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はてなキーワード: マラリアとは

2010-08-21

皆さんはホメオパシー起源を誤解しています

これ。

http://b.hatena.ne.jp/entry/24208162

ブコメがひどいですね。リストに挙げられた故人の名誉のために少しお話をさせていただく必要があるようです。

ホメオパシー電波医者が編み出した電波理論だと思われていますが、それは違います。提唱された当初は、当時の先端医療の延長線上に立てられた有意義な仮説であり、当時の標準医療よりましなものでさえありました。その当時の信奉者は、必ずしもおかしなものを妄信していた非開明的な人物であるとは言えません。

今のように、ベルリンの壁分子0.6個(平均値)しか残らないまでに薄めたものを教室会社に噴霧すれば非コミュのお前らもいじめられなくなるなどというオカルトではなかったのです。(ベルリンウォールのレメディは、人間関係修復、いじめや鬱対策、戦死者やテロ被害者浄霊などに効果があります。)



ホメオパシーワクチン拡張理論

症状を引き起こす物質を薄めて体内に入れることで症状に対抗するという理屈

何かに似ていると思いませんか?

非常に薄めた菌を植えて抵抗力を獲得する、ワクチンですね。

エドワード・ジェンナーが種痘の接種に成功したのは1796年、発表は1798年。それ以前から天然痘の接種は行われていましたが、なにせ病人の膿をそのまま植えるので、結構発病して死にました。薄めて接種することで危険性を下げ、うまく効果だけを得る方式を編み出したのがジェンナーなのですね。

一方ホメオパシーの始祖であるドイツ医師サミュエルハーネマンが類似の法則を初めて世に問うたのは1796年(医学誌にエッセーを発表。これをホメオパシーと名付けたのは1807年?で、体系付けて理論書にまとめるのは1810年)。この時点では薄めることを条件としていないようですが、1800年には希釈したベラドンナを用いた記録が確認できます。

はい。ワクチンとごく初期の同種療法は、同時代の似通った発想なのです。

ハーネマンは希釈という手法をおそらくはワクチン研究から取り入れ、薬草でも同様に毒性を下げて薬効を得られるのではないかと考えたのでしょう。当時の最先端医療勉強し、さらに拡張して薬草の効果にまで敷衍できないかと考えたのではないでしょうか。毒を薄めて薬にする薬草は結構多いですしね。結果的には同種療法の考え方は誤っていたものの、当時おかしくはない着想であり、悪くない医学上の仮説であったと言えます。

ハーネマンはアホではない。真摯な学究の徒でした。砒素中毒に関するまっとうな専門書を書き残してもいます。だからこそ砒素水銀を処方していた当時の医療を嫌って独自の療法に走ったのであり、先端医療から希釈という発想を取り入れる聡明さも持ち合わせていました。

ふと思い付いてキナ皮を飲んでみたらマラリア類似の症状になったことから同種療法を考え付いたという逸話が有名ですが、ここに薄める手続きはありませんよね。そこは他人の先端研究を意欲的に取り入れた部分です。

ホメオパシーがまったく新しいオリジナルの着想だと言いたいホメオパス元ネタを隠蔽したためにここがミッシングリンクになっているのです。もっとも、ハーネマン自身もそうだったのかもしれません。そのまま採用するのが癪で、薄めれば薄めるほど有効などという蛇足を加えたのかもしれません。



同種療法が伝染病に効いた!

同種療法はハーネマンの元でほそぼそと試されていたのですが、これが世間の知るところとなったのは、1800年の猩紅熱の流行です。若草物語で三女のベスが死の淵をさまよう病気ですね。この時、上で述べた通り、希釈したベラドンナを使用しています。

ワクチンまでも開発されたご時世ではありましたが、標準医療としては依然、瀉血と(動物の血の)輸血が行われていました。そんなもん、ぴんぴんしてても死んでまうわ。

のちにナイチンゲールが語った通り、害のある行為よりは意味のない行為の方がましです。なので、同種療法は標準医療より生存率を高めました!

おめでとうございます。最先端医療である同種療法の有効性が確かめられました。



ホメオパシーの零落と再興

かくて華々しい実績を引っさげてデビューした同種療法はやがてホメオパシーと名を変え、1830年代までは標準医療に追われながらも果敢に戦っていたようです。が、1828年頃には、ハーネマンが次々思い付く新理論についていけないホメオパスも現れていました。ホメオパシーはもはやまったく医学上の一仮説ではなくなってしまっており、理論を信じて従ってきた者とどこまでもハーネマンに付く者という形でホメオパス同士の内部抗争が始まりました。

1830年からのコレラ流行で英仏が水際作戦に失敗したため近代医療への不信が高まったことがホメオパシー最後の味方となりました。ハーネマンは若い妻を娶り、パリ社交界に招かれさえもして、幸せ晩年を送ります。

しかし、それが最後の輝き。所詮は誤った仮説であったので、医療の目覚しい進展に伴い取り残されてしまいました。お疲れ様でした。役目を果たし終えた仮説に用はありません。誤謬でしかなかったホメオパシーは、そのままマイナー代替療法の一種に零落していったのでしょう。

ですが、第一次世界大戦戦後の暗い世相の中、ホメオパシーは再び胎動を始めるのでした……。ハーネマンの遺稿(と称するもの)が1920年に刊行されるほどに。



お知らせ

このエントリはあくまで当方の史観を示す読み物です。

2010-03-31

ODA・情けは他人のためならず

ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/18/easo_0119.html

実は私、西アフリカのそのまた西の端にあるシエラレオネという国で、昭和45年から2年生活したことがあります。

年齢で言うと、30歳になった年に行き、32歳までおりました。

実家会社からの派遣でした。ご存知なくても一向構いませんが、私の実家というのは元は石炭の山を掘っておりました。シエラレオネでは、ダイヤモンドを掘れという命令です。

日本大使館や領事館が何もない時代でした。青年海外協力隊も来ていない。

自分で水を汲んで風呂を炊き、発電機を動かして電気を起こすという、協力隊の諸君がしているような生活を送りました。それなのに、アメーバ赤痢マラリアに、私の会社から行った中では私だけがかからなかった。まあこれは、余談であります。



