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はてなキーワード: ドミノ・ピザとは

2016-12-25

佐川急便ドミノ・ピザの客に「質が下がってもいいだろ!文句を言う

あのねー契約契約なの

契約を守ってもらえなかったら、クレームを入れるのは当然でしょ?

いたことないニートなのかな?

そういう契約をさせるシステム問題があるか、無理があるかと、契約を守らないことに寛容であるかどうかって別の話だから

信用を前提とした契約って、資本主義の根幹だよ?

契約を守らなくてもいい社会って、ブラック企業にとっては美味しい社会だよね?

それとも、自分好き嫌い、その場その場の脊髄反射で守るべき守らなくてもいいを吐き出してるだけのバカなのかな?

もうちょっと頭使って考えてから喋れよバーカ

santec1949 御説御尤も。「問題が発生した時の緊急停止」が設定されていないのが問題で、発生原因の追求や改善は別の問題

別のトラバで書いたけど、直前のキャンセルを受けるシステムなさそうだよね。本来は作り置き廃棄にならないための仕組みなんだろうけど。

その仕組みがないということは、代金踏み倒しとみなされる恐れもある。

商品提供される可能性を否定してないならなおさらだよね。

ブコメキャンセルすればーとか安易に言ってる人たちはそういう想定せずに自分夢想を語ってるだけ。

retire2k 無茶言う一般消費者がいるのも事実だけど、もっとヤバいのは企業の方。大きな企業契約切ることをちらつかせながら、本当に無茶を言うからね。

ブラック企業が生まれるのは文句を言う消費者問題だ!とか言ってるバカがいるけど、問題企業の側にあるよね。

消費者積極的に求めていなくとも、自社だけやめたらサービス差が生まれるので選ばれにくくなる、損をするだけなのでやめるメリットがない。

それにいくら時給が上がっても、新しい職場を探すまでの時間やその間の生活費など転職に伴うコストリスクが高いのでそれらを人質にとって現場に低単価高サービスを求めることは可能環境なんだよね。

辞めればいいが成り立たないのもその辺の事情があるけど想像力のないはてなーの中には安易に言い出す奴もいるな。

unagiga 契約契約(笑)資本主義の根幹(爆笑)もうちょっと頭使って考えてから書けよバーカ

考えたことじゃなくて本から学んだ知識なんだ、思いつきしかから出てこないバカな僕ちゃんには理解できなかったようだけどね笑

kre 佐川を使うのは荷物を届けるため。ピザ頼むのはピザ食うため。こいつみたいに契約ネタにわめいても、荷物も届かないしピザも食えない。目的を達成できないただのアホ。

文句を言って契約を履行させたい!と俺が主張してるとみなすとか笑 

他にも湧いてるけど俺が文句言う側の人間だと思いこんでるクソバカどもはもうちょっと賢くなってから口を開こうな。

keisuker クレームつけるのはいいんだけど、この増田みたいに「間違った相手」へ、「ストレス解消や自己顕示欲を満たすこと」を目的としてクレームつけるバカが多すぎる。他の客からすれば迷惑この上ない

ntnajp605 増田電車が遅れると駅員に詰め寄って吠えるタイプだね

tamaso こういう者が、駅員に文句を言う。駅員は電車を動かしているわけでもないのに。

言ってるそばから湧いてきてワロタ。「韓国人擁護するやつは韓国人レベル妄言だぞ。

mobam 要するに「悪質なクレームをつける客」が叩かれてるのに、それを増田は「契約を守らなかった企業」が擁護されてると勘違いしちゃったって事かな

悪質なクレームつけてる客を叩いてる奴ではなく契約を守らなくてもいいと述べてる奴を殴ってるとはっきり言ってるのに頭の悪さを晒すシャドーボクシングお疲れ様です。

oystr まずタイトルみたいな事言ってる奴を見たこと無いけどな、一人相撲

森を見たことがないから森はこの世に存在しないとか言い出すタイプバカ

shoot_c_na まあこういうのが、自分契約守る側になると盛大に手のひら返すから。こういう、後で自分の首締めるような事を声を大にして言わないのが大人

うんじゃあブラック企業契約を守らなくても文句を言わないでくれな

sirocco 佐川急便ドミノ・ピザで働く人は契約した分の労働をすればいいのであって、荷物が多くて届きにくかったり、お客が多くて行列がさばききれなかったりした場合は、人員配置ミスした経営者責任だ。

