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はてなキーワード: 『卒業』とは

2023-10-20

anond:20231017203756

歌詞だけを見て『特攻の拓』みたいな世界観のように誤解されていたけど初期の尾崎は意外とミニマム世界観だったりする。

「十七才の地図だってタイトルモチーフになった中上健次『十九歳の地図』の方が不穏で大それたことをしているし。

『卒業』だってガラス壊すところだけが異様だがそれ以外は「青年の主張」の枠内に留まっている。

ただ小さい世界観の歌を大袈裟アレンジしているのはプロデューサー須藤晃の仕業かなと。村下孝蔵玉置浩二にもみられるし。

須藤さんが事務所移籍に伴って降板した際、尾崎はどうやら岡村ちゃんプロデュースをお願いしたかったらしい。

多忙のために実現できなかったがもしかしたら……。

2022-04-30

YUIの曲に含まれる他作品へのオマージュ

他にもあったら教えて下さい

①My generation

尾崎豊『卒業』オマージュ

“窓ガラス割るような気持ちとはちょっと違ってたんだ 初めから自由よ”

②Lock on

山口百恵プレイバック Part2』のオマージュ

ちょっと待ってよ そっちのせいじゃないのプレイバック”

Rain

山下達郎クリスマス・イブ』のオマージュ

アナタハコナイ ひとりきり silent night”

2021-10-16

anond:20211016223804

理屈としてはわかる気はするけど、大学に『合格』して尚且つ『卒業』まで出来る人間しか採らないのに人材無能を嘆くのってやっぱり甘えとしか思えんのだよな。

2021-01-22

尾崎豊成人式

僕は新成人になった。成人になると、成人式新聞社説、その他諸々の機会に、エライ大人たちがありがたい言葉をかけてくれる。

そういえば昔、朝日新聞の社説尾崎豊の話が出てきた。当時はまだ中学生小学生くらいの頃だったが、何故かメディアで取り上げられていた内容を覚えている。その世代おっさんらしい人が、尾崎豊の話を引き出してきて色々と説く内容だったが、「平成若者尾崎豊押し付けるな」なんて批判があったと思う。そいで、とある精神科医のおばさんが「尾崎豊の曲に共感する若者はグッと減っている」みたいな事も言ってた気がする。

じゃあ新成人のお前はどうなのかと思われるかもしれないが、僕は尾崎豊の曲が大好きだ。だけど、『15の夜』や『卒業』で歌われるような不良行為非行共感するわけじゃない。

彼の曲が好きなのは、「自由とは何なのか」とか、「自分はどう生きたいか」とか、そういうアイデンティティにまつわる苦悩を描いているから。自分は何物なんだと苦しみながらも、強く生きていこうとするエネルギーに溢れた彼の曲と歌声が、大学進学やら何やらに悩んでいた僕の心に刺さったのである

尾崎豊の事を「若者教祖」「反逆のカリスマ」なんて表現する人が沢山いるけれど、それは誤解だと思う。『15の夜』や『卒業』で描かれる不良行為は、自由自分らしさにまつわる苦痛にあがいたゆえの行動として表現されているし、『傷つけた人々へ』という優しい曲もある。そして、『僕が僕であるために』のように、ストレート自分らしさ、生き方表現した曲を、彼はたくさん遺している。

彼が曲の中で描いた大人への反抗は、アイデンティティにまつわる傷跡を描くための一面でしかない。そして、尾崎豊とは「若者教祖」ではなく、「迷える若者のひとり」だったのではないかと、なんとなく思う。その時代に生きたわけではないから、実際のところは分からないけれど。

また、「尾崎豊の曲はあの時代じゃないと理解できない」みたいなことを言う人もいるけれど、それも違うと思う。自分らしさに悩む若者はいつの時代にも居るし、とても普遍的なことだから。もちろん時代によって多かったり少なかったりするだろうけど、彼の曲は今も、そしてこれからも、輝きを放っていくと思う。

