2013年05月12日の日記

2013-05-12

http://anond.hatelabo.jp/20130512142138

SF好きの高齢化ってやっぱり激しいのかもなぁ。

そりゃ激しいだろ。日本SFなんて90年代以降は「衰退」しかしてないんだから。つーか、「ガンダム」以降は衰退しかしてないんだよ。

そんな状態で若いファンなんて居るほうがオカシイ

今時の若い子にSFって何?って聞いてみると良いよ。とんでもない答え返ってくるから

夏への扉』はとんでもない愚作なので褒めないでください

hatena内でオススメSFリストアップするのが流行だ。

ホコリの被った旧作(「古典」ではない)ばかり挙げられていて本当に辟易する。

SFアイデアの新奇性、センス・オブ・ワンダー重要なのであって、

さらヴェルヌやウェルズを読んだところで、価値はない(ギブスンやディックも同様)。

そしてこういう「オススメSF」の話題になると必ず出てくるので『夏への扉』を薦めてくるやつだ。

はっきり言えるが『夏への扉』を薦めるやつは見る目がなく、センスに欠けていて、信用できないってことだ。

私もその手合いに騙されて、貴重な時間無駄にしてしまった。

夏への扉』は読まなくて結構。今からその理由を端的に3つ述べる。

夏への扉』は決して猫小説ではない。

夏への扉』は猫好きなら読んでおくべき、みたいな薦め方もされる。

読んでみて驚いたのだが、これはまったくもって猫小説ではない。

なぜなら猫はストーリーの本筋とまるで関係いからだ。

夏への扉』は共同経営者に裏切られた主人公が、

冷凍睡眠未来ジャンプして復讐を果たそうとする話だ。

では、猫は何なのかというと、主人公が猫を飼っていて、たまに触れられる程度。

一緒に行動するし、『夏への扉』というタイトルは猫の行動から来ているが、

猫が作品のテーマだったり、猫の行動が何かストーリーに影響を与えるわけでもない。

ただの添え物であり、これを「猫小説」だと思ってしまうやつは、どうかしている。

最近、『世界から猫が消えたなら』という小説20万部?かそのぐらい売れていたが、

これもとんでもない愚作で、主人公消失物について浅い思弁を展開するだけの小説はいえない代物だった。

どうやら世の中には猫が出ていればほかはどうでもいい連中がいるようだ。

猫好きは『綿の国星』でも読みなさい。こっちは掛け値なしの名作です。

プロット杜撰すぎる

主人公復讐を果たすために未来に行くのだが、

しかし、想像した未来と違い、不可解な点が散見されるので、

その理由を正すために過去へと舞い戻ることになる。

主人公未来にきたのは「冷凍睡眠」によってなので、過去に戻ることはできない。

じゃあ、どうやって戻るのか・・・というのが肝になるはずだが、『夏への扉』は驚くべき処理をする。

たまたま未来世界で知り合った男が、たまたま時間旅行研究しているマッドサイエンティストと知り合いなのだ

そして、マッドサイエンティストを紹介してもらって過去に戻る・・・なんじゃそりゃ?

ほかのも「たまたま」で処理される部分はいくつかある。たまたま通りがかったとか、たまたま見逃した・・・とか。

それに未来過去へと行ったり来たりするが、そこでタイムトラベルらしい伏線を張ったり、解消したりということはない。

例えば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なら、「過去でのあの行動が未来にこう生きてくるのか!」という驚きがあるが、

