はてなキーワード: 誘導体とは
昔の化学者のエピソードを見ると「合成した物質を舐めた」みたいな話がたまに出てくる
1965年、アメリカの製薬会社G.D.サール社の化学者ジェームズ・M・シュラッターが、ガストリンの合成に取り組んでいたときに偶然発見した[113]。シュラッターは、抗潰瘍薬の研究をして、ホルモンであるガストリンのテトラペプチドを生成する中間段階としてアスパルテームを合成した[113]。シュラッターは、薬包紙を持ち上げようとして、アスパルテームがついた指をなめて、その甘味を発見した[8][114][115]。トルン・アテラス・ガリンは、アスパルテームの開発を監督した[116]。
うん年前は私も大学で学生実験をやっていたわけだが、生成物を舐めるなんて発想はとてもじゃないが出てこなかった
まあ、私の場合は重金属を扱ってたので舐めたらヤバいと知っていたわけだが
アスパルテームの場合は製薬会社内の出来事、つまり薬学系なのでそこらへんの肌感覚が異なるのだろうか?そんなことないと思うがな……
Sucralose was discovered in 1976 by scientists from Tate & Lyle, working with researchers Leslie Hough and Shashikant Phadnis at Queen Elizabeth College (now part of King's College London).[21] While researching novel uses of sucrose and its synthetic derivatives, Phadnis was told to "test" a chlorinated sugar compound. According to an anecdotal account, Phadnis thought Hough asked him to "taste" it, so he did and found the compound to be exceptionally sweet.[22]
スクラロースは1976年、テート&ライルの科学者が、クィーン・エリザベス・カレッジ(現在はキングス・カレッジ・ロンドンの一部)の研究者レスリー・ハフ(Leslie Hough)とシャシカント・ファドニス(Shashikant Phadnis)と共同で発見した[21]。スクロースとその合成誘導体の新規用途を研究していたとき、ファドニスは塩素化された糖化合物を「テスト」するように言われた。逸話によると、ファドニスはハフから「味見」するように言われたと思い、実際に味見をしてみたところ、その化合物は非常に甘かったという[22]。
testをtasteと聞き間違えたからといって舐めるか?そうか、舐めたのか……
スクロースのヒドロキシ基を塩素で置換したものなので、まあ舐めても危険ではないくらいの認識はあったってことなんだろうか
Tate and Lyleは食品系の会社でそこの研究室での出来事なのか、なら味を確かめろって言われたら舐めるか……
科学者の倫理感の移り変わりが気になるので『世にも奇妙な人体実験の歴史』という本を買って読んでいる
少なくとも20世紀初頭くらい最近になっても現代基準で見ると危険な実験やりまくっていたようだ
自己実験とは違う話になるがデーモンコアの実験も1945年くらいか
前述の本を読んでいると「申請すると許可が下りるわけないので自分の体で実験して事後報告した」みたいなエピソードが出てきて笑う(笑えない)
シェーレが若死にしたのは同時代の化学者の例に漏れず、危険な実験条件のもとで研究を進めたためだと考えられている。また彼には物質を舐める癖があったため、毒性のある物質の毒にあたったのではともされる。
18世紀とかだと「まあ舐めて確認する人がいても不思議じゃないわな」と思うのだが
イギリスのとある医師がニトログリセリン舐めて心臓止まりそうになって死にかけたのが19世紀の出来事
舐めて死んだとか、舐めて大発見に気付いたみたいになっていないから記録に残らないだけで
有機系をやってた大学の頃の同期に「実験生成物を舐めるって発想あった?」と聞いてみたが「ありえん」の一言が返ってきた
現代日本の大学の研究室で、教授が学生に向けて「生成物を舐めて確認してみよう」なんて指導するところなんてありえるのだろうか?
