はてなキーワード: タンカーとは
この訪問が何事も無く無事に終われば、これは、イランが国際社会に対して自分たちが危険な国では無いという事を示すという意味で、イランにとって重要なイベントだった。
これに水を差す形で、タンカーが攻撃されるという事件が起きた。
今、イランが国際的にどういう立場に置かれているかというと、第1に重要なポイントは、イランが米ドル以外で原油を輸出しようとしているためにアメリカがイランに対する態度を硬化させているということだ。
これに対して、イランへの支援を公に表明しアメリカを公に批判している国は、ロシア、中国、インド、その他たくさんある。今回、日本がイランの招待に応えた事は、少なくとも日本が、イランの米ドル離れを批判する立場では無い事を国際社会に示したのと同じなのだ。そして、国際世論はイランを味方する声が多数派だ。
これに対してアメリカと歩調を合わせているのはサウジアラビアと、ごく一部の国だけだ。それらの国々は、イランは危険な国だと煽りたてて、イランのイメージダウンを図ることに躍起になっている。
今の情勢を見る限り、この企ては失敗に終わるだろう。アメリカは過去に何度もこの手を使ってきたが、国際社会はもう騙されない。
それが何を意味するかというと、将来的に米ドルの価値が暴落する事は既定路線になったことを意味する。ロシアは過去にルーブルを紙くずにされた恨みがあるから、本気で復讐しようとしている。中国も本気だ。
これに対して、アメリカは指をくわえて米ドルが紙くずになっていくのを見守るのだろうか? そんなわけはない。
第3次世界大戦に備えよ。
AN SAN 1は化学薬品類を輸送するケミカルタンカーだから何らかの化学薬品類。
ただし、化学薬品の種類によってタンク内壁に化学薬品に合わせた特殊な塗装が必要。
基本的に化学薬品を積載できるバンカー船は港湾内輸送の極限られたところでしか使われず、その数は非常に少ない。
何故ならば化学薬品を極限られた範囲内で輸送するのならばパイプラインを使ったほうが効率よく安上がりで、よほどの事情がない限りケミカルバンカー船という存在は採算が取れない。
フィリピンのような小さな群島国家、アメリカ合衆国アラスカ州などの飛び地などでない限りはよほどの事情がない限り合理性がなさすぎる。
では北朝鮮のためだけにケミカルバンカー船を所持しているのか?という解釈もあるが、これもまた違うと思う。
たいていの国家で船舶は不動産であり所有していると税金が掛かる。
多くても月に数度の瀬取りのために多額の税金を支払うのはこれもまた合理性に欠ける。
では、これらの点から導き出される予想として一定の合理性が認められるものであれば「AN SAN 1はケミカルタンカー船ではない」という考え方が最もしっくりくる。
もしかしたら本来はケミカルタンカー船であったが後にオイルタンカー船へ転用をはじめたのかも知れない。
そうすると瀬取りしていたものは燃料ということになり、燃料を補給するバンカー船ならば普遍的に存在するので経済的合理性も担保できる。
もしも万が一、小型船舶がケミカルバンカー船だったとしても、その用途が極限られていて特殊すぎるので小型船舶を特定することによって何の薬品を瀬取りしたのか丸わかりになる。
どちらにせよ既に自衛隊は粗方掴んでいると見て良いはずだ。
防衛省・自衛隊:北朝鮮船籍タンカー「An San 1号」と船籍不明の小型船舶による洋上での物資の積替えの疑い http://www.mod.go.jp/j/press/news/2019/01/24c.html
「小型船舶」と称しているけど、これはいわゆる日本語で表現するところの「バンカー船」である可能性が高い。
早い話が、油液(薬液含む)を海上輸送するためのオイルタンカー船の小型版。
バンカー船とは漢字語表記をすると「海上補給(給油)船舶」のことで、航空機の空中給油機と似たようなものと解釈するのが理解しやすいかなと。
防衛省が表現する「小型船舶」はバンカー船にしては比較的大型の部類で、それだけ大きな容量の油液タンクを持っていると考えられる。
むしろ、国内沿岸輸送にも使えそうなサイズの船舶であり、日本では同等サイズのオイルタンカー船が瀬戸内海〜大阪湾あたりで多く輸送業務に従事しています。
国内輸送向けの小型オイルタンカー船をバンカー船として本件限定で転用したのか?と思いがちだけれど、艦船オタク的にはその考えを否定したい。
「小型船舶」側面に配置される接岸・接舷に用いる緩衝材、これを「フェンダー」と称するのだけれど、古タイヤを用いていることがその理由。
古タイヤをフェンダーとして転用する場合、多くの場合は金属製のワイヤーやチェーンで固定するため位置調整が難しく、国内輸送向けであっても様々な港湾を巡り、様々な岸壁形状に合わせた調整がしにくい。
更に言えば、バンカー船従事者はバンカー船の他船舶へ補給するという業務形態から頻繁に接岸・接舷するためフェンダーの格納を怠ることが多い。
国内輸送であっても様々な港湾へ輸送航海をしているのならば、高い波浪でフェンダーが攫われてしまうことを想定してフェンダーは必ず格納する。
つまり、この「小型船舶」は限定された特定の港湾を中心に活動する大型な部類のバンカー船と予測でき、限定された特定の港湾を中心に活動することから何処の港湾を中心に活動している船舶か絞り込むのは非常に容易い。
防衛省は間違いなくこの「小型船舶」が何処の港湾を中心に活動するバンカー船か情報を既に入手しているものと思われる。
付け加えて、今回の写真にはドラム缶などが写っていないため、瀬取りした油液は比較的種類が少ないのではないか?という予測もできる(撮影したタイミングで写っていなかっただけの可能性もある)。