 ダイヤモンドを掘る現場ですから、マシンガンで襲われたりする事件に、いちいち驚いてはいられない。けれども我々のところは、全く襲撃されませんでした。部族の長老にきちんと挨拶をしてあるし、電気を起こしてあげたり薬を譲ったり。指導者たちの信頼を勝ち得ていたから、命を狙われるというような心配は何もなかったわけです。



 この時期以来、私はいつしか、「日本の常識世界非常識などと言うが、日本人アフリカでもっと働くようになると、日本の常識は素晴らしいと言われるようになるのじゃないか」と思い、口にもするようになったのです。



 というのは2年というもの、我々日本から行った者と同じようにして、現地の人たちと一緒に汗を流しているヨーロッパ人や、アメリカ人の姿というものに、あまりお目にかかることがなかったからです。一般化しすぎるのは慎まないといけないが、少なくとも我々日本人だけでした、現地の人々とまったく同じ目線で、共同して働くという姿勢を持ち合わせていたのは。



 同じ姿勢が、途上国ODAの実行に携わるJICA協力隊NGOの人々に、昔も今も変わらず明確に見て取れることは言うまでもありません。

2010-02-17

今世紀に起こること(3)

2025年

2026年

2027年

2028年

  • 世界人口が80億人に達する
  • がん化の機構の解明に基づく治療が開始される
  • このころロシア月面基地が完成する(2028-32年)
  • 10/28 直径1.6キロの小惑星が地球をかすめる

2029年

2030年

  • 9/12 小惑星状物体が月までの距離の11倍にまで地球に最接近

2031年

2033年

  • インドの経済規模が、このころ日本を上回る
  • 中国の総人口が15億人に達する

2035年

  • ドイツ高齢者比率が人口の30%に達する
  • このころロシア火星の有人飛行を実現する(2035年以降)
  • 東アジアの人口が20億6300万人でピークに達し、その後は減少に転じる

2036年

  • この年までに南関東直下地震が70%の確率で発生
  • 黒澤明監督作品の著作権が、この年まで存続する(存続期間を死後38年間とする旧著作権法の規定)

2038年

2039年

  • 昭和時代に生まれた者が全員50歳以上に

2040年

  • 早ければこの年に夏の北極海に氷がほとんどなくなる可能性がある(米国立大気研究センター予測)
  • 東京都熱中症患者数が最大5000人に達する
  • 北極上空のオゾンホールが完治する(南極は2065年)
  • 中国の二酸化炭素(CO2)排出量が、この年までにピークを迎える(2030-40年)
  • 人口減少による貯蓄率の低下で、日本経済の潜在成長率がマイナスになる
  • この年以降、中国の1人あたり国内総生産(GDP)が3万ドルに達する
  • このころ葬儀ビジネスの規模が倍増する
  • 中国が人口ゼロ成長を達成する
  • 国内の年間死者数が166万人に達する(現在の1.5倍)

2041年

2042年

2043年

  • 10/1 日本の総人口が1億人を割る

2045年

2047年

2048年

  • 世界人口が90億人に
  • 乱獲と環境汚染による生態系の破壊が続き、食用になる魚介類のほとんどが地球上から姿を消す(対策がない場合の推計でFAO当局者は否定)

2049年

2050年

出典・参考資料

確定済の「予定」部分

Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/

未確定な「予測」部分

未来年表 : 生活総研

http://seikatsusoken.jp/futuretimeline/


調べたきっかけ

1901年未来予測

http://www.tanken.com/yosoku.html

みんなが望む方向に未来は変わっていくのかも、と思ったため。

2009-02-28

「遺伝病がマイナス価値というのは、優生学の考え」と言う人

きのう、注目エントリーから見つけたhttp://d.hatena.ne.jp/Uruchi/20090227/p1コメントをした。

すぐに主の返答があったのだが、これがなんとも不思議である。以下がそのやり取りだ。



- 2009/02/27 20:53 一生懸命になっても咲けない花があり、頑張っても咲かない花があるのは個性があるゆえです。

咲いた結果きれいでない花もあるでしょう。咲かせることにだけ注力すればよい、

頑張って咲いた花はどれもきれいだ(どれも、だって! そんな馬鹿な。きれいというのが美のヒエラルキーの上のほうを指す以上、

どれもがきれいであるわけがない)というあの曲こそ「個性」のバリエーションを見ることができていないと思いますが。

>ひとりひとりの個性価値があるのではなく、ひとりひとりに個性存在しているということに価値があるのです。

でしょうね。むろん、その中には遺伝病のような「マイナス価値」もあるのですが。



Uruchi 2009/02/27 22:18 コメントありがとうございます。

おそらく「花」「咲く」という比喩表現の部分を細かく突っ込んでいっても得られるものは少ないでしょう。

それから、遺伝病がマイナス価値というのは、優生学の考えですよね。私は優生学は間違った思想だと思っています。

いちいち反論するのもバカらしい思想です。


「遺伝病がマイナス価値というのは、優生学の考え」? なぜそうなるのだろう。不思議だ。さっそく再コメント


- 2009/02/28 09:53 比喩表現の部分を細かく突っ込んだのは、そういう比喩で語られた曲の話をしていたからなんですが。

得られるものが少ないのなら、なぜそんな話をしたのでしょう?

>遺伝病がマイナス価値というのは、優生学の考えですよね

ははは、そんなバカな。遺伝によって伝わる病気、というのが遺伝病です。病気というのは

「肉体の生理的なはたらき、あるいは精神のはたらきに異常が起こり、不快苦痛・悩みを感じ、通常の生活を営みにくくなる状態」のことですよ。

不快だの苦痛だの悩みだの「生活を営みにくくなる」だのがマイナスなのは当たり前じゃないですか。

プラマイゼロだとか、むしろプラスだ、とかいうものならそもそも「病気」だと誰も言いませんよ。これがなぜ優生学の考えだ、となるのですか?

わたしは「遺伝病がマイナスの性質のものである」というのをはっきりとした論拠を出して論じました。簡単で結構ですので、

「遺伝病がマイナス価値というのは、優生学の考え」という論拠をお聞かせ願えますか?

