はてなキーワード: 陣営とは
西も東も引く気がない。
世界中、どこを見渡しても自分たちの側からは引く気のない人間が大多数なのは間違いないだろう。
それが良いとか悪いとかいう話ではない。
ただ単純に「誰も引く気がないなら、緊張は今後も高まり続ける一方だ」ということだ。
おそらくは双方が直接に衝突するところまで。
未知の領域ゆえに何が起きるか正しく予想することは難しい。
ただ間違いなく、ろくでもないことになるはずだ。
自分は無事だなどと思わない方がいい。
あなたもきっと酷い目に遭う。
間違って欲しくないのは「だから自分たちから引け」と言っているのではないということだ。
そんな言葉くらいで世論が変わらないことくらい重々承知している。
行くところまで行って人類全体がうんざりするまで、この流れはきっと止まらない。
なぜならこれは前人未到の領域ではなく、かつて2度も人類が経験したのと同じ流れの焼き直しだからだ。
かつての大戦の話を耳にする度、幾度となく抱いた素朴な疑問――なぜ誰もそれを止められなかったのか――の答えが、今は肌で理解できる。
まして、当時の人々なら…そういうことだ。
今、人類ができるのは、せめて最終的な破局が少しでも先に(1年ではなく5年先、5年ではなく10年先に)なることと、最終的な破局がせめて少しでもマシな形に収まる(「無数の戦略核の応酬」などという事態に至らず決着がつく)ことを願うことくらいだろう。
そして、今、ボクができるのは、ボクと周囲の人々がそのような戦火の中で幸運を拾い、少しでも苦難を免れ生き残ることを祈ることくらいだろう。
既に核戦争になりかねない軍事行動にロシアが出た以上、その戦略は根底から覆された。言わんとすることはわかるけど。
それに至る前に、ウクライナを大人しくさせたうえで、EUとロシアの間にある程度の緊張関係を作りつつ、ロシアのリソースを中国封じ込めに使おうと言う発想は、ロシアがレアルポリティーク上合理的に振舞うことが前提になっている。
西側諸国は、ロシアがここまで暴発した以上、制裁を加えざるを得ないし、そうなればロシアはおのずと中国と結託するだろう。
しかし日本にとっては必ずしも悪いことでは無い。これまでは、敵の敵は味方、の論理、もしくは極東情勢って俺らに関係ないもんねとの理屈で、EUと日米の権益と戦略が対立する傾向があったからである。だからこそ、NATO解体論を支持する論者もいたわけで。
しかしロシアと中国が結託することで、巨大な悪のシノ=ルッソ帝国がユーラシアに出現する。このシノ=ルッソ帝国全体を敵とすることで、民主主義陣営vs圧政陣営と言うすっきりした形に整理される。
でも、ごめんなさい。他の有権者の皆さん。私は間違いを犯しました。
マイノリティ当事者を国会に送り込むという理念ただ一点に共感して、参院選で投票した。
その後も、いくつかの公約に疑問を感じつつも、理念への共感をもとにボランティアや寄付などで支援してきた。
その結果、ロシアに対しての非難決議を、全会一致で賛成するという日本の意思表示のチャンスを失ってしまった。
実際、インパクトは小さいのかもしれない。
だが、自由主義の陣営にいる国としてこれは大きな損失だと思う。
選挙権を得て数十年。
これまで自分の投票した議員や候補が不祥事起こしたり、同意しかねる発言をしても後悔することなどなかった。
投票した候補が議席を得られても得られなくても、彼ら彼女らは、それなりの「いいこと」をしており、自分なりに価値を見いだせていたからだ。
どちらかの立場に付くべきじゃないだとか、ウクライナやNATO側も悪いことしているとか、そいうことじゃない。
過去の戦争による加害と核の被害を経験し、それを克服したうえで自由主義の旗を掲げた日本国として、
力による現状変更と核の脅迫に断固として拒否し、そうした行為を非難することそれ自体が目的であった。
他国向けでもある以上に、自国の存在意義の再宣言(再確認)でもあった。
そうした決議を全会一致で採択できなかった。
大国はお互い同士以外には抑えることが出来ないパワーバランスになっている。
それ以外の国は眼中にないんだよ。
ロシアはウクライナを侵略したが、ウクライナを侵略したというよりは NATO 陣営を侵略したんだ。
日本が侵略されるとしたらそれはアメリカ陣営が侵略されたという意味になる。
その上で日本がアメリカにとって守るべき価値があるのかどうかという問題なんだ。
アメリカにとって守るべき価値がない日本が中国にとってなら守るべき価値があるのか?
アメリカが日本を守らないという選択肢はほぼないと言っていい。