流石にないだろう……あるのか?生成物がアミノ酸とかならありえるのか?有毒なものだってもちろんあるが生成物はだいたいこんな感じの物質って元素の内訳も構造もある程度予想ついてるなら舐めても多分大丈夫みたいな肌感覚が育つのだろうか?わからん世界だ
でも薬学系とか食品会社の研究所でも一度動物に摂取させるとかやると思ってたんだがな、きっと普通はやるのかもしれないが一部の人がいきなり舐めたのかもな……
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医学者による自己犠牲的とも勇敢ともいえる自分の体を使った研究ではなく
ある種の迂闊さでペロッと舐める科学者が今でも一定の割合でいるんじゃないか?という疑問を書いた日記
ペトリ皿に鼻水垂らしたのがきっかけでペニシリンを発見したという出来事は幸運な結果に終わった迂闊な出来事だったわけで
そういった種類のおおらかさは現代だとあまり許されないはずなんだよな~
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耳寄りな心臓の話(第2話)『爆薬が心臓病を癒す』 |はあと文庫|心日本心臓財団刊行物|公益財団法人 日本心臓財団
なぜニトログリセリンを舐めようという発想が出てきたのか?を伺い知ることが出来そうなエピソードもぐぐったらでてきた
20世紀初頭にイギリスの火薬工場で、週日の作業中は何も起こらないのに休みが終わって月曜日の仕事が始まると決まって胸痛を訴える工員が何人もいることが話題になりました。最初は工場で扱っている爆薬が原因で起こる病気を疑ったのですが、もともと持病に狭心症のあることがわかりました。
それというのも、原料であるニトログリセリンの粉塵が工場内に舞い、露出した皮膚や粘膜からある成分が吸収されて狭心症が抑えられていたものが、週末に休みをとることで粉塵にふれることもなく薬がきれて、月曜日に力仕事を始めることで狭心痛が起こったと推理されたのです。
痛む胸を押さえて、それこそ青息吐息の月曜日になったことから、「ブルーマンディ」という言葉が生まれたようです。今日では休日明けで、仕事や学校に行くのが億劫になる月曜日の憂鬱、月曜病の走りとなりました。
blue Mondayの語源がニトログリセリン説はかなーり怪しい気がする、勘だけど
これを調べるのも面白そうだ
『世にも奇妙な人体実験の歴史』によると1858年にフィールドという名のイギリスの医師がニトロを舐めたとある
その後1878年にウィリアム・マレルという医師が再度ニトロを舐めて効果を確認し、狭心症の治療薬として自分の患者に試した
火薬工場のエピソードは20世紀初頭……1901年頃ということになる
今後も外見的特徴による淘汰が起きることを示唆してるだろ。
外見のみというのは考えにくいが、しかし実際問題として、黒人女性が少しでも社会的立場を優位にしようと
肌ホワイトニングやブリーチを行ってアフリカじゃ健康被害も出ていてWHOも警告出してた
やっと水銀や水銀誘導体、コルチゾン(ステロイドホルモンの一種)等が含まれる美白製品が皮膚がん発生の恐れがあるとして規制されるようになりましたが、安全対策に乗り出したのは、アフリカの一部の国のみ。
モザンビークは化粧品や食品など安全対策の分野でもかなり遅れています。
世界保健機関(WHO)の報告ではアフリカで美白に最も熱心なのはナイジェリアの女性で、77%が美白化粧品を使っているのだとか。2位からトーゴ59%、南アフリカ35%、マリ25%と続きます。
一体アフリカ全土で何千、何百万人の人が有害物質の含まれた美白化粧品の副作用を知らずに今日も丹念に顔や身体にクリームを塗り込んでいることやら・・・。
ファンファン福岡:【アフリカの美白ブーム】白くなりたがる人たち。
アメリカのブラックセレブも黒人である事を誇っていると言いながら、肌ホワイトニングやブリーチをしがちだし、
メンヘラってる時は有色人種として扱われることが嫌だといいがちだ
そして、極めて稀でニュースになるレベルなんだけど、ある日突然、黒人の特徴を殆ど持たない人や、
殆ど持たないどころか金髪碧眼に白い肌かつ白人の血が入っていない人も生まれる
実際問題として人種差別はあるから、そういう人たちが好まれて濃い肌の色は減っていく可能性はあるよね
さて、増田がいうところの外見的特徴による淘汰が働きそうな外見とは
どんな外見のこと言うのだろう?
