はてなキーワード: 青銅器とは
他に何があるかググってみた
すると淡路島には 五斗長垣内 舟木 など、鉄器生産所の遺跡があるという
工場の建物は、神宮式ではなく竪穴式らしいので、弥生人が作ったはず
ゴッサ(五斗長)、カイト(垣内・開拓)、フナ(舟)、ギ(木)からすれば、5隻の船で来た
イザナミ、イザナギ、その子のアマテラス、スサノオ、ツクヨミで、ちょうど5人だ
九州の オトクマテンドウマチ遺跡 は青銅器の遺跡だから、おそらく弥生人のものだったろう
その卑弥呼時代の国や、朝鮮半島の帯方郡は、鉄器製造技術の伝来のころ滅びているようにみえる
古墳時代に九州のウサツヒコ・ウサツヒメが建てた建物にしばらく滞在して、
つまり、イザナミ・イザナミ一族は、本部は九州、日向だったが、大阪に上陸する前に、淡路島にゴッサ基地をたてた
二月一日
間もなく、特別展「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」が終了すると気づいたので足を運んだ。自分は美術館に通う習慣を身に着けてから大体十五年が経過しているが、東京国立博物館の東洋館をきちんと観たことはない。いい機会だと思い、東洋館全体をのんびりと回ることにした。
特別展の会場は東洋館の二階にあり、会場そのものは常設展の最初の部分、すなわち中国や西域の仏像のあるあたりを抜けた後にある。特別展の内容そのものは興味深かったが、コレクション全体が雑多なもので構成されているというか、あまりにも時代と地域に幅がありすぎて、どのように展示したらいいのか少し迷っているような印象を受けた。とはいえ、普段はなかなか見られないマヤ文明の仮面などをじっくり見られたし、普段なら絶対しないような比較をする楽しみもあった。知らなかったのだが、グアテマラのほうがメキシコよりも良質の翡翠を産出するらしく、文明の中心地の人々は必死になってそれを求めたり、乏しい材料で何とか良いものを作ろうと苦心したそうである。
で、常設展に関してだが、展示スペースが地下階から五階にまで渡っており、ざっくり見ても三四時間はかかった。その中で特に面白く思われたのは、中国や朝鮮半島の品々だ。というのも、青銅器や勾玉などの作りが、日本とよく似ているところもあればまるで異なっているところもあり、比較する楽しみがあるからだ。また、饕餮の刻まれた祭器の類も自分は好きで、根津美術館に立ち寄った時にはのんびり眺めている。理由はわからないのだが、自分はそれと同じくらいに玉の類にも心惹かれる。西欧の君主たちの王冠も立派だとは思うが、金やダイヤモンドではどうも少しまぶしすぎる。自分が東アジアの文化が好きな人間だからそう感じるのだろうか。
とはいえ、自分が好きなのはどうやら宋代までらしい。どうも、明代になると技巧的になりすぎるというか、色が鮮やかすぎるように感じられる。確かに、黄色などの発色は鮮やかだし、竜のうろこなども実に細かく表現されているのだが、技術的に優れていることが美しさに直結するかどうかは別問題だ。自分としては唐三彩と呼ばれる、赤や緑や土の色を活かした陶器が美しいと思う。ある程度の素朴さがないと、親しみが持てない。台湾で見た、清代の象牙を削って作った細工なども、優れてはいるが技巧をひけらかしすぎているように思われる。
あとは、天然の石を削ってザクロに見立てていたものはよかった。故宮博物館にあった、翡翠だか瑪瑙だかを削って作ったのと同じ発想で、天然の石の色彩や質感を生かしながら表現しているものだ。あとは漆を刻んだものもよい。色がおとなしくて上品だ。
もう一つ興味をひかれたのは、漢代の画像石だ。学生時代の古典の教科書の表紙に出ていたので覚えていたのだが、実物を見たのは初めてである。宴の様子が見て取れるようで、ある者は楽器を弾き、またある者はボードゲームをしている。そのボードゲームの盤は真上から見たように正方形で表現され、遠近法は無視されている。エジプトの絵画と同じで、何が書かれているかがわかりやすいことが、写実性よりも優先されたのだろう。十字軍時代のチェスをする騎士を描いた絵画でも、似たようなことをしていた覚えがある。
そうだ。途中のフロアでは「生誕550年記念 文徴明とその時代」という、また別の企画展をやっていた。自分は書に対しては無知なのだが、解説によれば、文徴明は科挙には合格しなかった人物だそうである。しかし、温厚な人柄と勤勉実直な性格で、やがて文章の校閲に関する職に就いた。九十年の生涯のうち三年しか勤務しなかったが、一流の人々と交わることでその才能を開花させた、とのことだ。人生は仕事だけじゃないよな、という気持ちをまた新たにした。