夏への扉』では一切そういうのはない。時間移動というより、単なる舞台移動にしかすぎないのだ。

夏への扉』はタイムトラベルものとしても優れていない。プロット杜撰復讐ものなのだ


ロマンスご都合主義すぎる

夏への扉』のなかにもヒロインと呼べる人物がいて、

最後はそのヒロインと結ばれて物語は終わる。

夏への扉』において、それは一緒に会社を興した男の義理の娘だ。

このヒロインは幼い頃に主人公なついていて、未来世界主人公と結ばれる。

仲のいい少女がずっと思っていてくれて、未来で結ばれる、というロリコン白昼夢のような展開だ。

しかし、それでも合理的な説明がなされていてれば文句はない。

ヒロインがなぜ主人公なついているのか、なぜずっと主人公を思っていてくれてるのか(何十年も!)、その説明がなされればいい。

だが、驚くことにそこら辺の理由が一切説明されない。

ヒロインは理由なく主人公なついていて、理由なくずっと待っていてくれるのだ。

これをご都合主義と呼ばずしてなんと呼ぶ。私は読み終わって背筋が凍った。

こんな展開を「感動のラブストーリー」だと思っているやつもいるようで、SFファンはどうりでモテないはずだと合点がいった。

聞けば、海外では『夏への扉』の評価は決して高くない。

オールタイムベストの類では上位には入ってこないという。

夏への扉』が人気なのは日本特有のことなのだ。それを知ってはは~んと納得がいった。

夏への扉』はJ-POP歌詞みたいなものなのだ

中身はないが、何だか心地よい。日本にはそういうものに騙されるやつが多い。

なんていったって『負けないで』みたいな中身空っぽな歌がミリオンになる国だもんな!

『負けないで』に励まされるやつってどんだけ寂しい人生を送っているんだろう。可哀想だ。

うん、おれも仕事がつらいときたまたまラジオから流れてきて、泣きそうになっちゃったけどな。

お前ら、他人の評価に惑わされるんじゃねえぞ。お前にとって何が面白いのか、知っているのはお前だけだ。


参考記事

■読んでないとヤバイ(?)ってレベルの名作SF小説10

http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20130511/1368241656

■読んでいてもたいして良いことはないSF名作私選十作

http://d.hatena.ne.jp/Lobotomy/20130511/p1

■お前らわざわざ無理してSFなんて読もうとするんじゃねえよという6冊

http://banraidou3rd.hatenablog.com/entry/2013/05/12/021854

■全部読んでるとコイツヤバイ(!)ってレベルSF小説家 6選

http://d.hatena.ne.jp/kwsktr/20130512/1368303146

おすすめSF小説15選

http://d.hatena.ne.jp/pub99/20130511/p1

■読んでなくてもヤバくない名作?SF小説10

http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20130511/p1

■読んでおくと良いかも知れない名作SF小説8選

http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2013/05/11/165646

http://anond.hatelabo.jp/20130512140351

なんというか世代がモロバレのラインナップだな。

SF好きの高齢化ってやっぱり激しいのかもなぁ。

俺なら神林長平を一つ外して

谷甲州仮装巡洋艦バシリスクを入れるぜ。

http://anond.hatelabo.jp/20130512140418

ああ、「絶句」は合う人と合わない人の差が激しいからなwww

あれは基本的に新井素子のファンか、吾妻ひでお萌え絵のファンでなきゃ、読めねえよwww

リストに上げた俺が言うのもなんだがwww

検索してあらすじを調べたが、これを名作SF10選に入れるくらいなら他にもっとセンスオブワンダーを刺激する作品があるのではないか

それ言い出したら、日本SF作家なんてほとんど残らないよw

つーか、海外作家でも大御所数人で終わっちゃう。

個人的には、センス・オブ・ワンダーを刺激してくれる作家なんて、レムしか思いつかないんだが。

http://anond.hatelabo.jp/20130512020750

相性が非常にいい相手と巡り合えてとてもうらやましい。

そしてそこまで思われてる彼がとてもうらやましい。

彼氏もっと頑張れと言いたい。

名作SF10選

おれはそれほど熱心なSF読者ではないが、それにしても驚くべきことにhttp://anond.hatelabo.jp/20130512130019にあげられた本を実に一冊も読んでいない。

さよならジュピター ……小松左京は「日本アパッチ族」といくつかの短編を読んだが、ようするにどう面白がったらいいのか理解できなかった。あ、「くだんのはは」はよかった。

戦闘妖精 雪風 ……まずタイトルキモい。この作家自意識とか自分認識が何ちゃらとかいう話がうざくて読む気がしない。

絶句 ……当時のSFマガジンでの持ち上げられ方はすごかった。あまりにすごいので反発して読まなかった。女性作家小説は全部クズだと思っているのでその後も読んでない。

幻魔大戦 ……自分主人公投影してもいいが、毎回スーパーヒーローに仕立てるのは痛いからやめろ。

トリニティシリーズ ……堀晃は「梅田地下オデッセイ」で挫折したので読んでない。

・大渦巻II ……はっきり言ってタイトルすら知らなかった。

・歌う船 ……女性作家の作品は全部(以下略

七都市物語 ……検索してあらすじを調べたが、これを名作SF10選に入れるくらいなら他にもっとセンスオブワンダーを刺激する作品があるのではないか

・ダーティーペア ……SFじゃないですスペースオペラです、と作者が言っていた。

・我が月は緑 ……今日泊亜蘭戦前探偵小説SF版といった作風で、おれにはあわない。よって読んでない。

ついでに書くとハインラインの「夏への扉」も読んでない。名作と言われると読みたくなくなるのよね。「読んで頭にきたSF10選」とかあったら探して読んじゃうかも。

俺がハマったSF10選(しつこくてスマンな)

今度はオススメじゃなくて、単なる俺のハマった作品だ。文句あっか?