ビヨンセやリアーナやニッキー・ミナージュなどなどのブラックセレブの肌ホワイトニングやブリーチ
肌が白いことはよいこと信仰でアフリカじゃ健康被害も出ていてWHOも警告出してた
やっと水銀や水銀誘導体、コルチゾン(ステロイドホルモンの一種)等が含まれる美白製品が皮膚がん発生の恐れがあるとして規制されるようになりましたが、安全対策に乗り出したのは、アフリカの一部の国のみ。
モザンビークは化粧品や食品など安全対策の分野でもかなり遅れています。
世界保健機関(WHO)の報告ではアフリカで美白に最も熱心なのはナイジェリアの女性で、77%が美白化粧品を使っているのだとか。2位からトーゴ59%、南アフリカ35%、マリ25%と続きます。
一体アフリカ全土で何千、何百万人の人が有害物質の含まれた美白化粧品の副作用を知らずに今日も丹念に顔や身体にクリームを塗り込んでいることやら・・・。
ファンファン福岡:【アフリカの美白ブーム】白くなりたがる人たち。
そもそもブラックセレブはマイケル・ジャクソンじゃないけど「有色人種として扱われるのがイヤ」的なことは
赤ちゃん研究でも、まだ言語を持たない赤ん坊が自分と同じ人種を優遇するってやってたぜ
- 赤ちゃんは公平さを好むが、自分たちがより利益を得る場合には、公平さはそれほど重要視しない
- 白人乳幼児40名に研究者2名がおもちゃを配った。1名はおもちゃを公平に、もう1名は不公平に分配した。
その結果、70%の乳幼児はおもちゃを公平に分けた研究者をより好んだ- 実験対象にアジア人と白人の乳幼児を混ぜ、その中の何人かの白人乳幼児に、より多くおもちゃを配るという実験をした。
その結果、前の実験結果とは異なり、白人の乳幼児は「自分たち」をひいきする「不公平な」研究者をより好んだ[Frontiers in Psychology] I“I pick you”: the impact of fairness and race on infants’ selection of social partners
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2014.00093/full
まず第一に私は女の子に尋ねたいのですが、あなたは普段どのようなスキンケアをしていますか?
まったく意味がありません。
ローションで水分補給?
私はそれを行うことはできません。
そんなことはできません。
何何? しかし、あなたが化粧水を入れるならば、それはあなたの肌を潤いさせますか?
それでは私はあなたがあなたのようなアホを理解できるように簡単に説明します。
まず第一に、角質層と呼ばれる皮膚の外側に死んだ皮膚の膜があります。
ローションを肌に塗ると、角質層に浸透します。
どのようにbashabashaが添付されていても、生きている肌に染み込むことはありません。
基本的なことは植物の葉の上にあなたの水と一緒にあなたの肌にローションやエッセンスを置くことです。
植物に水分を吸収させたい場合は、根のバーカーから吸わなければなりません。
あなたの肌に潤いを与えたいのであれば、いつものように水を飲む。 これ以上の方法はありません。
なぜ1000円で売っているのですか。
それはそれがそれが1%のコストで無効なゴミでどれほど効果的であるかのように見せる広告を販売するからです。
それはそれのように見える広告とパッケージのためにお金がかかります。
要するに、トイレの水を買うことは化粧品会社に寄付するようです。 それがアホの極みです。
これとは別に、私はあなたがもののように理解することができるかのようにここから効果的なスキンケアを教えます。