自分にはそれこそ古代中国の官僚のように、職を退き水墨画に描かれたような山奥に引っ込んで、時折訪れる友人と琴棋書画をたしなむ、みたいな生活にあこがれる傾向があるのだが、ほどほどに働きつつ、土日に友人とボドゲをしたり美術館に足を運んだりするのは、十分近いんじゃないか、って近頃は思っていて、そんな気分になれたのも、今日の気分転換に成功したからなのだろうな、という気がした。
近々、同じ敷地内の法隆寺宝物館にも行こう、と帰りの電車で考えた。あそこのカフェは閉館間際になるとほとんど人がいない穴場なのだ。
二月八日
特別展「出雲と大和」にふらりと向かった。前回の「正倉院の世界」がとてもよかったので、これも行くしかない、と思われたからだ。
おおよそ弥生時代から奈良時代初期にかけての日本美術を楽しめる。特に銅鐸などは、教科書で見たものもたくさんあり、懐かしく思われた。国宝や重要文化財がごろごろとある。三角縁神獣鏡も大量に見ることができた。恥ずかしながら、これが中国の神仙思想と深い関係にあることを知らなかったので(忘れていたので?)、そこに刻まれていたのが解説を読むまで西王母だとはわからなかった。しかし、こう考えると日本への道教的な要素の導入は、かなり早いのだな、と思われた。
他にも多くの埴輪があり、細かく当時の祭祀の様子が説明されていた。これは知らなかったのだが、出雲の周囲では四隅突出型墳丘墓という、独特の形をした古墳が広く分布しているそうである。そういうまじめなことをしかつめらしい顔をしながら読んでいると、自分は振り向く鹿を表現した埴輪に肛門があるのに気づいた。正確には肛門ではないかもしれない。埴輪を焼くうえで必要な技術的な要請から開けられた穴なのかもしれない。しかし、尻に穴が開けられていたのは間違いない。
下世話な話だが、自分は動物の彫刻を見るといつもその性別を確かめたくなる。別に馬の彫刻に陰茎と陰嚢があって何が面白いのかと問われればそれまでなのだが、生真面目な騎馬像にもそういうものがついているかと思うとどことなく愉快な気持ちになる。それから、先週観たような民俗学的なものであっても、素朴な男性像と女性像ではどんな風に性器を表現しているかを確かめるのは、文化ごとの感受性が端的に表現されていてなかなかに面白い。
脱線が続くが、本当に不思議なのは、世界中の文化で男性器と女性器を絵にしたり彫刻にしたりすることが普通に行われているし、中には神々として崇拝することだってあるのに、ギリシア・ローマに由来する彫刻や絵画では、女性器も陰毛もすっかり省かれてしまっていることで、これは男性像の性器も小さいほうがよろしいとされたことと関係しているのだろうか、などと何かと勘ぐってしまうのである。
閑話休題。この特別展で私が一番見たかったのは、七支刀である。「日本書紀」を読んでからぜひ見てみたいと思っていたものだ。刻まれた金の文字はかすかにしか読み取れないが、専門家でも何でもない私が「月十六日丙午」とある部分を読み取れたので楽しかった。だいたい、こういう文字の刻まれたものを見るのは楽しくて、ほんの二つか三つの変体仮名をしっているだけでも、巻物を見る楽しみ増えるというものだ。
ほかにも、神社に奉納された刀剣や武具などもあったが、私はそれらには、古代の品々ほどには心はひかれなかった。あとは、「出雲国風土記」が朗読されているコーナーがあったが、そこでは本当にハ行がファ行で発音されて、チやヅがティやドゥと読まれていた。
帰りは東京駅の田舎そばを食べて帰った。非常に歯ごたえのあるそばだが、定期的に食べたくなる味だ。いつもは昼に寄ることが多いので肉野菜そばか天ぷらそばだけだが、夕飯なので野沢菜と肉味噌れんこんをつけた。ちょっと贅沢をしたので気持ちよく眠れた。
俺って超おりこーだろ?
まぁ俺がおりこーなのは当たり前なんでそんな事はどうでもいいんだけどよー。
女教授が出てきてよー、何て言ったと思う?
ふざけんなよ、あぁ?金属だぁ?
ナトリウムって塩の元だろ?っていうか半分塩。
金属はすっこんでろコノ精製するぞ、あぁ?
とか思ってたのによー、それが実は金属でしたー、ってお前ボケか!
海のミネラル超絶最高、と21年間信じ切ってたじゃねーかボケ!
あー超屈辱だぜぇチクショー!!
小1で教えろ!ひらがな、数字、ナトリウム、この三つを最初に叩きこんどけや!!
