは青山学院大学陸上部の原晋監督の定義を借りれば「挫折」に該当する。
https://toyokeizai.net/articles/-/637174
山下氏がW杯主審に選ばれたと言うニュースの後、少しの間佐藤氏のジャッジは不安定だった。
いろんなことを犠牲にして実績を挙げ、目標に近づいてきたのに、性差別(あえて言う)でそのゴールが消えてしまった。
それでも今期最後は安定したジャッジを見せていた。天皇杯決勝や、J2の山形-岡山の「再試合」という注目度の高い試合も無難に裁いていた。
だが佐藤氏のモチベーションの低下は明らかで、昨日トップリーグの主審を勇退することが発表された。まだ全然やれるどころかピークの最中に見えたが、年齢的にも次のW杯はないので、仕方ないのだろう。
オレオレFCの2022年シーズンが11月5日に終了した。間もなく開幕するカタールW杯によるイレギュラーなシーズンだった今季リーグ戦は残留圏ギリギリの17位。天皇杯、ルヴァンはいずれも早期敗退に終わった。10試合負けなしを記録しながら、Jワースト3位タイの19試合未勝利を記録し、2年連続で監督交代も経験。なんとかJ2降格は免れたが、このオフはJ1得点王のFW吉田ら主力の去就は不透明。流出となれば、5年連続J1となる来シーズンはいばらの道が待ち受ける。
相田満博監督が指揮を執った今シーズンは、開幕から6試合未勝利と低迷したが、4月以降、チームは組織的なサッカーが実を結び、10試合負けなしを記録。一時はルヴァン、天皇杯の両タイトルとともに、リーグ戦でも好位置につけたが、6月の清水戦に敗れてから、チームは失速。同戦前まで16試合で14失点と安定していた守備が、以降は22試合で43失点した。結果、今季も課題の守備はリーグワースト2位の57失点と崩壊(1位は磐田の60失点)。得点を重ねても、守備がそれ以上に失点し、守備が踏ん張ったら、今度は得点力不足に遭うなど、歯車が噛み合わず、徐々に順位を落として残留争いにのみ込まれた。
後半の残留争い大一番にも勝てなかった。降格した清水、磐田に、京都、湘南、G大阪、神戸、札幌、福岡、名古屋と争ったが、1試合も勝てず、3分6敗。特に8、9月の大一番だった湘南、磐田との連戦は終了間際の失点で敗れた。「勝負弱さが出た。チームの状況を把握した試合運びが出来ていれば、監督交代も低迷も防げた。選手としても、チームとしても未熟さが出たシーズン」と、ある選手は唇を噛み締める。
相田監督の采配、戦略も何時しか後手を踏み、システム、メンバーにも柔軟性がなくなり、チームは一体感を失いつつあった。8月に続投を明言していたフロントも、この事態に重い腰を上げ、監督交代に踏み切ったのは残り4試合の段階。残留を託された阿野燿大監督は前監督の戦術をある程度、継続しながらも、チームに失っていた前への積極性を選手に要求し、メンバーもその時の調子によって変えた。初陣の鹿島戦に引き分け、J2自動降格圏の19位へ転落したが、翌節の柏戦に勝利し、20試合ぶりの白星を挙げると、以降は3勝1分でタスクを完遂。19試合以上未勝利のクラブがJ1に残留するのは初の快挙となった。
だが、J1に昇格してからは苦しいシーズンを過ごす。初年度の19年はプレーオフで残留したが、18位。降格の無かった20年は14位。昨年、今年と最終戦で残留を決めたが、17位に低迷。4年連続二桁順位、毎年のように残留争いに甘んじる成績に最終戦後のセレモニーではサポーターが「数年おきに変わる社長、監督、それで一貫性のあるクラブ作りは無理」「蒼紺協会さんのコロコロ政治、誠に遺憾です」となどとフロントを痛烈批判する横断幕が掲げられた。中津真吾社長、阿野監督は既に辞任を発表。チームの主将を努めたMF山本も「サポーターの横断幕が全て。みんなが望んだ成績では無かった」と苦々しく話したのは印象的だった。
このオフは主力流出の危機にある。負傷離脱はありながら、14得点を挙げ、清水FWチアゴ・サンタナと並ぶJ1得点王を獲得したFW吉田は今季で契約が終了。関係者によると既に国内外からオファーがあると言う。クラブは全力で慰留する方針だが、本人は高いレベルで勝負したいという意向もあり、難航が予想される。また、同じく契約が今季で終了するDF本田、DF松岡、MF秋葉にも国内外クラブからオファーが来ている。主将を努めたMF山本らも来季去就は不透明。全力で慰留しなければ、厳しい戦いは必至の情勢だ。