まず第一に、それは保湿剤ですが、食用のココナッツオイルやワセリンをペイントします。
それだけで十分です。
角質層はその下の肌を保護するために存在するので、角質層にはオイルが含まれていることを確認して、下にある肌が乾かないようにします。
ココナッツオイルは酸化しにくく、オイルを燃やすことは困難です。
酸化するのは簡単です、簡単に燃えることができるいくつかの油があるので、注意してください。
私が最初にあなたに言ったように、水分補給は外側から不可能であるので、あなたは水を飲むべきです。
基本的にこれだけで十分です。
次は日焼け止めです。
50、50は必要ありません。
頻繁に修理することが重要です。
あなたはもののような愚かについてはわからないので、これは説明が簡単になりますが、それはあなたの肌のターンオーバーをスピードアップします。
特に問題がなければ使用する必要はありませんが、にきびやその他のものを消したいときに使用する必要があります。
週に1回程度お申し込みください。 もう塗らないでください。
トレチノインはレチノールより効果的ですが、あなたが病院でそれを買うとき、それはものすごく高いです。
個人輸入ウェブサイトを購入した場合 病院で買うよりもずっと安く買えます。
また、これを使用すると肌が敏感になり、紫外線にさらされるとシミになりがちなので、適切に日焼け止めを塗ってください。
それで全部です。
どうしても化粧水がいるなら自作すればいい。極度にアルコールに弱い人でなければ水とグリセリンとエタノールを混ぜれば出来る、コストを削りたいならエタノールは消毒用でもいい(面倒臭くなったから最近はやってない)
保湿は天然でも合成でもどっちでもいい。高いものをちまちま使うくらいならニベアの青缶をガッツリ使えというのは理にかなってると思う。
日焼け止めは必要なそうな時だけ出来るだけ弱い奴をこまめに塗る、これは私の信条として余計なものをつけるくらいなら少しくらいは肌が焼けてもいいと思ってるからであって気にする人は常時使える奴を使えばいい。
ビタミンA誘導体についてはニキビが出来にくい体質だからコメントは控えるけどシミのリスクがあるなら避けるかなってところ。
根本的な話としては美容は医学ではないのでこれが一番無難なやり方って議論になることはないって現実があって、オーディオ界隈かよと思うようなオカルトめいた商品がまかり通ってるけど、明らかにおかしくなければ使っててテンション上がる物を使うのは大事だと思うし否定しない。そこは自分の財布と相談だ。
全く意味ありませーん。
できませーん。
そもそもお肌はお水弾きまーす。
お肌に浸透なんかしませーん。
お水がお肌に浸透するならお風呂入っただけで全身ぶくぶくになりまーす。
そんなことはありえませーん。
じゃあお前らみたいなアホにもわかるように簡単に説明してあげまーす。
まずお肌の外側には角質層と言って死んだ皮膚の膜がありまーす。
これはその下にある生きた皮膚を守る役割をしてまーす。
化粧水をお肌につけると角質層に染み込みまーす。
どんなにバシャバシャ付けても生きた皮膚には染み込みませーん。
要は化粧水とか美容液をお肌につけるってことは植物の葉っぱに一生懸命お水かけてんのと一緒。
植物にお水吸収してほしかったら根っこから吸ってもらうしかないんだよバーカ。
だからお肌に水分補給したいなら、普通にお水飲めよ。それ以上の方法はないから。
余談だが、化粧品の原価ってお前ら何パーか知ってるか?
アホだから知らねーか。大体1-5%だよ。
何でそれを1000円で売ってるかって?
