突風が吹いている日だった
母、叔母、妹、私が車に乗ると、叔母の様子がおかしかった
叔母は「ここは強者のみが勝ち残れる」「これ以上先に行ったらアウト」などと運転しながら発狂していた
墓地につくと、祖父の墓にお参りをしようとするのだが、恐怖を感じるほどの突風であった
私はそのとおりにすると、突風が一瞬で収まった
私が振り返り、「手をかざしたら突風が収まったよ」というと、叔母は「それはあんたがdrftgyjだからだ!」と怒りの形相だった
また突風が吹き始めた
私は「わかったよ」といい、再び線香の火に手をかざした、突風は収まった
家に帰ると、妹と母が意味不明に発狂していたので、私は警察に電話した
「すみません、事件です。母と妹の様子がおかしいんです。外に行って帰ってくると、異常な発狂をしているんです」
ふと母親が私の妹がVRを家に持って帰ってプレイしているという話をした。
「本当はあんたに言いたくなかったんだけどね」と妹は言う。
私が夜眠りにつくと、奇妙な体験をした。
妹が「起きて」と言い、何やら靴下のようなものを私の目の前でぷらぷらさせていた。
だが眠かったのでそのまま私は眠り続けた。
翌日、起きて最も奇妙だったのは、私が使ったことのない布団が私の上に何枚かかけられていたことだ。
その日、私は母親が家庭菜園をしているところを見ないかというので見ていたら、母親が不思議なことを言った。
「ほらこの芽、バカだよね、まっすぐじゃなく、横にずれてこんなところから生えている」
まるで私が違う世界に迷い込んだことを仄めかすかのような言い方であった。
学生時代、ちょうどSNSがでてきた頃に、Google plusのおすすめが私を褒めちぎるようなものに感じた。
あまりにも鬱陶しいので、私は自分の存在が全世界に知られてしまったような恐怖を感じ、「褒め殺しはやめろ」と投稿した。
実家に帰省し、海外の知らない映画を見ていると奇妙なことが起きた。
映画「あなたはどっちなの?有名になってスーパーヒーローになりたいの?影の人物として落ち着いた隠居生活をしたいの?」
私は映画に向かって話した。
私「隠居の方が良いです」
映画は言う。
この出来事が原因かは不明だか、私がSNSでいくら錯乱して暴れても、誰にも知られることなく、悪い評判がつきまとうこともなかった。
一人暮らしをしながら学生生活をしていたある日、おじさんに似た人を見つけた。
どうして京都におじさんが来ているのだろう?とボブは思った。
「おい、お前、俺をつけてきただろ!」と男は言った。おじさんではなかった。
「すみません...」
「お前、ここのもんじゃないな?どこに住んでいるんだ!何を持っている!」と男は言う。
「ええと、僕はケータイとラジオを持っています。住んでいる場所は松ヶ崎です」
「もういい!あっちへいけ!ここから去れ!」と男は言った。
ボブがその場を去ると様子がおかしい。地形に見覚えがないのだ。来た道を戻ったはずなのに、いつの間にか森の奥で迷っていた。
「ボブ?お母さんだけど、何してる?」
「ええと、しらない森の奥にいる。どこかな、ここは。」
「寝ぼけてるんだよ。ちょっと寝なさい」
「そう...かなぁ」
ボブは寝ぼけていると言われたので、森の中で寝ることにした。
寝て起きると、やはり明らかにおかしな場所にいた。森の中に横道があり、そこを進むと巨大な石の建造物が立っていた。
「ボブ!今どこにいるの!さっき山田さんに頼んであんたの家の様子を見に行くように伝えたけど、いないって言ってたよ。」
「そこを出れそう?」
「わからない。怖い。ここってどこなの?」
そうして警察が動員された。
ボブは歩いてやっと出口を探して、道路にたどり着いた。後ろを振り返ると森の存在がなく、普通の道路になっていた。
警察は奇妙なことを言った。
「君...わかっているんだろう?いや...わかってないのか。ほら、こうやって姿を変えることができる」
私が別荘で叔母の木植えを手伝っている時、喧嘩をしてしまった。
それで「帰る」といって、帰ろうとした。
「犬はおばさんがうちに届けてね」と伝えた。
歩き始めると、黒い虫がたくさん私の周りを飛んでいることに気がつく。ハエではないが、奇妙な虫だ。
バス停まで歩いたが、その黒い虫たちはずっと私の周りに飛び続けていた。
