はてなキーワード: 適者生存とは
団塊ジュニアの親の世代は戦後の物資のない時期を生きてきて、大学進学だって家庭の事情でできないなんて普通だし、さらにその親の世代は丁稚奉公もあれば戦争もあった。生きることすらままならない時代だ。
現代だって横を見渡せばすぐ近くに北朝鮮がある。生まれで全て決まり田舎の農村に行けば飢える子供がうじゃうじゃいる。日本の氷河期なんかかわいいもんだ。
自分が努力しないのを棚に上げて落ちこぼれてるのを社会のせいにするクズたちは、どれだけ恵まれた環境にいるかをまず自覚すべきだ。ホリエモンなら「お前が終わってる」と一蹴するところだ。そんなに絶望的なら北朝鮮の田舎で暮らしてみたらどうか。左翼思想の国だぞ。
氷河期世代は勝ち組、負け組がはっきり分かれてるから勝手に負け組で徒党を組めばいい。そんなものに時間をかけるくらいなら生き残る方法を考えるというまともな頭している奴だけが生き残るだろう。社会が底辺を養う余力がなくなったときには適者生存の原理に戻ることになるだろう。
恐らく、優生学とはなにか、のところが曖昧だから解説にたどり着いてないところがある。
そして科学でないことが優生学が誤りである理由の大部分である。
ナチス政権は、当時、「最新の科学と合理性に基づいて政策を進める」と標榜していた。その「最新の科学」の筆頭が優生学であったのだが、実は優生学は科学的根拠に乏しく、今でいう俗流進化論の水準にも達していない。当時からしてもすでに素人っぽい勘違いや都合の良い前提を数多くの含むものであった。
科学ではないので、科学として優生学の誤りの詳細を検索しても、大して詳しい解説は出てこない。それが主に語られているのは、文系科学の分野だ。学問ではないので、単語としても、優性思想、とか使う。
ナチスがなぜ誤りだったのか、みたいな歴史分析の本を探すのが近道だろう。
一番大きいのは、自然界は弱肉強食である、という素人にありがちな勘違いを採用していること。
優れた遺伝子を持った人が優れた子供を残せば反映するであろうそれが進化だ、とかいう考えが根本にある(そしてなぜかアーリア人が優れていてユダヤ人が劣っているとかいう話にする)。
これが明確に間違いで、自然界は弱肉強食ではなく、適者生存である。ライオンやゾウであっても滅びるし、アリやミジンコであっても繁栄する。また、アフリカで繁栄したアリンコをヨーロッパに運んで来たらそれだけで滅びる。兵士に適した遺伝子を持った国民が増えたら、農業が壊滅するかもしれないし、パソコンの天才になる遺伝子を持った人は、ナチス当時は無能以外の何物でもなかったかもしれない。万能の天才になる遺伝子は、伝染病に抵抗できない特性を同時に持つかもしれない。
つまり、優れた遺伝子、などと言うものはない。何が優れているかは場合による。
それは当時の進化論でもすでに判っていたが、ナチスはそれを判ってなかった。科学を判ってない奴らがぶち上げたのが優生学という訳だ。
ナチス以前にも、類似の発想がずっとあり、差別に活用されてきたからだ。
これは20世紀よりも更に前にあった科学分野だ。頭蓋骨の大きさが判れば、脳の大きさがわかる。脳が大きいということは賢くて優秀である。そして、白人の頭蓋骨は大きく、黒人の頭蓋骨は小さい、という話だった。実際には、そんな事実はなく、骨相学の専門家はわざわざ頭の大きい白人と頭の小さい黒人の頭蓋骨を一生懸命に探し出して、それをデータと称していた。そんなこんなでブームは消滅し、いまでは疑似科学とされているのだが。
つまり、差別に科学(っぽさ)を利用するという発想は、優生学以外にも普遍的だし、常に行われているのだ。
それ故に、科学っぽい差別言説を言おうものなら、「てめえ例のイカサマをしようとしてるんじゃねーだろうな?」という目を世間から向けられる。母さんオレオレ、オレだけど、みたいな電話が家にかかってきたときの感じに近いかな。
いや、そのりくつはおかしい。
本当の遺伝的弱者はコミュ能力に問題が出たり、容姿に支障が出たり、婚姻市場に参加するだけの学歴や職業を確保出来なかったりと、そもそも「つがい」になるところまで到達できない。
その点子ナシ夫婦も夫婦になれている時点で一定の淘汰をかいくぐった強者ではあるわけで、猫も杓子もくっついて子どもを作った昭和ならともかく、未婚率が上がり婚姻の淘汰圧が高まった今の時代だからこそ、子育て支援の価値が高まっている。
子育て支援は子どもを大切にするリベラルの価値観だけでなく、適者生存を掲げるネオリベラルや富国強兵を目指すコンサバの価値観からも望ましい。
社会福祉として見れば逆進的な手段ではあるが、遺伝的弱者を含む全人口から集めた税金を原資として、遺伝的強者である子ナシ夫婦と、更なる強者である子アリ夫婦に、淘汰圧を潜り抜けた褒賞として子ども手当を給付して欲しい。
せっかく民主党がやろうとした子ども手当は理解のない国民に潰されてしまったが、実はみんなにとって嬉しい性質があることを真摯に伝え直せば分かってもらえると思う。