あークソ、なんだよ、オイ、何なんだよオイ、俺のアイデェンティティが一気に崩壊したじゃねーか。
俺がバチカンで番はってたらお前、異教徒としてナトリウム金属説を唱えてる奴は
火あぶりにしているぐらい揺らいだ。
(2019/04/17) 追加しようとするとテーブルの表示が崩れるようになってしまったので新エントリに移行
ID | いらすとやタイトル | いらすとやURL (h抜き) | 追加日 |
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b:id:kjinoue | 家計簿をつける人のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/04/blog-post_11.html | 4/17 |
b:id:minus9d | 眼科のお医者さんのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/11/blog-post_9126.html | 4/17 |
b:id:jtkhs | ポテトチップスのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/08/blog-post_7284.html | 4/17 |
b:id:gre5315hw | ピースサインを出す人のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2016/02/blog-post_591.html | 4/22 |
b:id:juas | 絵本を読み聞かせている女性のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/07/blog-post_1309.html | 4/24 |
b:id:care_otto | オットセイのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/02/blog-post_7446.html | 4/25 |
b:id:poyopoyojinsei | 会話をするカラスのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2018/04/blog-post_23.html | 4/28 |
b:id:cieryc | カラフルなモンスターのアイコン(※12種類のうち6種類を組み合わせて使用) | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_5228.html | 5/2 |
b:id:akinoyuuutsu | いろいろな表情のスーツを着た人のイラスト(男性)(※いちばん左上)(※背景は不明) | ttps://www.irasutoya.com/2019/04/blog-post_87.html | 5/2 |
b:id:boxp627 | 閉じた宝箱のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_81.html | 5/4 |
b:id:bfms350 | クエスチョンマークを出している人のイラスト(棒人間) | ttps://www.irasutoya.com/2014/05/blog-post_19.html | 5/4 |
b:id:gorochan75 | 紙吹雪と犬のグループのイラスト(戌年) | ttps://www.irasutoya.com/2017/11/blog-post_731.html | 5/4 |
b:id:bubiwo | 渋沢栄一の似顔絵イラスト | ttps://www.irasutoya.com/2018/02/blog-post_50.html | 5/5 |
b:id:kumakuma30 | コンピューターを使う熊のキャラクター | ttps://www.irasutoya.com/2018/10/blog-post_93.html | 5/5 |
b:id:mazuimeshi1 | 居酒屋・飲食店の店員のイラスト「ビールを運ぶ店員さん」 | ttps://www.irasutoya.com/2013/08/blog-post_1.html | 5/8 |
b:id:rudosan | おにぎりを握る人のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2016/08/blog-post_8.html | 5/11 |
b:id:taka2071 | 広島風お好み焼きのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/07/blog-post_9839.html | 5/11 |
b:id:peko-the3rd | ブルースクリーンのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/07/blog-post_993.html | 5/21 |
b:id:docchi3chi | 選挙の立候補者のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2012/12/blog-post_9687.html | 5/24 |
b:id:motanori | モニターを見せる人のイラスト(作業員)(※男性)(※モニターの中に「令和」の文字を足している) | ttps://www.irasutoya.com/2012/12/blog-post_9687.html | 5/30 |
b:id:poontan | 虫歯の子供のイラスト(女の子) | ttps://www.irasutoya.com/2019/05/blog-post_169.html | 6/1 |
b:id:megne1 | てへぺろのイラスト(女の子) | ttps://www.irasutoya.com/2015/11/blog-post_491.html | 6/4 |
b:id:aquariuscake2 | スマートフォンでゲームをやる子供のイラスト(男の子)(※縦持ち) | ttps://www.irasutoya.com/2018/11/blog-post_62.html | 6/13 |
b:id:tamilele | 豆苗のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_47.html | 6/15 |
b:id:fg118942 | 寿司のイラスト「えび まぐろ サーモン 玉子」 | ttps://www.irasutoya.com/2012/03/blog-post_9544.html | 6/16 |
b:id:natu3kan | 青銅器のイラスト(鐘) | ttps://www.irasutoya.com/2019/04/blog-post_37.html | 6/17 |
b:id:yyg8m | カラフルなモンスターのアイコン(※いちばん右・上から2番目) | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_5228.html | 6/17 |
b:id:paradox1012 | スマートフォンを持って照れる人のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2018/05/blog-post_592.html | 6/18 |