僕の自分らしさとは何なのだろうか。そして、それは人に受け入れられるものなのだろうか。

きっと、受け入れられなかったり、理解してもらえないことが沢山あると思う。現に、死後30年近くたっているのに尾崎豊と彼の曲は誤解されたままだ。僕も彼の曲のように、自分人格、考えたこと、感じたことが、人に受け入れられなかったり、誤解されていくことになるだろう。

そして、それらを理解してもらえないばかりか、そもそも理解しようとすら思わないような人が、世の中にたくさんいる。物事について、何が間違っていて何が正しいのかを考えようともしない人たちが、間違ったことを真実であるかのように信じ、それを広めていく。でも、僕はそんな世の中を生きていかなくちゃならない。きびしい大人の世の中を。

成人式で、エライ大人が「自分らしく」という言葉を、軽々しく言い放った事を思い出した。

2020-12-27

そろそろ雑語りなことに気付いてほしい

尾崎豊を「盗んだバイクで走り出す」(『15の夜』)と「夜の校舎 窓ガラス 壊して回った」(『卒業』)の2フレーズしか

知らないくせにそれだけで判断するのはやめてください。

それは雑語りと呼ばれる行為です。

尾崎生前に6枚のスタジオ・アルバムと71曲のオリジナル曲を歌いました。

全71曲の内の2曲(それもサビ部分だけ)で語るのは雑語りなことにいい加減気付いてもらえないでしょうか?

自身聡明だと思われているはてな民におかれましては、全曲聴いてくれとは申しませんが(決して多い数ではないはずです)

せめて半分くらいは聴いてから言及してみてはいかがしょうか。

2020-05-01

ナイナイ矢部さんの公開説教を聞いてヘビーリスナーの一人が思うこと

これを書いているのはナイナイオールナイトニッポンから15年ほど聞いているラジオリスナー非モテ、30半ばの男性


岡村さんの例の風俗発言を聞いたときは「あっこれはちょっとヤバイかも?」と炎上の気配をうっすら感じるくらいで、こんな大事になるとは思わなかった程度のモラル

今週の岡村隆史のオールナイトニッポン矢部さんの公開説教を聞くと非モテ高齢男性として死にたくなる気持ちは痛いほど分かる。

結婚したら?」は結婚できない俺にもかなり刺さったし、今回の公開説教恋愛エリート非モテを追い詰める公開処刑だと感じて傷つく気持ちもよく分かる。

でも、これはやっぱりナインティナイン矢部浩之が30年以上一緒にやって来た岡村隆史に向かって言った説教から無関係リスナーが「俺も傷ついた」と騒ぐ話じゃないんだとは感じる。

ここで、矢部さんが5年半ぶりにオールナイトニッポンに出てきた事の背景を整理したい。

5年半前、矢部さんが突然(リスナーとしては本当に突然だった)オールナイトニッポン『卒業』した時、

その理由が「やりきった。燃え尽きた」というぼんやりしたもので、当時も不自然というか、『何か事情がありそうだけど穏便に済ませた』みたいな不穏な空気が確かにあった。


それが今週のラジオ暴露された事実によって腑に落ちた。

岡村さんが体調を崩して長期間休んでる間、矢部さんはゲストを呼びつつどうにか岡村さんが帰ってくるまで保たせている感じだった。

今週、矢部さん自身が「自分面白いとは思ってない」と言っていた通り、

当時のラジオリスナーとしてもやっぱり「岡村隆史の面白さ」を求めている部分が大きくて、岡村さん早く戻ってこないかなっていう空気があった。

想像になってしまうが、矢部さんは岡村さんが休んでいる間、「自分面白くない」と自覚していて、求められているのは自分じゃないと理解した上で番組を支え続けていたのかもしれない。

そうやって守ってきたラジオも、岡村さんの「全てを笑いに」の一言で済まされてしまったのだとしたら、「ありがとう」も「ごめんなさい」もなく一行のメールで済まされたら心が折れても当然だ。

そこからさらに続けるのはさすがに無理だと思う。妙に納得してしまった。

(実際には復帰後半年くらい続いたはずだけど)

そんな経緯があって、それから5年半の間、矢部さんは一度もオールナイトニッポンに出ることはなかった。

テレビ企画であったか?)

