はてなキーワード: ハイパーインフレとは
確かにインフレになれば貨幣価値が下がる、つまり物価が上がるから1万円で買えるものが変わってくる。
ただ、同時にみんなの所得も上がる。なぜなら、インフレということは経済成長しているということだから。
所得が上がれば、貯金額も増やせるし、一概に損するってことにはならないよ。
60〜70年代あたりの高度経済成長期と今を比べるとわかりやすいと思うけど、
その頃に比べて日本は経済成長しているから物価も所得も上がったけど、損したって思ってる人はいないでしょ。
あと経済成長時代に家や土地を買った人は、経済成長すれば支払いが楽になるって利点もあると思う。昔の人が家買えてたのもそういうことだよ。
今は家どころか車すら買えない人が多いのは、初任給を見るとわかるけど、この20年まったく所得が上がっていないから。。経済が停滞しているってこと。
それでいて増税されるもんだから、貧乏になる人と金持ちになる人との差がどんどん広がり続けている。
だからインフレを起こすためには政府が国債発行して民間にお金を流す必要があって、
国債発行は無限にできるけど、今度はインフレが行き過ぎてお金の価値が下がりすぎる(ハイパーインフレ)のも良くないから、
もっとも、自国産業が強い状態であれば国民の必要なものを国内でまかない輸入も増えづらい。
自国産業が衰退すれば、財政出動すれば、まず輸入が増え、外貨借金と、輸入不可になる。
また、外貨が稼げず外貨借金が増えた暁には自国通貨価値が低下しているため、輸入品価格が高騰してのハイパーインフレと、自国通貨で見た外貨借金が膨れ上がっての財政破綻だ。
なので、自国産業を強くすることも併用すれば、不景気なら財政出動して景気をあげよというのが正解になる。
なお、新自由主義は、政府の緊縮による基礎萌芽研究の衰退と、企業が保身化して金を貯め込み設備研究投資をしないことにより、むしろ産業を弱めて外貨借金からの財政破綻に近づける。
インフレは財サービスの需要が多く、供給が少ないときに起きる。
わかり易い例を見ればマスクを見ればいいだろう。あれも供給が少なかったから値段が高騰した。だけど、供給が増えたら値段が下がった。
ハイパーインフレはもっぱら供給起因。石油産出国の戦争だとか、自国産業が弱まって、外貨が稼げなくなって、輸入ができなくなったか。
資源対策を事前にしておくとか、産業強化のために、政府の基礎萌芽研究投資や、企業の設備研究投資をさせるという誘導が必要。
むしろ政府の緊縮で基礎萌芽研究投資をせず、大規模経済不況後に企業が金をためこみ、設備研究投資をしないことを放置したほうが、産業劣化からのハイパーインフレに導く。
規制緩和だの構造改革は役に立たん。むしろ新自由主義のほうが産業劣化からのハイパーインフレに導く。現に日本は時々貿易赤字が出るようにまで産業が劣化してしまった。
僕自身は、適正な経済運営の答えは供給側対策をしたケインズ主義だと思っている。
だけど、人類がケインズ主義が良いと一度決着がつくまでには様々な暴走があった。そして、ケインズ主義も一度放逐されて帰ってきていない。今のトランプの騒動も1930年の世界恐慌後に正しい経済政策の答えがなかった日本やドイツを繰り返してるだけに見える。
1930年世界恐慌があった。そして、資本主義は、一度大規模経済危機を迎えると、企業が金を貯めこみ、設備研究投資をしなくなり、資金余剰側になり、金の回転が悪くなるという根源的な欠点がある。
そもそもが、過去の貯蓄の取り崩しを含めて資金調達しての支出を初項、収入のうち消費に回る比率(消費性向)を公比とした等比数列の和という側面がある。
ジョン・メイナード・ケインズがモデルを作り、それが社会に受け入れられた。その結果が1940-1990年の西側諸国の繁栄。
なお、東側諸国はそもそもが景気変動があるのが良くないからと計画的に生産をするというマルクス主義に転じた。
世界の右左、保守革新とは、ケインズ主義VSマルクス主義だった。1930年以前の政府が何もしないのが理想的だという自由主義は放逐された。
しかし、ケインズ主義は、1970年代の石油産出国の戦争で石油供給が絞られたり、一部の国が経常赤字化と、その後のインフレによって一度批判されて新自由主義に移っている。その転換が1980年代に始まる。
そして、日本は1990年にバブル崩壊が起きたため、資本主義の最大の欠点の企業の保身化、設備研究投資の衰退、資金余剰化をもろにかぶり失われた30年となった。
ケインズ主義は、法人、富裕層の税金は高い。理由は法人、富裕層の金を放置すると金を貯め込み公比を落とすから。富裕層もなんとか新自由主義VSマルクス主義の議論であってほしいと願ってるんだろう。
ケインズ主義は新自由主義に乗っ取られ、新自由主義VSマルクス主義だったら新自由主義がいいよね。みたいな形になっている。しかし、新自由主義の下だと、一度経済が低迷したら永久に不景気が続く。
労働需要が低いということで、労働者の扱いはどんどん悪くなって貧しくなっていく。
だけども「解がない時代」でも解を求めないとならない。誰か英雄に任せたらうまくいくんじゃないか。それがトランプと、トランプの支持者だろう。かつてのドイツのナチスドイツの崇拝や、226事件での日本の天皇親政を叫ぶ声だっただろう。
世界恐慌後の世界をなんとかしろなんての天皇陛下に投げられても天皇はそんなのわからんとしか言いようがないだろうが。
日本でも新自由主義化で停滞していたところの小泉自民党と民主党の崇拝だ。結果的に見たら両方まがい物だったが。
ケインズ主義のもとでも、資源不足など突発的な供給対策をし、新しい産業を作っていき恒常的な供給対策をし、外貨借金由来の財政破綻やハイパーインフレを回避していかないとならない。
新自由主義でもサプライサイドを叫んでいたが、新しい産業なんてまだ見えない状態で金と時間をかけての研究と吟味が必須だが、不確実なものを嫌う新自由主義ではむしろ供給も毀損する。それが今の日本の科学の衰退。