原価1%の全く効果のないゴミをいかに効果があるかのように見せる広告出して売ってるからだよ。
要は化粧水を買うってことは化粧品会社に寄付してるようなもん。アホの極みだよ。
余談はこれくらいにして、ここからはお前らみたいなアホにでもわかるように効果のあるスキンケア教えてやるよ。
目ん玉かっぽじって覚えとけ。あっ、でもアホだから覚えられないか。
覚えられないなら紙にでもメモっとけよ。
じゃあ1つずつ説明するぞ。
それだけで十分。
角質層はその下のお肌を守るためにあるから、角質層にオイル含ませてその下のお肌が乾燥しないようにしとけ。
俺はココナッツオイルを全身に塗ってる。
使うならエクストラバージンにしろ。ただ体の中に入れるとよくない(エビデンスあり)から食べるなよ。
あとオイルは酸化しやすい、油焼けしやすいのもあるから気をつけろよ。
基本はこれだけで十分。
次は日焼け止め。
50とか必要ない。
これはお前らみたいなアホにはわからないだろうから簡単に説明するけど、お肌のターンオーバーを早めてくれるものだぞ。
特に何の問題もないなら使う必要はないが、ニキビ痕とか消したいときは使うといい。
週に1回くらい塗る。それ以上は塗るな。
トレチノインはレチノールより効果あるが病院で買うとクソ高いぞ。
買う場合は個人輸入サイト使え。病院で買うよりだいぶ安く買える。
あとこれ使うときは肌が敏感になってて紫外線浴びるとシミになりやすいから、日焼け止めもちゃんと塗っとけよ。
以上。
昼休憩行ってくるわ。
芍薬甘草湯:こむら返りや胃痙攣を劇的に沈める。どの(西洋医学的)薬物よりも速く効き、代えがたい。
麦門冬湯:世界で唯一、気管支の神経にはたらく末梢型の鎮咳薬。効果はそれほど高くないが、西洋医学の鎮咳薬は全て中枢型でいわゆるモルヒネの誘導体であることから、唯一の末梢型鎮咳薬として有効成分の同定・単離などについて精力的に取り組まれている。
大建中湯:腸粘膜の浮腫を軽減し、特に外科手術後に投与すると術後の立ち上がりがよいため、漢方と無縁そうな消化器外科の現場で重用されている。
これらをはじめとして、漢方薬は西洋医学の現場でも用いられており、ホメオパシーとは全く異なる。
もちろん「実証」「虚証」などのような東洋医学の理論体系については、西洋医学は否定しているが、
方法と材料については少なくとも一部は認めており、「借りてきている」
比較的科学的リテラシーの高いはてなにおいても、「東洋医学がまやかしだ」と決めつけているようなブコメが多かったのでまとめた。
http://anond.hatelabo.jp/20140202201656
ブコメ等読みながら、ここは一つ書いておくかという気になった。
フケ症の原因の大半は、脂漏性皮膚炎と言われている。
診断は難しい部類に入る。
脂漏とは皮脂分泌が多い事を指しており、皮脂分泌の旺盛な部位(脂漏部位)に発生する皮膚炎なので、このように呼ばれている。
原因は究明されていないが、第一に好脂性真菌マラセチアが皮脂を分解する際に発生する、遊離脂肪酸(オレイン酸)の刺激によると言われている。
Mincleという受容体がマラセチアの菌体に反応する事もわかっている(結核菌にも反応する防御機構である)。
カビの生育は温暖湿潤な環境が適するが、脂漏性皮膚炎は寒い時期に好発することから、乾燥や皮膚の血流量も関係すると考えられる。
また、ストレスや免疫も影響し、顔面神経麻痺でも起こることから皮脂の淀みも関係があるという説もある。
免疫力アップ、体質改善、運動、食事制限(脂質を避ける)など様々な意見や方法がある中で、最も外部からコントロールしやすい方法が抗真菌薬による治療である。
医薬品では一般名ケトコナゾール(製品名ニゾラール)が用いられる。
抗真菌活性のより高いと考えられる薬剤は他にもあるが、ニゾラールには抗真菌作用の他、抗炎症、抗アンドロゲン(皮脂抑制)効果が認められており、脂漏性皮膚炎の第一選択薬である。
頭皮は毛髪のために薬剤の塗布が難しいため抗真菌シャンプーを使うのが良いが、日本ではケトコナゾールシャンプーが市販されていないため、コラージュ・フルフル(ミコナゾールと相乗効果のあるピロクトンオラミン(オクトピロックス)を配合)を選ぶと良い。
7~8割の人はフケが収まるだろう。
ただ、体質的な病気のために完治は難しいので、維持をする工夫は必要である。