おそらく、矢部さんはもうオールナイトニッポンに出ることはないと思っていたはずで、岡村さんもコンビとしての距離感から、もう自分の庭であるラジオに出てほしいとは思っていなかっただろう。

から今週の矢部さん出演は、懐かしいか嬉しいという気持ちはなくて(むしろ嫌で)、相手に喜ばれるとも思っておらず、

本当に緊急事態からこそやって来て、それで実現したのが今週の公開説教だった。

※ちなみに、ナイナイオールナイトニッポン最終回矢部さんが「何かあったらいつでもかけつける」と言っていて、

 5年半も経って、その約束が果たされたことにちょっと感動はする。

矢部さんの説教のとくに後半、「結婚したら性格変わる」みたいな主張が強くて、そこには正直賛成出来ないけれど(結婚相手の都合は気にしないのかとか)、

自分人生経験したなかで一番自信を持ってできるアドバイス


結婚して責任を負う」


だったのなら、それはあの二人の中で話し合う正解の一つとしてはアリなんだと思う。


自分も含め、非モテ男性岡村さんに自分を重ねて、ずっと非モテキャラのままでいて欲しいって思うのは依存だ。


岡村さん自身結婚したくない訳じゃないんだから結婚できるならしたほうがいい。

矢部さんが色々な事情を越えて、長い長い付き合いの友達(元友達)に、幸せになると信じている方向に背中を押したってだけ。

もう外野がとやかく言える話じゃない。


しろそんな友達がいる岡村さんが羨ましい。


ネタはがきのコーナーで、何度も繰り返し謝る岡村さんと、その度に「かまへん」と返す矢部さんのくだりで泣きそうになった。


いい関係だなぁと思う。

実際のコンビ仲はもう友達とは言えないくら距離が開いてしまってると聞くし、

お互いプライベート干渉もしないんだろうが、それでもコンビとして自分にも迷惑がかかる立場でこんな事を言ってくれる友達がいるのは羨ましい。


自分には「本当にごめんな」に「かまへん」を繰り返しくれる友達はいないので「成功したうえに良い友だちもいるのかよ」という嫉妬もある。


ところで、オードリーANN岡村隆史のANNの両方を聞いてる人には共感してもらえると思うんだけど、

非モテが「自分もこのままでいいんだ」と安心出来る依存先としてオードリー若林岡村さんにかなり近い位置にいた。


でも若林はすんなり結婚して、その後ラジオで、

『そういう仲間意識みたいなモノを持たれても、自分最初からそういうタイプじゃないし、そんなつもりもなかった』というような事を言っていて、

依存してくる奴らをバッサリ斬って捨てた。

岡村さんがもし今回のことをきっかけに結婚して幸せになったら、

我々依存リスナーに対して若林くらいバッサリやってくれたらいいと思う。

2019-02-18

「夜の校舎、窓ガラス壊して回った」って奴がいたな

「そんな中学生だった俺の気持ちあんにわかるんすか?」って自慢げに話してたよ。

結論

尾崎『卒業』を実行する奴は、総じて短絡的なバカばかり

尾崎『卒業』歌詞に自らの反抗期を重ね合わせて聴く奴は、まっとう

尾崎『卒業』にピンとこない奴は、心のひ弱なひきこもり予備軍かセレブ家庭育ち

尾崎『卒業』しかめ面で聴くのは、中学校教師

尾崎『卒業』を聴いて、ほくそ笑むのは町のガラス

2016-06-24

独身者の間からよく聞く言説として、「子供の頃は恋愛不純異性交遊と言われ遠ざけられて育ったのに、大人になってからいきなり恋愛できる訳がない」というのがあるのですが……。私自身も喪女なれど、この言い分には全く賛同できないんですよね。

一つ、現代日本においては未成年者の恋愛セックスは『不純異性交遊』扱いどころか、思い切り推奨されているというのが現実だと思うからです。特に女性場合セックスシンボルはもっぱら十代の少女であり、さらには18、9歳ともなれば薹がたっているかのような扱いです。

いや、恋愛セックス本来別なんですけどね。十代男女に恋愛は薦めてもプラトニックを推奨するならば問題はないと思いますし。けれど現実はそうではなく、「好きならばセックスして当然、十代のうちにセックスするのが正義、二十歳過ぎて童貞処女は恥ずかしい」という社会通念が罷り通っている訳です。こんな世の中なのに「未成年恋愛不純異性交遊として禁止されている」?冗談でしょう?

