はてなキーワード: 成年後見とは
司法書士やってんだけど、仕事以外で初対面の人や美容室なんかで「司法書士してます」みたいなこと言うと
ほぼ8割は「司法書士ってなんですか?」って聞いてくるけど、残り2割は「ああ、過払い返還請求のやつですね」って言われる。
次のセリフは「マンガで読みましたよw」って、おいおい。現実とマンガは別なんだが。某マンガは罪作りすぎる。
そもそも司法書士の業界で過払い返還請求やってるのは邪道扱い受けている。
そして一時期は年収億超えるような人もいたけど、今は返還請求一本で独立した司法書士が次々と看板下ろして
どこかの事務所で雇われ司法書士をやっている、というのがリアルな実態。
大体、過払い返還請求は相手がサラ金なりヤミ金なり、ろくな連中じゃないわけで、それなりのリスクはある。
いわゆる高度な専門性を有する分野だから、手を出せる人の方が少ない。
それにノウハウの塊なのに、将来的に必ずなくなる分野の仕事なので、まともな人は手を出す気も起きない。
しかも、弁護士の方がむしろ上手く立ち回れる(儲かる)部分もあるので、司法書士は安くこき使われるだけ。
結論を言えば、返還請求を専門やってる司法書士は、過去の栄光にすがるアホだけってこと。
自分は登記業務と成年後見人、あと行政書士の資格で請負う仕事で5:3:1(残りは特殊な依頼)の割合ってところ。
司法書士といえば、何と言っても登記業務。特に不動産登記。事実上、弁護士が手を出せない分野は登記業務だけだよ。
時間と行動の自由が制限されるってかなりのものだよ。成年後見されると、かなりの部分の法律行為に制限がかかる。銀行口座の利用さえも制限されるから、不正に稼ぐのは難しいのでは?しかも、生活保護の大部分は収入のない高齢者や傷病人だから、生活保護から大転換で大金持ちになるなら、それはそれでいいじゃん。
あと、不正受給者の取締は確かに必要だけど、ごくわずかな比率の不正受給額を減らすことじゃなくて、生活の保護を受けるには代償が必要なこと、制限を受けたくなければ自立しなきゃいけない、ということを明らかにするのが目的。「自立を助長する」のが法目的って、条文にも書いてあるし。
年齢や傷病で蓄えが尽きて生活保護に陥って自立の見込みが難しい人には申し訳ないけど、今の日本は、そういう人を誰でも彼でも、何の代償もなく助けられるほどには余裕が無いのです。
・生活保護者だけを集めた一人6畳程度のワンルームの公営住宅に住む
・入居時に財産調査を行い、違法金利とかの借金を精算すると共に、現預金を供託し各自で自由に使えないようにし、成年後見を受けさせる
・食事は食堂で提供されるが、その提供は朝昼晩各1時間程度とし、その時に食堂にいなければ食事なし
・出入りは必ず記録され、夜間は原則として外出禁止
・GPS付きの子供向け携帯電話を渡し、利用金額の上限を設定する
・各自が自由に使える金額として、月額5000円程度を渡す
・医療は併設の病院で行うが、投薬や治療に必ず従うことを義務付ける
・原則として週40時間程度の労務作業を受けさせるが、外部で仕事をすることも可能
・その他の時間については、外出など自由に行動でき、労働して得た賃金は好きに使っていい
人権ガーとか言われそうだけど、「自立を助長する」のが生活保護の目的なんだから、規則的安定的な生活をさせ、立ち直りを促すべき。
生活保護者の困窮は、生活習慣や金銭感覚がおざなりなことも原因の一つにあるわけだから、そこを直さないといくら現金をやっても無駄になるだけ。
言いたい事は分かるけど、それだと議論の舞台が「じゃあ何を以て人間に近いとするの」って所に移るだけだよ。
人間とどれだけ慣れ親しんでるか? それなら犬や猫が真っ先に挙がるだろう。
遺伝子的に人間に近い物? それだとチンパンジーを始めとした類人猿だね。
意思の疎通が出来るような知能がある物? そうなると、イルカや一部の鳥類なんかも候補になるかもしれない。
でも元増田が本来したい議論は、きっとそんな事じゃあないよね。
次のレスも同じ元増田の意見だと思ったからここに書くが、私はそもそも
>人間なら法律を守れるから、自分の行動に責任を取れるから、勤労納税して社会に貢献することができるから
この仮定に賛成していない。
話が分かろうが分かるまいが(むしろ世界的に見れば分かり合える事の方が珍しいのだし)、最低限人として扱うと言うのはこういうことだ、というラインが基本的人権なんじゃないの?
それとも、どこかに元増田の言うような理由が明確に挙げられている? もしそうだったら、私が完全に間違っているので謝ります。
生憎と社会学には疎いので、基本的人権という概念の成立がどういう経緯で起こったものか、あまりよく知らないんだ。すまない。
しかし「人間にだけ付与される特別な権利」という発想は、人間中心主義的ではあるよね。元増田の拘っているのはその点?
個人的には私もそういうのは好きじゃない。他の生物だって敬愛を持って接するべきだと思う。
でも、基本的人権として考えられるような事全てを、他の生物にも適応するのは無理がある。だからどこかで線は引かなきゃいけない。
それが人間とその他の生物の間、というのは、まあ妥当なんじゃないかな。
それとも元増田が問題にしたいのは、話の通じない人間を人として扱うべきか、という点だろうか。
これも難しい話ではある。過去に同様の議論が何万回と繰り返されてるのは疑いないね。
そしてその度に、このツリーで他の人が挙げているような点(小さな子どもは? 回復するか分からない植物状態の人は? 難しい法律は分からなくても日常生活を送れる程度の知能障害は?)について、意見が交わされている筈だ。
その結果として、「人間であれば全て人として扱うべきだろう、やっぱり」というところに落ち着いているんだと思う。
一か所でも穴を作れば、エクスキューズを付けて気に食わない奴を締め上げるのは、簡単になってしまうから。
それに、そういう人達の基本的人権は尊重されるべきだが、話の分かる大人と全て同じ権利が認められている訳じゃあない。
例えば選挙権や自己決定権なんかは、日本では子供に認められてない。
子供にとっての保護者に当たる物を、意思決定に問題のある大人につけるような、成年後見人制度なんてのもある。
しかしまあ、何度でもこういう議論は起こっていいものだろう。何も考えなくなる方がよほど拙い。
この議論はどう決着するのか、見守ってみるのも面白いかもしれないね。
追記:
もし本当にそういう事が起きたら、人権の概念、いや人間の概念をもう一度ゼロから再構築する必要があるだろうね。
喧々諤々の議論が何十年も続けられるに違いない。戦争だって起きるかもしれない。
恐らく、多くの人はそれが何となく分かっているから、人間を材料とした実験には非常に慎重になるんだろう。