はてなキーワード: Tengaとは
こんなことは、はじめてだ。
妻には、本当のことを隠して出かける。
こんなことは初めての体験だった。
朝、9時台に、俺は目的地に着いた。
なんて、甘美な響き。
齢40にして、初体験。
憧れがあったのだ。
私は素直に憧れていたのだ。
聞けば、そこでは大きな音で、アダルトビデオが観れるらしいではないか。
私は妻と同居を始めてからというもの、大画面でのアダルトビデオを観る機会をすっかり失ってしまった。
そして、オナホール。
ジョークグッズとして、名高いアイツ。
私は、ヤツに触れたことがなかった。
私は、ずっと機会をうかがっていた。
このお盆休み、中学生の息子のところには仲のよい男友達が来ていて、いつも以上に家事も増える。
何より、ゆっくり一人になれない。
そこで、こんな偽装を目論んだのだ。
そこで、思いついたのだ。
私は人として最低だ。
最低の部類に入ると思う。
まず、入店すると、色白のおじさん店員がやや威勢良く「いらっしゃませー!」と声をかけてきた。
怯む。
圧倒的物量。
たとえば、小生がアリで、これだけ大量の砂糖を与えられたら、どうなってしまうだろう。
まるで一生分のアダルトビデオが、詳細なジャンル分けをされて陳列されているようだった。
ふと、店内BGMでシステムの案内が流れていることに気がつく。
それは(DVDを6枚まで選んで、受付カウンターまでお待ちください)との内容であった。
ぐるりと店内を見回す。
ああ、小生は間違っていた。
たとえるなら、Amazonで本を買うようになって、「本屋はいらない」と思ったことに似ている。
「小生にはfanzaさんがいてくれれば、DVDを買いに行く機会などは人生のプラスにはならない」と思っていたのである。
否。
大量の物理媒体に囲まれることで得られる体験は、やはり捨てがたいのだ。
蛇足だが、小生は、ここで、三島奈津子氏を知ることが出来た。好みの美女だ。
どストライクゾーンだった。
そして、慌てつつも慎重に6枚をえらび、緊張の受付。よく観る定番ジャンル、あまり観ないジャンルなどをバランスよく織り交ぜようと自分なりに試みた。
また、人生初めてのジョークグッズは、触ったことのない小生でも存じ上げる「TENGA」のプレミアムという商品を選んだ。
仕事をしていることになっているため、コースはかなり長い12時間。部屋はリクライニングの椅子なども選べたようだが、フラットタイプのものにした。
受付では、コンドーム2個と、大量の個包装のウェットティッシュ、DVDをカゴに入れられ、部屋の案内を受ける。
この辺りはカラオケボックスと同じ流れだ。
なるほど。
さて、数時間かけて、2個のコンドームを使用した、僕の感想を「結婚して、家で自由に自家発電の出来ない男性陣」へ伝えよう。
僕は、抜くまでは楽しかった。
本当に楽しかった。
素晴らしい施設だと思った。
大画面で音を出しながらみるアダルトビデオの開放感。スマホでコソコソとヘッドホンで観るときの体験とは大違いだった。
情けない。
情けない。なんて、情けないんだ。
こんなことで、僕はこんな一時的な欲望に流され、妻に嘘をついた。裏切ってしまった。
妻に言えないことをつくってしまった。
本当に申し訳ない。
ジョークグッズと、利用料の4150円は今となっては高く感じる。
部屋も、なんだか汚らわしく思えてきた。
ここでは、見知らぬ男性たちが服を脱ぎ、自慰行為に励んでいたのだ。
そして、僕もその一人だ。
仲間入りだ。
たしかに、開放感はあった。
代え難い体験だった。
ただ、僕はこんなことをして、妻を裏切りたかったわけじゃないんだ。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
友人の勤める会社では、さすがに仕事中はないけれど、歓迎会では男女とも普通に経験人数や好きな体位の話題で盛り上がり、忘年会のビンゴではTENGAが景品になっても皆笑って楽しんでいるそうだ。そいつも社の内外で楽しく遊んでいるらしい。ちなみに業績は最近7期連続で伸びており、その業界では地域屈指の高成長企業だ。