この傾向はけしてつい最近始まった事ではなく、少なくとも1990年代半ば頃からはずっとそうでした。

二つ、もし仮に「子供の頃は恋愛セックス禁止され」「大人になってから急にしろと言われる」のだとして、それの何処が悪いのでしょうか?もしこれが逆で、子供の頃は許されていた事が大人になったか禁止される場合問題だと思います(例えば、子供のうちはアニメ漫画に夢中になっても許されるのに大人になると何故か『卒業』しないとおかしな目で見られるとか)。でも、子供のうちは禁止されていて大人になってから許されるのならば、何も問題はないのではないでしょうか?だって大人になるまで待てばいいだけの事なのですから。大体の物事において、年齢の上限を設ける事は問題ですが下限を設けるのには問題はないと思います

からセックスについて「子供のうちはしちゃダメだけど、大人になってからしましょうね」と教えるならば、それは全然悪い事ではないと思います現実は全くそうではなく、子供のうちにセックスする事を奨励しているか問題なのですから

2009-03-17

マルチ商法系の話で思い出した某養成所にいたころのこと

これは夢の話ですよ。

いいですね?


数年前、自分も似たような事あったなーと思い出し書き。

でも、厳密にはマルチ商法に関することではなく、

どちらかというと声優になりたい人の夢を粉々に砕くかも知れない話。


当時自分声優養成所(以下学校)に通っていて、

昼は学校、夜はバイトでなんとかやっている状態だった。

ちなみに自分が通っていた学校スケジュールの変更がままあり、

特に上のクラスに上がるほど、学校に居る時間が多くなった。

勿論、仕事とかじゃない。

先生方が生徒達に演技に触れる機会を増やして下さっていただけ。

ただ、突発的な招集も多かった為、バイトは転々とせざるを得なかった。

だから実家から通っている人はともかく、自分のような上京組はいつも生活が逼迫していた。

(もくもくとキャベツだけ齧っていたような時期もあったし、嫌だけど水商売もした。

こっち(芝居)に没頭出来るようにちょっとお金貯めて来る!って言って自衛隊入る人もいた)

脱落者の多くは貧乏に耐えられず、だった。

ある年数に達すると、放逐してくれる学校は、ある意味優しい。

オマエ才能無いよ」って言ってくれるんだから。

でも大概はそんなこと言ってくれない。

プロダクション付きではないけど、そこに上がれる可能性があるクラスに入ろう」

と言われたら、そこから先は見極めが肝心。

人によっては、ただお金を搾り取られるだけに終る。

お金を出すだけ出して、いずれ「あんなこともあったな」みたいな若気の至りになる。

自分の可能性とやらに縋ってしまって抜け出せない人が一番キツい。

私もお世話になった学校にこんなこと言いたくないけれど、

あのシステムは『余程惜しい位置に居る生徒』以外を、飼い殺ししている状態に近い。

2〜3年経っても芽が出ない人間は、基本的にその学校で続けていても何も変わらない。

ほぼ無為に時間を過ごすだけだ。

寧ろ、その学校はあわなかったんだと思って、別の学校に移る方がまだ賢明

環境が変われば、色々見えてくるものも違うし、

講師によっては真逆のことをいうこともあるからだ。

学校目的が、真の役者の育成であっても、単なるお金儲けの為であっても、

基本的には学校だってお金がなければ経営は出来ないし、実績も残したい。

だから懐に入った生徒は基本的に『逃がさない』。

デビューした生徒の経歴は乗せても、毎年何人の生徒が入学して来て、

そこからどれだけの人間が脱落していってるかなんて事は、パンフレットには書かない。

落ちこぼれのはずの生徒を『卒業』させないで、『経過観察』状態にするのは、

果たしてその学校が『寛容だから』か?