b:id:byunryun | 木の成長過程のイラスト(※最後から2番目) | ttps://www.irasutoya.com/2014/05/blog-post_9726.html | 6/21 |
b:id:taroymd | 秋田犬のイラスト(※額に「た」の文字を足している) | ttps://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_26.html | 6/23 |
b:id:z001ram | 男性のスキンケアのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/02/blog-post_12.html | 6/23 |
b:id:xufeiknm | 猫のカップルのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/04/blog-post_899.html | 6/29 |
b:id:showchan82 | いろいろな色の飛行機のイラスト(※上から2番目・左から3番目「青」) | ttps://www.irasutoya.com/2015/10/blog-post_388.html | 7/3 |
b:id:tottopappa | コアラのイラスト(動物) | ttps://www.irasutoya.com/2013/03/blog-post_4575.html | 7/6 |
b:id:xjack | 赤ちゃんギャングのイラスト(バラバラ)(※上段の右「小さい女の子」) | ttps://www.irasutoya.com/2017/11/blog-post_164.html | 7/7 |
b:id:osashimi_343 | マグロの赤身のお刺身のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/02/blog-post_10.html | 7/12 |
b:id:azechi_n | お婆さんの顔のアイコン(※いちばん上・左から2番目) | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_1473.html | 7/14 |
b:id:null11blg | 買い物カゴのイラスト(中身なし) | ttps://www.irasutoya.com/2014/10/blog-post_70.html | 7/14 |
b:id:yuruminimaru | 動物のアイコン「アルパカ・豚・ハムスター・ヒヨコ・犬・クマ・ミツバチ・猫・パンダ・ペンギン・ウサギ・象」 | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_9165.html | 7/14 |
(※いちばん下・いちばん右「象」) | |||
b:id:kamiegakibito | 好調な芸術家のイラスト(男性)(※男性が描いている花の絵を「神」の字に改変している) | ttps://www.irasutoya.com/2017/02/blog-post_622.html | 7/16 |
b:id:mjplayer | 麻雀をしている人のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2017/05/blog-post_471.html | 7/16 |
b:id:manga464 | 毒りんごのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2018/11/blog-post_498.html | 7/20 |
b:id:toypoo_camper | ランタン・カンテラのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/12/blog-post_6214.html | 7/30 |
b:id:beef58 | ラクダのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/08/blog-post_8354.html | 7/31 |
b:id:kotorinox | 青い鳥のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/12/blog-post_7916.html | 7/31 |
b:id:panpanpanpanpan | 石川五右衛門のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/06/blog-post_91.html | 7/31 |
b:id:rinsuky | 表情が豊かな人のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2016/11/blog-post_751.html | 7/31 |
b:id:appgameui | 学校でスマートフォンを使う学生のイラスト(女子・セーラー服) | ttps://www.irasutoya.com/2018/05/blog-post_268.html | 7/31 |
b:id:minomushkoro | バリウムを飲む患者のイラスト(健康診断)(※背景の文字は判別できなかった) | ttps://www.irasutoya.com/2015/11/blog-post_529.html | 8/8 |
(※『-196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン〉 500ml缶』の写真を重ねている) | |||
b:id:n500k | オオカタカケフウチョウのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2018/07/blog-post_479.html | 8/9 |
b:id:rdrk | ごま豆腐のイラスト(茶) | ttps://www.irasutoya.com/2015/11/blog-post_538.html | 8/13 |
b:id:kingpon | 白いハイビスカスのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2017/08/blog-post_77.html | 8/13 |
b:id:monsieuryoshio | ドーベルマンのイラスト(犬) | ttps://www.irasutoya.com/2014/02/blog-post_10.html | 8/15 |
b:id:inuinuimu | ヒヨドリのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/05/blog-post_57.html | 8/15 |
b:id:DPL800 | 手紙を渡す会社員のイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2018/08/blog-post_234.html | 8/18 |