それでも明るい話題はある。吉田に加え、山本が最終戦で10ゴール10アシストを達成。特に大卒新人のMF鈴木潤が7ゴール7アシストを挙げ、2年目のFW佐藤も6ゴールを挙げた。守備でもGK村上が一本立ちし、孤軍奮闘。DF栗林やMF宮城らがレギュラーに定着し、高校2年生のMF前田ら下部組織出身選手が次々にデビューするなど、次世代の若手は台頭しており、来季新加入選手も10人が内定(16日現在)。選手層は着実に厚くなっている。
来季は10月からヘッドコーチを努めていた岡嶋聡氏の新監督就任を発表。コーチ陣の組閣も固まり、新たなスタートを切る。山本は最終戦後「どうしたら選手と一緒に戦いたいと思っていただけるようなチーム作りが出来るか、クラブ全体で考えないといけない」と危機感を募らせ、鈴木潤も「悔しいシーズン。来季は個人として、もっとチームを勝たせる選手になりたいです」と来季への巻き返しを誓った。
オレオレFCが21日、オレフィールドで紅白戦を行い、DF石上、来季加入内定が決まっているMF奈良田が猛アピール。特別指定選手として帯同する奈良田は「出る準備は出来ている」と29日のサンフレッチェ広島戦出場へ意欲を示した。
仲間の思いを胸に秘めて戦う。白組のインサイドハーフでプレーした奈良田は持ち味のボール奪取に加え、時にはペナルティエリアまで顔を出すなど、攻撃面でもアピールした。来季の加入が内定。特別指定選手として今季は2試合に出場している奈良田は「明日、試合があっても良いくらい調子は良い。出る準備は出来ていますし、出ることになったらチームに貢献したい」と燃えている。
一方、紅組のCBに入った石上は190センチの長身を生かしたヘディングで得点をマーク。的確なパスで組み立てにも参加した。今季は7試合に出場。4月にはレギュラーに定着したが、4月19日の福岡戦で左鎖骨を骨折して離脱。7月には右足首関節捻挫で再び離脱した。石上は「ケガばかりで悔しかった」と率直な思いを話す。それでも12日の柏レイソル戦で約2ヶ月ぶりに出場し、20試合ぶりの勝利に貢献した。残り2試合に向けて「相田満博前監督や支えている方々の思いも背負って、チームの力になりたい」と力を込めた。
チームはMF相馬が右足首、奥原が左太ももの負傷で手術。全治4ヶ月と診断され、今季の復帰は絶望となった。阿野燿大監督は「オク(奥原)もそうやけど、特に相馬の怪我はね。彼が戦術のキーマンやったし、二人とも申し訳なさそうな表情だった」としながら「時間は待ってくれへんので。アイツらの為にも、残った選手がやらなアカン」と奮起を期待する。
チームは現在、来季J1残留圏内の17位だが、18位京都、J2降格圏の19位清水、最下位磐田との勝ち点差は3。22日には京都が鳥栖、清水と磐田が直接対決を行い、勝敗次第では29日の広島戦でJ1残留が決まる可能性があり、負けると崖っぷちに追い込まれる。それでも奈良田は「3連勝して終わるのがチームの合言葉なので。相馬さんらの為にも、あと2試合も勝ちたい」と力を込めた。
○…広島と対戦するオレオレFCは明日、国立競技場で行われるルヴァンカップ決勝を視察する。MF山本は白組のトップ下で出場し、ゴールを決めるなど順調。残り2試合へ「こういう状況を招いたのは自分たち。誰も助けてくれない。全ての責任を背負ってピッチに立ちたいです」と語気を強めた。
広島には今季ルヴァンカップも含め、2分1敗と苦手にしているが、山本は開幕戦だった3月2日のホームで先制ゴールを挙げている。それでも「(敗れた16日の天皇杯甲府戦は)上手く噛み合わなかっただけ。(広島には)満田選手や川村選手と勢いのある若手がいますし、外国人も強力」と警戒する。
今季は主将として、全36試合に出場し、9ゴール9アシスト。それでも「個人のためだけにやっていない」。求められているプレーは主将として、主力として、苦しんでいるチームを救うこと。残留することの重みも理解している。残り2試合へ「勝つことしか考えていない」と勝利だけを見据え「苦しい経験は何度も経験してきた。あと2試合も、いい準備をしていいパフォーマンスを出せたら、いい結果になると思います」と落ち着いた様子だった。
オレオレFCは12日の柏レイソル戦で勝利し、リーグ戦20試合ぶりの白星を手にした。だが、残留を争う他クラブは軒並み試合数が少ないため、厳しい状況に変わりはなく、残り2試合の結果次第ではJ2降格の危機に直面している。J2経験はあるが、仮に降格となれば2018年以来初となる。29日のサンフレッチェ広島戦、今季最終戦となる来月5日の大分トリニータ戦は負ければ降格が現実味を増す厳しい戦いになる。