その規模が数人なら、私もそう思えたかも知れない。

でも、そのクラスはどんどん規模を拡大していった。

新しいクラスがどんどん増設されていった。

才能の芽が出るまで『待ってくれる』その姿勢は優しいのかも知れないけれど、

自分の実力さえ見極められない未熟者達に、その優しさはどうだろう。

毎年芸能人になるために上京してくる人は数万人に及ぶらしい。

最近声優人気が凄いらしいから、その内の何割かは声優志望なんだろう。

そのうちデビューして、後まで残れる人なんて、ひとつかみどころじゃない。

ひとつまみだ。

しかもそのひとつまみでさえ、大半は子役経験があったり、親が芸能関係仕事に就いてたりする。

何の用意もなく、その身一つで成り上がるのはとんでもなく大変なことなのだ。

ネット声優だのなんだのでちやほやされている人も、冷や水を浴びせられるだけだから、

決してネットの評価で天狗にはならない方がいい。

現場アフレコやってみたら解る。いかに絵に声が乗らないか。

どれだけ自分がしょぼいものしか表現出来ないか。

自分の100%がプロの5%にも満たない事に気付く。

声優業界はそんなプロでさえ、二足のわらじを履いていないと役者業のみで生計を立てることは難しい。

声優アイドル化を嫌悪する人が居るけど、それはその人に

「声で演技してる時以外はどっかのファミレスで皿でも洗ってろ」って言ってるようなもん。

それほど、声優俳優に比べて冷遇されている。

でも、それでも応募者は来るんだよね。毎年。山のように。

と、つらつら書いたけど、こんなもんはまぁ普通なのだ。

マッチョ理論はあんま好きじゃないけど、実際これくらい乗り切れなきゃ芸能界とか無理無理。

バイトガンガン変わるから面接スキルだけは異様に上がるし、

精神的にも体力的にもタフにはなる。

実際へなちょこだった自分も腕立て腹筋背筋200は普通に出来るようになった。

悪いことばっかじゃない。ていうかかなりの糧にはなるから、私的には良い経験になった。

ただお勧めはしない。絶対に。生半可な覚悟では絶対にやらない方が良い。

私は健全なドロップアウトが出来たけど、酷いやめ方をしていく人も多い。

精神を病んだり、学校内で多角関係になって修羅場になったり、講師と寝て妊娠したり。

あと、変な宗教にハマったり?

つまり、こっからがマルチ商法がどーのこーののお話

私が居た学校上下関係も割と厳しく、先輩には基本的に絶対服従的な感じだった。

ただ、私は上の人間に媚びへつらうのが大っっっっっ嫌いなので、基本的に演技に関する質問以外、

プライベートには一切立ち入らなかったし、立ち入らせなかった。

同期生は数人が妙な補正下着を販売するサークルに加入させられていた。

補正下着(数十万)を買うだけなのに、何故か会合に参加して親睦を深めなければならないらしい。

私はその話を聞いた瞬間「うっさんくせー」と呟いていた。

いや、だってそれが正常な反応でしょ。

でも、その子は「私だっておかしいとは思うよ、だからあんまり会合には参加したくないんだけど」

と言いながらも、「でもこの下着履いて、少しだけだけど体型変わったんだよ!」と力説。

ごめん、私にはどこがどう変わったのやら。そんな感じ。

本人的には大進歩だったんかも知れない。でも他人の目に映らない効果って、意味有るの?

大体、彼女はそれまでも補正下着なんて付けてなかった。

だったらそんな高いのじゃなくても、他のでも、それなりの効果はあったんじゃないの?