mur2 企業の然るべき部署に苦情言うなり補償を求めるなりすればいい話であって、末端の責任のない人間罵声を浴びせて追い詰めるのは間違っているよ。

Fushihara だから文句現場ではなく本社に言いましょうね

alpha_zero え?末端に文句言ったって反感買うだけで改善なんてされるわけないじゃん。クレームの窓口に届いたクレーム改善対象だと思うけど。

baikoku_sensei 会社クレーム入れるならいいけど現場労働者文句言うな。店員に金を払って商品を受け取ってもそいつと直接売買契約結んでる訳じゃないしそいつ責任者じゃない

えっ?取引先がなんかミスしたら社長出てこいって喚くの?普通はまず窓口である担当者クレームだろ。末端から上がったクレームって存在しない世界にお住まいの方がいてワロタ

Fuggi 増田には「契約を破る自由」でググることをお勧めする。「一度交わした契約は死んでも守れ」という観念自体が極めて日本的なんだよね。普通は、契約の履行が困難になれば、違約金を払って義務から離脱選択する。

金を支払ったり既に送付される前提で取引をしていたりピザ予約による支払い義務がある場合、破る自由実質的にないだろ。

abracadabra321 従業員が客と契約するわけではない。会社従業員契約

うん、でも従業員会社所属してるので。

atsushifx こういう客が増えるとコストが割に合わないので商売じたいを辞める人が続出する

短期的に従業員をすりつぶしてでもキャッシュを確保できるから辞めない現状なのに何を言ってんだコイツ

tutupoppo そもそも「質が下がってもいいだろ!文句を言うなんてクズ!だからブラックになるんだ!」と言ってる人そんなに多いの?仮想敵作ってシャドーボクシングしてない?

ピザブコメ見てきたら?遅れても我慢しろだのピザ買えなくても仕方ないだの書いてるバカたくさんいるじゃん。

onton-jiji そもそも契約内容に対して対価が不当に低いんだよ。そういった不条理契約だけを挙げて「契約なんだから守れ」っていうブラック体質が問題

質が下がってもいいと契約における信頼を毀損してるバカを殺しにかかってるだけなので。不条理契約はなされない方がいいに決まってるじゃん。

acealpha 低価格サービスサービス提供者の質よりも利用者の質が落ちるから使わないというよい事例でしょうかね

レッテル貼りバカ

hidea できない仕事を引き受けるのは辞めろといってるだけで、受けた仕事が雑でも良いと入っていない。あとドミノはともかく佐川は昔から質低い。

それなら文句はないが遅れても仕方ないだの提供されなくても仕方ないだの言ってるバカが居るので。

beerbeerkun 「契約」の2文字のみで理論武装するあたり2chぽい。「資本主義」はカンケーねーだろ。

hoshinasia 契約は必ず守られるべき!正しいものが損をするのは許せない!って態度はだいぶウブだなぁと思うよ。「こいつ約束守るかな?」という視点必要だよね。

上はブコメの中で一番のバカ契約がなぜ成立するかと言えば契約を守るという契約が想定されているから。つまり信用が前提となっている。これが資本主義社会

2chなんか見るのやめてちゃんとオツムを磨こうな。

ko_yo_ri "それとも、自分好き嫌い、その場その場の脊髄反射で守るべき守らなくてもいいを吐き出してるだけのバカなのかな?"盛大なブーメラン。主張そのものよりも他をバカにしてる印象が強くて惜しい。続きが待たれる。

具体的指摘の出来ないバカブーメランというレッテル貼りだけで自己満足する典型的脊髄反射対応

yashinegi 他者不寛容人間害悪。こういう人間社会をより貧しくする。

契約をやぶっていいという思想を持ってるバカの方が社会を貧しくするよ?

kNara こういう人がブラック企業をつくるんだよ。よく覚えとき若者ども。

ChieOsanai こういうの真面目に相手するのやめよーよ

脊髄反射感情論バカ若者はちゃんと具体的に指摘できる大人になろう。

2016-11-23

ピザーラドミノピザだったらどっちで注文するか?