b:id:MUJI | あんドーナツのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2018/12/blog-post_781.html | 8/18 |
b:id:yta026 | 三角形の牛乳パックのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/06/blog-post_69.html | 8/20 |
b:id:uxoru | 柿の葉寿司のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/11/blog-post_63.html | 8/21 |
b:id:kjinoue | 家計簿をつける人のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/04/blog-post_11.html | 8/22 |
b:id:jinfo | 弥生人のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/07/blog-post_718.html | 8/22 |
b:id:juju0905 | インターネット上で歓喜する人達のイラスト(※左上) | ttps://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_940.html | 8/22 |
b:id:sakaitomo1109 | あぐらをかく男性のイラスト(※顔部分のみ) | ttps://www.irasutoya.com/2018/02/blog-post_601.html | 8/22 |
b:id:takero0000 | エイエイオーのポーズのイラスト(男性) | ttps://www.irasutoya.com/2015/03/blog-post_45.html | 8/23 |
b:id:okita8892 | タピオカミルクティーを飲む人のイラスト(女子学生) | ttps://www.irasutoya.com/2019/05/blog-post_20.html | 8/24 |
b:id:tomyamz | 旅人のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/05/blog-post_6.html | 8/25 |
b:id:boribian555 | デーモンコアのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2018/12/blog-post_676.html | 8/25 |
b:id:dorami201 | やる気に燃える人のイラスト(男性会社員) | ttps://www.irasutoya.com/2018/07/blog-post_419.html | 8/28 |
b:id:fukuoka23 | プレゼントを送る猫のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/08/blog-post_1.html | 8/31 |
b:id:tarsgb | カナリアのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/11/blog-post_846.html | 9/2 |
b:id:yuuki_mito | リンゴの断面のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/12/blog-post_18.html | 9/7 |
b:id:kojikoji75 | 検索エンジンを使う人のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_36.html | 9/10 |
b:id:Faraway | 落ち込んでいる人のイラスト(棒人間) | ttps://www.irasutoya.com/2014/05/blog-post_9404.html | 9/12 |
b:id:U8EdD3ZQ | エリザベスカラーを付けた猫のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/04/blog-post_180.html | 9/12 |
b:id:multiv_Hiking | 一富士二鷹三茄子のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2012/12/blog-post_4397.html | 9/15 |
b:id:micro_keyword | コンピューターを使うアザラシのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2019/03/blog-post_510.html | 9/15 |
b:id:t-tuguma | お腹の肉をつまむ太った男性のイラスト(ダイエット前) | ttps://www.irasutoya.com/2018/11/blog-post_92.html | 9/15 |
b:id:kumazooo | お辞儀をしているクマのイラスト(工事中) | ttps://www.irasutoya.com/2014/11/blog-post_82.html | 9/16 |
b:id:kenpee | 豚の角煮のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/07/blog-post_1944.html | 9/19 |
b:id:uwaki9012 | ひざの上で赤ちゃんを抱く母親のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2018/12/blog-post_940.html | 9/20 |
b:id:yoshida_iori | プログラマーの男の子のイラスト(将来の夢) | ttps://www.irasutoya.com/2018/04/blog-post_51.html | 10/6 |
b:id:richchang | おじさんの顔のアイコン(※いちばん下・いちばん左) | ttps://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_872.html | 10/7 |
b:id:mark_roby | 白人男性の表情のイラスト「笑顔・怒った顔・泣いた顔・笑った顔」(※左上「笑顔」) | ttps://www.irasutoya.com/2014/07/blog-post_3755.html | 10/8 |
b:id:ka28-dec | コンピューターを使うロボットのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2019/03/blog-post_84.html | 10/13 |
b:id:saizo_s | 鯖の味噌煮のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/03/blog-post_83.html | 10/13 |
b:id:shirofilm | ハムスターのイラスト(パールホワイト)(※腹部になにか足しているが、判別できなかった) | ttps://www.irasutoya.com/2013/05/blog-post_8635.html | 10/15 |