そう聞いたら、黙り込んだ。

「あ、だめだこれは」と直感的に思った。

彼女は「自分はまだ深みにはまり込んでない」と思ってるけど、ずぶっずぶにハマってる。

「やめなよ、そんなの」

そう言ったら

「やめられないよ、だって先輩に誘われたんだもん」

「忙しいとか、大した効果が得られなかったとか理由付けて、会合に参加しなきゃ良いでしょ。

 下着はもう既にお金払ったんだから文句は無いはずじゃない」

「それはそうなんだけど……」

 途中から私はその補正下着を売りつけた相手より、ハッキリしないその子の態度に苛つき始めた。

(若かったので、と思いたい)

「あのさ、そんな風にハッキリしないから補正下着なんて売りつけられるんだよ。

 それで満足してるんなら良いけどさ、不満に思ってることがあるんなら先輩相手だろうがちゃんと言いなよ」

「そりゃ○○ちゃんはそうできるだろうけど…、先輩に悪印象持たれるの怖いし」

 そうなんだ。芸能界って。声優業界って、狭いんだよね。んで、すごい年功序列。(勿論デビューの年数だけど)

 これから『デビュー』を目論んでる人は、悪い噂とか広められるの怖いもんね。

 ちなみに学校辞めてどっか別の場所に行ったら、それが元の学校でどんだけパッとしなかった人でも

 大概元居た所を突き止められるんだ。

 (たま養成所歴長いのが恥ずかしくて履歴書に書かない人も居るらしいけど、いずれバレる)

 でもさ、先輩って言っても相手もヒヨッコなんだよ? 

 ヒヨッコがヒヨッコ相手に威張り散らしてるようなもんでしょ?