ピザーラ生地がうまくないんだよね

ドミノ・ピザチーズうまい

つのどっちかを選ぶならドミノ・ピザだけどやっぱりどっちもうまくない

サルトーレのピザうまい

近年はピザ屋が沢山出店してるのでいろいろ食べ歩きしたら感想も変わりそうだ。

2015-05-25

初めてデリヘルを呼んだら橋本環奈が来た

性欲を持て余していた。31歳独身風俗なんて行ったこと無いし、キャバクラでさえも行ったことなかった。

数年前別れた彼女はもうすぐ結婚するし、一昨日焼肉に連れて行った女子大生は「先週彼氏出来た」とのたまう。ハッ◯ーメールには2万円を要求する女しか居ないし、Yahooパートナーもさっぱり返信がない。FC2動画に有料登録し、俺のマイページは「ニーソ」「マッサージ」「黒髪ストレート」「色白スレンダー」「貧乳」「乳首桜色」「ロリ体型」…などと細かく分類されていつでもオンデマンドで楽しめるようになっていた。

いい加減セックスがしたい。裸で抱き合ってキスをしたい。朝から前立腺が泡立つような感触が続いている。

Google先生で「府中 デリヘル」と検索する。府中は隣町だ。きっとすぐに来てくれる。俺は基本的に一発しか出せない。60分もあれば大丈夫だ。

出てきた風俗情報サイトを上から眺める。やがて一件のダサめのサイトに辿り着く。ロゴ解像度ガバガバやな。今日の出勤に、黒髪ロングストレートニーソ女の子が映る。顔はぼかされている。プロフCカップだがもっと無いだろう。でも、これだ。俺の11cm電探(仮性)に感あり。

20分後、女の子デリバリーされてきた。ドミノ・ピザより早い。インターホンが鳴る。甘ったるいアニメ声だ。期待が高まるオートロックを解除する。ドアを開ける。橋本環奈似の美少女がいきなり抱きついてきてディープキスを迫ってくる。大当たりだ。今までの彼女よりも美少女が来てしまった。夏らしいさわやかな花がらのワンピース。残念ながらニーソではないがそんなことどうでもいい。女の子がお店に到着連絡をし、再び抱き合ってベロチュー。混乱してきて童貞並みにどうすればいいかわからなくなってしまった。今までの彼女は何だったんだろう。シャワーを浴びベッドに向かう。

ベッドの上で裸で抱き合って橋本環奈似の美少女ロチュー。発射なしでももう充分満足してしまっている。やばい彼女つくるより全然良くないか、これ。アップル並みのユーザーエクスペリエンスだ。店長ジョブスなのか?彼女の脇腹をスワイプし、綺麗な桜色のホームボタンの外周をなぞり、口に含む。実物の桜色を目にするなんて初めてある。彼女は僕の性体験をことごとくiOSアップデートしていく。「Hey,Siri.ノーハンドでしてくれ」僕が指示を出すとSiriは嬉しそうに僕のLightningコネクタを口に加える。やがて彼女は僕の足を持ち上げ僕のSiriをむき出しにし、舐め始める。彼女にも舐められたこと無いのに!童貞みたいな声を上げる。僕のセキュリティ・ホール突いた彼女は再びLightningコネクタを咥えroot権限の奪取を試みる。今度は手でしごきながらだ。やがて僕は橋本環奈の口内にめいっぱいcoredumpした。dumpが終わっても彼女アタックし続けた。彼女はまた僕の性体験をiOSアップデートしていった。コアダンプを口にしたまま動かなくなる彼女。「あ、ティッシュいるよね」頷く彼女デバッグは追加料金である

