はてなキーワード: 下野とは
民主党は元々「まともな野党」として出発したのに、お前らみたいな共産党と左翼どもが寄ってたかって妨害し、めちゃくちゃにしてしまった。
2000年代、民主党は共産党・社会党と一線を画して、「国防に責任を持ちます」「改憲も考えていきます」とアピールしていた。当時はそれが凄く画期的なことであった。そのおかげで「まともな野党」と認められたし、政権交代を実現できた。
しかし、今では党が存在せず、後継の立憲民主党がご覧のありさまだ。
民主党は確かに右翼から叩かれていたが、常に左翼からの攻撃にも悩まされていた。とくに選挙になれば、かならず共産党が独自候補を立てて、リベラル票を割ってくる。それが自民党を利して、民主党はすっかり選挙で勝てなくなってしまった。その意味では、じつは左翼からの攻撃こそが深刻な問題だったと言える。
では、共産党と協力して、候補者を調整すればいいのだろうか? それをやってしまったのが下野後の民主党、および枝野の立憲民主党だ。彼らが共産党と組んだことの代償はあまりに大きかった。そのデメリットを下記に挙げると、
1,共産党とツルんでいるだけで、保守派の支持を得られず、無党派層からは不信感を持たれる。
3,立憲民主党は共産党への遠慮・恩義があるせいで、サヨク活動家を完全に切り捨てることができない。
しかしながら、もう今さら、立憲民主党は共産党との選挙協力を止めることができない。
現在の泉代表は、どうにか共産党を切り離そうとしているが、それは無理だと思う。
党内には選挙協力のおかげで当選した議員がたくさんいる。枝野幸男ですら、前回の選挙は接戦で、共産党が離反すれば落選していたくらいだ。これでは、党をまるごと共産党に乗っ取られたようなものだろう。
こうして立憲民主党は衰退しましたとさ。めでたくなし、めでたくなし。
【注】3について。
立憲民主党は、共産党への遠慮・恩義があって、もはや自由闊達な議論ができない。サヨク活動家から無茶な要求があったときも、きっぱりと拒否して突き返すことができない。このため、一般の有権者からは、「活動家の顔色をうかがっている」「左翼の言いなりだ」と思われてしまっている。
もともと国防や改憲でその傾向が見られたが、近年は反原発とジェンダーがそれに当たる。
例えば立憲民主党は、フェミニストと一緒になって表現規制をするというイメージが持たれてしまった。これは共産党と組んだことが大きい。山田太郎・赤松健のように自民党から出馬して、最初から共産党を切っておけば、サヨク活動家への忖度をしなくてすむ。旧民主党でも、フェミニストを軽くあしらうことはできただろう。しかし、立憲民主党はその選択肢を取れない。
これは「表現の自由」問題だけではなく、他の領域分野についても同様と言える。立憲民主党はたやすくサヨク活動家の脅迫に屈し、または率先して忖度をおこない、滅茶苦茶なことをやりかねない。有権者はそれを疑っている。
もし共産党と協力すれば民主党を食い荒らされて終わるというのは、完全に正しい認識だった。
一度手を結んでしまうと、進むも地獄、引くも地獄で、そう簡単に駆除することはできない。
ブクマ数が伸びているので、少し補足しておく。
民主党の政権運営は酷かった。それによって信用を失ったのは間違いない。鳩山、菅、野田に対しては、いろいろな立場から、多数の批判がなされている。
しかし、政権を手放した後、あっけなく分裂に至ったのはなぜか? 支持率が下がったからといって、なぜ一丸となって再建をめざせなかったのか? それは民主党がうかつに共産党と組もうとして、逆に左翼にひっかき回されてしまったからである。
萩原京平が弥益聡志に負けた。
RIZINという格闘技の興行の話。3月20日のRIZIN.34のメインイベント。弥益の三角締めが入り萩原がタップアウトという、俺のような素人から見ても鮮やかな決着だった。