 格の違いを感じる程の相手ならまだ解るよ。萎縮もするよ。

 でも、たかだか一年先にその学校に入ったってだけで、

 今後の長い芸能生活(をするつもりがあるんなら)ずっと先輩の言うなりになるのかと。

 この補正下着買ってた子は総じて先輩と仲良かったか、気が弱い感じの子だった。

 別に本人が幸せなら良いんだけどさ。

 上下関係持ち出すのは本当に卑怯。

 私はこの頃もう既に学校を辞めていたけど、どうも私達より後の代の子にも売られていたらしい。

 断れないのが解ってるから、本当にタチ悪い。辞めてよかったと心底思った。

 後日、元同じクラスの子と偶然会った。

 そしたら「なんだかすごいパワーが貰える宝石」ってのを、やや興奮気味で語られた。

 若干引きながらも、まぁ悪い子じゃなかったのでとりあえず話を聞いてみた。

宗教なの?」

「違うよ! そんな怪しいのじゃない!!」

 といいながら、会長(というか教祖? ここら辺の単語は忘れた※1)の事を語りだした。

 そして飛び出したこの言葉

「あの方はいずれ日本全土を統一して、国民を率いられるの!」



 ( ゚д゚)ポカーン


 え、ちょ、あの、何言ってるんですか。

「私達は末端の兵士みたいなもので、今の政府なんていずれ消えるから!!」

 笑顔政府転覆宣言。

 ついてけません。

 よし、私の知ってたあの子はいない。

 目を爛々と輝かせ、自国の未来と偉大なる教祖様の語りに入った彼女の横で、

「目を覚まさせようなんて考えるだけ無駄だな」

 そう思って過去の友にグッバイした。

 薄情と言うなら言えばいい。

 養成所に来るやつなんて半分くらいはメンヘラ厨二病なんだ。

 あいつらの都合に合わせてたらこっちの身が持たん。

 ちなみにその子を勧誘してたのは同じ学校の先輩。

 その人は「その宝石のおかげで演技力が向上した」と話を持ちかけたらしい。

 確かにその頃、その先輩は学校でももてはやされてたけどね。

 でも所詮学校レベルの話だし。

 ついでに「自分の実力だ」って言えねえのかよ。だっせえ。

 その後、携帯に久し振りに電話が掛かって来たと思ったら、やっぱり元同期の宗教勧誘だった。

 「今後その話持ちかけたら金輪際お前には会わないし、携帯も着信拒否する」

 そう言って切った。

 某宗教くらい大きくなるともうどうしようもない。

 あれは『雇う側』にもかなりの数居るから。

 日本中そこらに需要に対しての供給を生めるシステム確立してるから。

 あそこの会員であるだけで、実際色々優遇はされる部分がある訳で。

 まぁそれでも実力無きゃいずれ(というか即?)干されるんだろうけど。

 ちなみに一時期枕営業がどうのって話もありましたけど、そんなのしょっちゅう聞いたよ。

 講師ですら生徒食ってるんだしね。

 断固拒否出来る強い精神を持つか、長いものに巻かれるか。

 どっちも選べない人は芸能人なんて目指さない方が良い。


 あーちなみに、本当に健全で真っ当な所もあるのでこれが全てだとは思わないように。

 『まとも』な所に行きたいなら、下調べか見学くらいは当たり前ですね。

 ワークショップなんかがあったら参加してみると良い。

 割と雰囲気は掴めるはず。

 繰り返すけど、お勧めはしない。人によっては時間無駄にするだけ。

 なんか書いてるうちに自分でも何が言いたいんだかよく分からなくなった。

追記===================================

※1 ブコメ見て思い出しましたが、『軍帥』でした。

   そうそう、その強烈な称号に「ねーわ」と思ったんだ。

   id:kowyoshiさんありがとう

2008-11-30

尾崎豊普遍性を持てなかった

■「20年後の10代と尾崎を聴く!ー「15の夜「卒業」シェリー」はどう響くのか?」

http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20041229/1104294205

ちょっ、… マジですか?

私たちの世代は尾崎豊に全く共感できないらしい。

以下は、本文からの引用

大学でこの『卒業』や『15の夜』といった尾崎の代表曲を一八、一九歳の学生に聴かせて感想をきいたところ、多くの学生が「何を怒っているのかわからない」「ひとりよがりの詩で不愉快だ」などと否定的なことを述べた。(中略)歌詞の内容に共感できると答えた学生は約一〇〇人中わずか二人だけだった。〉

記事はもう4年も前のことらしいから、ちょうど私らと一緒の世代なんだな。

2/100らしいぞ!

ホントかよ、信じられん。

自分のまわりの同級生達は、思春期のあの何とも言い難い中二病的な鬱屈した感情を持ったことがないのか?

ってか、中学卒業式の翌日、カラオケで友人達「卒業」合唱しまくったよ。

それも3回くらい。

別にそこまで尾崎好きじゃないよ?

確かに尾崎の歌詞なんて冷めた目で見てみれば完全にDQNですよ。

「結局お前はどうしたいのよwwww?バイク盗んだり、家出したりがしたいのwwww」ってツッコミ入れたい気持ちもよくわかる。

でも2/100って、えー?

では、そこまで尾崎が好きじゃない私が、尾崎に何を感じていたか?

私にとっての尾崎豊は、

   オレこんなんで良いのかなぁ、とか

   なんかもっとすげぇことが出来るんじゃないかとかさ、とか

   毎日がつまらなくてつまらなくて気が狂ってしまいそう、とか

   なんかやらなきゃいけない気がするんだけど何すればいいかわかんねぇよ、とか

そういう気分を代弁してる人なわけなんです。

うーん、うまく言えてる気がしないなぁ。

もうちょい言えば、バカボンドに出てくる又八が武蔵関ヶ原に誘うときのような気持ちかなぁ。

尾崎豊は、若者の反抗の象徴といったイメージが強い。

反抗については、強くは共感できないもののまぁわかる。

でも、それだけじゃなくて又八的な気持ちも歌ってると思うんですね。

そこら辺は、インタビュアーもわかっていて最後の方で「シェリー」を題材にそういう話題を振っている。

しかし、これもかすりもせず。。。

さて、思ったことをサクサク書いてきたけどどうまとめようかな、困ったな。。。

とにかく、2/100という結果を見る限り尾崎豊普遍性は無い。

あると思ってたんだけどね。。。

結構ビビった。

けど、自分の周りにはそういうことをわかってくれる人がたくさんいて、ホントよかったなぁ。

ってことでこの話題は〆ましょうか。

 
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