まだ時間はある。再び橋本環奈を抱き寄せベロチュー。何これ、すごい幸せ。ひとしきり腕の中で彼女の体温を感じ、再び咥えてもらう。「こんな短時間に2回とかしたことないんだよね」「がんばれ♡がんばれ♡」急に伊藤ライフがやってきた。口の中柔らかいし上手い。今度はスマタだ。ローションを塗り彼女の股間に当てる。幼い顔から想像できない大きめの赤貝。へイラシャイ築地久兵衛感覚赤貝人差し指中指で覆い握る。あっ、彼女全然濡れてない。仕事でやってるんだなということに気付くもそれ以上の体験がそこにはあり、もはやどうでもいい事であった。なので気兼ねなく思いっきサービスしてもらおう。その後、上になってもらって下からちっぱいをながめたり自分が上になって赤貝に擦りつけたりした後に口で。こんな短時間で2発目はちょっとしかったが、どうしてそこでやめるんだ、そこで!!もう少し頑張ってみろよ!大丈夫かな、あはぁ~ん。不安になってくるでしょ?ならば、一所懸命、一つの所に命を懸ける!そうだ!今ここを生きていけば、みんなイキイキするぞ!!「もっと熱くなれよ!」僕は心で叫びから字通りイキイキした。

再びシャワーを浴びて服を着る。別れ際に抱き合い、またキスし、彼女を送り出す。とても1.5万円とは思えない満足度であった。酒を飲み、fue先生の「フエラハメりっぷす」(巻頭作品アンドロイドがひたすら口でしてくれるもの)で抜いて寝た。月一回くらいだったらいいかも。

枕には橋本環奈匂いが染み付いていた。「彼女いたら呼べないな、これ。」

なんだこの長文。

2014-02-08

シンプルピザのススメ

 私は月2回程度の頻度でピザを食すピザキチ。

 今、氏ぬほどピザを喰いたいのだが、諸般の事情により食べられない。

 禁断症状を緩和するため、ピザについて思うところを書きたい。

 まず私が食べるピザの種類だが、ドミノ・ピザの『アメリカンスペシャル( http://www.dominos.jp/order/pizza/detail/86792/19001/94 )』一択である

 理由は具があんまり乗っていない(オニオンとペパロニだけ)からだ。

 日本ピザは具が多過ぎる。

 小洒落た店に行くと、バジルベーコンくらいしか乗ってないピザが出てくるが、海外はあんなもんだ。

 だいたい、チーズピザソース(ケチャップ, 香辛料)の自己主張が強いから、何か乗っけても味なんてほとんど掻き消されて意味がない。

 ソーセージ生ハムのような燻製アンチョビみたいに香りの強いものじゃなきゃ負けてしまう。

 こういうパンチのある具をたくさん乗せたら互いに喧嘩してしまうので、海外ピザの具が少ないのだ。合理的

 ドミノ・ピザの『アメリカンスペシャル』を選ぶもう一つの理由は値段だ。

 Mサイズ1,580円(増税後は分からん)

 ネット注文で5%、クーポン(毎注文ごとに1枚くれる)で15%、合わせて20%引き(1,264円)で頼める。

 さらに、配達が遅れた(Over 30min)時にもらえる500円割引券を使えば764円。

 また、支払いには楽天スーパーポイントTポイントが使える。

 1注文は1,000円以上と決められているが、この500円割引券とポイントによる値引きは対象外で、1,000円を割っても届けてくれる。

 激しく話が逸れるが、ドミノ・ピザの兄ちゃんは2分でも配達が遅れると割引券をくれる。

 雨の日、サッカーがある時、バイトシフトスカスカの深夜に頼むと高確率で“遅配”が発生し、500円割引券がもらえる。

 以上がシンプルピザ代表であるアメリカンスペシャル』を選ぶ理由だ。

 ここまで書いて少しはピザ喰いたい衝動が落ち着くかと思ったら、ますます食べたくなったじゃないかどうしてくれるんだ!