b:id:momiji_1 | 紅葉のイラスト「赤いもみじ」 | ttps://www.irasutoya.com/2012/09/blog-post_3.html | 10/16 |
b:id:apricot_17happy | うさぎの顔のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2015/01/blog-post_58.html | 10/16 |
b:id:mike47 | マスクを付けた犬のキャラクター | ttps://www.irasutoya.com/2018/03/blog-post_399.html | 10/17 |
b:id:terumaeromae | 岩倉具視の似顔絵イラスト | ttps://www.irasutoya.com/2017/01/blog-post_642.html | 10/23 |
b:id:kummy03 | シナモンロールのイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/09/blog-post_94.html | 11/6 |
b:id:kaede317 | お絵描きをしている男の子のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2013/07/blog-post_7568.html | 11/14 |
b:id:sankon30 | ブルーライトをカットする眼鏡のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2014/11/blog-post_11.html | 11/26 |
b:id:u_nks | プールの水を飲む人のイラスト | ttps://www.irasutoya.com/2016/06/blog-post_31.html | 11/26 |
2017/06/26
2016年12月20日、日本のテレビ東京系のテレビ番組「開運!なんでも探偵団」で「衝撃的なニュース」が報じられた。番組始まって以来最大の発見として、世界で4個目となる中国宋時代の陶器「曜変天目茶碗」が発見されたというのだ。番組の中で、日本の著名な美術鑑定家の中島誠之助氏は、「12~13世紀の中国南宋時代に福建省の建窯で焼かれた『曜変天目』に間違いない」と述べ、2500万円の価値があるとした。
「曜変天目茶碗」は中国の宋時代に作られ、その窯は建窯と呼ばれた(歴史的には建陽窯とも呼ばれる)。現在の福建省南平市建陽区水吉鎮にある。この茶碗は釉薬が焼成の過程で流れ落ちて厚く溜まり、一部は凝集して滴を作る。この滴の周囲で特殊な窯変反応が起き、七色に輝く光彩を生じる。その輝きはまるで夢幻かあるいは変化する気象のようで、色鮮やかな霞をまとっており、神秘の小宇宙に輝く星空のようだ。この種の茶碗が焼けるのは極めてまれな偶然によるもので、一説には窯変過程でこのような効果が生じるのは数百万個に一個ほどと言われる。現在世界に存在する完全な「曜変天目茶碗」はわずか3個で、東京の静嘉堂文庫、京都の大徳寺龍光院、大阪の藤田美術館が所蔵し、すべて日本の「国宝」に指定されている。中国には現在「曜変天目茶碗」の陶片が1点あるのみだ。
天目茶碗は宋代に制作され、その生産は元時代の初期まで続いたが、以後は二度と作られていない。中国では明や清の時代に曜変の再現が試みられたが成功しなかった。日本では江戸時代から再現が試みられており、美濃や瀬戸で「白天目」などは生産されたものの、「曜変天目茶碗」の再現には至らなかった。1974年、日本の化学者安藤堅は48歳で、それまで定収入が得られていた仕事を辞め、高級住宅も売却して「曜変天目茶碗」を再現するための研究を始めた。彼は貧困の中で困難な研究を続け、ついに1977年に古代の「曜変天目茶碗」に似た最初の作品を焼くことに成功した。安藤に続いて、日本の陶芸家の林恭助、桶谷寧、長江惣吉や中国の人間国宝(国家級非物質文化遺産建窯代表性伝承人)である孫建興らが曜変に似た作品を作っている。
番組の放送後、徳島県教育委員会はこの茶碗を県文化財に指定するための調査を計画した。
しかしここで、日本の陶芸家や専門の研究者から「曜変天目茶碗である」という番組の鑑定に対して疑問が投げかけられた。愛知県で古くからの窯が多い瀬戸市に住む陶芸家の長江惣吉氏は家業の陶工を継ぐ9代目で、父親の曜変天目研究を継承している。彼は父の業績を引き継ぎ、「曜変天目茶碗」の再現に一定の成功を収めた。1996年以来、中国を28回も訪れて建窯の研究を行っている。中国では中国科学院上海珪酸塩研究所と連携して陶磁器の国際研究会にも参加し、中国の陶磁専門家に友人も多い。中国古陶磁の再現についても意見交換を行っている。その長江氏が番組に異議を唱えたのだ。彼はインターネットで、福建省周辺で作られた「曜変天目茶碗」の複製品を購入し、これが番組の認定した「曜変天目」と出所が同じだと考えている。
「この茶碗には顔料(スピネル顔料)が使われています。この顔料はヨーロッパで18世紀に発明されたもので、曜変天目が作られた宋代(12~13世紀)には存在しません。ですから、こういった顔料が宋代の茶碗に使われることはありえません。この顔料の主な成分は、化学的に製造されたコバルト、クロム、セレン、カドミウムです。これらの元素が多く含まれていれば、例の茶碗を分析すれば各々の顔料部分からこれらを検出できるはずです。これらの元素は完全に天然原料から作られた当時の建盞には全く含まれません。仮にこれらの元素が天然原料に不純物として含まれていたとしても、その量は 0.01% 程度にしかなりません」
「曜変の光彩はオパールのように、見る角度が変わると光彩も変化します。非常に美しく、人を魅了するものです」
「いわゆる「曜変」という言葉の意味は、輝きが変化するということです。(長江氏がネットで購入した茶碗を示しながら)しかしこの茶碗は、単に青・緑・赤の顔料が発色しているだけです。この種の茶碗の場合、釉薬の成分(リン酸)の関係で、顔料釉と白濁釉にわずかな光彩が出るのみです。曜変の明るい光彩とは比べ物になりません。私がネットで買った茶碗を番組の茶碗と比べると、赤色の内側部分がよりはっきりしていて白い部分はありませんが、これは顔料で描くときの方法の違いや白濁釉と顔料の濃淡の違いによるもので、実際のところはどちらも同じですよね?」
長江さんは後で筆者に述べた。
「あの茶碗は中国の福建ではどこでも見られる商品です。「曜変天目茶碗」に似ていると言う人もいるかもしれませんが、これは偽物として作られた物ではなくただの商品で、非常に安い値段で売られています。番組の中でテレビ東京はあの茶碗を宋代に作られた「曜変天目茶碗」だと説明しましたが、これは「鹿を指して馬だと言う」ようなものでしかありません。」
中国陶磁史と中国陶磁考古学の分野で世界的な影響を持つ権威である沖縄県立芸術大学教授の森達也氏も、筆者の取材に対してこう述べた。
筆者がその理由を尋ねると、森達也氏は以下のように述べた。
「1. 日本国内には3個の「曜変天目茶碗」があります。私は杭州で出土した「曜変天目茶碗」の破片も手に取って見たことがあります。「曜変天目茶碗」の外側にはテレビ東京の番組の茶碗のようなはっきりした模様はありません。
2. テレビ東京の番組の茶碗に見られる模様は雲のようですが、これは曜変天目の模様とは全く異なります。本物の「曜変天目茶碗」の模様は白くて丸い斑紋で、その周囲には虹のような色鮮やかな光芒が出ています。