どちらの言が「反論するのもバカらしい思想」なのかわかりやすいようにね。


マイナスだからこそ「病気」なのであり、「病気」はマイナスに決まっている。優生学というのは「社会的介入により人間の遺伝形質の改良を提唱する社会哲学である」そうだが、

これはつまり「で、マイナスについてどうするか」の話だろう(勉強したわけではないのでよくは分からんが)。病気マイナスかどうか、は優生学以前のレベルの話としか思えない。

とはいえ、もし本当に「遺伝病がマイナス価値というのは、優生学の考え」なら、わたしの考えは間違っていることになる。そうなれば考えを改めるのにやぶさかではない。

さて、どのような根拠が見られるのか。



が、結局わたしは根拠を見ることができなかった。なぜか。今日、該当エントリコメント欄にはこうあったからである。


なまえ 2009/02/28 10:43 遺伝子病が人類を救う可能性だってあるんだぜ?

鎌状赤血球症でググると参考になるかもね。



Uruchi 2009/02/28 11:12 ひどいコメントがあったので削除しました。

なまえさん、ありがとうございました。


存在するコメントは、この2つのみ。どうやら私のコメントは「ひどいコメント」なので消したようなのである。いやはや。

とりあえず、再々コメント



遺伝子病が人類を救う可能性だってあるんだぜ?

人類を救う可能性があるのは(この場合)マラリヤ耐性を生みうる「遺伝子の変異性」であって、「常時発症しているのでたいていは成人前に死亡する」ような

「変異性が裏目に出た状態=遺伝子『病』」ではありません。「変異」の中の「良くないもの」が「遺伝子病」なのです。赤血球の形状がいくら豊かに変わろうと、

それによる「悪いこと」が無いのなら「赤血球症」とは呼ばれないことに気をつけてください。



ウィキペディアの「優生学」ページには、こうある。



ある条件において劣っていると見なされるものは、別の条件では劣っているとは言えない。

例えばマラリア病原虫や結核菌に対する抵抗を示す遺伝子は、ヘテロ接合型である場合には病気に対する抵抗性を持つ働きをするが、

ホモ接合型である場合には鎌状赤血球症やテイ=サックス病を引き起こすという事例がそうである。


「常時発症しているのでたいていは成人前に死亡する」という「ホモ接合型である場合の『鎌状赤血球症』」を、「劣っている」と呼ぶべきかは議論があるだろう。

だが、マイナスのものである、というのはごく当たり前の話ではないか。それは優生学がどうとかいう話ではまったくないのだ。



昨日と違って、このエントリへのコメント承認制になっている。さて、私のコメント承認されるか、否か。



(追記)ところで、辞書では「個性」の意味としてこうある。「個人・個物を他の人・物から区別しうるような、固有の特性。パーソナリティー」。

個性とは文字通り「個の性」なのであり、そこにいいものなのか悪いものなのかという判断はない。いちがいに「個性を礼賛」するのがバカらしいのは当たり前である。

礼賛するべきような個性は、ふつう長所(他のものよりも内容・程度・技量などが上である点)」という。

個性」と「長所」や「短所」をごっちゃにして話をするのは無駄なことだ。



(追記2)ブックマークコメントREV遺伝子バリエーションの中で、現代社会にとってマイナス価値を持つものを『遺伝病と呼ぶ』」という文章は

同義反復というか言葉の再定義ではある。」に。

辞書に「遺伝病」が「遺伝によって次代に伝わる疾患(=病気)」とあり、「病気」の意味が上記の通りになるんだから、「遺伝病はマイナスだ」と言っているだけなので、

別段特別な定義をしているのではないよ。というか、定義してるのはほとんど辞書中の人だからなあ。おかしいと思ったら三省堂に言ってみるといいかもね。

それに「遺伝子バリエーションの中で、現代社会にとってマイナス価値を持つものを『遺伝病と呼ぶ』」と書いたつもりはないなあ。

たとえば「太りやすい」とか「汗っかき」というのを遺伝病とは言わないから。

氷は水を冷やしたものだからもちろん冷たいけれど、水が冷たければ氷である、ということではない…みたいなものかな?

2008-12-29

pixivクラスタまとめ2008最終版

(追記)

  • 裸体クラスタ: 女の裸描いてりゃ良いと思ってるし、信者も思ってるので結果的に評価される/まるかた他

2008-12-17

日本人アフリカイメージがつかないように一般人には最下層のイメージがつかない

努力が足りない」論の根本的な問題がここにあると思う。


マラリア対策で支援された蚊帳を漁業に使う話をネット民が「バカなの?死ぬの?」と笑っているように、

普通に暮らしてる一般人にとって下流派遣だのなんだのって話は「ハァ?」って言うレベル


自分達は今も昔も普通に暮らしている。

多少の苦労もあったかもしれないけれども、

とりあえず平穏無事に満足な生活をしている。

給料は少ないかもしれないけど、幸せだ。

だから、「なんでこの程度の暮らしができないの?」と思ってしまう。

この問題は理解不能なんだ。普通の人には。


だから何か良くわからないものへの理由付けとして努力論が出てくる。

自分達があまりに普通に暮らしているせいで、それ以外が考えられないんだから。


だから対策とか職業訓練だとかなんだとかを上の人間が考えても今ひとつ効果がないんじゃなかろうか。

誰も問題の原因がわからないんだよ。あまりにも自然に出来上がりすぎてて。

2008-07-02

http://anond.hatelabo.jp/20080601191806

つづきです。「殺虫剤入り蚊帳」の配布に反対しているNGOの話です。

アフリカでの「殺虫剤入り蚊帳」の普及に反対しているNGOが多くて(協力関係にあるの?)絶望した。

http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/tsuushin/tsuushin_08/pico_118.html#118-3

http://www.npo-supa.com/active/noyaku.html

彼らの主張によれば、使用されているペルメトリンは有害であって、蚊帳には本来、殺虫剤は必要でなく、殺虫剤使用しない普通の蚊帳にすれば3倍以上の蚊帳を配布できるとしている。