治らない人の中には、コールタールシャンプーを試す人も多いようだ。
前述の通り、ミコナゾールとピロクトンオラミンを配合したシャンプーで、抗真菌シャンプーとして市販している唯一のものである。
「フルフル」は原因菌のMalassezia.furfur(という古い呼び名)からとっている。
(現在では遺伝子レベルで細分され、真の原因菌はマラセチア・レストリクタであろうと言われている。ちなみにアトピーではマラセチア・グロボーサが優位である)
要するに、5~15分程度の「浸け置き洗い」を強く推奨する。
最初は毎日使う。フケが収まったら、再発しない程度の間隔を開けて使う。
隔日 → 週2回 → 週1回…とするのが良い。
抗真菌薬による治療後は再発まで1ヶ月以上持つ事が多いので、月一メンテナンス程度まで持ち込めたら上々だろう。
人によっては一時的な体調不良により惹起された場合もあり、再発しない場合もある。
季節性の人もまた、冬のみ、或いは夏のみのアプローチで済むかもしれない。
商品名ではニゾラール、ジェネリックとしてニナゾン、ケタゾン、ニトラゼンなどがある。
抗真菌、抗炎症、皮脂抑制の三重の効果があるため、第一選択薬とされている。
ネットショップでの輸入頼りだが、コラフルより効果は高い。使用方法は同様である。
臭くて鼻が曲がる事でよく知られているが、ケトコナゾール無効例でも著効を示す事がある。
抗真菌効果もあるが、上記と最も異なる点は角質の再生作用を持つことではないかと思われる。
コールタールが俗にダイオキシン受容体と呼ばれる器官(AhR、芳香族炭化水素受容体)に反応し、角質を作り出すフィラグリン遺伝子を発現させる。
(アトピーではこのフィラグリン遺伝子の発現が低下していると言われている)
よってコールタールシャンプーが効くのは、抗真菌作用と角質再生作用(+フケとなった角質を溶解させる作用)によると考えられる。
世界で初めて人為的に皮膚がんを起こす事に成功した物質として忌避される場合もあるが、
アメリカのメイヨー・クリニックにおいて25年間に渡るゲッケルマン療法(コールタールを一晩塗布後、紫外線照射)の追跡調査の結果、
皮膚がんのリスク向上が認められなかったと結論されている。FDAもまた「治療における」コールタールの発がんリスクは小さいとしている。
亜鉛のピリジン誘導体による抗菌効果のあるシャンプーで、かつてこれを沈殿させずに使える技術は、世界でP&Gと花王のみが持っていた。
しかし、花王は風評被害に負けてこの成分の使用を止めてしまった。過去のシャンプー「メリット」である。
現在は甘草由来の抗炎症成分(ステロイドに似た分子骨格を持つグリチルリチン酸二カリウム)を配合している。
尚、ジンクピリチオンの抗真菌効果の機序は、「細胞内の銅濃度を増加させ、真菌の代謝に必要な鉄と硫酸基の結合を阻害することによる」らしい。
h&sは比較的安価であるため、コラフル離脱期から離脱後のメンテナンスに使うと良い。
無論、これ単体でも効果がある人は多い。
いずれのシャンプーにも共通する事だが、すすぎが不十分だと界面活性剤の残留成分が皮膚を荒らすので気をつけること。
オクトはオクトピロックスを配合したシャンプーで細菌への効果を謳っているが、抗真菌活性もあることは確認されている。
ただし、配合濃度ではマラセチア全菌株に対しては効果が不十分であり、コラフルのように相補的効果を持つ成分を配合しているシャンプーには劣ると思われる。
バルガスリンスはジンクピリチオン、イオウ(殺菌、角質溶解)、オクトピロックスを配合している。
(2014/11/29追記)
オクトで改善したがコラフルで悪化する人、上述のシャンプーがどれも効果がなかったが脱脂力の弱いシャンプーに変えると改善した人など、
シャンプーに対する反応は個人差がある。この文章を以って単純に優劣を決めないよう注意されたい。
これも著効例こそ多いのだが、一ヶ月以内の再発率が7割程度(だったと思う)あり、電撃戦向けである。
必要以上にステロイドを恐れる人が多いので少し書いておきたい。
Strong(強力)というのは、並の強さである。そのすぐ下の強さは、子ども用である。
ステロイドは皮膚も産生している。
ステロイドによる反動は、皮膚が依存症的にステロイドを産生しなくなるためではないか、という医師もいる。
連続使用は2週間程度として、抗真菌薬へ切り替えるなどが望ましい。