 目下、減量中で1枚1,192kcal( http://www.dominos.jp/help/allergie_calorie/calorie_pizza.html )もある『スペシャルはいただけないのだ。

 増田にこんなステマ臭いエントリーを投下するほど禁断症状で頭がおかしくなってきた。

 もう我慢できない(このあと滅茶苦茶ピザ食べた)

2011-12-24

虐殺器官 リマインダー

一度虐殺器官を読んだ人(=自分)が内容を思い出すためのもの

第一部

 

 死者の国の夢と、そこに現れる死んだ母さん。

 僕は「濡れ仕事屋(ウェットワークス)」として、二〇一〇年代後半に頻発する内戦をおさめるため、「レイヤーワン」を殺してきた。レイヤーワン――罪の多寡とは無関係に、それを殺すことでもっと効率的に争いを終結させられる標的。

 仕事で殺してきた数多くの(時に罪のない)標的のことは少しも心に留まらないのに、プライベートでの、母に対する医療行為打ち切り決断したことで、僕は気を病んでいる。

 仕事で、二人の標的AとBを殺すように命じられ、異国に入る。標的Bについての情報は、上司から与えられているはずなのだが、それが上司意図により隠されている。

 標的Aはその国で虐殺行為を率いていた為に、ぼくの手により暗殺される。

 ぼくは標的Aに、なぜそのようなことをしたのかをきくが、彼はしきりに「わからない」と繰り返す。

 標的Bはすでにそこにはいなかった。

第二部

 仲間のアレックス自殺する。

 彼はしばしば「地獄は頭の中にある」と言っていた。

 ぼくの父も、かつて自殺したのだった。

 家の天井に散った父の血を拭き取ったのは誰なのだろう?

