はてなキーワード: ubuntuとは
元増田です。
なんか、大人しくUbuntu使っとけば問題ないみたいなブコメがあったけど、Ubuntuだって初心者には普通に難しいからな?
それこそWindowsやmacと比べたら、明らかに高頻度で躓くケースが多いね。
だからサポートする方も大変ってか、Windowsやmacよりも手がかかるのが現実。
「お前、Linux使っててそんなとこまで訊くんだったら帰れよ」
と何回思ったことか。
そんな感情を押し殺して
「(しょうがねえなあ~)○○って知ってる?勉強しとけよーw」
で済ますが、正直言って全く気分は晴れない。
何がモヤモヤするって、Linuxを始めとするOSSに馴染んでいる人間ほど、
「確かに取っ掛かりは難しい。でもそれを乗り越えた後に、素晴らしい『自由な世界』があるんだ」
「どのソフトも時に使いにくいとさえ思うくらい個性的な手触りだけど、それこそが多様性であり、善なんだ」
という主旨の内容を、マントラかよって勢いで唱えるわけだが、まあ正論だけどズレてんなーって感じるんだわ。
アレっすか、一億総ハッカー社会を目指してるんですか?あるいはポール・グレアムの言うようにいっぱしの画家気取り?みたいな。
そりゃ、職業プログラマーとかがここらへんの話を知らないとなると、確かにヤバい。
あと、今のソフトウェア開発はほぼネットワークと不可分だったりするので、Linuxを含むUNIX系OSもろくに扱えないレベルの人間が、ネットワークの専門的知識を得ることは不可能という意味で、開発者ならUNIXくらい使えんだろって話もある。
でもさ、そんなんパソコンを仕方なく使ってるような「普通の人」にはどうでもいい話なわけ。
それこそ多様性云々にしたって、例えばTeXやgnuplotやPerlやsendmailやbindといった、便利である以上に、その複雑怪奇な仕様で長年に亘ってユーザを苦しめ続けてきたことの言い訳にはならなくね?
あと日本語処理が、結局Googleが本気でLinuxに肩入れするまで、UNIX系OSでは(少なくともWindowsと比較して)まともに動作していなかったことも知ってるからな。
それにMS OfficeとAdobe Creativeの代替足りうるOSSは、未だ登場していないし。
鼻につくってそういうとこだぞ?わかる?
一般的に、自由であることと快適であることは全く関係ないけど、これはソフトウェアにもまんま当てはまる話だと思うね。
これまたブコメに「Androidは世界で最も成功したLinuxディストロ」とあったから言うけど、Androidよりも、そのパクリ元かつプロプライエタリでクローズドなiOSのほうが、ごくごく普通にスマホ使ってるぶんには遥かに快適だからな?
そりゃAndroidはスマホというハードウェアを自由にいじり倒すには最適なんだろう。
でも多くの人にとっては電話とメールとWebとLINEとゲームとオーディオと写真や動画の鑑賞・撮影くらいがサクッと使えれば良くて、そういうありふれた用途に限定される反面、それらの使い勝手をパッキパキに洗練させた、iOSのほうが使いやすいわけで。
まあ、AndroidスマホがiPhone買えない貧乏人のイノベーションとして、特にまともな回線の整備がおぼつかない開発途上国の通信環境を、少なからず改善したことは大いに意味があるので、まあ認めて「やるか」って感じだけど。
話を戻すと、ぶっちゃけソフトウェアの場合は、自由になるために要求される水準が高すぎるんだわ。
それに無自覚、あるいは気づかないフリをしているOSS論者の多いこと多いこと。
そんなんだから、お前らの言ってることは
という風にしか聞こえないんだよ。
そこも含めて、OSSは思想そのものからして途方もなく左巻きってことには、もっと自覚的になるべき。
まあでも、なんだかんだ言って世の中は左翼によって良くなってきたことも事実なので、それだけでもOSSの意義は十分にあると思うけどね。
もしこれが同じUNIX系OSでも*BSDであれば、Linuxのディストリビューションに当たるものは事実上3つしか存在しないので、それだけでも敷居は大幅に下がる。
インストールするパッケージの違いについては次世代パッケージ管理システムと目されているNix(Guix)やSnappy(Snap)、Flatpakあたりが解決しようととしている
SnappyはCanonicalがUbuntuへ強く紐付けようとしているが、それへ異を唱える層がFlatpakを推しているという現状がある
SnappyのリポジトリはLinuxカーネルそのものや各種デーモン、モジュール、そしてアプリケーションなど幅広く扱うのに対し、Flatpakのリポジトリはアプリケーション専用でありSnappyをFlatpakが完全に代替できるわけではない
ちなみにNixは純関数型Linuxディストリビューションを標榜するNixOSのパッケージ管理システムとして開発されたもので利便性を得た代わりにライトユーザーお断りな物凄くクセの強いシステムとなっている
パッケージライブラリへガベコレ走らせたりシステム全体をロールバック出来たり便利なのは間違いないんだけど、それらを実行管理するのに純関数型スクリプト言語のNix言語を用いるというLinuxギークが喜ぶ仕様
公式サイトからダウンロードして、インストール用USBメモリを作成(ここが障壁になるかもしれない)して挿入、起動すればそのままマシンにインストールして利用できる。この辺はWindows10とほとんど変わらない。
インストーラはWindows10よりも簡単でスムーズ。Cortanaも起動しないので静か
UbuntuはCanonicalという企業が開発・保守している
6か月に1回の新バージョンと2年に1回の長期版バージョン(5年間サポート)の公開が保証されている。大きな変更の更新頻度としてはWindows10と大して変わらない。更新内容もWindows10より穏やかでアップグレードして何か不具合が起きるということもあまりない。
Webブラウザはもちろんあって、既定のFirefoxをはじめ、ChromeやEdgeなど、Windowsでも見知ったものばかりである。そしてWebブラウザの中に限って言えばブラウザ内はWindowsと同じである。
つまり日本語入力さえあれば(Ubuntuではもちろん標準装備)Web上のアプリ・サービスの使用になんの障壁もない。
Webブラウザ以外のアプリケーションについても、ほぼWindows10での代替品は揃っていて、そのほとんどが無償で手に入るが、これからはどんどんWebアプリに移行していくと思われる。
私は第4世代のCore i3の自作PCにUbuntu20.04LTSをインストールして使っているが、体感上何も問題なく使えている。