しかし、彼らの主張はどれも根拠の無いものばかり。

ペルメトリンは、現在日本で認可され、広く使用されてはいるが、アメリカ科学アカデミー1987年に公表した発がん性リスクの一覧表の中で、「C」(ヒトに対する発がんの可能性がある物質。動物実験で一定程度発がん性が認められているが、

アメリカ科学アカデミーが何かは知らないが、この分野ではもっとも権威のあるIARC(国際がん研究機関)も、またACGIH(米国産業衛生専門家会議)も発がん性の可能性があるとは分類していないし、EHC(環境保健クライテリア)の評価でも発がん性については否定的な評価です。アメリカ科学アカデミーとやらの評価や、発がん性の可能性があるというデータは私は見つけられませんでした。

IARCとEHCの評価のURLを以下。英語です。

http://www.inchem.org/documents/iarc/vol53/08-permethrin.html IARCの評価ではGroup3(分類できない)です。2A(可能性がある)よりも下になります。

http://www.inchem.org/documents/ehc/ehc/ehc94.htm EHC。発がん性に関しては否定的。

これらの蚊帳の利用者は無償で受け取ることになっており、蚊帳の生産から利用者に届くまでの諸経費の大半はODA資金で賄われる。他に国連関連団体のWHO、ユニセフ等で配布支援を行っている。1張のコストは、蚊帳のサイズ及び、為替レートにより異なるも2005年10月時点で約700円とされている。

(中略)

サパは、ギニア産蚊帳を農民中心に配布しているが、1張り当たりのコストは約200円前後である。農薬蚊帳1張りに対し3倍以上の数量配布ができることになる。マラリアの予防に蚊帳は有効であるが、利用者の健康を阻害し、コストの嵩む農薬蚊帳は不要で且つ、税金無駄使いと言わざるを得ない。

マラリアの予防に蚊帳が有効で、かつ3倍以上の数量配布が出来たらとても素晴らしいと私も思います。でもそれはこの変なNGO妄想であって、現実ではありません。マラリアの予防に「蚊帳」が有効なんて、証明されてません。一方、「殺虫剤処理した蚊帳」がマラリア予防に有効であることは証明されています。医学分野ではもっとも信頼できるエビデンス、コクランライブラリーによる系統的レビューによって。

http://rbm.who.int/partnership/wg/wg_itn/docs/Cochrane_reviewITNs2004.pdf

これによると、マラリアの罹患数は約半分に、子どもの死亡率は17%削減(アフリカに普及させることができれば年間37万人が助かる)することができます。さらに、同レビューから、「殺虫剤処理しない蚊帳」の効果がほとんどないことも明らかなんです。つまり、殺虫剤処理しない蚊帳なんて、意味がない。ほとんどの効果の無いものを、3倍以上配布できたって、やっぱり意味ないですよね。

・・でも彼らは、

また、農薬蚊帳を使うことによって、マラリア罹患率が劇的に下げることができた発表されていますが、それは、単に蚊帳を使用していなかったからです。農薬のついていない普通蚊帳を使用した時、農薬蚊帳を使用した時、という状況下での比較データーはありません。

なんてことを言ってたりします(サパの掲示板 http://6408.teacup.com/supa/bbsより)。比較データはあるんですよ。よほど彼らの調査能力が皆無なのか、それとも意図的に嘘をついているかのどちらかです。


私、これ調べるのに、疑問に思ってから資料集めてざっくり読むまで一時間くらいしかかかってません。

なんていうかね、ここまで来るともうリスクの比較とかそういうレベルじゃないと思うんだ。NGOに難癖つけられてるに等しい。

http://d.hatena.ne.jp/tondora/20080530#p3 彼らはプロ市民だっていう指摘があった。

疑似科学有害だけど、こういうNGOも本当有害だと思うんだよね。

http://d.hatena.ne.jp/Limnology/20080627/p1 なんか宣伝してまわってる先生もいるし・・。大学先生なんて専門外ではトンデモなっちゃう例も多いですよね。私も、この件は別に専門じゃないので、批判はありがたいです。

殺虫剤無しの蚊帳なんて配布したら、本当いい笑い物になります。国際的に。

2008-06-01

http://anond.hatelabo.jp/20080513215701

元増田です。

酔って書いたので、ちょっと過激な書き方になってすまんかった。

でも本当に彼らは農薬使うぐらいなら感染症が広がるぐらいどうとも思ってないんだって。

北米ウエストナイル熱が上陸したときも、反対にあって空中散布ができなかった。

そのせいで、ウエストナイル熱は北米に広がり、年間数百人が北米で死んでる。

日本でも空中散布に反対する人たちなんていっぱいいる。

http://home.e06.itscom.net/chemiweb/ladybugs/kiji/t14101.htm

6月2日付けの読売新聞に衝撃的な記事が載りました。厚労省西ナイル熱対策として蚊駆除を徹底するというガイドラインを策定したというのです。患者発生時やカラスなどからウイルスを検出時は、まず10キロ四方を目安として下水管や木の茂みなどに殺虫剤を撒き成虫を駆除。空中散布も検討するというものです。

 この指針を6月13日までに都道府県に配布するということだったので、化学物質過敏症患者や、生活環境での殺虫剤規制を求めている団体などが仰天して、直ちに情報収集に当たり、賛同団体を集めて厚労省に要望することにしました。

実際に年間数百人単位で死ぬ危険性のある西ウエストナイル熱よりも、実際に死んだ人はいない化学物質過敏症患者のほうが優先されるらしい。


殺虫剤を練りこんだ蚊帳の、アフリカでの普及活動でさえ反対する。

http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin03_51_03.html

日本政府は、合成ピレスロイドのペルメトリンを練りこんだポリエチレン繊維で蚊帳を作った住友化学の提案に乗って、ユニセフの「マラリヤ撲滅作戦」の一環として、アフリカでこの蚊帳の普及に乗り出しているが、ペルメトリンは、乳幼児の脳の発達を阻害する可能性があると、富山医科薬科大の津田らによって報告された論文7)を引用して、黒田洋一郎氏は警告している。蚊帳に付けられている「触れたら、手を洗うように!」という注意書きはアフリカ現実の中で意味をなさない。農薬入りでない普通の蚊帳の普及にこそ、日本国際協力予算が用いられるべきであり、農薬汚染の輸入食品による中毒の再発を防ぐためには、日本の食糧自給率を上げると共に、中国を含めたアジアアフリカなどの諸国に、農薬依存しない有機農業の普及という面で、日本国際協力が行われるべきであろう8)。