 標的B――ジョン・ポールを追って、僕らは殺しを繰り返してきた。彼は内戦から内戦渡り歩いているようだった。

 だが、ぼくらが暮らすアメリカは、「ドミノ・ピザやペイムービーリピート平和」か支配し、戦火とは無縁だったのだ。

 ペンタゴンに召集される。

 そこで「ジョン・ポールは軍とは無縁の文人学者でいる」、「しかし、彼が関わった国は決まって内戦が起こる」と聞かされる。

 彼は今度、ヨーロッパに入ったらしい。

 ぼくの新たな任務は、チェコで彼を追跡すること。

 死者の国の夢――「死体物質にすぎない、生きた人間も」と母さん。

 幼少時、僕は家の中で母さんの視線を感じ続けて育った。その視線から逃れるために、「濡れ仕事屋」を始めたのだった。

 視線と、認証との類似性。

 ジョン・ポールと関係を持つらしい女、ルツィアと接触する。チェコ語講師をしている彼女の生徒として。

 ルツィアに、「言語進化によって獲得された『器官』である」という話を聞かされる。

 チェコプラハ行方くらませた人間(ジョン・ポールもそうかもしれない)のIDの追跡可能性はゼロらしい。

 9・11のテロとの戦い以後、認証を繰り返さなければ買い物も交通機関を利用することもでしないのに。

 ルツィア曰く、「ジョン・ポールはもともとMIT学者だったが、いつからDARPA研究(ぼくが使う武装、SOPMODを作ったのもDARPA)をするようになった」

 それは上司からは当たられていない情報だ。

 ルツィアの部屋からの帰り、若者におそわれるが返り討ちにする。おそらくは、ジョン・ポールの協力者。

 彼は、指紋と虹彩とで、認証されるIDが異なる。

 サラエボの核クレーター

 IDトレースによれば、かつてジョン・ポールとルツィアが密会していたとき、彼の妻子はサラエボで核に吹き飛ばされた。

 ――彼が関わった国で虐殺が起こるようになったのはそれから

第三部

 死者の国の夢――夢の中のプラハでは、例の虐殺が発生していた。

 その夢でも、母さんが現れる。

「母さんは意識はなかったけど、内蔵は動いていた。そして、ぼくが医療行為の中断を認証した。

 ……母さんが死んだのは、ぼくが認証イエスと言ったときだったんだろうか?」

あなたは、任務での殺しでは「それは政策が決めたことだ、自分が決めたことじゃない」と、責任の重みから逃れられた。

 でも、医療の中断の責任からは逃れられない。あなた自身の決断から

 ……そう思っている。もしくは、中断をする前から私は死んでいたと信じたがっている。

 けれど、本当は、私だけじゃなく、あなたがころしてきたすべての人々が、あなた決断によって死んだ。

 私を殺した罪を背負い込めば、あらゆることが帳消しになると思っているの?」

 夢の虐殺後の静けさとは裏腹に、プラハのあるクラブには、生き生きとした騒々しさが満ちている。

 そのクラブでは、ID認証せずに支払いできる紙幣(みなくなって久しい!)を使うことができる。

 クラブオーナールーシャス曰く、

「プライヴァシー(認証されない)自由と、テロの自由からの恐怖はトレードオフ。自由の選択の問題」

 クラブでの、ルツィアの告白

 

 ジョン・ポールの妻子がサラエボで核の熱で蒸発したとき彼女はジョン・ポール不倫し、セックスを楽しんでいたという罪の告白

 罪悪感の対象が死んでしまうということは、いつか償うことができるという希望を剥奪されること。

 死者は誰も許すことはできない。

 ぼくの告白――もちろん、仕事の部分はルツィアに隠しながら。

「濡れ仕事」で数々の骸を見、中央アジアからワシントンに帰ってくると、母さんは事故で死んでいた。が、彼女心臓は再び動き出した。――危険軍隊へ行ってしまったぼくへの復讐として、ぼくに生き死にを決断させたかたから?

 決断材料を探す為に、母さんのいえ――ぼくの生家でもある――に行く。

 かつてそこでも母さんの視線を絶え間なく感じながら、ぼくは育った。

 見つめられることの安堵は、(認証され続けることの安堵は、)息苦しさの表面にすぎない。

 結局、母さんの残したログは見ずに(ロックがかかっていて、他人が見ることはそもそもできなかった)、ぼくは母さんの「死」を決断する。

 ――母さんの視線の「気圧」から逃れたくて、ぼくは母さんを「殺した」んじゃないのか。

 僕の告白に対してルツィアは、

人間生得的に善ね利他行動を行える。あなたの、お母さんを「殺した」決断も、本能による利他の行動。だからあなたは許されるべき」

 ルツィアとの帰り道、気を失う。

 ジョン・ポールによる電撃を食らって。

 とらえられた僕は、ジョン・ポールと会話をする機会を得る。

 ジョン本人により、虐殺言語の詳細が語られる。

 虐殺言語は、僕の装備を作ったDARPAが協力した研究により生まれ、僕の殺す対象を選ぶのと同じシステムを利用してる。

 ジョンの協力者によってつれていかれた先は、ルーシャスの店。

 ルーシャスは、〈計数されざる者〉という、ポールの協力者集団の一人だったのだ。

 〈計数されざる者〉は認証を嫌う。プライバシー平和トレードオフの関係にあるはずなのに、実際は、認証をすればするほどテロが増加している。

 それは、世界の人々が、自分のことにしか興味がないから。ドミノ・ピザビデオクリップ平和に浸っているから。すぐに手にできるはずの現実に手を伸ばそうとしない奴らばかりだから

 ジョンとルツィアは去る。

 僕はルーシャスに殺されかかる。その寸前のところで、ウィリアムズに助けられる。

四部

 旧印パ国境地区。そこにいるらしいジョンをとらえるように命じられる。

 痛いと「感じる」ことはなくても、痛いと「知覚する」ことはできる。人をためらうことなく殺せても、その殺意自分のことのようには感じない――僕は「濡れ仕事」をこなせるように、DARPAによって、そのように調整されている。