「バスで帰るのが不吉なのかな?」などと思ったので、遠い道を歩いて帰ることにした。
バス停を過ぎると黒い虫は散っていった。
そして私は「近道」をしようとして、右の道を歩いて行こうとしたが、様子がおかしい。
右の道は何度か通ったことがあるが、全く見たことのない風景になっていた。
そのまま歩くと、途中で遭遇したおばあさんが私に対して「うちの息子みたいに賢い子だこと」と言った。
私は空耳か確かめるために、おばあさんに「どういうことですか?」と聞いたら「いやぁ賢い子だねぇ」と言っていた。
PCが壊れたので、父親のPCを使い、メモを取ろうとした。しかし、様子がおかしかった。
見知らぬOSがインストールされている。パスワードがわからないため、ゲストログインというところを操作する。
私はメモ帳を開いて書こうとするが、タイプするときにバグっているのか、文字が思ったように入力されない。
私は「だめだこりゃ」といってPCを閉じた。ふと、部屋の鏡を見たくなったので見たら、驚くことが起きた。
そこに映っているのは私ではなかった。いや、正確にいうと、鏡の中に映っている顔が認識できなかった。
「これは...怖い」と思ったので、部屋に戻って、使えるかどうかわからない自分の2つ目のPCを立ち上げると、なんとか使えたので、作業の続きをしようとした。
私は"keiko"という文字を入力しようとしていたが、一瞬意識が遠のく。気がついたらkeikoreanと入力していた。
夜中、目を覚ますと、なんとなく下の部屋でテレビを見たくなったので階段を降りた。
階段を降りる途中、突然意識がなくなり、転げ落ちそうになったが、意識を取り戻した。
テレビをつけると、奇妙なニュースをやっていた。心臓麻痺の死亡者が沢山出現しているというニュースだった。
そのとき、何者かが部屋に向かって歩いてきた。母親のようにも見えるが、顔が違う。
「ほら、やろうと思えばこういうこともできるのよ」とその人物は言った。
私が「お母さん...?」と聞くと、その人物は部屋を去っていった。
母、母の姉、妹、私で墓参りに行った。しかし、その日の会話は少し奇妙だった。
母の姉が運転したが、「ここは強者だけが勝ち残れる!」のような意味不明なことを発する。
そして奇妙なのは、母の姉が見ているところは強風であったということだ。
墓につくと、突風が吹いていた。線香に火を付けられないと思った。
私は母の姉と妹があまりにも怒り散らすので、飼い犬と共に隅っこに行った。
だが、いつまで経っても終わらなかったので、また様子を見に行った。
母の姉が「そうだ、あんた。線香の火に手を当ててみなよ」というので、私が手を当てると、なんと突風が収まったのである。
私が「僕が線香に手をやったら風が止んだね」と振り返ると、母の姉と妹がまた怒りの表情で「それはあんたが○▲◆だから!」だのと言っていたがよく聞き取れなかった。
そしてまた突風が吹き始めたので、手を線香に当てるとまた突風が収まった。まるで風が吹いていなかったかのように静かな様子なので、火が消えそうになるまでそうやっていた。
ボブは量子力学についての知識は素人だった。ところが、ウィグナーの友人を応用すれば、量子乱数を使い、可能世界の重ね合わせを実現できるのではないかと思った。
可能世界とは、今までの知識・経験から考えても無矛盾な世界の集合で、これはいくつもバリエーションはありえる。
だが、どういう世界になるかはわからない。ボブは異世界アニメの影響を受けていて、本当に別の世界に行きたいと思っていた。
そして量子乱数を使ったそのプログラムを走らせた。...なにもおこらない。
もう一度走らせる...やはりなにも起こらない。
それを何度も繰り返していると、急にテレビが付き始めた。
テレビの画面の中に外国人が映っており、「もうわかった」と話し始めた。
「もうわかった」と男はもう一度言った。
「お前たちはもう自由だ、好きなところへいけ」
ボブはキターと思った。好きな異世界へ行けるというサインに違いない。
しかしボブの考えは甘すぎた。
その後にいくつかの異世界のバリエーションを体験したが、どれも地獄の所業であった。
そしてボブは元の世界に戻ってくると「異世界は駄目だ!危険なロジックで構築されている!今の世界が一番!神を信用しよう!」と言った。