論文も読んでみたけど、こんなエビデンスレベルの低い研究に拠って不確実なリスクを削減するよりも、マラリアリスクを削減するほうがどう考えても優先されるだろう。

2008-05-13

農薬嫌い・殺虫剤嫌いな環境保護主義者って何様よ

レイチェル・カーソンが「沈黙の春」を書いてから、DDTは悪者になり、環境保護主義者が台頭するようになった。

環境保護主義者が活動し、DDTがどんどん禁止されていったせいで、何が起こったかというと、マラリアコントロールに失敗した。

その結果、失わなくてもいい人命が、数千万単位で失われた。

環境保護主義者は大量殺人者で、先導したのはレイチェル・カーソン。もっとも、彼女にはそのつもりは無かったかもしれないが。

環境のためなら、人間がちょっとくらい死んだっていいんだよね。

60億以上も居て、大きな環境負荷になってるんだもん。マラリアで死ぬほうがかえっていいくらいだよね。

環境保護主義者はそんな人たち。


最近だと、DDTの血中濃度と乳がんリスクが関連してるっていう報告もあったけど

 http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/research/ehp/07_10_ehp_DDT_Breast_Cancer.html 

そんなことはありそうにないって反論も出されてる。反論が出されるのってわりと珍しいんじゃないかな。

 http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pubmed&pubmedid=18414606 


で、DDTだけじゃあきたらず、今度は有機リン危険とか言うんでしょ?環境保護主義者は。

日本だと、有機リン化学物質過敏症の原因になってるとか言ってる人たちがいて、禁止に向けてがんばってる。

じゃあピレスロイドだといいのか、っていう話になるんだけど、ピレスロイド化学物質過敏症の原因になるとかいって反対しる。

http://homepage2.nifty.com/smark/YukiRIN.htm このへんとか。

大体、化学物質過敏症なんて心因性じゃないかと疑われてるくらいなのに・・。

WAOニュース2007年3月(http://www.jsaweb.jp/wao/wao0703.html)では、

過敏症とは「正常被験者には耐えられる一定量の刺激への曝露により、客観的に再現可能な症状または徴候を引き起こす疾患をいう」と定義されているので、化学物質過敏症は過敏症の定義からはずれてしまう。今後は、過敏症としてアレルギー学者が扱う研究課題ではなく、心理学者、神経学者が扱う研究課題になるであろう。

なんて言われてるし。

あとは・・ピレスロイドには女性ホルモン活性があるとかもたまに言い出す人がいる。

ネオニコチノイドも、化学物質過敏症の原因になるとか言い出す。

http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/tsuushin/tsuushin_08/pico_114.html

http://tabemono.info/report/former/12.html

じゃあ何使えばいいのさ。

殺虫剤を使わなければいいの?

他所の国でマラリアで死ぬのは一向にかまわないし、ウエストナイル熱が発生しても関係ないし、

害虫のせいで農業生産がおちても、しわ寄せが来るのは他所の国だし、私たちは農薬使ってない安全な食物が食べたい。

っていうのが、環境保護主義者なんでしょ?



筋萎縮性側索硬化症殺虫剤関係あるって言われてたけど、関係なかったし

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-04/aaon-cem040208.php

ピレスロイドの高暴露群では化学物質過敏症の人はいなかったし、

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18344101


どこをどう見ても安全なのに、環境保護主義者がごねてるだけなんでしょ?

そのせいで、間接的に、大勢の人を殺してる。

犯罪的だと思います。

2007-11-14

http://anond.hatelabo.jp/20071114185420

あーもう。そこから話さなくちゃダメか。

あのな、期待値ってのは試行条件が明快じゃないとダメだろ? 「子孫存続期間期待値」なんて書くのはな、「オレは予言ができるぜ!」って言ってるのと同じなんだよ。1年とか60日単位世代交代する昆虫とかならともかく、人間の遺伝的スパン未来予測なんてできないんだよ3世代(100年)後の気温すら予想が割れてるってのに。

「筋力が高い」とかは普遍的に「良い遺伝」だろって?

鎌状赤血球症って知ってるか? 生物の時間に絶対習うはずなんだけどな。鎌状赤血球症ってのは遺伝病で、赤血球の形がヘンだから効率的に鉄分を運べず、貧血になりやすいんだ。ホモでこの遺伝子を持ってると、骨壊死、下腿潰瘍、細菌感染とか重篤な症状に陥りやすい。でも、地球のある地域、簡単に言うとアフリカではこの遺伝子を持ってる人がいっぱいいる。貧血になりやすいなんて遺伝病は「子孫存続期間期待値」にマイナスのはずだから、それが多いってのは「アフリカは退化してる」ってこと? 母なる大陸なのに?

ちがうんだなぁ。

この遺伝病を持つ人は溶血が早いから、マラリアにかかりにくいんだ(病原体を持つ原虫が赤血球内で発育する)。つまりマラリア危険が高い地域では、鎌状赤血球症は生存の可能性を高めるってわけ。

遺伝も表現型も、一義的な価値なんてものはあり得ない。

ところで、マラリア世界から根絶されたら、鎌状赤血球症の人は減るのかな? ……かもね。でも、マラリアじゃなくて別の、赤血球を巣とする病原があらわれたら、相変わらず鎌状赤血球遺伝子は生存にプラスに働く。そして、もしかすると「生まれつき筋力が低い」って遺伝子を持つ人だけが生き残る、致命的で爆発的な感染力をもつウイルスが、今アフリカの森の中で生まれたかもしれない。パーーーーーンデミーーーック!!!