 ――「殺される」前の母さんと同じ、希薄意識だ。僕が「濡れ仕事」をするために必要な、意識希薄さ。

 この殺意は、本当に僕のものなのか、僕が「殺す」前、母さんが本当に「死んで」いたのか、僕にはわからない。


 仲間のウィリアムズとリーランドとともに、インドに入る。

 ジョンを文化顧問として雇った、ヒンドゥー原理主義国、ヒンドゥーインディア。

 その少年少女の兵を、「他人の殺意」で殺しながら、ジョンのもとにたどり着き、彼をとらえる。

 ジョンを輸送する列車

 ジョンは、

「私が行っている「虐殺言語」と、きみが施されている「「他人の殺意」による殺人」は同じだ。どちらも、良心抑制する」と。

 ぼくは、

「あんたには内通者がいるな。政府部内に。僕らの面子か、もっと上のほうだ」

 ぼくらアメリカと同等の技術を持った敵によって、列車が襲われる。ジョンは僕たちによる拘束から逃れる。

 僕たちも敵も、痛みを「知覚」するが、感じない。体の部分が吹き飛ばされても、戦闘は続く。お互い、「ハンバーガーになるまで弾と火薬をたたき込むしかない」。

 リーランドミンチになりながら、死の間際まで、冷静で希薄意識で戦い続けた。

第五部

 インドミンチになったリーランドは、商品と違ってメタヒストリーを持たないから、つなぎ併せて一つにして、棺に納めるだけでも一苦労だった。

 それでも、ミンチにさえならなければ、認証によるメタヒストリーを僕らは持つ。母さんもそうだった。

 母さんのメタヒストリープロテクトされていなければ、僕は母さんを「殺す」か否かの決断を、認証の蓄積によるライフログを手がかりに探すことができた。

 リーランドミンチになった戦いがきっかけで、ジョンとの内通者が発覚する。

 発覚した情報を手がかりに、ヴィクトリア湖へとジョンを追う。そこは、誰も追おうとしない人工筋肉メタヒストリーの行き着く先。

 〈ヴィクトリア湖沿岸産業同盟〉は、人工筋肉利権を得るために、独立しようとしている。

 ジョンはそこの文化顧問だ。

 ジョンがいるはずのゲストハウスにルツィアを見つける。

 ルツィアを探してゲストハウスに入ると、ジョンが待ちかまえていた。

4(物語のコア)

 ジョンは、

虐殺利他も、進化によって得たモジュールという点で同じ。むしろ両立すらできる。生存のための大量虐殺というのもありうる。たとえば、食料を多部族から奪って自部族の仲間を生きながらえさせるためだったり」

 ルツィアは、

あなたは、サラエボの奥さんや子供を失って絶望しているか虐殺言語をばらまいているのね?」

 ジョンは、

「いや、愛する人々を守るためだ」

 ――そうだ。ジョンがいたどの国も虐殺に見回れていたはずなのに、彼の過ごしたアメリカチェコでは、それが起きていない!

5(物語のコア)