さよならジュピター小松左京。さっきと同じだって?、だってハマったんだから仕方ないだろ。映画は駄作でもノベライゼーションは傑作なんだよ)

今宵、銀河を杯にして神林長平。はっきり言うと、雪風より好きなんだよな。テーマはどっちも同じだが、ユーモア感覚が「敵は海賊」に通じるものがあって楽しいのよ)

・本邦東西縁起覚書(小松左京。彼の短篇集の中では一番好きだ。特に「極冠作戦」は一度は読んでおいて欲しい。現代にこそ読むべき作品だぞ)

宇宙人紛失事件(森下一仁。優しい作風は本当にハマった。星新一に通じるものがあって良い。)

・声の網(星新一スマンな、ショートショートじゃなくてw、でも、SFSF的な道具立ては必要ないという事を痛感させてくれる名作なんだよな)

・大渦巻Ⅱ(アーサー・C・クラーク。やっぱ、この作品は外せないわ。ワンアイディアストーリーの名手の名に恥じない出来は本当に凄い。これ読むと、SF短編ジャンルであることが本当によく分かる)

敵は海賊神林長平。頭使って読むスペオペと言えば、多分これしかないwww、神林長平ユーモア感覚凄さが本当によく分かる。アプロ日本SFの生み出したキャラの中では最高だと思うwww)

梅田地下オデッセイ堀晃だって大阪出身なんだから外すわけにはいかねーじゃんwww)

・兎の夢(神林長平短編しか結構マイナー。でも、雪風を読むのなら、これも読んどけ。特に「改」以降の雪風を理解する上で重要なヒントが入ってる)

ドルロイの嵐(高千穂遥。要するに、ダーペの「大乱戦」のクラッシャー版www、ジョウじゃなくてオヤジのダンの時代活躍が読める。にしても、ジョウの母親の名がユリなんだけど、やっぱ、ダーペのユリの事なのかねぇ。そうなると、タロスの相方ケイになるのか?www)

優秀な精子は分け合おうよ

http://totb.hatenablog.com/entry/2013/05/09/222135

男1人・女10人いれば1年間で子供10人以上生まれる可能性がありますが、女1人・男10人ではありえません。また、男50歳・女20歳なら子供が生まれる可能性がありますが、女50歳・男20歳ではほぼありえません(精子劣化は別の話)


まったく、そのとおりである。女10人に、男が1人いれば充分なのである

女性結婚相手を選ぶにあたっては、自分教育水準学歴)や経済力を基準にしますが、そうすると、「女性の地位が上昇→女性男性への要求水準が高まる女性の要求水準を満たさない男性が増える→結婚相手を見つけられない男女が増える」ということになってしまます1980年代後半以降に生まれた世代では、約3割が生涯未婚と推計されています)。未婚化を反転させるためには、女性高望みを諦める必要があるということです。出生率低下の核心である女性高望み→非婚化→出生率低下」に口を噤んだまま、すべて政府の責任であるかのように批判するのはフェアな建設的議論とは言えません(政府女性の地位向上に努めた結果が出生率低下とも言えます)。


あたりまえだが、人は誰でも優秀な遺伝子を残したいと思うものではないだろうか。生物学(笑)に考えて。

とすると、学歴経済力で人の能力を図るようになったこの時代にあって、女がその規準で男を選ぶようになるのも当たり前だ。

それは生物学的に正しい(笑)戦略ではないだろうか?