なんつって。

そう。

ウイルスや細菌の進化は、でかくなりすぎた人類に比べて、とてつもなく速いんだ。

そこだけ考えても、「期待値」なんて言葉はととても恥ずかしくて使えたものじゃない、ってのはすぐ分かりそうなもんだ。

2007-09-03

ジャングルに隠れたベトコン奇形にしてくれる『枯葉剤

いつでも発想の転換が必要だ、という例をご紹介。

トコンゲリラ攻撃にうんざりさせられている、という人は多いだろう。武装こそ貧弱なものの、視界の悪いジャングルにおける、彼らの組織力はなかなかのものだ。

そこでベトコンへの攻撃方法として、注目されているのが枯葉剤である。

枯葉剤はもちろん、除草剤の一種だ。そして、ダイオシキンなんかを含んでいる。ダイオシキンは催奇性といって、胎児が奇形になる性質があるそうで、この性質が武器として注目を集めている理由になっている。

つまり、ジャングルマラリアを媒介させる蚊なんかを退治するんだ、という名目で、ベトコン健康被害を与えられるというわけ。

そんな将来に悪影響を残すような・・・と思わなくもないが、これで士気が下がれば、早期に戦争を終了させられるかもしれない。

戦争はよくないことです。でも、こういう発想の転換は見習っていきたいですね。

枯葉剤

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%AF%E8%91%89%E5%89%A4

ジャングルに隠れたベトコン健康被害を与える武器


管理人の独り言『文体』

人の文体を真似るというのは、なかなか面白い。さてさて、次はどうしますか・・・。


今日の運動記録

ひさびさに稽古。三人を意識不明にした。

2007-06-03

http://anond.hatelabo.jp/20070601161520

便乗するよ。

1999年に、コーヒー価格が大暴落して、現地の生産者は今かなり生活が苦しいらしい。

バールコーヒーイタリア人』(isbn:9784334033965)第8章「コーヒー経済学」より引用すると、

これは過去30年で最低の相場価格で、生産者たちにとっては、これでは、とてもではないが食べていけないというぎりぎりの価格だった。

世界中に警告が発せられ、フェアトレードなど草の根運動も活発になったが、現在まで、この状態はほとんど回復していないという。

(上掲 p176より)

コーヒー豆の生産量の約7割は、巨大なプランテーションではなく、10ヘクタール以下の小さな農家の手になるもので、ほとんどが1-5ヘクタール家族経営だという。

世界中に2500万人ともいわれる、そのような小さなコーヒー生産者たちの悪夢は、1999年相場価格の大暴落によって、いっそう深刻なものとなった。

ニカラグアでは、農夫たちがプランテーションを追われ、グアテマラでは、男たちがメキシコなどに出稼ぎに出たため、家庭崩壊を招き、子どもたちが学校に通えなくなった。

また、コロンビアペルーなどアンデス山脈の地域では、コーヒー栽培からまったく収益が見込めないことから、密かにコカ(南米原産のコカの木。高山病効用があり、地元では茶として親しまれているが、葉からコカインがとれるため輸出は合法化されていない)の栽培に切り替える農家が増えているという。

さらにコーヒー原産国といわれるエチオピアでは、コーヒー危機によって、世界最貧国としての地位が確固たるものになり、医療費不足から、エイズマラリアが蔓延した。

(上掲 p177より)

なぜコーヒー豆の大暴落が起きたかについては、説明が難しいの引用元の本を読んで欲しい。問題は、この状況が今もって回復しきっていないということ。

こういう問題をコーヒー愛好家は見過ごしてはならないと思う。俺は経済学に詳しくないからどうすれば生産者たちの生活を助けられるか分からない(教えて、増田民!)けれど、自分が今飲んでいるコーヒーは彼らの苦しい生活に支えられているんだということはいつも忘れないようにしている。そして、いつか彼らの生活を助けるような活動に参加したいと考えている。

それが本当にコーヒーを愛するということだと思う。

2007-01-25

アル・ゴア不都合な真実

誰も期待してないけど翻訳したので第二弾です。

第一弾は「天候問題は待ってくれるが、健康問題は待ってくれない」

http://anond.hatelabo.jp/20070124161750

映画観た人の感想を聞きたいな。


アル・ゴア不都合な真実」ビョルン・ロンボルグ

http://www.project-syndicate.org/commentary/lomborg6

アメリカ副大統領アル・ゴアによる地球温暖化について描いた映画が、まもなくあちこちの映画館が公開されます。映画不都合な真実」は米欧で絶賛を受けており、これから世界中で大くの観客を集めるでしょう。しかしこの映画は感情とプロパガンダに満ちており、展開に筋が通っていません。

不都合な真実」は三点を指摘します。地球温暖化は本当だ。将来は壊滅的な状況になるぞ。それについて考えるのが私達の最優先事項になるんだ。しかし映画プロデューサーには不都合な話ですが、正しいのは最初の一つだけです。

多くの影響力ある人たちが地球温暖化存在さえ否定している国アメリカにおいて、ゴアがこうした流れに逆らっていくのはなかなか良いことです。ですが彼の終末論的な主張は多くが事実と著しく異なっています。しかし一番大きな誤りは、地球温暖化の問題を認識したからには、人類はそれに対して行動すべきである、道徳的要請があると主張しているところです。この意見は世間知らずで、不誠実にさえ思えます。

私達には簡単に解決出来るはずの地球上の問題が無数にあります。HIV、下痢、マラリアといった病気を予防すれば年間1500万人の命が救われます。世界の半分以上の人が栄養不足に苦しんでいます。8億人が基礎教育を欠いており、10億人が綺麗な水を得られずにいます。

こうした問題に直面しているのに、なぜ地球温暖化防止を最優先事項にすべきなのでしょう?ゴアの主張を吟味してみると、説得力の無さに気付きます。

ゴアはこの50年間で氷河が減ってきていることを示します。しかし、ナポレオン戦争をしていた1800年前半から氷河が縮小し続けていることを彼は認めません。工場による二酸化炭素排出が始まるよりずっと前です。同様に彼は、炭鉱におけるカナリアのように(訳注:生死のバロメータとして)南極大陸を扱いますが、やはり全てのことを話そうとはしません。彼は南極の2%が劇的に温暖化している図を持ち出しますが、残りの98%がこの35年間で大幅に寒冷化していることは無視しています。国連気候委員会(訳注:国連気候変動会議?)は、今世紀中に南極の雪の量が実際のところは増大していくだろうと予測しています。そしてゴアは北半球で海氷が減っていることを示しますが、一方で南半極で増えていることには言及しません。