3. テレビ東京の番組で鑑定された「曜変天目茶碗」には、茶碗の底に「供御」という二文字があります。確かに建窯の窯跡では「供御」と書かれた陶片が見つかっていますが、割れていない完全な陶磁器でこの二文字が刻まれたものは世界中で一つも見つかっていません。模倣品でこの二文字を刻んだものは数多く存在します。テレビ東京の茶碗は本物の「曜変天目茶碗」とは全く異なるものですが、最近中国で流行している模倣品とは非常によく似ています。」
「テレビ番組としては劇場的な効果さえあればよく、科学的な研究は要らないのです。あの茶碗が日本の3点の国宝と同じであるなどというのはナンセンスな話ですが、陶磁器科学の研究を行っている人々からすればこれは非常に残念なことです。」
この論争は中国にも広がっている。中華陶磁芸術設計大師の資格を持ち、国家級非物質文化遺産建窯代表性伝承人(日本の人間国宝に相当する)でもある建窯陶磁研究所所長の孫建興氏は、「曜変天目茶碗」を再現し建窯を再び曜変の産地とする事業に40年にわたって取り組んでいる。彼はこれまでに黒釉の天目茶碗や黄(赤・青・金・銀)などの兎毫盞、異毫盞、虹彩(金縷、白点)、鷓鴣斑、鐵銹斑、毫変、国宝油滴、金(銀、虹彩)油滴、黄天目、蓼冷汁、灰被、玳瑁、柿紅、虹彩、金(銀)彩文字、木葉、窯変、曜変天目などの一連の作品を作ってきた。彼が長江惣吉氏に送ったメールで、彼は述べている。
「これは曜変の偽物で、現代に焼かれたものです」
筆者も電話で孫氏と長時間話をした。彼は筆者にこのように述べた。
「テレビ東京で放送された茶碗はせいぜい数年前に作られたものです。」
新聞や雑誌で真贋論争が過熱した後、この「曜変天目茶碗」の所有者は茶碗を奈良大学文学部文化財学科教授の魚島純一氏に渡し、分析を依頼した。魚島教授は蛍光X線装置を用いて茶碗表面の色の部分を分析した。
魚島教授は物質に含まれている元素を検出できる蛍光X線分析装置で、茶碗表面の各色にX線を照射して元素の種類と量を測定した。その結果、アルミニウムなど10種類の元素を検出したが、化学顔料に使われる元素については発色に影響しないほどわずかな量しか検出されなかった。
魚島教授は述べている。
「X線分析の結果、表面のどの色の部分かによらず、検出成分はほぼ同じであった。このことから、茶碗に使われている釉薬は1種類であると考えられ、この分析結果からは茶碗が偽物であることは断定できない。」(《德島新聞》,2017年2月28日)
一方、長江氏は筆者に対して次のように述べた。
「魚島教授は、釉薬の発色に影響するだけの量が検出されなかったため、判断ができないと言っている。であれば、魚島氏は最低限どれだけの量が含まれていれば発色に影響するのかを具体的に言った上で、分析の結果その最低量を下回っていたことを示さなければならない。しかし、魚島教授のデータには下限値の数値も書かれていないし、彼が分析で得た数値も書かれていない。よって彼の判断には根拠がない。」
日本の複数のメディアの報道によれば、その後、茶碗の所有者から茶碗についての資料が提供されないため、徳島県は文化財指定のための調査を中止した。
私自身、「開運!なんでも鑑定団」は好きな番組だ。自分も中国の古陶磁を蒐集しており、骨董の鑑定について10年近く独学で学んでいる。浅学ながら陶磁器の本や文章なども執筆してきた。私は中島誠之助さんの陶磁器鑑定、特に日本の陶磁器鑑定については相当の経験をお持ちで深い造詣を有していると思っている。
だが、中島さんと彼の鑑定についてはともかく一般論として、一人の鑑定士の鑑定範囲が日本だけでなく海外をもカバーして、なおかつ正確であることを求められるというのは、鑑定士にとっては間違いなく一種の冒険と言ってよい。陶磁器は全世界に存在し、最古の陶器は数万年以上の歴史を持っている。一人の鑑定家が古今東西全てについて完全に判定できて一度も間違えないなどということが可能だろうか? 一度間違えればその後も間違いの危険は存在するのだ。
「荘子」で述べられているように、「吾が生や涯(かぎり)有り、而(しか)も知や涯無し。涯有るを以て涯無きに随(したが)うは、殆(あやう)きのみ」(我々の人生は有限である。しかし人間の知は無限だ。有言の身で無限のことを追い求めるのは危うい)なのだ。
このことは、最も権威ある陶磁器研究者であっても忘れてしまうことがある。例えば、1959年、国際的に知られた陶磁研究の専門家で日本陶磁研究の第一人者でもあり、当時日本の文部省の技官として文化財専門審査会委員を務めた小山富士夫氏が、「永仁の壺」と呼ばれた陶器を日本の重要文化財に指定するよう強く推薦したことがあった。これを受けて同年6月27日、文部省は「永仁の壺」を鎌倉時代の古瀬戸作品であるとして重要文化財に指定した。
その後、日本の有名な陶芸家であった加藤唐九郎が海外に渡航した際に、唐九郎の息子である加藤嶺男が「いわゆる「永仁の壺」は自分が作った」と述べた。唐九郎の帰国後、彼はメディアが大騒動になっているのを目の当たりにした。1960年9月23日、唐九郎は「永仁の壺」は1937年に自分が作ったものであることを認めた。(真の作者が誰であったのかについては異なる見解がある。)「永仁の壺」が本物である証拠は、古瀬戸の「松留窯」で発見された陶片が「永仁の壺」の胎釉と一致するという点にあったが、実は「松留窯」自体が加藤唐九郎による捏造で、陶片も彼が偽造したものだった。
このようにして、「永仁の壺」を含む重要文化財3点が指定取り消しとなり、小山富士夫は委員会を辞職した。ゆえに、賢明な鑑定家は誰であれ、古物の鑑定には、異議の申し立てが容易に行えるように、議論の余地を残しておかねばならないのだ。
私は中島氏の鑑定が間違っていたと言っているのではない。第一に、私はこの分野の専門家ではない。この件で私が真贋を判断するのは無意味だ。第二に、厳密にいえば、文物の鑑定とは考古学、歴史学、美学、自然科学にわたる総合的な学問である。全面的に、かつ正確に古代の文物の年代を特定・鑑定する厳密な科学的方法は存在しない。言い換えれば、こういった議論で100%の是非を決める結論を得るのは難しい。
筆者は言いたい:このような重大な鑑定では、もっと広く意見を求めるべきだったのではないか?
確かにテレビ番組では、科学研究の場合のように「この品物が疑わしい」と言うのは難しいことだ。しかし、結論を出すのが難しい文物、特に「鑑定団史上最大の発見」といった結論や、「現存4個目の中国宋代の陶器「曜変天目茶碗」」のような鑑定については、中国建窯の専門家と日本の権威ある専門家の意見を求めるべきではないだろうか。筆者はテレビ東京の番組担当者に、この論争についての意見を求めて何度も電話をかけ、メールを送った。しかしこの原稿を執筆している時点では、彼らからの返答はない。「週刊ポスト」の報道によれば、この件についてのテレビ東京の見解は以下の通りだ。「鑑定は番組独自の見解であり、お答えすることはございません」(《週刊ポスト》,2017年6月23日,146頁)
だが、もしもっと広く意見を集めることができたら、例えば中国で初めて建窯の陶磁器の再現に成功した前述の孫建興氏のような専門家の意見を求めてはどうだろうか? 彼の「曜変天目」に関する研究と実験は非常に深いものだ。彼は考古学、鑑定、科学実験の各方面に非常に造詣が深い。こういった人々の意見には重みがあると言えないだろうか。もしテレビ東京がこのような人々にもっと意見を求めるようにすれば、論争は減るのではないか?