炎症が酷い場合には、クリームやローションの基剤自体が刺激になるため、ステロイドしか処方されない場合は多い。
特に炎症が酷い患者の中には、ステロイド+亜鉛華のみで治療が行われた人もいた(2ヶ月ほどで完治、再発はない模様)。
馬油はマラセチアのエサとなり増悪する場合もあるので、人を選ぶ。「栄養のある脂質」には注意を。
オリーブオイルはオレイン酸(遊離脂肪酸)を多く含み、マラセチアを培養するための必須成分として使われる。
セラミドは角質間脂質で保湿に大きく影響する。安いもので十分らしい。セラミドはグリセリンと相乗効果がある。
化粧品カテゴリは宣伝が凄まじく、インターネットの情報の中で最も汚染された分類ではないかと思うので、あまり書きたくないな...。
ミコナゾール、ケトコナゾールは同じイミダゾール系抗真菌薬である。
耐性はできにくいと言われているが交さ耐性があるので、効き目がない場合はブテナフィン、アモロルフィンなど属性の違う薬剤を試してはどうだろうか(医者嫌い向け)。
日経メディカルの「マラセチアには伸ばしやすいクリーム剤をという記事に「適応があっても効果が低い薬」という表があったので追加。
http://i.gyazo.com/e0d911d60bc91cc5355242efcc7994ba.png (←記事はログインが必要なため、別途画像のみ)
シャンプー話をしたついでなので書いておくが、某美容師のシャンプーサイトはあまり信じないように。
「AGAにおけるジンクピリチオンとケトコナゾールの比較」という医学論文中に毛髪の太さと抜け毛数を記録したものがあったので、
科学的に誤りのある記事に対してそのURLをつけて批判的なコメントを投稿したところ、記事ごと削除された上にコメントが承認制になった。
前述の汚染された情報源の一つで、ブコメでも批判派は少数でゲンナリしている。
最後に、私は医学的な素養は皆無なので、文中に誤りがあれば指摘して頂きたい。
以上。
誰かが化学もやれって云ってたので。
こんにちは、有機恋愛構造化学を専門とするピペリジニウムカタイオン嬢(学士(理学))です。私は論文発表はありませんが、学会発表歴がB4の時に2度ある研究生(3年目)です。恋愛に関しては、まる3年鎖状ジアミンやピペリジンを扱っただけあってプロフェッショナル。今回は、モテる有機系女子力を磨くための4つの心得をみなさんにお教えしたいと思います。
1.あえて4~5年前の試薬を合成に使用する
あえて4~5年前の試薬を使うようにしましょう。そして飲み会の場で好みの化学系男子がいたら話しかけ、わざとらしくプレシーデュアを持ち出して相談してみましょう。そして「あ~ん! このスキーム、マジでチョームカつくんですけどぉぉお~!」と言って、男に「どうしたの?」と言わせましょう。言わせたらもう大成功。「私合成とかうまくなくてぇ~! ずっとこのスキーム試してるんですけどぉ~! ターゲット化合物が得られにくいんですぅ~! ぷんぷくり~ん(怒)」と言いましょう。だいたいの合成系男子はスキームを徹底的に検証したがる習性があるので、貴女が使用している試薬にも言及してくるはずです。
そこで合成系男子が「条件検討したの?」と言ってくるはず(言ってこない溶媒検討もできない男はその時点でガン無視OK)。そう言われたら貴女は「なんかなんかぁ~! 最近、鈴木…宮浦?クロスカップリングが人気なんでしょー!? あれってどうなんですかぁ? ビチオフェン誘導体が欲しいんですけどよくわかんなぁ~い!! 私かわいそーなコ★」と返します。すると男は「ビチオフェンでしょ? クロスカップリングでできるけど、2-チオフェンボロン酸の合成が難しいのと安定性がいまいちなところから頻用されないね。チオフェンにアルキルリチウム、トリブチルスタニルクロライドを作用させてスタニルチオフェンを得て、Pd触媒でカップリング体を得るスティルカップリング。または2-ブロモチオフェンにマグネシウムを作用させてグリニャール試薬を調整してここにニッケル触媒を加えてカップリング体を得る熊田カップリングが頻用されるね。一般論はここまで。どういう条件仕込んでて、どんな化合物が欲しいの?」という話になって、次の休みに彼が合成を手取り足取り教えてくれるというわけです。貴女の女子力が高ければ、合成系男子が鈴木カップリングでピペリジンを使って露骨に愛を表現してくれるかも!?