映画には海面が20フィート(7メートル)上昇した際の恐しい予想図が出てきます。大部分が浸水したフロリダサンフランシスコニューヨークカルカッタ北京上海現実的な値ではあまり劇的ではなかったからでしょうか?国連の委員会では、今世紀中に海面が上昇する規模はたった1-2フィートになると予想しています。前世紀ではおよそ1フィートの上昇でした。

同様に、2003年ヨーロッパで起きた破壊的な熱波から、地球温暖化により今後より多くの死者が生まれるだろうとゴアは結論づけます。しかし地球温暖化により寒さで死ぬ人は減るでしょう。多くの発展途上国において、寒さで死ぬ人は暑さで死ぬ人よりもずっと多いのです。イギリスだけを考えてみても、気温が上がれば暑さによる死者は2050年までで2000人増えるでしょうが、寒さによる死者は20000人減るはずです。

気象災害による金銭的な損失はこの45年間で劇的に増大しました。ゴアは地球温暖化のせいにしています。しかしその大部分、あるいは全ては、これまでより多くの人が、これまでより多くのものを持って、密集して暮らすようになったことから生じた悪影響なのです。全てのハリケーンが今のアメリカと同じ人口の状態に到来していたならば、一番大きな被害はカトリーナではなく、1926年ハリケーンによって生じたでしょう。人口と富の変動を考慮に入れて、洪水による損失はわずかに減少させて考えています。

ゴアは暖かいカリブ海ハリケーンを強力にしたのだと主張し、地球温暖化カトリーナをもたらしたのだと観客が結論づけるよう誘導します。しかしカトリーナが上陸した時、それは最悪の分類「5」ではありませんでした。それはもっと穏やかな分類「3」だったのです。実際、彼が主張するような地球温暖化ハリケーンを強力にするという科学的根拠はありません。ゴア自身が当てにした(訳注:論文の?)作者が「カトリーナの被害と地球温暖化を結びつけるなんて馬鹿げている」と言っています。

地球温暖化のすさまじい潜在的影響力を披露した後、ゴアは解決策を紹介します。2010年までに先進国炭素排出量を30%削減することを目指す「京都議定書」に、世界中が賛成すべきだと。

しかし例え全ての国が京都議定書に署名したとしても、地球温暖化の進行は2100年の時点で6年分しか先延ばしに出来ないでしょう。そのために必要なコストは年間1500億ドルです。京都議定書があっても、カトリーナからニューオーリンズを救ってはいなかったでしょう。ただし堤防を改良して維持しておけば、それが出来たかもしれません。ゴアは1990年代京都議定書の推進運動をしていましたが、お金のよりよい使い道は堤防を強化することだったはずなのです。

実際のところ、本当に問題とすべきなのはお金を賢く使うことなのです。京都議定書を用いても、地球温暖化発展途上国が一番の被害を受けることに変わりはないでしょう。発展途上国はもともと温暖な気候で資源も少ないという、単純な理由があるからです。しかし発展途上国が逼迫している問題には、私達に容易に解決出来るはずのものがあります。国連見積りによると年間に750億ドル、京都議定書を実行する半分の費用で、綺麗な飲料水、衛生な状態、基本的な健康管理システム、そして教育を、地球上の全ての人にもたらすことが出来るのです。これは最優先事項にすべきではないでしょうか?

先日のハリケーンでは、ハイチに数千人の死者をもたらしました。フロリダにではありません。ハイチは貧しく、基本的な予防措置さえ用意出来なかったからです。病気飢餓、汚れた水と戦えば、すぐに数百万ドルの利益と、貧しい国での生産力向上がもたらされるでしょう。彼らは貧困のサイクルから抜け出せるようになるはずです。そして順に、地球温暖化にも耐えられるようになるでしょう。

映画クライマックスでゴアはこう主張します。「今の世代は、なぜ京都議定書に専念しなかったのだと、次の世代から激しく非難されるだろう」と。おそらく次の世代は、「不都合な真実」に満ち溢れたこの世界において、ゴアはなぜ最も成果のないことに最もお金をかけようとしたのか、不思議に思うことでしょう。


追記

ちょうどみんな大好きなGIGAZINE地球温暖化に警告しているよ!さすが社会派

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070124_manhattan_flood/

追記2

みんな大好きな池田信夫コメントしてくれたよ!二行だけの中身の無いコメントだけど盛り上がってる!

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/ea62733a1c786d22584403e80079ba29

2007-01-24

「天候問題は待ってくれるが、健康問題は待ってくれない」

不都合な真実」という、地球温暖化を描いたドキュメンタリー映画が大変アメリカでウケているそうです。アカデミー賞にもノミネートされ、日本でももう公開中なのですね。

そこで「環境危機をあおってはいけない」で地球温暖化なんて重要じゃないと言っていたビョルン・ロンボルグがこの映画をどう言っているのか気になったので、ちょっと調べてみました。無断翻訳なので匿名ダイアリーに投げてみます。


「天候問題は待ってくれるが、健康問題は待ってくれない」ビョルン・ロンボルグ

http://observer.guardian.co.uk/comment/story/0,,1810738,00.html

500億ドルあれば、私たちは地球をもっと良い場所に出来るでしょう。でも地球温暖化対策に使うのはおそらく無駄です。

ある街に1000万ポンドの余分なお金があって、なにか良い目的に使おうと考えていたとします。十のグループが援助を求めてきました。最初のグループスラム地区の学校のために新しいコンピュータを買うべきだと言っています。次のグループ公園の美化を求めています。それぞれが、達成することでどのような価値が生まれるか、説得力のある案を提案してきました。街の議員たちはどうすべきでしょうか?お金を十に分割して配分するのが一番簡単な答えに思われるかもしれません。しかし、この答えは間違っています。

どのような時でも、幾つかの提案は他の提案より良いものであるはずです。どの提案が最も社会的な価値を生み出すか私達が知っていたならば、それらにお金を回すのが妥当でしょう。