もう一つの問題は、文物の鑑定に自然科学が介入するという話だ。実際、今のところ文物を科学的に鑑定する完璧な方法というのは存在しない。多くの人が挙げる放射性炭素年代測定法は、自然界に存在する炭素14という同位元素を使ってもともと生きていた動植物の年齢を決める放射年代測定法だ。動植物が生きている間は生物の新陳代謝によって生体内の炭素14の量は一定に保たれる。生物が死ぬと体内の炭素14は崩壊して減り続ける。だが磁器・陶器・青銅器などは無機物だ。しかも時代の古い文物の場合、炭素14年代測定では年代の上下の誤差が大きい。一方で、1000年から2000年前という比較的新しい歴史的文物の場合、基本的には炭素14鑑定は使えない。
また、熱ルミネッセンス法と呼ばれる鑑定方法もある。陶磁器が焼かれるときに500℃以上に加熱されると、外部から吸収した輻射エネルギーが放出される。その後、焼成から年月が経つと、年月の長さに応じた量の輻射エネルギーを再吸収していく。熱ルミネッセンス法の原理は、古陶磁の内部に蓄えられているこの輻射エネルギーの量を計ることで年代を測定するものだ。誤差範囲は一般的に±20%程度で、相対的には正確な方だ。
しかしこのような報道もある。
「数年前、北京の二つの有名な博物館がそれぞれ六朝時代の陶器を古物市場で20万元で購入したが、後にそれらがすべて贋作であることが判明した。これらの品は河南省の某博物館の下で作られたアンティーク工芸品であったが、なぜこれらが北京の潘家園旧貨市場に流れたのかは分かっていない。ある古物の専門家が古物市場を訪れ、そこで売られている品物を熱ルミネッセンス法で調べると、約1600年前という測定結果が出た。そこで誰もがそこの品物を買った。買われたことが知られると、同じような品物が古物市場にどんどん出現した。そこで国家文物局がすぐに公安部に通報した。公安部の担当者は、「墓が荒らされて大量の遺物が盗まれる事件が発生している」と説明した。警察が現地に到着すると、地元の住民が自宅で贋作を作る作業をしているのを発見したという。彼らは六朝時代の墳墓から盗掘したレンガを削って粉にしていた。この粉を贋作に使えば、熱ルミネッセンス法にかけても墳墓の中で長年溜め込んだ輻射を出すので贋作を判別できなくなる。また彼らは、こうして作った粉で六朝陶器を偽造するための特別な装置も使っていた。このようにして、熱ルミネッセンス法での検査は失敗してしまうのだ。」 (《鑒定家VS造假者》,新華網,2005年03月15日)
魚島教授が蛍光X線分析を用いた点に関して、森達也教授は私に述べた。
筆者は魚島教授にも、蛍光X線検査について質問を行った。彼は言う。
「私はあくまでも顔料部分の元素を調べる目的でこの装置を用いました。私が調査結果を発表した際に、茶碗が偽物であると考える人たちから非難を受けましたが、私は真贋鑑定をしたわけではありません。」
筆者:
―― それはつまり、あなたの検証結果は、この茶碗には18世紀以降の顔料は使われていない、ということですよね。
魚島教授:
「それは新聞がいい加減に書いていることです。私は18世紀以降云々といったことは言っていません。私はただ、現代のものと考えられるような種類の顔料は検出されなかった、と言っているだけです。」
筆者:
―― 言い換えれば、18世紀以降に発明された化学顔料は使われていなかった、ということですよね?
魚島教授:
「これらの顔料が使われているから茶碗は偽物なのだと主張する人々もいますが、私はただ、そのような顔料は検出されなかった、と言っているだけです。私は陶磁器鑑定の専門家ではありません。あの茶碗が偽物だと主張する人々は、化学顔料の元素が茶碗に含まれているはずだ、と言っています。私は単に、その元素があの茶碗に本当にあるかないかだけを調べたのです。どの時代に作られたものか、という調査をしたのではありません。ただ、あなた方が言っているような元素はありませんでした、と言っただけです。」
筆者は質問した。
―― 例えば、もちろんこれは(例の茶碗のことではなく)仮定の話ですが、誰か現代の人間が、今回指摘されたような元素を含む現代の化学顔料ではなく、昔の顔料を使って茶碗を作ったとしたら、あなたの検証方法では今回と同じような結果が出ますか?
魚島教授:
「その可能性はあります。」
しかしながら、中国では古代の陶磁器を偽造または模造する際に化学釉薬を使うことは多くない。中国の多くの地方には陶磁器の偽造工房があり、こうした工房の多くには専門技術を持った人間がいるわけではない。地元の農民が、数千年間にわたって埋まっていた陶土を掘り出し、古代の方法で焼いているのだ。匿名で語ってくれた、中国で著名な建窯の研究家や考古学者、鑑定家たちが筆者に述べたところでは、現在中国には建窯産品のコピー品工房が1600以上存在する。その多くは偽造品を作りたいわけではなく、単にアンティーク風の品や旅行土産を製造するのが目的だ。もちろん中には偽造品の製造を目的とする人々もいるが、偽造品の製造方法はどこにでもあるような手法だ。科学的な鑑定が困難になるように、古い器の底の部分だけを新しい器に接合したり、古い胎土に新しい釉薬を使ったり、古い胎土に古い釉薬を使ったり、その他いろいろな方法を使っている。
このことは、古物鑑定が文化や歴史年代、改竄や継承といった問題と関わっていることを示している。加えて社会的な影響や国際的な影響も大きい。今回の鑑定やテレビ東京の件は別にしても、日本の博物館や歴史研究部門では、中国の文物を鑑定する際に同じような問題に直面しているはずだ。それゆえ、重大な結論に至るような場合には、我々は注意深くなる必要があり、広く意見を求めるべきなのだ。
張石 略歴:
1985年、中国東北師範大学外国語言文学系研究所卒業、修士号を取得。1988年から1992年まで、中国社会科学院日本研究所助手研究員、 Permalink | 記事への反応(0) | 00:35