ジョンは、

「人々はみたいものしか見ない。だから、いくら認証しても、テロはなくならない。

 ならば、テロで爆発するはずの憎しみがこちら、アメリカチェコといった先進国に向く前に、彼ら同士で憎しみあってもらおう。――そのために、虐殺言語をふりまいた」

 ジョンは、ぼくらの世界へのテロを未然に防ぐため、虐殺の旅を重ねた。

 ルツィアは僕に、ジョンを殺さずに逮捕するように言う。僕らの世界平和は、ジョンによる無数の死者の上に成り立っているのだと、みんなが知るべきだと。

 と、ルツィアがヘッドショットを決められて死ぬ。

 ウィリアムズによって。

「なぜ殺した」と僕。

「妻と子のためだ。彼女らは、この世界虐殺の上に成り立っていることを知らなくていい。

 ドミノ・ピザ認証で受け取る世界くそったれの平和世界を、俺は彼女らのために守る」

 ウィリアムズはジョンを殺したがっているが、僕はルツィアの最後の言葉の通りに、ジョンを生きてアメリカにつれていき、証言の場に立たせたい。

 ジョンとともに、逃げる。

オリジナル

「おまえを逃がせばまた、虐殺言語を振りまくのだろう?」と僕。

「いや、死んだルツィアの望んだ通り、世界真実を知らせよう」

 タンザニア兵と合流しようとするが、それはタンザニア兵になりすました、僕の「濡れ仕事」の仲間だった。

 彼がジョンを射殺し、僕の任務は(アメリカからすれば)成功裡に終わる。

エピローグ

 僕のもとに、母さんのライフログ権利譲渡される。

 ……僕は、プロテクトがあるためにライフログを見られなかったのではない。ただ、漠然とした恐怖があって、ライフログの閲覧を申請しなかっただけだ。

 僕は幼いころ、常に母さんに監視ID)されているような気でいたが、母さんのログを読んでみると、必要最低限にしか、僕の存在記述されていない。

 母さんの記録の中に生きていたのは、圧倒的に父、自殺したはずの父だった。

 僕は、ジョンからもらった手帳を元に、虐殺言語を語る。虐殺言語でもって、ルツィアの願い通り、真実を世に知らせるのだ。

 そして、世界にとって危険な、アメリカという火種を、虐殺に突き落とす。

 僕はこの決断を背負う。ジョンがアメリカ以外の命を背負おうと決めたように。

☆改変版

「お前はまた、虐殺言語をばらまくのか?」

 ジョンは、

「いや、私は米国内の後ろ盾を失った。深層構造原理を知られれば、たか言葉だ。応用されるのも時間の問題だろう。マスコミ政府公報で、いくらでも虐殺言語を打ち消せるさ。

 だが、私は〈計数されざる者〉という新たなバックアップを得られた。認証に対して憎悪を抱く、世界的な組織だ。この力を使えば、私たちのすむ「こちら側」を静寂に保つことができる」

「なにをするつもりだ?」

 僕の「濡れ仕事」の仲間が、僕がジョンの答えを聞く前にジョンを射殺し、僕の任務は(アメリカからすれば)成功裡に終わる。

エピローグ

 僕はジョンに、「真実」が書かれたテキストファイルを渡されていた。

 それを世界に知らしめ、僕たちが虐殺の上にたっていることをみんなが理解することがルツィアの願いなら、僕はそうするべきなのだろう。

 公聴会で、ぼくはジョンの件で見聞きしたものを語る機会を得る。

 ジョンから渡された「真実」オルタナに浮かべて話そうとする。

 すると、僕が見ずにいた、母さんのライフログオルタナに突きつけられる。――これが、〈計数されざる者〉、ジョンが最後に得た力か。

 幼少の僕は、母さんに監視ID)され続けていたと思っていた。しかし、母さんのライフログには、あまりにも父ばかりがいる。彼の死語ですら。

 それを皮切りに、次々に、アメリカの全議員、いや、オルタナをつけているすべての人々の視界に突きつけられる、真実ログ世界からアメリカ憎悪の数々が向けられているという真実。〈計数されざる者〉のルーシャスは言っていた。プライバシー提供と、テロとのトレードオフの不均衡は、みたいものばかりを見ることによって起こると。認証の中に閉じこもり、ドミノ・ピザビデオクリップ平和の外を知ろうとしないことで起こると。

 ふと、アメリカはもう死んでいるのだと思った。母さんに視線を返せない、父さんのように。憎悪を浴び続け、しかしそれを無視しているアメリカは、死んだ父さんと同じだ。

 ……だが、アメリカ憎悪を向ける小国とて、自分の窮状をしらしめようと騒ぐばかりで、他の小国を知ろうとすらしていないのだ。僕が母さんのログを見ようとしなかったように。

 ジョンが行った、〈計数されざる者〉の力の改変。それは、小国の内部で争いを起こす虐殺言語よりも規模が大きなものだった。互いに無視しあっていたずの、小国小国視線をぶつけ合わせる。そして、小国同士で戦争を起こすことで、「こちら側」の平和を保とうとするものだった。

 ジョンの考えと僕の考えは違う。

 母さんが僕を見ないのは、父さんというすでに存在しない項があるからだ。アメリカから存在しない視線小国が期待するように。

 存在しないものを、存在しないと意識させること。僕にはそれができる。ジョンから得た「真実」の欠片、虐殺言語と、僕のマザータンアメリカで語られる英語によった。

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