より大きな視点では、各国の政府国連が莫大な、とは言え限りのある予算を用いて、地球上の問題を減らそうと考えています。一方で彼らはメディアうつろ気な注意に引き付けられてしまって、間違ったお金の配分を行う傾向にあります。HIVエイズマラリア栄養不良との戦いに費やされるのは少しだけ。不正や闘争の政治的解決により多くのものが費やされています。残りのお金地球温暖化を抑え、鳥インフルエンザ対策に取っておかれます。

政治家みんなに何かを与えられるなら誰も文句は言いません。しかし余分なお金のあった街の例のように、政府国連にも、どのようにお金を援助するか明確に定めた合理的な枠組みがあった方が良いでしょう。政策立案者にとって、援助候補の並んだリストレストランの巨大なメニューに似ています。しかし、それは価格や量が書かれていないメニューなのです。

現在政府地球温暖化との戦いに加るべきだという、かなりの勢いがあります。元アメリカ副大統領アル・ゴア映画製作者に転身し「不都合な真実」というタイトル映画を作っています。

しかし本当に「不都合な真実」なのは、2004年デンマーク経済学者たちが示したデモンストレーションです。このデモでは、京都議定書に従った地球温暖化との戦いは、費やすお金ほどの社会的価値を生み出さないことが示されました。四人のノーベル賞受賞者を含むこの経済学者たちはコペンハーゲンコンセンサスと呼ばれるプロジェクトに参加しています。人類が表面している複数の問題について、解決策の社会的価値を比較するという試みです。そして彼らが答えようとした疑問は「500億円の使い道で、一番世の中を良くする見込みがあるのはなんだろうか?」です。

HIVエイズ飢餓、世界紛争、地球温暖化政治不正、その他の問題への挑戦について、様々な方法でコストと価値が検討されました。そして特別に任命した研究により、どうすれば政策立案者が一番世の中を良くする見込みがあるかを示した、優先順位付けされた援助先のリスト、「なすべきことリスト」が作成されました。

この結果経済学者たちは、270億ドルをHIVエイズ予防に費やすことが、人類にとって最も見込みのある援助であると分かりました。6年で2800万人以上の命を救い、生産力向上を含む巨大な効果を生むでしょう。

微量栄養素を多く含んだ栄養補助食品を提供することが二番目の優先順位になりました。地球上の半分以上の人間が鉄、ヨウ素亜鉛ビタミンAの欠乏に苦しんでいます。栄養剤のような安価な解決策は費用対効果がとても高いのです。

三番目は貿易の自由化でした。政治的には難しい決定を必要とするでしょうが、これは著しく小さなコスト世界中、特に発展途上国に、価値を生み出すでしょう。自由貿易により毎年2兆4000億ドルという驚異的なGDPの増加が、先進国においても発展途上国においても等しく生じるはずです。

経済学者たちは次に、化学的に処理された蚊帳でマラリアを防ぐことが巨大な価値を生み出すと見込みました。それからリストに並ぶのは、世界で最も貧困にあえぐ10億人のための農業研究公衆衛生の向上、水質管理です。これらへの援助から得られる価値はコストをはるかに上回ります。

HIVエイズ予防については、費やした1ドルあたり、40ドルの価値が生まれるでしょう。言い換えれば、コンドーム1ドル分は、エイズが蔓延したコミュニティにおいては40ドルの価値になるはずです。

みなさんは、それではなぜ、そうしたコミュニティ人間が自分たちでお金を費やさないのか、と尋ねるかもしれません。答えは通常、そうしたお金がより裕福な国や国連など、他の場所にあるからです。リスクに関する情報を得るのはなかなか難しいのです。また、HIVエイズの影響は遠くまで広がります。今日の一つの感染が、将来より多くの感染引き起こし、たくさんの家族コミュニティを壊滅させるでしょう。しかしながら、先に示した個々の援助案については、こうした将来のコストをほとんど考慮に入れていません。

経済学者たちは京都議定書の実行や、二酸化炭素排出への課税を含む、地球温暖化対策に関する提案についても調査しました。結果は全て悪いものでした。世界の限りある資源を地球温暖化との戦いに費して成功するためには、得られる価値よりも多くのコストを支払うことになるでしょう。そのお金は他のところで使うべきです。

以上がコペンハーゲンコンセンサス経済学者たちが「世界が今なすべきことリスト」から抜本的な地球温暖化を外した理由です。

この経済学者たちによって生まれた優先順位付けを、学術的な運動以上のものにしなければなりません。地球上の問題を減らすための決定が高い透明性と合法性を持つためには、政治的運動にならなければなりません。

先月、ジョージタウン大学に、著名な国連大使グループが彼ら自身の「なすべきことリスト」を考えるために集められました。アメリカ中国インドパキスタンを含む、人類のおよそ半分を代表する国の人達がいました。

彼らはどういう選択だったのでしょう?驚くべきことに、それはコペンハーゲンコンセンサス経済学者たちが選んだものと似ていました。彼らは健康、水、教育飢餓に関する問題への援助に世界が最も優先付けを行うべきだと同意しました。また、おそらくはさらに勇敢なことですが、一番に持ってくるべきではないものについても述べました。そこには金融不安への解決と地球温暖化対策が挙がっていました。

世界の意思決定者のために、地球上の問題に優先付けを行うという概念を議題にしたことは、このプロジェクトにとって重要ステップでした。彼らは運動をさらに先へと進めようとしており、秋にニューヨークで行われる同様の運動では、40人か50人の国連大使が参加するよう望んでいます。しかし結局のところ、優先順位はノーベル賞受賞の経済学者が決めるものでも、国連大使が決めるものでおまりません。社会的な討論と、民主的な決定によるものなのです。

様々な援助を求める声が絶えず増え続け、政治家有権者がそうした競争に直面する世界において、コペンハーゲンコンセンサスプロセスは、ただ声の大きい提案者の援助ではなく、最も価値を生み出す援助へと意思決定者の目が移るよう、助けることが出来ます。

このようになにかを決定するための信念を持った枠組みを提供することは、結局のところ世界の限られた資源をほとんど人類のために費やすことになるかもしれません。この選択肢は無視し難いでしょう。

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