はてなキーワード: リアリストとは
それでも、決して到達できない「理想」として普遍を目指すのが知性というものではないですか?
例えば、「中立報道」なるものがリアルワールドに実在しないからといって、
「結局は個人の感想じゃん。プロの記者が取材して悩みながら書いた記事とオレの感想は同等だ」と結論しちゃったら、
ネットde真実とか陰謀論方面に落ちていくのは容易に想像できますよね?
「そんなのウソじゃん。強い奴が威張ってるのが現実じゃん」と言ってしまったら
国連で議論されてるようなことはタテマエであって、現実はチカラが支配する世界なのだから
防衛力を強化して、なんなら攻められる前に攻める(積極的防衛)のが正解という主張は
一見「リアリスト」のように見えますが、実際はプーチンと同じ「脳筋」ですよね?
オバマ大統領が「理想主義」という言葉を多用したのはそういうことです。
決して到達できない理想を目指しつつ、現実と折り合いをつけようと悩み続けるのがまっとうな「リベラル」で、
ネット上でリベラルの人気がないのはそのせいですね。死ぬまでずっと修行を続けようなものだから…
「あなたの感想ですね」「お気持ち表明」みたいな言葉で冷笑してると、
悩んでる人より賢くなったような気分になるかもしれませんが、それこそがマボロシです。
日本にいると「アイデアなんてものは誰だって思いつく。それを形に出来るかどうかが重要であって、アイデアなんてものには価値はない」といった言説によく出会うけど、仕事をしているとそれって本当なのかな?と思うことも多い。
確かに日本の企業は似たり寄ったりのアイデアを似たり寄ったりのアウトプットにしていることが多いと感じるし、そんな状況下ではアイデアなんて特に価値を持たないもののように感じられるけれど、昨今はそんな状況を覆す画期的な「アイデア」が黒船のようにやって来て、日本企業のちまちまとした努力を無意味にしていくことも多いのでは。
イノベーションが始まるのって、なんだかんだでやっぱり「アイデア」の力だと思うのだけれど、なぜ日本にはアイデアを馬鹿にする人が多いのだろう。“アイデアが溢れているけれど形に出来ていない”という企業が多い状況であればそのような態度を取ってもいいと思うけれど、そもそも日本の企業にはまともなアイデアすら存在していないことが殆どなんじゃないかと思う。
やたらとアイデアを馬鹿にするのは、リアリスト気取りで冷笑することが大好きな日本の国民性に関係しているのかもなーと思ったりしている。
経済政策が上手く行って上り調子の国であるなら、それがどれほど抑圧的で国民の人権に無関心であっても支持される、というリアリスト様の格好の実例になってたんだけど、そういう国だといざという時に平気で国民に死ねと言うんだなあと言う事もわかりやすく示してくれる。
日本はリアリストの右翼様が一貫してマジョリティであり、政治を支配してきた国である訳で、今は「リベサヨ」がまだうるさく文句が言える状況だから極端な事は起こらないが、マジョリティからは憎まれてだんだん衰退してるのも確かなんで、近いうちには「中共よりも冷酷」って言われる国になるんじゃねえかなと思っている。