まあ俺はそこまで品のない会社は正直ドン引きだし勤めたいとも思わない。だいたい下手に遊んだら変な病気でももらいそうだ。何で怖くないのだろう。
それはさておき。
弊社の文化は友人の会社とはほぼ真逆。そもそも職場恋愛がバレると「何しに会社へ来ているのか」と上司に詰められるし、結婚まで行ったとしても「人生の選択を手近な所で間に合わせる軽薄な奴」とみなされ男女とも居づらくなるので、400人規模の会社であるにもかかわらず数年に一組程度しか誕生しない。ちなみにこんな会社でも不倫やセクハラは年に数件露見し、当事者はほぼ依願退職、上役も減給処分となる。この点だけ取れば女性には働きやすいと思われるが、上記の社風から産休育休も「あなたの子育ては我が社の成長に関係ないですよね」ということで非常に取りづらい現状があるため、結果として結婚や出産を半ば諦めた女性ばかりが社に長く在籍し、それなりの立場に昇進していく。
学生時代の俺は、結婚は20代のうちに、それも職場結婚しか考えておらず、入社してからこれらの事実に気づき戦慄したが後の祭り。それでも同じ課に配属された後輩にそれとなく近づこうとしたら、ある日コンプライアンス室から呼び出されやんわりと釘を刺されて本当に嫌な気分になった。通報したのが彼女だったのか別の誰かだったのか、詮索する気も失せるほどダメージをくらった。
幸いすぐに撤収したためか、その後の昇進に支障が出ることもなく、同期の中では比較的早く管理職に。この時点で30代半ばに差しかかっており、いよいよ結婚して父親にならないとと焦りまくるが、会社は全く当てにならない。結局大学の同窓会の偉い人のつてで、卒業して3年ほどの女性を紹介していただき、そこから何だかんだと2年半ほどの紆余曲折を経てようやく結婚できた。そこから子どもができるまでもいろいろあり、要は俺の精子に問題があっての不妊治療。それが判明したときは人生で一番辛かった。妻に土下座して泣いた夜のことは、一生忘れない。
気力と体力、そして財力もゴリゴリ削られる長丁場の治療。何度目かの挑戦でどうにか授けていただけた。
一人っ子同士の夫婦で、本当は二人ほしかったが、それは贅沢だと思い直して、一人を大切に育てることにした。悔いはない。
ところで実は、俺は最初に書いた品のない会社の内定ももらっていた。友人と一緒にそこに入っていたら、どんな人生になっていただろうか。先日久しぶりにそいつと酒を飲み、そんなことを考えた暑い夏の夜だった。
TENGAと人気のある繰り返しつかえる手頃なのを買って、とりあえずTENGAを使うと決意。
引っ越す前は実家、自分の部屋あったけどやっぱ買ってやるのはリスクが高いしやろうとは思わなかった。
下半身は既に準備万端で、ゴムも一緒に買ったけど、まんまでやりたかったから着けない。
温めるとかは特にやらずに、某デレマスのアイドルのエッチなのを用意。
めっちゃ緊張する。
しかし問題が、皮が剥けているのか良くわからない。勃つと痛い、人生の中で1番でっかくなってる。
今までずっと半端にやってたので初めて見る姿。
いろいろぐぐった挙げ句、大丈夫だと思い込ませる。ぶっちゃけ早くやりたかった。
満を持して挿れる。冷たい(当たり前)。
めっちゃ痛かったけど、しばらくすると慣れた。
異常はない。
お風呂でやってたのでそのまま体洗ってEND。
かと思いきや、なぞのムラムラに襲われ、もう一個の方を試したくなる。
ゴムを着ける。もちろん初めて。
ちゃんと温めた。ローションも一緒に。
出なかったし。
で、自分のやってたことは正しいのか聞ける人がいない(恥ずかしい)けど、これは記録残しておきたいというか、意見が聞きたい。実際どうなんでしょうね。
全部吹っ飛んだかもしれない。
やっぱエロは人を救うんだな。うん。