2.合成でexcessを使うとモテる
過剰という意味で使われるexcessを反応式に入れると、有機系の男子は「何でこのスキーム当量反応じゃないんだろう」とか「触媒的に回らないのかな」と思ってくれます。反応式の上では、スパチュラに一片とって入れた実際の反応よりも、当量に注目されて相手に伝わるので、excessを多用することによって化学系男子は貴女をちょっと不器用で指導してあげたい女子だと勘違いしてくれるのです。そういうキャラクターにするとほぼ絶対にボスから「真面目にやれよお前」と思われますが気にしないようにしましょう。
3. とりあえず男には「えー! なにそれ!? 知りたい知りたーい♪」と言っておく
飲み会などで化学系男がπ系女性に話すことといえば量子ドットや酸化耐性の向上の話ばかり。よって、女性にとってどうでもいい話ばかりです。でもそこで適当に「へぇーそうなんですかぁ~?」とか「よくわかんないですけどすごいんですねぇ」と返してしまうと、さすがの男も「この女本当に構造屋か?」と気がついてしまいます。ぱっぱらぱーだとバレたら終わりです。そこは無意味にテンションをあげて、「えー! なにそれ!? 知りたい知りたーい♪」と言っておくのが正解。たとえ興味がない話題でも、テンションと積極性でその場を乗り切りましょう。積極的に話を聞いてくれる女性に男は弱いのです。
いろいろと話を聞いたあと、「〇〇は〇〇で、〇〇が〇〇なんですね! 覚えたぞぉ! HOMO-LUMO!」とコメントすればパーフェクト。続けて頭に指をさしてくるくる回しつつ「HOMO, LUMO, HOMO! LUMO, HOMO, LUMO!」と書いて、「どうしたの?」と男に言わせるのもアリ。そこで「私のレチナールを光励起して情報を伝達しているのでありますっ☆」と言えばπ系女子力アップ! そこでまた男は「この子おもしろくてカワイイかも!?」と思ってくれます。私は学会発表歴2回の研究生(3年目)ですが、こういうテクニックを使えば業績がない私のようなπ系女のほうがモテたりするのです。男はやたらπが好きですからね。
4.いつでも肉を食べられない女をアピールせよ。
男とレストランに入ったら、真っ先に肉料理を探して「あーん! 私これ食べられないんですよねぇ~(悲)」と言いましょう。するとほぼ100パーセント「どうして? 嫌いなの?」と聞かれるので、「嫌いじゃないし食べたいけど食べられないんですっ><」と返答しましょう。ここでまた100パーセント「嫌いじゃないのにどうして食べられないの?」と聞かれるので、うつむいて3~5秒ほど間をおいてからボソッとこう言います。「……だって、……だって、肉食べるってインドール誘導体摂取しちゃうじゃないですかぁっ! 3-メチルインドールできちゃいますぅ! まだ結婚もしてないのにぃぃ~(悲)。第一フタロシアニンすらできないんですよ……」と身を震わせて言うのです。
その瞬間、あなたのπ系女子力がアップします。きっと男は「なんてジャスミンのようなコなんだろう! 絶対にゲットしてやるぞ! コイツは俺の女だ!」と心のなかで誓い、あなたに惚れ込むはずです。意中の男と付き合うことになったら、そんなことは忘れて好きなだけ肉を食べて大丈夫です。「食べられないんじゃなかったっけ?」と言われたら「低濃度ではオレンジの香り」とか「レセルピン飲む?」、「産み落とされてしまったインドールよりインディゴを合成する」と言っておけばOKです。
参考文献など
http://anond.hatelabo.jp/20110506180049
http://youpouch.com/2011/04/26/162331/
http://baboon.way-nifty.com/tou_filotimo/2011/05/4-142f.html