俺は萩原が好きなんだけど(弥益も好きです)、それはこの選手が抱えている「ストーリー」がすごく危うく、もろく見えるからという結構残酷な理由によるもので、そのストーリーの芽が、完全に今日ぽっきりいったように見えたので書いておく。
萩原は一昨年の年末、平本蓮という元K-1のチャンピオンの総合格闘技デビュー戦の相手となり、平本を完封して勝利した。試合後には、「平本の名声をごっそりいただいた」というビッグマウスと野心丸出しのマイクパーフォーマンスをしており、Youtubeで視聴できる。
当時の下馬評がどうだったかはよくわからないが、萩原がどうとかより、打撃では王者だった平本が総合でどこまでやれるのか、というところに注目が集まっていた部分も大きかったのではないかと思う。
それを萩原本人が言うとおり、周囲の関心を丸ごと奪い取って自分のものにしてみせたのだ。事実、俺もそこで萩原の存在を知ってフォローするようになった。
その後、10ヶ月の期間をはさんで、RIZINの看板選手である朝倉未来の対戦相手、しかも従来のRIZIN〇〇(数字が入る)とは別に立ち上げられた、新シリーズのメインイベンターに選ばれる。
大抜擢、と言っていいと思うが、話題性という意味では最高のカードだったと思う。
対戦相手である朝倉はこの時点で常勝にやや陰りが見えていて、特に直前の対戦では動脈を決められて落とされ失神した姿をさらすという、衝撃の負け方をしていた。このとき、めちゃくちゃ強い王者であるうえに頭もいいという漫画のキャラクターのようだった朝倉に、「どちらかというと格闘技よりもYoutubeでの露出に注力している、昔はギラついてたけどいまは落ち着いたビジネスマン」的な、かなり緊張感の失せた像がダブり始めていた気がする。
一方の萩原は平本を倒してイケイケのギラギラだった。「今回の試合では(朝倉の前の試合より)もっとグロいものをみんなに見てもらいます」とさえ言い放つ。
双方ともにアンダーグラウンドの匂いをまとい、いわゆる「華」のあるファイターであるのは共通しているが、お互いの下り調子と上り調子はくっきり分かれていた。
実力差で言えば、正直朝倉がはるかに上だったと思うが、「何か起きるかも」という雰囲気は出まくっており、新しいスターが誕生するのでは(そして、朝倉が完全に下野するのでは)という残酷な好奇心が、界隈にかなり満ちていた気がする。
俺は思うのだけど、萩原という選手は、ここで何かの間違いで朝倉に勝つしかなかったのではないかと思う。
この対戦カードは表面上、負ければ後がないのは朝倉として描かれていたと思うが、実際に「残機」がないのは萩原の方だったのではないか。残機というか、「ストーリー」に遊びが残っているというか、なんというのかな…。
萩原はこの後勝利を二つ重ねたが、今日の対戦で弥益聡志に敗れた。
ここで、何かの命運が決定的に尽きてしまった気がする。
ただ、それが何なのか、うまく言えない。
フェザー級である萩原は、ここから再び復調して、いつかこの階級のチャンピオンになるかもしれない。その可能性まで断たれたわけではないと思う。
しかし、今日の対戦で戦績は6勝5敗。これからも「何かやりそう」なキャラクターは生き続けるかもしれないが、常勝というイメージにはほど遠いし、たぶん二度と手に入らないだろう。
なんというのか、ざっくり言うと規格外のスーパースター、もう少し詳しく定義すると、対戦相手が誰とか関係なく、本人の一挙手一投足だけで話題が足りてしまう圧倒的な存在感、そういうものを身に着けた選手になるとしたら、萩原は朝倉との対戦で、うっかり勝つというルートしか、実はなかったのではないかな、という気がしてならない。
萩原は実は、朝倉との対戦時からそういう危うさが見え隠れしていて、そこがすごく魅力的な選手だった。残酷だという自覚はあるけど、そういうのを楽しんで見ていた。