はてなキーワード: 集団自殺とは
・主人公が発電機を見に行かないのでノームが修理のために店外に出て死なない
・主人公が説得に失敗したせいでノートンが怒ってスーパー外に脱出を計画しないのでノートンとバイカー+その他が死なない
・主人公がジムに非常時に照明を付けるよう指示しないのでドラゴンと虫襲撃イベント時にサリーが死なないしジョーも大火傷しない
・ドラゴンと虫の襲撃イベントが無いのでハティが絶望して服毒自殺しない
・ジョーが大火傷をしないので薬局探索イベントが起こらないのでボビーたちが死なない
・薬局探索イベントが起こらず主人公がMPから遺言を聞かないのでモラレスとドナルドソンが首吊り自殺をしない
・主人公がジェサップ二等兵にアローヘッド計画について尋問しないのでジェサップがリンチで殺されない
・主人公がスーパー脱出を計画しないのでオリーがカーモディを射殺しないしコーネルとマイロンとオリーが怪物に殺されない
駐車場に行く途中で死んだ2人+最後の集団自殺で死んだ4人+オリーに射殺されたカーモディおばさんの計7名の命が助かる
aの生存者に加え、
さらに薬局で黒人MPの「俺たちのせいで…すまない」という遺言がスーパー内に伝わらないので軍人二人が首吊り自殺をせず助かる
さらに主人公がジェサップ二等兵を詰問するイベントも無くなるので
アローヘッド計画のことがカーモディ派に伝わることもなくジェサップ二等兵が殺されることも無くなる
aとbの生存者に加え、
主人公がジムに「緊急用照明を付けるのは怪物が来たとき」と指示を出すことが無くなるので
虫とドラゴン襲撃イベントの時にジムが緊急用照明を付けて光に怪物が誘き寄せられることが無くなり、
怪物を撃退しようとしたジョーが松明で誤って大火傷をして死ぬこともなくなり、
ハティが怪物を目の当たりにして絶望し服毒自殺することもなくなる
aとbとcの生存者に加えて
主人公が車の壊れたノートンを乗せてスーパーに連れてくることが無くなるので
俺たちはコンビニに辿り着くと、粛々と目ぼしいものを買い物カゴに放り込む。
「手ぶらで冷やかしに入った人間が、数分後には強盗になっていた」というミームはあまりにも有名である。
財布の紐を緩める罠が、至る所に張り巡らされている。
案の定、弟が引っかかった。
「いらん、いらん。こういうところの福袋は、体よく在庫処理したいのが狙いなんだよ」
「でも定価より断然お得だって書いてある」
「定価でいらないものは、安くてもいらないものなんだよ。そういうものを“お得”だとは言わない」
実際、コンビニは手軽さの割に強力だ。
今やコンビニに出来ないことはない。
……とまで言うのは大袈裟だが、同レベルで便利な量販店が他にないのは確かだ。
それほどまでに便利で、携帯端末と同じくらい人々の日常から切り離せない存在なんだ。
「ここのは注文直後に二度揚げするから、いつも揚げたてだっての。というか、初詣の出店はいいのか?」
「だいじょーぶ、食える食える。それにコンビニ飯の方が安くて美味いし、どうしても食べたいわけじゃないし」
昔の偉い人は「コンビニが日常を席巻する」と言っていたが、それでもここまでだとは思っていなかっただろう。
「焼き鳥って、よほどのことがない限り買ったほうがいい食い物だと思う。近年は特にレベルが高くなってる」
「自宅で炭火焼きは難易度が高いからな。そもそも木炭が市場に出回ってないし」
「仕方ないだろう。一時期、集団自殺の手段として社会現象になったからな」
俺たちは他愛のない話をしながら、少し遠回りをしてカジマたちのもとへ戻る。
「む……」
公園までもうすぐというところで、ふと俺たちは足を止めた。
意外だったのは、この時間帯にしては参拝客がチラホラ見えたことだった。
「結構せっかちな人がいるんだな」
「まあ、年は越しているからな。早いに越したことはない、って考え方もある」
こりゃあ、初日の出の後に来てたら混みそうだぞ。
「……ひとつ提案だが、初日の出の前に、初詣を済ましておくのはどうだ?」
ウサクの提案に、俺たちは頷くまでもなかった。
みんな考えることは同じだ。
「よし、カジマとタイナイたちには、後で交代して行ってもらおう」
俺たちはレジ袋を揺らしながら、玉砂利を踏み鳴らして賽銭箱へと向かう。
「あるとは思うが、そんなコードを気にするほどの信仰心がない」
「そうそう、コードなんて無視するのが現代のスタンダードだよ」
ぼくたちがキズナアイを愛した理由は、その人間臭いキャラクター(個性)だ。
今までのキャラクタービジネス、キャラクターモデルは個性すら外見と同じく誰かの手によって作られたものだ。
それは管理可能なもので、誰かの手によってコントロールされたものということを、ぼくたちは知りながらもあえて目を背けて楽しんでいた。
ところがぼくたちは気づいたのだ。
キャラクターの個性は、アンコントローラブルだからこそ面白いのだと。
シロにしても輝夜月にしてもトップvtuberの多くは過剰な個性を演出している。それは多くが中の人ひとりの個性に依るものであり、コントロールされた今までのキャラクターの個性とは違う「人間臭さ」をぼくたちはそこに見た。産業用のロボットのAIと事故死した青年の心を融合された、あのロビタのように。
そしてキズナアイは分裂をはじめる。キズナアイの成功をより多くのユーザーに届けるために運営が量産を開始したのだ。
いずれぼくたちは目にするだろう。
アンコントーラブルな個性を身に着けたキズナアイは、分裂したうち誰かひとりの死が、全体の死に直結する。それに運営は気づいているのだろうか。