はてなキーワード: シーズンオフとは
また欠勤してしまった。
今朝起きたら激しい出社拒否の情念に襲われたのだ。
さらに寝ぼけた頭が「今日は水曜日だからハーフタイムにして良いのでは?」と意味不明な提案をしてきた。
意識せずとも風呂でいつもの順番通り身体を洗うように、ごく自然にiPhoneへ手が伸びる。
上司「欠勤の理由は?」
架電5秒で既に声色から不機嫌な様子が窺えた。心の中の労基署に励まされつつ、私は必死に欠勤理由を考えた。ちなみに有給はとうに使い果たしている。
私「し、私用です」
私がそう伝えると、上役は「分かった」と言って電話を切った。何が分かったのだろう。
たしか前回の欠勤時は「休みたいからです」と言ったような気がする。まぁ、嘘じゃないよね。
茶番欠勤連絡のあと、私は罪悪感にさいなまれて悶々とした……わけではなく、ぐっすりと昼過ぎまで快眠した。
起床後はRSSを巡回したり、SNSを覗いたり、おやつやご飯を食べて過ごし、気がついたら夜である。有意義なハーフタイムだった。
明日の出勤が怖い。果たして私の後半戦はあるのだろうか。戦力外通告されてはいないだろうか。
これ読んで思い出した。 「彼女の頭が悪くてたまにイラっとする」 http://anond.hatelabo.jp/20130801151929
山奥のキャンプ場で老朽化した宿泊施設を借りて一人で暮らしていたころ、ある日ボロッと鍵が壊れた。
鍵そのものは壊れてなかったんだけど、鍵を支える樹脂枠が劣化していた。
建物がちょっと特殊な作りで入口の枠ごと取り替えないと直せない。
そもそも廃屋同然だったところだから持ち主は直すために金をかける気になれない。
自分にもそんなまとまった金はない。しかしいろいろ事情があって引っ越すことも出来なかった。
幸い寝室のドアの鍵はかかったので、夜はなるだけ寝室に籠ってそれだけを頼りに暮らした。
外出するときは開けっ放し。自宅に侵入して待ち伏せされたらアウト。
そんな山奥の過疎の村の一角なのに、犯罪は首都圏と負けないくらいあった。
シーズンオフの他に何もないキャンプ場の端っこに知らない男が現れ
敷地の中に住む管理人や警察に連絡して何度も追いかけてもらったりした。
ある日目星をつけていた近所の前科もちがとうとう別件の婦女暴行で掴まり
これで来なくなるかと思ったらすぐ別なのが来て、敵は一人じゃなかったんだと思った。
そんな事情だったので、鍵が壊れた時は本当に消耗した。
寝ないで見張り続けてたら死ぬ。英気を養うために眠ってる方がいい。
仕事に行かないと食べていけなくてやっぱり死ぬから朝になれば仕事に行く。
その後、伝手で麓の一軒家を借りることが出来て引っ越した。
その家は玄関とサッシの鍵は壊れなかったが
家と繋がっている土蔵の扉がある晩風で勢いよく倒れた。
扉を立て掛けて風を防ぎ「ここから侵入し放題なことがばれませんように」と祈って暮らしていた。
結局この家を出るまで家に侵入されることはなかった。なかったと思う。
明らかに自分のものではないレシートやゴミを何度か台所で見かけたけど。
オートロック防犯ばっちりのマンションに入居出来た。鍵がかかるって安心だ。
そこでも問題はあったけど、鍵のかかった部屋に帰れること、鍵のかかった部屋で眠れることは本当にありがたかった。
自分は一人暮らしを始めたころはこんなに不法侵入に警戒していなかったんだけど
学生が大勢住む町で一人暮らしを始めたころ、10分ほど鍵をかけず外に出た隙に自宅に侵入され
犯人は捕まったんだけど、取り調べで、何か月も前から部屋をのぞいていたこと
部屋にたびたび訪れ、その日に鍵をかけず出て行ったのを見て侵入していたことを知り
出がけに鍵を必ずかけるようになったのだった。
「あの30分に鍵をかけていたら人生は違ったのに」
結婚もせず何者でもなかった時だった。
たった1人で夜を明かした。
あの吸い込まれそうな闇の中でたった一人で寝るというのは
普段味わったことのない恐怖であったが、不思議とワクワクして
いたのを今でも忘れることができない。
会津城まで向かおうとしたのだがスケジュール的に無理があったので
福岡空港をちょっと見てそれで帰った。ただそれだけの旅だった。
途中で寄ったガソリンスタンドで対応してくれたおじいちゃんのなまりが
強すぎて何を言っているのかはよくわからなかった。
2日目の朝がひどいどしゃぶりで
かっぱを来たまま心の中でワーワー叫びながら必死にアクセルを回し続けた。
ひどい雨の中なぜかゼロの使い魔のOP「YOU'RE THE ONE」を口づさんでた。
体は汗でギトギト、炎天下の下体は黒くなったのに不思議と心が真っ白になる感覚を覚えた。
心が綺麗になっていく感覚だ。
その時にオレが思ったのは極限状態に追い込むと人間はシンプルになるってことだ。
炎天下で晒されて汗だらけのなかで水が飲みたい涼しいところにいたい風呂に入りたい
というシンプルな欲望が頭の中をしめて
普段考えている雑念が消えるのだ。
それは自分自身が今、生きてるってことを本当に気づくってことだ。