2009年に創設されたオレオレFCは現会長の多良初徳氏が監督として、野河田(のかだ)彰信ヘッドコーチとの二人三脚で徐々に力をつけ、創設10周年だった2018年には3位となり、J1参入プレーオフで当時の甲府や長崎に大勝して、初のJ1昇格を果たした。しかし、J1の壁は厚く、初年度は参入プレーオフ圏の18位。プレーオフでは徳島に勝利して残留したが、その後も新型コロナウイルスが蔓延し、降格なしだった2020年を除いて毎年のように最終盤まで残留争いに巻き込まれている。
今季は4月から5月までは10試合負けなし。昨年までリーグ連覇していた川崎を破るなど、旋風を巻き起こし、暫定4位まで浮上した。しかし6月18日の清水エスパルス戦に敗れて以降、成績は低迷。1日の京都サンガFC戦に敗戦した翌2日、相田満博前監督の解任を発表し、阿野燿大監督が残り4試合限定で就任する事が決まった。8日の鹿島アントラーズ戦は引き分けに終わり、J2自動降格圏の19位に転落したが、12日の柏戦に勝利し、 暫定16位に浮上した。
残留に向けた課題は守備。56失点はリーグワースト。昨年も66失点でワースト2位だった。GK村上、DF本田ら代表レベルの選手もいて、複数ポジションをこなせる選手が多く、相田政権では3バックと4バックを使い分けながら戦ったが、19試合未勝利中は試合毎にシステムが代わり、固定が出来ず、連携ミスから失点するケースが増えた。
現在は評論家を努める野河田氏は「(相田の時は)メンバー含め、あれこれ変えすぎるから。固めれば良いのに、理想を追い求め過ぎて固定出来んかったな」と指摘する。阿野体制以降は3バックで臨んでるが、「鹿島戦みたく、誰がマークするかはっきりせんところで失点しとる。村上も”どんだけセーブしたら勝てんねん“と思うとるよ」と手厳しい。
それでも明るい話題はある。FW吉田が2試合連続得点で3年連続の二桁ゴールと復調。トップの清水FWチアゴ・サンタナとは2差で得点王も射程圏内に捉える。更に9ゴール9アシストのMF山本も二桁得点、二桁アシストまであと「1」と攻撃を牽引。控えにも鈴木潤らが控える。野河田氏も「選手層自体は他と遜色ない。FWは野球で言うたら四番打者やからな。やっぱエースが点獲れば、チームも活気が付く。吉田の能力なら得点王も狙えるし、カギは吉田と山本よ」と、二人をキーマンに挙げる。
残り2試合。29日の広島戦に勝利すれば、残留が決まる可能性がある一方で、敗れると、他会場の結果次第では1試合を残して5年ぶりの降格が決まる。チームは16日の天皇杯決勝に加え、22日に新国立競技場で行われるルヴァンカップ決勝も視察し、広島対策と残り2試合へ戦う。野河田氏は「まずは広島よ。ここに勝たな残留もない。僕もコーチや暫定監督時代にこういう経験は味わったから緊張はある。広島は強いチームだけど、自信を持って戦うことが出来れば勝てると思う」と願った。
12日の柏レイソル戦で20試合ぶりの白星を挙げたオレオレFCが14日、オレフィールドで公開練習で再開した。この日は軽めのメニューが中心だったが、イレブンはリラックスした表情を浮かべていた。約5ヶ月ぶりの白星を挙げ、喜びもさめやらぬ中、気持ちは既に29日のサンフレッチェ広島戦(Eスタ)を含む残り2試合に向かっている。
柏戦は攻守に噛み合い、3―0で圧勝。久々の白星で降格圏を脱出した。阿野燿大監督は練習前の円陣で「これからが勝負。柏戦みたく頑張って行けば、勝利を得られるし、底力を見せることでサポーターは喜ぶ。それが一番のサービスになるんや。あと2試合、俺らはやるねん」とJ1残留へハッパをかけた。
MF山本は「今まで応援してくれた人達に迷惑ばかりかけましたけど、やっと報われたかなという思い」としつつ「まだ何も成し遂げていないですし、あと2試合あるので、勝利を目指して、しっかり戦いたい」と気を引き締めた。
29日にはアウェイで広島と対戦。他会場の結果次第では勝利すれば残留が決まる可能性がある。その広島が戦う16日の天皇杯決勝、22日のルヴァン決勝をチーム全員で視察する予定だ。山本は「相手目線でどうやって戦うかをイメージして、29日の本戦に臨みたい。(広島には)今季1回も勝ってないので、最後の試合で意地を見せたい」と、今季2分1敗の広島から白星をもぎ取る。