はてなキーワード: 町田とは
私はロマンスカーが好きだ。
小田急沿線で育った子供の頃の私にとって、ロマンスカーは新幹線のような存在で、それが全国を走っていると思っていた。
たまに実家に帰省する際、私の地元へは町田でロマンスカーを降りねばならない。そのため、新宿からではそれほど到着時間に差が出ないため、普段は急行や快速急行で帰ってしまう。
私がロマンスカーに乗るのは、心や体に余裕がないときだ。仕事で疲れが溜まっていたり、重い荷物を抱えていたり、実家の犬の体調が悪くなって急遽帰る時だったり、そんな時だ。
そんな時、新宿駅のロマンスカー専用のホームに行き、電光掲示板を見る。ホーム中程で400円ほどのキップを買う。それほど乗りなれていないので目的の車両の位置が分からずにうろうろしてから列車の到着を待ち、やや高貴な空気をまとう空間に足を踏み入れる。自分の席を見つけ、カバンを落ち着かせてから腰を下ろす。
私は神奈川県で育ち、東京で出張等のない仕事に就いており、たまの旅行でくらいしか特急というものには乗らないため、やはりこの体験は私にとって新幹線と同等かも知れない。
そして、余裕のない時にのるロマンスカーは決まって、余裕たっぷりで私を迎え入れてくれる。各駅や急行にはない包容力で私を包み込み、通勤電車特有のストレスを感じずに400円の贅沢に浸る。
時間にして僅か30~40分の移動が私の心を落ち着かせてくれる。
同じことを東京へ戻る際にもする。上りは夜になることが多いため、酒を一缶携える。もう少し乗っていたいと思ってる間に風景は流れ、新宿についてしまう。それでも、ロマンスカーから降りた夜、翌日から仕事が待つ私の背中を押してくれる。
私にとって、ロマンスカーは箱根への旅行客車でも、通勤の飛び道具でもない。電車を愛でる趣味もないし、年に数回、帰省でお世話になる程度だ。それでも気疲れた私を優しく運んでくれる、ロマンスカーが私は好きだ。
一部の地域では学校再開したそうだが、これは「未発症者を含め、感染者は把握できている」と想定できるから可能なことである。この想定が間違いだったら再び封鎖することにならざるを得ない。
逆に東京や札幌の場合は「未発症の感染者もまだいる可能性は低くない」し、現に「新たに見つかる感染者が毎日数十名出ていて、一定割合は感染経路が不明である」。神奈川、大阪、兵庫などの「2週間前はまだ感染拡大が続いていた」府県も現時点で安心はできない。
そして、どうやら「感染者のうち8割以上は他に感染させていないと推定されている」し、おそらくは「三密が全部揃った条件以外ではそこまで感染はしない」と推定されている。満員電車はそれほど人が会話しないから『密接』は満たさず、結果として東京でも満員電車利用者が多い三鷹・武蔵野・立川・府中あたりの感染者は少ない。町田・八王子は多いがこれは初期にクラスターとなった相模原市の病院やその周辺からの余波であろう。
では、三密を避けて学校を…再開できるかというと難しい要素は主に2つある
1.一部の教科の授業
グループワークやアクティブ・ラーニングは当面避けて、古典的なチョーク&トークでの授業が可能な教科については児童・生徒も教員もマスクをして(マスク入手事情は最近になって改善されているから何とかなるだろう)、教壇と児童生徒席の間にビニールシートを垂れ下げれば授業はできるかもしれない。
ただし、五教科でも英語や(特に小学校の)国語はやはりチョーク&トークだけでは授業として不十分で、一定割合は児童・生徒に発言させる必要があるから難しい。
五教科以外ならば体育(体育館は無理だろうし、校庭には物理的に限りがある。あと更衣室が三密になることを防ぐことが難しい)、家庭科などどうしても難しい教科はやはり存在する。
それらの教科を避けて時間割を組み直し、感染が収まるのを待ってからそれらの教科を集中的に行うのは教員が物理的に足りるかという問題も発生する。
2.スクールバス
そもそも学校はグラウンドなどの用地確保のために中心市街からやや離れた場所にあることが多く、特に多摩地区の学校は「最寄り駅からバス」が主な通学手段となっている学校も多い。
そして、「満員電車は感染源になりづらいと推測される、なぜならば互いが密接に会話しないから」と先に書いた。だが、スクールバス(学校保有のものに限らず、時間帯限定でバス会社が運行しているものも含む)はそうはいかない。
バスの中というのは当然密閉空間だし、どうしてもコストダウンのために満員に近い状態になっているバスは多いから密集状態である。そして、満員電車と異なり同じスクールバスに乗っている同じ学校の児童・生徒というのは知り合いに会う率も高く、結果として密接に会話してしまうこともある。「会話するな」と言って聞いてくれるような子どもたちばかりならば苦労しない。