自然界では、優秀なオスにメスが一極集中するのは珍しくない。




ここで思い出してほしい。

男1人・女10人いれば1年間で子供10人以上生まれる可能性がありますが、女1人・男10人ではありえません



女は、高望みしてでも優秀な男の遺伝子を残したい。そして男は1人で女10人をはらませることが出来る。

ならば、優秀な男の精子を、複数の女達が分け合えるようにすれば良いのである

そのほうが生物学的に、正しい戦略と言えるはずである

そのためにはまず、一夫一妻制度の廃止(その後、多夫多妻にするか、一夫多妻にするかパートナー制度自体なくしてしまうかなど考えようがある)。

未婚での子育てを基本にし、女の賃金を男と同じ水準にまで上げ、シングル家庭でも子育てやすいよう配慮する(父子家庭にもプラスになる)。

女の収入を低く保ったまま、一夫多妻にしてもあまり効果はないだろう。

いまの時代は、子ども1人にかかるコストが大きいので、かなり経済力のある男でも子どもを何人も養うのは難しい。

なのでやはり、パートナー制度自体を廃止してしまい、

1人の親とその子ども、という家庭を基本形に社会設計すれば良い。

はいらぬが子は欲しいという男にも暮らしやす社会になる。

女が優秀な精子を選び、子を1人で産み育てられる社会にすれば、

責任を持ちたくないがセックスはしたいという男にも都合が良い。

みんなハッピーである

http://anond.hatelabo.jp/20130508165014

これほんとにアホなのかな?

Greenlight がどういうものなのかまったく理解していないとしか思えない。

神社仏像窃盗されまくってるらしい件について

巷で創価も絡んでるという話だが、ふと思うことがある。

そういえば、あれだけ鳥居をくぐるのでさえ憚った信心深い人達最近になって何も問題なくくぐってるのだ。

宗教観でみると(神社に)八百万神の御利益がなくなったという意味で問題が無くなったのかと邪推したくなるのも無理はない。

まり創価学会員にとって宗教的に問題がなくなった場所宗教価値が失われた場所だという認識でいい。

しろこれでどの神社がそういう事件に巻き込まれたか分かるし創価が問題なく通れる場所は例外なく踏み躙ってきた場所ということだ。

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俺以外にもいると思う

(加えてたぶん既出意見だろうけど)

http://anond.hatelabo.jp/20130512102618

から、それは謎解きになってないんだよ!!

その説明で本気で納得しているのだとしたら、本物の馬鹿

http://anond.hatelabo.jp/20130512115426

リテラシーが高い情報強者はAEで、リテラシーが低い情報弱者なのはBCDですよね

存在を知らないものに対して反対はできないからEはAと同じくらいリテラシーが高い必要性があるはず

http://anond.hatelabo.jp/20130512124421

いあいあハイライン自体が初心者向けじゃないからwww

本当の初心者向けはこっちだよ。あとがきにも書いてあるけど、実際俺自身が初心者に薦めてハマらせた実績がある。

歌う船

アン・マキャフリー

ちなみにシリーズ化される前の一作目の話ね。二作目以降は当たり外れが激しいwww

http://anond.hatelabo.jp/20130512132348

しかし、研修中でお金を稼げない新人が、先輩方に準備をさせてしまうのも、

こんな理屈持ち出す人が自分から下準備なんかするわけがない。

http://anond.hatelabo.jp/20130512121145

一服終わったら準備ね」とあなたが下準備しつつ言えば良いんでないの

SF10選ねぇ。。。。。(追記)

http://anond.hatelabo.jp/20130512130019

まぁ、10選なんて出すまでもなく、本音で言わせてもらうなら、一作の漫画読むだけで十分ではあったりもするんだよな。

鉄腕アトム手塚治虫

はっきり言って、このシリーズを全部読むだけで、大半のSFカバー出来ると言っても過言じゃない。

http://anond.hatelabo.jp/20130512131358

18文字で字余りすまん

って言ってるのと同じ

パネルクイズアタック25早答え実況避難所

きょう5月12日はこちら

なんでも実況@VIPService掲示板

http://ex14.vip2ch.com/liveany/

けっして、なんとかorgの難民板で行うのではありません。

SF10選ねぇ。。。。。

日本SF界なんて衰退して結構つのに、10選も何もないもんだが。

とりあえず、初心者に読んどけってのはこんな感じだな。順番付けるのめんどいから順不同だがなw

さよならジュピター小松左京

戦闘妖精 雪風神林長平、もちろん「改」じゃない方のやつな)

絶句新井素子

幻魔大戦平井和正、出来れば、角川版、早川版、徳間版、全部な。コミック版は読まんでも問題ない)

トリニティシリーズ堀晃

・大渦巻Ⅱ(アーサー・C・クラーク

・歌う船(アン・マキャフリー

七都市物語田中芳樹ぶっちゃけ銀英伝より面白いぞ)

ダーティペア高千穂遥、やっぱ、この人はダーペでしょうwww)

・我が月は緑(今日泊亜蘭、この人の名前を正確に発音出来る人がいたら、そいつは本物のSFファンだwww)

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